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2018年09月18日 イイね!

ヴィッツとデミオと SKYACTIV-X と多段AT

前回はヴィッツに乗って不満タラタラだったことを記事にしました。

 ヴィッツに乗りました
 https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/41955904/

実は以前にも、アクアに乗って不満タラタラだったんです。

 アクアに乗りました
 https://minkara.carview.co.jp/userid/2738704/blog/39353767/

さらに言えば、この記事で紹介した「プリウスのSUVモデル トヨタ「C-HR」ターボに感じる疑問 | THE PAGE」にある、

先代30型プリウスで、速度制御能力に問題があったトヨタのハイブリッドシステムは、一年前に発売された50型において、大進歩を遂げ、運転することが罰ゲームのようだったプリウスが、普通の範疇に入るようになった。積極的におすすめするかどうかはともかく、少なくとも知り合いが買った時に、口をつぐむ必要はなくなり、燃費のメリットや、リセールバリューまで含めれば、その選択も理解できるところまで来た。

という記述は、私のプリウスの評価そのまんまだったりします。

何を言いたいかというと、燃費を極限まで追い求めて、

 - 燃費は非常に良いが、燃費が良い領域は狭いエンジン
 - エンジンの燃費の良い領域を常に使い続けようとするATプログラム

を組み合わせると、運転のしやすさ、具体的にはリニアなアクセルの反応といったものが失われる恐れがある、ということです。

あまりに有名なので記事を引用しませんが、アクセラにトヨタのハイブリッドを搭載してお披露目した時に、その運転性の良さに驚いたのは他ならぬトヨタのエンジニアで、豊田社長もアクセラに試乗して驚き、その後のトヨタとマツダの対等な資本提携に繋がったというのも、マツダの藤原大明神が認めていたはずです。

さて、前回の記事では、燃費の良い領域が広いエンジンは、燃費の良さを維持したまま、リニアなアクセル操作を実現する、という話までしました。(どこまで説明できているかは不安ですが)

それでは SKYACTIV-X ではどうなるか、です。
(以下、マツダ、技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を公表より引用)

 - エンジン単体の燃費率は現行の「SKYACTIV-G」と比べて最大で20~30%程度改善
 - 2008年時点の同一排気量の当社ガソリンエンジンから、35~45%の改善
 - 最新の「SKYACTIV-D」と同等以上の燃費率

そういう数字を並べないと記事にならないのはわかりますが、これでは SKYACTIV-X の魅力というか、従来エンジンとの違い、あえて言えば「異常さ」を表現できないのではないかと思ったりします。



SKYACTIV-X では、燃費の良い領域(黄色)が、従来の SKYACTIV-G よりもずっと広くなるとのこと。
もちろん、その中でも更に燃費の良い領域(オレンジ色)がありますが、そこまで燃費を追い求めるのではなく、燃費の良い領域(黄色)を幅広く使う考えのようです。

そうなるとどうなるのか、1つ目は走行条件による差が少なくなります。

前述の発表会では、この様な一節があります。

「ハイブリッド専用エンジンで論じられる様な、最高効率点だけではなく、私たちは燃費率を更に向上させた黄色の範囲を拡大させる様な、燃費率に差がない特性を持つことで、市街地走行から高速長距離走行まで、様々な運転シーン、つまり様々なエンジンの回転と負荷の範囲で、低燃費運転が提供できます。」

「新型エンジンではこの様に、実用域まで広がる燃費特性を持つことで、各モード共通の冷間時で比較してみますと、WLTCモードでも、JC08モードでも、NEDCモードでも、ほとんど数値の差はありません

例えば、アクセラ 15XD の燃費は、低負荷主体の欧州 NEDC では 26.3km/L、しかし日本の渋滞や短距離低速走行の繰り返しを再現した JC08 では 21.8km/L まで落ちます。

この大幅な落ち方こそ、アクセラ 15XD はマツダのダウンサイジングターボだという私の主張をも裏付けているのですが、これに対して、SKYACTIV-X では NEDC でも JC08 でも燃費の差がほとんどないとのこと。

つまり、少し元気に走っても、頑張ってエコランしても、高速を走っても、市街地を走っても、大して燃費は変わらない、ということです。
そんな車が実現するなんて、信じられますか?

更にもう1つ、



ローギヤで巡航させても燃費が落ちないということになります。
従来であれば、6速 100km/h で 2300回転前後、それでも黄緑の領域だったのに対して、SKYACTIV-X では 6速 100km/h で 3000回転でも、黄色の燃費の良い領域が使えるということになります。
2300回転で巡航する従来エンジンよりも、3000回転で巡航する SKYACTIV-X の方が燃費が良いということ。

これを簡単に言えば、スポーツモードで運転しても燃費はほとんど低下しないということです。。
もしかしたら次世代 SKYACTIV-X は、常時スポーツモードの様なギヤ比になるのかもしれません。

これは発表資料でも裏付けられていて、



他社ダウンサイジングターボと比べても、加速時のレスポンスが優れているとのこと。
発表では、ディーゼルと同様のスロットルレスを要因として挙げていますが、私はギヤ比を落としているのも大きな要因ではないかと想像しています。

 - WLTC でも NEDC でも JC08 でも燃費が変わらない
 - 常時スポーツモードで走っても燃費が落ちない

そうなるかもしれないと聞いたら、 SKYACTIV-X の異常さがよくわかりますよね。

そして、もしそういう車が実現するとなると、AT 多段化の意味は?ということになります。
6速よりも8速、8速よりも10速ATの方が偉い、なんて思っている人もいる様ですが、欧州のダウンサイジングターボでATの多段化が進んだのは、ヴィッツと同じく燃費の良い領域をどの速度域でも使うため。

本来は CVT の方がいいのですが、CVT は高価ですし大トルクは伝達できませんし、欧州でよく使われる高速域の伝達効率はあまり良くない。

そういったCVTのデメリットから、燃費の良い領域をどの速度域でも使うため(いわゆる燃費の目玉を使うため)に、ATの多段化が進みました。

しかし SKYACTIV-X は燃費が良い領域がとても広く、6速 3000回転で巡航しても燃費は落ちないどころか、従来よりも良くなるかもしれないとのこと。

それでも8速AT、10速ATは必要ですか?
Posted at 2018/09/18 02:04:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | | クルマ

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