2011年09月08日
8 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 18:58:58.17 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
第二十六話。
『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
VIPタワーの崩落、そして内外に起こる動乱。ついに内藤とブーンが出会い、ブーンが何かを思い出し………。
今回の敵は!?今回の安価は!?
今のうちから町中のクリスマスツリーをへし折りに行く計画を企てているのは俺だけなのか?
41 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:17:43.04 ID:+vn/lXzfO
一応、登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
("∀`)【一方通行《アクセラレータ》】(アレンジ)(禁書)
(* ∀ )【鬼《オーガ》】(バキ)
・VIPタワー跡
( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
_
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・VIPタワー跡
( メ^ω^)【人間《チート》】(vip)
・???
44 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:18:42.16 ID:+vn/lXzfO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。
今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』
46 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:22:14.91 ID:+vn/lXzfO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』
47 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:24:12.59 ID:+vn/lXzfO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』
『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』
『大嘘憑きを使用できる能力』
『相手を限界まで不幸にして自分を限界まで幸せにする能力』
以上
51 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:26:19.55 ID:+vn/lXzfO
――――――少しだけ時は遡り、それは丁度このVIPタワーが崩れさった所から始まる。
(;ФωФ)「………!!」
_
(;゚∀゚)「……はああ…!?」
lw´;‐ _‐ノv「なんで………」
その衝撃は、外にいたこの者達にもあった。
当然だ。彼らがいたのはちょうどその真下。
崩落の被害を一番に受けるべき場所にいたからだ。
しかし
lw´;‐ _‐ノv「なんで……私たち無事なの…」
3人は傷一つつかなかった。
落ちてきた絶大な質量を前に、3人は負傷なくこの事実を捉えている。
否、それも当然と言えば当然なのだが。
_
(;゚∀゚)「【本質晒し《フシアナテイク》】……とりあえず、とっさに発動出来て良かったぜ…!!」
その答えは、ジョルジュの能力にあった。
彼は咄嗟に崩れたVIPタワーに対し、「安全地帯」の質問を投げ掛けた。
その回答が、今まさに3人がいる地点だというだけだ。
56 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:31:51.76 ID:+vn/lXzfO
――――――
外から見ていたデレが。
ζ(゚ー゚*;ζ「え、ええええ………?」
目の前で崩れさる、VIPタワー。
もしまたんきが暴れたあの時、逃げていなかったら………
ζ(゚ー゚*;ζ
ζ(゚ー゚*ζ「いや、その時はその時で瞬身の術使えばいいか」
別に大したことでもなかった。
否、問題はそんな事じゃなく。
ζ(゚ー゚*ζ「内藤さんは………?」
その時、デレは
あるものを、見つける。
62 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:37:30.88 ID:+vn/lXzfO
――――――
(;ФωФ)「しかし……これは…参った…」
lw´;‐ _‐ノv「大丈夫?その…中枢制御室…は」
(;ФωФ)「いや、それは大丈夫なのだ」
lw´;‐ _‐ノv「え?」
(;ФωФ)「よく考えろ。中枢制御とまで呼ばれる部屋が、一介の能力で崩れてしまう場所にあると思うか」
(;ФωФ)「おそらく、中枢制御室があるのは………地下。この真下に、核シェルターのようにあるのだろう」
lw´‐ _‐ノv「ああ……なるほど…」
確かにそう言われたら、そうかもしれない。
チートだらけのこの世界で、のうのうと存在している方がおかしい。
(;ФωФ)「しかし、だからって問題がないわけじゃない。VIPタワーのどこかに、地下室への扉があった………はずなのに」
lw´‐ _‐ノv「………」
その手がかりすら失った、と言うわけか。
73 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:43:21.30 ID:+vn/lXzfO
(;ФωФ)「早く、探さないと」
_
( ゚∀゚)「じゃないだろ。問題はよ」
(;ФωФ)「っ…」
lw´‐ _‐ノv「………」
_
( ゚∀゚)「お前が何を企んでるか。それが問題だろうがよ」
_
( ゚∀゚)「言えよ。てめぇの作戦は一先ず置き、てめぇが信用ならねーってんだよ………!」
(;ФωФ)
lw´‐ _‐ノv「………」
そうだ。ロマさんは
私たちに何かを隠している。
79 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:46:18.87 ID:+vn/lXzfO
………しかし
ロマさんは。
(;ФωФ)「………」
_
( ゚∀゚)「おい………」
(;ФωФ)「言わ、ない」
lw´‐ _‐ノv「……!!」
(;ФωФ)「言わないし、言えない。だからお前が信じようが信じまいが関係ない」
_
(;゚∀゚)「は?おい、おま」
(;ФωФ)「だから」
(;ФωФ)「信じるかどうかは、君に任せる。」
(;ФωФ)「シュー」
lw´‐ _‐ノv
lw´;‐ _‐ノv「………え?私?」
82 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:49:25.62 ID:+vn/lXzfO
(;ФωФ)「君の能力なら、探せるんだろう………」
lw´;‐ _‐ノv「え、ええ?いや、うう………」
(;ФωФ)「頼む。理由は言えないんだ。だが我輩を信用してくれ…」
lw´;‐ _‐ノv「………」
(;ФωФ)「………頼む」
ちょ、ふざけんなってまじで。世界の命運託しましたよみたいな顔しないでよロマさん。
私が求めてんのはこういうのじゃない。どっちかってーと、脆弱で救われ系なお姫様タイプのが良かった。
なのに……この人と来たら。
(;ФωФ)
lw´;‐ _‐ノv「………」
――――――『任せたお!』
lw´;‐ _‐ノv(……!)
lw´;‐ _‐ノv「…ああ、もう!!」
84 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:52:12.83 ID:+vn/lXzfO
lw´‐ _‐ノv「おいで!白ピクミン!」
(;ФωФ)「!!」
その号令を合図に、シューの持つリュックから飛び出す白ピクミン。
その地面に、大量に飛び散る。
lw´‐ _‐ノv「あなた達ならわかるでしょ?地中のお宝を感知出来るあなた達なら………!!」
一斉に広がる、白い絨毯。
その赤い目を光らせ、探す。
lw´‐ _‐ノv「その地下室の場所…あわよくばその扉を、見つけてきて!」
『ピクー!!』
シューの言う通り、その地下室への扉を。
89 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 20:57:18.04 ID:+vn/lXzfO
lw´‐ _‐ノv「………勘違いしないでよね」
(;ФωФ)「ん?」
lw´‐ _‐ノv「私、別にあんたを信用したわけじゃないんだからね」
(;ФωФ)「……」
…いやほんとに。ツンデレとかじゃなく、ね。
別にその内藤って人がどんだけ驚異かも知らないし、私がいまやってる行為が正しいかどうかなんて知らない。
lw´‐ _‐ノv
lw´‐ _‐ノv(……ただ)
『任せたお!』
少しだけ、ロマさんの言葉でブーンを思い出した。
今のロマさんに、ブーンに似たものを感じた。
lw´‐ _‐ノv(…信じる理由なんて、それで充分でしょう)
97 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:04:39.15 ID:+vn/lXzfO
(;・∀・)「あ、いたっ!」
ξ ⊿ )ξ
lw´‐ _‐ノv「あ!!ツンさん!!」
(;・∀・)「だあああああかぁあああらあああああああ!!!!」
lw´‐ _‐ノv「…大丈夫だったんだね。良かった、安心した。心配してた………」
( ・∀・)「もうそうやって……え?いや…」
( ・∀・)「………まぁ、うん。良かったねシューも無事で」
lw´‐ _‐ノv(…こいつちょろいなあ)
104 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:12:44.25 ID:+vn/lXzfO
(;・∀・)「ん?今はこれどういう状況?」
lw´‐ _‐ノv「察して」
( ・∀・)「察した」
lw´‐ _‐ノv「なら聞くな」
(´・∀・)
( ФωФ)「とにかく、まずは扉を探そう。そして中枢制御室を見つけたなら…」
( ФωФ)「そこに、我輩の力で強制終了を促す。今はまだ無力かも知れないが、内藤の力がブーン君により、弱るまで何度も………!!」
lw´‐ _‐ノv「…うん」
だから早くしなければ、とシューは白ピクミンを見やる。
これだけの数………悠に100はいるので無用かも知れないが、年のためにゲキカラスプレーをふっておく。
( ФωФ)「そして………!!」
lw´‐ _‐ノv
その続きを、ロマさんは言わなかった。
その視線がどこを見ているのかはわからなかったが
確かな覚悟を、私は感じた。
………なんか臭いな、どうした私。
107 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:20:58.41 ID:+vn/lXzfO
_
(;゚∀゚)「………ったく!!」
置いてきぼりかよ。
ジョルジュが一人、そう思う。
ヘタすりゃ内藤より危ないかも知れない人物かも知れないロマネスクを、なぜこうも信じられるのか。
_
(;゚∀゚)「………」
自分には、わからない。
lw´‐ _‐ノv
あの少女が、何を考えているのか。
_
( ゚∀゚)「………」
lw´‐ _‐ノv「………?なんでこっちみてんの?」
_
(;゚∀゚)「あ、いや」
_
(;゚∀゚)「………お前、なんでそんなやつを………ロマを信用出来るんだよ?」
lw´‐ _‐ノv
lw´‐ _‐ノv「ああ、うん」
109 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:27:03.31 ID:+vn/lXzfO
lw´‐ _‐ノv「理由なんて、特にないよ」
_
(;゚∀゚)「はぁ?嬢ちゃん、あんた馬鹿k」
lw´‐ _‐ノv「答えなんて、多分ないよ」
_
( ゚∀゚)
lw´‐ _‐ノv「あなたは………自分の能力のせいかな、答えばっか求めてるんだね」
_
(;゚∀゚)「………は?」
lw´‐ _‐ノv「答えって本当に、必要なの?あなたはずっと、不安のない世界じゃないと生きてけないの?」
lw´‐ _‐ノv「私は、どっちでもいい。楽しかったら。自分が納得出来たら」
_
(;゚∀゚)
lw´‐ _‐ノv「そんだけ」
_
(;゚∀゚)「……お、おおぅ…」
( ・∀・)「小学生に人生観語られてやんのwwwwだっさwwwwww」
lw´‐ _‐ノv「ブーンに言い付けてやる」
( ・∀・)「僕のダイナミックな土下座見せてやるから許そう?な?それだけは許そう?」
113 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:33:07.12 ID:+vn/lXzfO
lw´‐ _‐ノv「いつだって同じだよ」
_
( ゚∀゚)「?」
lw´‐ _‐ノv「私は、ブーンを信用するだけ」
( ・∀・)「俺は、ブーンに服従するだけ」
lw´‐ _‐ノv「おい私の見せ場だぞ引っ込んでろ」
( ・∀・)「僕も最近空気なんだけど………」
二人はそのまま、わいわいと言い争いを始めてしまう。
(;ФωФ)「………」
大丈夫か、と少し感じるロマネスクだった。
( ФωФ)(………まぁ、安心して頼っていいのだろうが………)
今のシューの言葉。それには、確かな重みを感じた。
何に対しての重みなのかはわからない。
信頼なのかも、責任なのかも知れない。
………まぁ、そんなのも考える必要はないだろう。
( ФωФ)「それだけで十分、か………」
115 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:38:53.04 ID:+vn/lXzfO
「何がだ?」
( ФωФ)「え?」
_
( ゚∀゚)「あ」
( ・∀・)「?」
lw´‐ _‐ノv「え?」
( メ ω )「えらく楽しそうだな、お前ら」
lw´‐ _‐ノv
その時、私に見えたものは僅かだった。
でも。
何かが、現れて………
……そして。
118 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:45:45.87 ID:+vn/lXzfO
――――――丁度、同時刻だった。
(;゚ω゚)「あいつの能力は、あいつの能力は――――――!!!!」
(;´_ゝ`)「お、おいブーン?」
("∀`)
(* ∀ )
ドクオとつーが、二人を襲ったのは。
123 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:51:46.54 ID:+vn/lXzfO
(;´_ゝ`)「ッ!!」
いち早く異変に気付いたのは、兄者だった。
瓦礫の山の中、真正面から気配も殺さずに向かってくる人間がいるのだ。
当然だろうか。
(;´_ゝ`)「まずいっ!!」
(;^ω^)「うぐっ!?」
その場で兄者はとっさにブーンを蹴り飛ばし、その反動で自分も回避するという荒業をやってのける。
そこに。
(* ∀ )「――――――!!」
地面をえぐる一撃が、飛ぶ。
128 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 21:58:13.64 ID:+vn/lXzfO
(;´_ゝ`)「え………」
(;^ω^)「………!!」
二人は素直に驚愕の色を見せる。
その一撃の破壊力に、ではなく。
そこにいた人物、二人に。
(* ∀ )
("∀`)
(;^ω^)「ドクオ!!?つー!!!」
(;´_ゝ`)「………ドクオ、なのか?それに、でぃが使ってた子……!…何故……」
("∀`)「よぉ、ブーン。やっと会えたな」
ドクオが平然と語る。
(;^ω^)「ど、ドクオ?それより、どうしたおお前!!その体…!!」
ブーンにとっては、それどころではない。
ひどい有り様なのだ。
顔面、特に右目がただれるように潰れ、右手が消失している。
【一方通行《アクセラレータ》】を持つこいつが、どうしてここまで………。
130 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:02:09.20 ID:+vn/lXzfO
("∀`)「ああ、ごめんな。キモブタの質問にはあんまり答えたくねーからスルーするわ」
(;^ω^)「ちょ、ふざけんなおお前………」
("∀`)「とりあえず、今からぶっ殺すお前に一言言っておきてぇのよ」
(;^ω^)「は?」
("∀`)「ごめん。」
その元親友は。
狂った顔のまま、そう言い放った。
136 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:09:29.49 ID:+vn/lXzfO
(;´_ゝ`)「え?」
("∀`)「どうやら………あの内藤ってのは、相当お前の事が嫌いらしい。ブーン」
("∀`)「どうやったのかは知らないが、俺は今あいつに操られている。お前を殺すように命令されてる。それは隣のつーも一緒だ」
(;^ω^)「え?」
("∀`)「だから、もう俺は………ま、ず助か、らない、んだろうな」
("∀`)「ああああああああああはははははは」
(;^ω^)「ドクオ!!?」
("∀`)「ああ、あああああああやばああああああいあああ。自我をあああ保つのも、そろ、そろ、しんどいああああああ」
("∀`)「最後、に一つ頼、むわ。今から俺、暴走す、るけども」
("∀`)「止めてくれ。解放、してくれ」
(;^ω^)
144 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:13:29.34 ID:+vn/lXzfO
「助けてくれ」
その言葉を最後に
("∀`)「行くぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!あはははははははははははは!!!!!」
ドクオは、ドクオじゃなくなった。
(* ∀ )
つーも、その場に構えた。
(;´_ゝ`)「……どうする、ブーン」
(;^ω^)「………お」
154 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:19:18.83 ID:+vn/lXzfO
(;^ω^)「………兄者は」
(;´_ゝ`)「ん?」
(;^ω^)「つーを、頼む」
(;^ω^)「つーは今、絶賛精神崩壊中だお。だから頭を使った緻密な動きなんか、しない。規制するのは簡単なはずだお」
(;´_ゝ`)「………お、おお。でもじゃあお前、あのドクオと………?」
(;^ω^)「………規制、出来るのかお?」
(;´_ゝ`)
(;^ω^)「兄者はあのドクオを、規制出来るのかお?」
(;´_ゝ`)
(;´_ゝ`)「………無理、だろうな。恐らくだが、『反射』される………気がする。今のあいつは、何かがおかしい。だからこそ、お前が心配なんだよ」
(;^ω^)「だろうな。あいつ、おそらく弟者の演算力を………最悪、【電人HAL】そのものを頭ん中に取り込んでる………!!」
(;´_ゝ`)「!?お、弟者が!?」
(;^ω^)「もしかすると、な」
159 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:23:44.72 ID:+vn/lXzfO
(;´_ゝ`)「だったら、尚更」
( ^ω^)「いい、僕がやる」
(;´_ゝ`)「………!」
( ^ω^)「ドクオも、弟者も、つーも。みんな、救ってやる」
(;´_ゝ`)「おい、ブーン………」
( ^ω^)「大丈夫だお」
( ´_ゝ`)
( ^ω^)「必ず、救ってやる。僕が力を手にした理由は、そこにあったお」
( ^ω^)「だから、ドクオは僕に任せろ」
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「頼んだ」
( ^ω^)「頼まれた」
("∀`)「ひゃあああっほおおおおおおおおおおおう!!!!」
(* ∀ )
――――――迫る。
163 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:27:22.59 ID:+vn/lXzfO
まず先陣を切ったのは、つー。
(* ∀ )
最強の体がリミッターを外し、人体ではスピード違反確定の速度で動く。
だが、それも。
( ´_ゝ`)「規制対象だ」
(* ∀ )「!!」
がたっ、と膝が崩れるつー。
【強制規制《ストッパーテイク》】で、つーの力が無力と化した。
( ´_ゝ`)「よし、いけそうだ。相変わらず攻撃手段はねーけどな」
問題は、ブーン。
174 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:31:38.41 ID:+vn/lXzfO
(;^ω^)「ドクオっ……!」
("∀`)「あは………ははははははははは」
("∀`)「ぶち殺ォォォォォす!!!」
ドクオがベクトルを操り、脚力を何倍にも倍増させ飛び出す。
最初から、全力。
しかしそれはこちらにしたって一緒だ
(;^ω^)「お前がその気なら、僕だって一緒だお………」
(;^ω^)「必ず!助けてやるからな!待ってろ!」
( ^ω^)「【自分次《アンカーコー………!!!」
(;゚ω゚)「………う゛」
その時。
ブーンは、体がいきなり重くなるのを感じる。
178 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:33:41.11 ID:+vn/lXzfO
(; ω )「うぐっ………」
あ………あれ?
("∀`)「?」
まさか、これは。
(; ω )(能力の反動……!!?よりによって、こんな時に――――――!!)
確かにこの所、なかなかのペースで休む事なく【気分次第《アンカーテイク》】と【自分次第《アンカーコール》】を使い続けてきた。
しかし、だからって。
(;゚ω゚)(だからって……ふざけんなお…!!こんなタイミングで………!!)
("∀`)「はははははは!!!」
ダメだ。くる。早く、発動しないと。
迫っている。ドクオが。早く。早くしろ。
(;゚ω゚)
82 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:36:40.95 ID:+vn/lXzfO
早く、しないと。
今、限界を超えたっていい。
僕は内藤を倒さなきゃならない。
だから。
(;゚ω゚)(だから――――――!!!)
負けるわけには、いかない。
(;゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
頼む。発動してくれ。
もう【自分次第《アンカーコール》】じゃなくてもいい。
もう少しだけ、言うことを聞いてくれ。
("∀`)
(;゚ω゚)「――――――【気分次第《アンカーテイク》】!!」
185 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:37:54.16 ID:+vn/lXzfO
(; ω )「…ハァ…ハァ…」
(;^ω^)「さぁ……みなさん…!!」
(;^ω^)「あの親友のキチガイを、倒す時が。助ける時が来たんだお……!!」
(;^ω^)「その為に、僕に力を………!!指定アンカーは………」
――――――>>6822759!!
(;^ω^)「え?」
197 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:39:01.70 ID:+vn/lXzfO
(;^ω^)「え、な………!!!」
("∀`)「はっ」
(;゚ω゚)「あ――――――!!」
魔のスピードで迫るドクオの手が
("∀`)
(;゚ω゚)「がっ……あ゛ああ…!!」
ブーンの無防備な腹を穿ち、貫いた。――――――
224 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:44:05.72 ID:+vn/lXzfO
(;゚ω゚)「――――――」
こりゃあ痛い。僕も数々の戦いを経験したけど、腹に穴が空くのは始めてだ。
でも、なんで。
なぜ、安価が………。
("∀`)「甘いよ、ブーン」
(;゚ω゚)
そのまま僕は地面に投げ捨てられる。
栓を失った腹が、血を止めてくれなくなった。
("∀`)「お前のその安価ってのさ」
("∀`)「スレッドという流れの中から一つ指定するもの、なんだろ」
("∀`)「じゃあ、ベクトル………力の流れを操るこの俺がよぉ」
("∀`)「それを暴走させる事が出来ないなんて、何故思った?」
("∀`)「あはははははははは!!!」
(;゚ω゚)「………!!」
そんな、でたらめな………。
239 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:47:43.18 ID:+vn/lXzfO
(; ω )
もう、おしまいかなぁ。
ただでさえ能力の反動できつい。
【気分次第《アンカーテイク》】だって、今のが最後の力のつもりで振り絞ったものだ。
それが安価暴走。
腹に風穴。
(;´_ゝ`)「――――――!!!」
兄者がこっち見て、なんか言ってる。
馬鹿、そっちに集中しろ。
………あ、やばいなこれ。
243 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:49:37.76 ID:+vn/lXzfO
(; ω )
遠くなる意識の中
これまでの事が、走馬灯のように浮かぶ。
(; ω )(また)
………また、僕は。
仲間一人守れないままの人間なのだろうか。
从'ー'从
あの少女を失ってから、幾度となく葛藤し続けた。
自分の無力さを、呪い続けた。
なのに、また。
(; ω )(………)
252 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:51:00.00 ID:+vn/lXzfO
「何も、怖くないんだよ」
(; ω )「………?」
「自ら狂って、私たちを拒絶しなくていいんだよ」
その時、ふと。
(; ω )
(ツン………?)
彼女の声を、思い出す。
258 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:51:53.07 ID:+vn/lXzfO
「私たちは、仲間なんだよ」
ツンはそう言っていた。
拒絶しなくていい。そう、言っていた。
違う。僕は。君たちを守る為に。
失うのが、怖いから。
無くすのが嫌だから。
拒絶なんか。
(; ω )
(; ω )(………ああ)
なんの事はない。
拒絶ではないにしろ。
僕は今まで一度も、仲間を受け入れてないじゃないか。
265 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:54:04.85 ID:+vn/lXzfO
(; ω )「………」
僕は一度も
仲間に信頼していなかったのかも知れない。
簡単に人が死ぬ世界で。あらゆる人を目の前で失って。
自分の中で、何かが狂っていた。
(; ω )
失うのが怖かった。
僕が守らなければ、なんて。
(; ω )「でも……どうすれば…」
「――――――。」
(; ω )
(; ω )「え?」
278 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:57:32.22 ID:+vn/lXzfO
「――――――。」
(; ω )
「信頼しなよ。仲間の事なら」
「あなたが手を差しのべたら、取ってくれる人は必ずいるんだよ」
「あなたが手に入れたものは、とっても大きなものなんだよ」
「だから」
(; ω )「………」
ああ。
("∀`)「おい、いつまでシカトしてんだよ」
ドクオが、来る。
282 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 22:59:49.75 ID:+vn/lXzfO
("∀`)「なぁ、こういう時に言ってみたいセリフがあるんだが、言っていいか?」
("∀`)「最後になんか、言い残す事はあるか?」
("∀`)「なんてな!!ぎゃははははははははははは!!!!」
(; ω )
(; ω )「言い残す事、な」
(; ω )「助けてくれ」
("∀`)
("∀`)「…は?」
287 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:02:46.72 ID:+vn/lXzfO
(; ω )「助けてくれ」
それは、今まで一度も心から言った事がない一言。
("∀`)「お前、何を言って」
(; ω )「助けてくれ……」
それは、ブーンすら気付かなかった最後の切札。
(; ω )「助けてくれ………」
「………渡辺。」
(`∵)
(;"∀`)「なっ………!!」
忘れさられていたかのようなその小人が、大きな輝きを見せる。
309 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:06:06.30 ID:+vn/lXzfO
(;"∀`)「はぁ!!?」
(; ω )「………」
ああ、なるほど。
( ∵)
今まで、お前は。
(; ω )「ずっと僕を守ろうとしててくれたんだな………!!」
( ^ω^)「渡辺っ………!!!」
腹の傷が癒える。否、それだけじゃない。
【気分次第《アンカーテイク》】の反動も、癒えている。
いや………癒えていると言うより。
まるで《なかったこと》のように、元通り。
327 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:10:17.94 ID:+vn/lXzfO
あの時。
フサギコとの戦いの時に。
中途半端にだが、僕は、渡辺を生き返らせた。
しかし再生不十分。僕はその場に倒れてしまった。
しかし渡辺はそれでは納得が行かなかったらしい。
能力でもなんでもなく、ただ心から。
生き長らえる為の依り代を探し求めた。
そこにあったのが、チープ・トリックの残骸。
渡辺はその残骸に寄生するように、今の姿になった。
僕を助ける為に。
ずっと、そこにいた。
346 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:15:53.44 ID:+vn/lXzfO
(;"∀`)「………?お前、なんで………!」
しかし、これで形勢逆転というわけじゃない。
ただの【大嘘憑き《オールフィクション》】では、今のドクオには『反射』されてしまう。
僕の【気分次第《アンカーテイク》】も同じく。
だが、僕にも考えがある。
( ^ω^)「使わせてもらうお。お前のおかげだお渡辺!!」
( ∵)
( ^ω^)「ビコーズって名前通り、お前の事を信じてるお!」
(´∵)←本当はビリーブなんだよ、と伝える手段がなくやるせない気持ちになってる渡辺
358 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:19:32.56 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)「お前が反動を消し去ってくれたお陰で、僕は力を遺憾無く発揮できるってもんだお。安価が暴走されちまうなら………!!」
( ^ω^)「安価がなかったらいいんだお!」
そう。
それは、この渡辺を生み出したあの力。
( ^ω^)「【自分次第《アンカーコール》】!!」
――――――「『時限能力《タイムアンカー》』!!」
安価を発生させず、時間のみに頼る力。
371 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:21:57.87 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)「はい、どうも」
( ^ω^)「さっきはごめんね」
( ^ω^)「だから今度は出血サービス。1秒間に、託します」
( ^ω^)「指定アンカーは………」
――――――23:25:00から23:25:01までに出た能力、すべて。
413 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:24:37.26 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)「さらに!!」
( ^ω^)「『強欲能力《アウトアンカー》』!!も上乗せ!!」
( ^ω^)「出た能力全部、拡大解釈!!」
( ^ω^)「イッツ、パーティタァァァァァァァァァイム!!!!!!!」
431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.15 ID:vvwDkZFtO
異界をさまようSDKの能力
432 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.12 ID:H/PFCJGv0
【人間《チート》】を超越するチートになる能力
433 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.12 ID:10xF7QKp0
任意の相手に対し強烈な思い込みをさせる事の出来る能力
434 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.34 ID:+HRamgSz0
手から溢れんばかりのソーダを出す能力
435 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.48 ID:kUPIpyc10
渡辺が完全復活する能力
436 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.75 ID:qrpt/DOR0
自分の体に触った者は触れている間不幸を打ち消すことが出来る能力
437 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.37 ID:ouD7WJMTO
好きなポケモンを召喚する能力
438 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.92 ID:k9rPjzjB0
パンツのゴムをゆるゆるにする能力
439 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.84 ID:VNWzhLNL0
「信じる」と言う言葉は英語で「believe(ビリーブ」であると知ることができる能力
440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/23(木) 23:25:00.94 ID:HAggZsnP0
戦場カメラマン渡辺陽一のモノマネをしながらクリスマスカップルを呪う能力
544 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:31:52.47 ID:+vn/lXzfO
『能力が決定しました。』
異界をさまようSDKの能力
【人間《チート》】を超越するチートになる能力
任意の相手に対し強烈な思い込みをさせる事の出来る能力
手から溢れんばかりのソーダを出す能力
渡辺が完全復活する能力
自分の体に触った者は触れている間不幸を打ち消すことが出来る能力
好きなポケモンを召喚する能力
「信じる」と言う言葉は英語で「believe(ビリーブ」であると知ることができる能力
戦場カメラマン渡辺陽一のモノマネをしながらクリスマスカップルを呪う能力
引力と斥力を自在に操る能力
これを全て、拡大解釈
(;^ω^)「曲者揃いだけど、なんとかなる気がするお!」
576 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:37:42.70 ID:+vn/lXzfO
( ^ω^)「さてと………」
ブーンの頭上に日輪が輝く。
そこから現れる、3つの針。
それはまるで、大きな大きな時計盤。
( ^ω^)「さぁ」
「行くお」
カチッ………と。
時計の針が刻む。
今回の制限時間は、一分。
――――――アンカータイム、スタート。
591 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:42:48.13 ID:+vn/lXzfO
(;"∀`)「……ごちゃごちゃとォォォォォ!!!」
ドクオが後悔と共に、走る。
こんな事ならばさっさと血液を逆流させて爆発でもさせてりゃ良かった。
まぁ、今からでも遅くないはず。
息の根を、止める。
("∀`)「おらああああああ!!!」
( ^ω^)「………」
("∀`)
( ^ω^)
(;"∀`)「………」
ぴたり、と足を止めて。
ドクオにふと、ある思いが過る。
(;"∀`)(あれ、こいつ………)
(;"∀`)(超イケメンじゃね………?)
617 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:48:31.08 ID:+vn/lXzfO
『任意の相手に対し強烈な思い込みをさせる事の出来る能力』
( ^ω^)
(;"∀`)「やべぇ!!なんだこのイケメン!!抱かれてぇ!!すっげぇ抱かれてえよ!!」
(;"∀`)「つーかこんなイケメンに俺みたいなゴミクズが能力なんか使用していいのかなぁ!!ダメだな!!ダメだわ!!」
(;"∀`)「一方通行《アクセラレータ》、解除!!」
( ^ω^)「………『好きなポケモンを召喚する能力 』」
(;"∀`)
(;"∀`)「はっ!!」
641 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:53:08.35 ID:+vn/lXzfO
(;"∀`)「……ああ…」
やべぇ。くそ。なんか知らんが、目の前のイケメンに全てを蹂躙されそうな気がする。
このままじゃいけない。せめて、能力を使わなければ。
能力が無ければ、俺はただの非力な人間だ。
(;"∀`)「う゛ああああああ゛あああああああ!!!!」
思い込むな。思い込むな。
思い込むってのも、全ては脳の電気信号。
ならそれを操れ。操れ――――――
( ^ω^)「おせぇよ」
(;"∀`)
ドクオの脳内改ざんより早く
ポケモンが出現。
しかし、それは
(;"∀`)「な、なんだよ………そいつら………!!」
ドクオがおよそ見た事がない、ポケモンだった。
668 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/23(木) 23:58:22.15 ID:+vn/lXzfO
現れた2匹の何か。
(;"∀`)
(;"∀`)「………な」
なんだよ、こいつら。
ポケモン全編をこなした俺ですら、こんなポケモンみた事がない。
つーかまず、これポケモンか?
( ^ω^)「アホかお」
(;"∀`)
( ^ω^)「お前がポケモンを全編やった事くらい、知ってるお」
( ^ω^)「そんな僕がお前に対し、既存のポケモンなんか出すかお」
(;"∀`)「え………」
( ^ω^)「教えてやる。お前から見て右が、『アネ゛デパミ゛』左が『らしをおこす』」
――――――特定のバグでしか出現しない、生粋のバグポケモンだお。
(;"∀`)「う、うわあああああああああ!!?」
690 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:03:15.55 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「行けっ『アネ゛デパミ゛』!『いいきずぐすり』だ!!」
なんだそれ。わざ名かよ。いや違うだろ。
そう思った次の瞬間には、俺の辺り一体が謎の炎上網に包まれていた。
わざ名でした☆
(;"∀`)「あ、熱ッ…!!ふ、ふざけんなぁああああああ!!!」
( ^ω^)「仕方ねーじゃん。バグだもん」
その謎の炎上網は、反射出来ない。
そりゃそうだろう。
どんなチートも、バグればおしまいだ。
705 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:09:31.72 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「そして『らしをおこす』!!『ね ぬる』!!」
もはや何をどう言ってるのかもわからない。だが、自分の周りを炎上網が包んだ。
またかい!!
( ^ω^)「ありゃりゃ、上手くいかねぇな」
( ^ω^)「なぁ」
( ^ω^)「………ビコーズ?」
『渡辺が完全復活する能力』
从'ー'从「『………ひどいなぁ』」
( ^ω^)「………お」
从'ー'从「『ねぇ、ブーン君』」
( ^ω^)「お?」
从'ー'从「『一応言うけど、「信じる」と言う言葉は英語でビリーブだよ』」
( ^ω^)「………あれ?」
『「信じる」と言う言葉は英語で「believe(ビリーブ」であると知ることができる能力 』
720 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:15:20.15 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「………あ、いや、うん。まぁ」
( ^ω^)「知ってるし。知ってたし」
从'ー'从「『え?』」
( ^ω^)「まぁあれだよ。知ってる?ゴキブリってさ、あれ元々ゴキカブリってんだぜ。実はそれが誤字ってゴキブリって言うんだぜ。それと一緒だよ」
从'ー'从「『マジかよ知らなかったぜなんだそれやべーじゃん俺先輩の事マジリスペクツ』」
( ^ω^)「………うん」
从'ー'从「『………』」
( ^ω^)
从'ー'从
( ^ω^)「なぁ、なんか言ってよ」
从'ー'从
(;"∀`)「ごちゃごちゃ喋ってんなよォォォォォ!!!」
そこに、炎上網を突き破ってきたドクオが。
728 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:20:47.75 ID:2Kn755DQO
(;"∀`)「どぉらああああああああ!!!!」
(;^ω^)「やば――――――」
ドクオの右手が
今度は僕の心臓を目掛け飛んでくる。
そしてそれはあまりに脆く。
まるで豆腐に指を刺すように。
("∀`)「はぁっはぁあああああ!!!」
簡単に、僕の体を貫通した。
( ^ω^)「まぁ今僕は不死身だからどうでもいいんだけどね」
(;"∀`)「え?」
『異界をさまようSDKの能力』
不死身の異界ジェノサイダー、ここに見参。
743 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:25:39.59 ID:2Kn755DQO
(;"∀`)(まずいっ!!)
ブーンの右手に出現したものを見、全力で後ろに下がるドクオ。
それは屍人を、闇人を
殲滅する為の、全滅させる為の武器
(;"∀`)(『焔薙』――――――!!!)
( ^ω^)
ブォン!!と大きな音と共に
自分がいた場所が、不死の炎――――――『宇理炎』により、焦土へと化した。
751 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:30:18.67 ID:2Kn755DQO
(;"∀`)「くそがああああああ!!!」
ベクトルを遺憾無く操作。
来たる宇理炎を、無理矢理に押し戻すドクオ。
それでいい。
触れてはいけない。
触れては浄土へ帰される。
しかしその間にも、ブーンは動く。
『引力と斥力を自在に操る能力』にて。
遥か、上空へと………。
( ^ω^)
759 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:35:45.38 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「………」
「さぁ、終わらせようか、ドクオ」
『手から溢れんばかりのソーダを出す能力 』
大量のソーダが、雨………否、滝のように降り注ぐ。
(;"∀`)「あァ!!?」
ドクオが空を見上げた時、既にそこには空はなかった。
あるのは、大量の水の塊。
(;"∀`)「はぁぁぁ!!?だから、なんだってんだよォォォォォ!!!」
そう。ドクオは全てを反射出来る。
たかが水。何をするまでもない。
770 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:39:47.48 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「『自分の体に触った者は触れている間不幸を打ち消すことが出来る能力 』………!!」
しかし、ブーンは続けざまに能力を使用。
( ^ω^)「液体って、者って呼んでいいのかな。まぁいいか。人間だって水の塊みたいなもんだし………」
(;"∀`)「あれ?」
ドクオには、それを反射出来なかった。
『自分の体に触った者は触れている間不幸を打ち消すことが出来る能力』にて
手から出たソーダは、「ドクオに反射されてしまう」という不幸から守られ
重力法則を全うし、そのままドクオに丸かぶり。
ばしゃあああ、と。
(;"∀`)「………」
ドクオ、ずぶ濡れ。
787 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:45:49.92 ID:2Kn755DQO
(;"∀`)「……あ…れ?」
しかし、もちろんそれでは終わらない。
今ブーンが放ったソーダは、ただのソーダではない。
( ^ω^)「気付いたかお?それは、『苛性ソーダ』っつってな」
( ^ω^)「強~いアルカリ性を持つ、扱いが法律で取り締まられてる劇薬の一つだお」
(;"∀`)「あっ…あああああああ!!!」
デロン、と左手の皮膚がめくれあがるのを感じる。
これはまずい。早く、跳ね返せ。
ベクトルを、操れ――――――!!!
(;"∀`)「………」
あ、れ?
( ^ω^)「そして」
「お前の最大の弱点も、そこにある」
800 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:50:46.10 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「お前の能力………【一方通行《アクセラレータ》】でも跳ね返せないもの、ってあるよなぁ」
(;"∀`)「………う、ぐぅ……」
からだがやけにだるい。なんだ、なんだこれ。
( ^ω^)「例えば、『空気』」
( ^ω^)「空気を反射しちまえば自分が吸うものが無くて死ぬ。それは、当たり前だお」
( ^ω^)「そしてね、その苛性ソーダなんだけどさぁ」
( ^ω^)「そんだけの劇薬なんだ。気化したら、これまた危ないものらしいお」
(;"∀`)「………」
………まさか、こいつ。
宇理炎の炎で、苛性ソーダを気化させて、俺に吸わせた………?
809 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:55:02.94 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「そして」
( ^ω^)「これで、終わりだお」
『【人間《チート》】を超越するチートになる能力』
( ^ω^)「………えい」
それがブーンの最後の行動。
右手を前に差し出した、それだけ。
(;"∀`)
(;"∀`)「………ちく」
(; ∀ )「しょお………」
ぱたり、と。
柔らかくドクオが、地に伏せた。
从'ー'从「『………』」
819 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 00:58:30.04 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「終わったお、ありがとう渡辺」
从'ー'从「『いやいや、別に。最後のあれ、どうやったの?』」
( ^ω^)「………ん、いや。別に。ただ………」
( ^ω^)「あいつの……内藤の能力を、ちょっと借りただけだお。あれ以上のチートは、おそらく存在しないから」
从'ー'从「『………?』」
( ^ω^)「それより、もう一つ頼まれて欲しい」
从'ー'从「『え?』」
( ^ω^)「ドクオをお前の力で助けてくれ」
从'ー'从「『だが断る』」
831 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:02:46.41 ID:2Kn755DQO
( ^ω^)「………」
从'ー'从「『いや、私にとっては仮にも敵だし。無理だろJKばかじゃねーの』」
从'ー'从「『マジでぇ…ほんと…そんな事……私がするわけ…なァいじゃ…リア充…はァ…爆発して然るべきなんです…』」
从;'ー'从「『………あれぇ?』」
『戦場カメラマン渡辺陽一のモノマネをしながらクリスマスカップルを呪う能力』
( ^ω^)「どうだ、渡辺」
( ^ω^)「これ以上恥態を晒したいか?」
从;'ー'从「『うわぁ……ブーン君は…鬼畜なんですねぇ……クリスマスツリー燃えろ……』」
840 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:07:42.73 ID:2Kn755DQO
(; ∀ )
ぱっ、と。
まるで写真をすげ変えるように。
( A )
ドクオが、あの見慣れたいつものドクオに戻った。
从;'ー'从「『ねぇ…ブーン君…そろそろ…戻してくれても…いいんじゃないですかぁ……?』」
( ^ω^)「嫌だお。なんか可愛いしそれ。僕への服従の証しとしt」
从'ー'从「『まぁこんなの【大嘘憑き《オールフィクション》】でなかった事に出来るんだけどね』」
( ^ω^)「………うわ、なんか僕超恥ずかしいじゃん」
843 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:09:40.38 ID:2Kn755DQO
从'ー'从「『じゃあ、聞かせてよ』」
( ^ω^)「お?」
从'ー'从「『最後のドクオを倒したあれ、どうやったの?』」
( ^ω^)「………あぁ」
「それはな――――――」
851 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:16:48.37 ID:2Kn755DQO
――――――
ξー⊿゚)ξ「ん…ぁ……」
目をあけたら、空だった。私はどうやら気絶していたらしい。
何があった?
とりあえず状況確認しようか。
ξ゚⊿゚)ξ
( Фω
Ф)
あらら。
知らない人が、死んでる。
858 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:18:48.03 ID:2Kn755DQO
lw´ _ ノv
シューが血塗れになり、ピクミンにせっせと運ばれている。
_
(; ∀ )
あのいけ好かない太マユゲが、ぶっ倒れてる。
(;・∀・)「はぁ…はぁ……!!!」
モララーが頭から血を流しながら、息絶え絶えに人を睨んでる。
( メ^ω^)
その真正面ブーンがいる。
以上、状況把握終了。
ξ゚⊿゚)ξ「………………え………?」
876 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:23:09.93 ID:2Kn755DQO
ξ;゚⊿゚)ξ「え………え?」
何これ。何これ。何これ。何これ。
何これ?え?嘘だ。何これ。
シュー。モララー。何よこれ。何なのこれ。
ξ;゚⊿゚)ξ「きゃああああああああああああああ!!!」
( メ^ω^)「ん?」
(;・∀・)「ッ!!?ツン!!」
私の声に、二人が一様の反応を見せる。
(;・∀・)「ツン!!!早く、逃げろォォォォォォォォォォ!!!!」
そしてモララーが叫ぶ。
今まで見た事もないような、緊迫した表情で。
885 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:27:07.25 ID:2Kn755DQO
ξ;゚⊿゚)ξ「え!!?」
(;・∀・)「早く!!逃げるんだよ!!」
ξ;゚⊿゚)ξ「モララー!?なんなの?なんなのこれ!!」
(;・∀・)「早くしろォォォォォ!!」
( メ^ω^)「………あぁそう。かっこいいなお前」
(;・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!」
889 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:28:59.22 ID:2Kn755DQO
――――――
从'ー'从「『教えて。その内藤が使う【人間《チート》】ってのは、どんな能力なのかを』」
( ^ω^)「………うん」
( ^ω^)「あいつの能力は………」
900 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/24(金) 01:34:46.08 ID:2Kn755DQO
( メ^ω^)「いや、無駄だってば。フツーに動けるし」
時の止まった世界。そこでも内藤は、自在に動いてる見せる。
(;・∀・)「くそっ…くそぉ……!!」
(;・∀・)「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
――――――
( ^ω^)「内藤の能力、【人間《チート》】。その実態は」
( ^ω^)「ただ一つ。このゲーム内でただ一つ僕の【気分次第《アンカーテイク》】を除いた……」
「『この世界にある全てのチート能力を扱える。』それが、内藤ホライゾンの能力だお。」
――――――
( メ^ω^)「じゃあな」
(;・∀・)「――――――!!!!」
第二十六話、終わり。
Posted at 2011/09/08 21:26:58 | |
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ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年09月06日
15 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:29:57.77 ID:dFsXF70kO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
第二十五話。
『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
狂乱したドクオが内藤に敗北。
そしてメタルはブーンの元へ到着。
そしてロマネスク達の因縁の会合。
戦いは、また新たな一面を見せる。
今回の敵は!?今回の安価は!?
もうあと一週間ちょっとにせまるクリスマスという顔面格差社会最大の魔の祭典をどう乗り切る気なのか!?
19 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:35:39.01 ID:dFsXF70kO
一応、登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
メタ*' -')ル【ザ・スライダー】(ブギーポップ)
・VIPタワー4F
( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
_
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・VIPタワー
( メ^ω^)【人間《チート》】(vip)
("∀`)【一方通行《アクセラレータ》】(アレンジ)(禁書)
・???
20 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:37:48.76 ID:dFsXF70kO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。
今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』
22 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:39:31.45 ID:dFsXF70kO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』
23 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:40:38.72 ID:dFsXF70kO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』
『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』
『大嘘憑きを使用できる能力』
以上。
26 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:46:23.60 ID:dFsXF70kO
lw´;‐ _‐ノv「………」
アタシはシュー。
モテカワスリムの恋するゆるふわ系森小学生。
………なんてふざけてる場合じゃなく。
lw´‐ _‐ノv「なにこのややこしい状況……!」
睨みあってます。
私のネタをスルーするいけすかない野郎のロマと、マユゲの人が。
遊び相手のショボンと、ツンさんとタメ張れそうなくらい怖い顔の兄貴が。
ショタコンビッチのクーと、そのお………お兄ちゃんって言ってたよ。まじかよ。
にらみ合ってるよこのご時世に。
まじかこいつら。
シューちゃんびっくらこいてる。
まじびっくらこいてる。
31 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 20:50:15.74 ID:dFsXF70kO
私とモララーさんと未だに気絶中のツンさんが、この状況に取り残されてる。
なんだこれ。
lw´‐ _‐ノv(だから今から各方面の状況をお伝えします。現場のシューさん、シューさーん。はーい……)
lw´‐ _‐ノv(…ツッコミが欲しいや……)
lw´‐ _‐ノv「モララーさん、ツンさん頼んだよ」
そう、隣にいる情けないやつに投げかけるシュー。
(;・∀・)「は?なんだよこの状況で」
lw´‐ _‐ノv「後で私のはいてるパンツあげるから。色は紫」
(;・∀・)「いるか!!」
lw´‐ _‐ノv「チクショウ!!」
ξ ⊿ )ξ
37 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:01:32.24 ID:dFsXF70kO
互いに目線を合わせるショボンとギコ。
大人と子供とも言うべき身長差の二人が、不動のままに立ち会う姿がなんとも言えない可笑しさを醸し出す。
そこに、シューが行く。
lw´‐ _‐ノv「………ショボン」
(´・ω・`)「シュー」
(´・ω・`)「危ないから、さがって」
しかし、ショボンは目をシューに向ける事すらしなかった。
決意ある瞳で眼前の敵をしっかりと見据えながら、手でシューを牽制するだけ。
lw´‐ _‐ノv(…え、なにこいつ無駄にかっこいい…)
(´・ω・`)「……」
(,,゚Д゚)「……」
(,,゚Д゚)「この戦いが始まって」
(´・ω・`)「?」
(,,゚Д゚)「この戦いが始まってすぐ、俺は弟と戦った」
(´・ω・`)
(,,゚Д゚)「結果は引き分け。互いに致命傷を負い、退散を余儀なくされた」
44 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:09:56.44 ID:dFsXF70kO
(,,゚Д゚)「あの時からだ。俺は弟を超える為に戦いを繰り返し、確実に強くなっていった」
「しかし、お前だけ」
(´・ω・`)「……」
(,,゚Д゚)「お前だけだ、小僧。お前だけは、仕留める事が出来なかった。わかるか?」
(,,゚Д゚)「数々のチートを操る猛者を奢り去ってきた俺が、お前みたいなガキを仕留めれなかったんだ」
(,,゚Д゚)「あの屈辱は忘れねぇ。今の俺は、もうあの頃とは違う」
(,,゚Д゚)「貴様を、倒す」
(´・ω・`)「えらく、言ってくれるね」
(,,゚Д゚)「………ほう」
(´・ω・`)「僕だって、あの頃のままじゃないんだ」
(´・ω・`)「逃げまわるだけのびびりの弱者の僕は、もういない!あなたが向かってくるなら、立ち向かう!」
(,,゚Д゚)「………」
「やってみな。その希望ごと、押し潰す」
ギコが、笑う。
47 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:16:37.36 ID:dFsXF70kO
「さぁ行って、シュー。こいつは、僕一人で倒す」
だってさ。熱い、熱いよショボン。なに覚醒してんのお前。なんだお前ジャンプにありがちなパターンか。ウソップやチョッパー的な立ち位置か。
lw´‐ _‐ノv「……こっちは…」
次に視線を移したのは、クーの方。
川 ゚ -゚)
( ´∀`)
lw´‐ _‐ノv「ゎーぉ…」
こっちも盛大に睨みあってます。
なんとも優しそうな…お兄ちゃん………だっけ。
………つーかさ。
lw´‐ _‐ノv「ねぇクー、まじでお兄ちゃん?」
川 ゚ -゚)「………ああ。お兄ちゃん」
( ´∀`)「……」
lw´‐ _‐ノv「へぇ、クーにあんなお兄ちゃんが…」
似合わねぇな。似合わねぇよ。
50 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:23:05.05 ID:dFsXF70kO
川 ゚ -゚)「ただ」
川 ゚ -゚)「血は繋がってないんだがな」
lw´‐ _‐ノv「………」
lw´‐ _‐ノv「え」
lw´‐ _‐ノv「………それって、ほら、あの」
川 ゚ -゚)「なんだ」
lw´‐ _‐ノv「『義兄ちゃん』ってやつ?」
川 ゚ -゚)「そうそれ」
lw´‐ _‐ノv「一番萌えるやつ?」
川 ゚ -゚)「一番萌えるやつ」
川 ゚ -゚)「………なんだけどな。なぁ
「お、に、い、ちゃん?」
( ´∀`)「………」
川 ゚ -゚)「悪いがシュー、これ以上深入りするな」
川 ゚ -゚)「私はこれから、この義兄を殺す」
56 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:29:11.27 ID:dFsXF70kO
( ´∀`)「あらまぁ、なんとも嫌われちゃったもんだモナ」
川 ゚ -゚)「なんだ、私に好かれたかったのか?」
( ´∀`)「………」
「ごめんだモナ」
先に動いたのは、モナーだった。
殴りかかるわけでもなく、何かを放つわけでもなく。
ただ、合掌。
川 ゚ -゚)「ッ!!」
クーが同時に一歩下がり、手に抱えた魔導書を開く。
そして、能力を。
川 ゚ -゚)「『火符:アグニレイディアンス』!!」
( ´∀`)「百式観音……弐の手」
ぶつかり合う、巨大な掌と広げられた弾幕。
59 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:35:06.13 ID:dFsXF70kO
相殺され虚空に消える、火の弾幕と観音の掌。
川 ゚ -゚)「………」
( ´∀`)「………へぇ」
( ´∀`)「僕の能力と同じくらいの乱打力はあるみたいモナね」
川 ゚ -゚)「みたいだな」
( ´∀`)「まぁ、僕の百式観音は、まだ99の手を残しているんだけどね」
川 ゚ -゚)「私の弾幕も、百を悠に越える数はあるぞ」
( ´∀`)「知ってるモナ。つまりどのみちこの戦いは」
川 ゚ -゚)「ああ」
「………手数勝負だ」
そしてここに、乱戦が始まる。
61 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:41:39.20 ID:dFsXF70kO
「どっか行ってろシュー。こいつは、私の獲物だ」
ブルータ………違った、クーよ、お前もか。
なんなの?なんでみんなこんなにはっちゃけてんの?
今回は覚醒回なの?私だけ空気?
私寂しいよ。私超寂しい。サボテンだったら黒く変色してるレベルだよ。
lw´‐ _‐ノv「あと、残るは………」
(;ФωФ)「ジョルジュ!」
あ、いた。ロマさん、か。
ぶっとい眉毛………ジョルジュっていう人としゃべってる。
………なんか嫌だなぁ。
一番ややこしそうだもん。
64 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:47:50.47 ID:dFsXF70kO
(;ФωФ)「勘違いするな、ジョルジュ」
と、ロマネスクの大声。
_
(;゚∀゚)「おおぅ、ツンデレのおにゃのこでもねぇのにそんな切り出し方すんなよ…!」
(;ФωФ)「我輩の目的は、このゲームの強制終了だ!お前も知ってるだろう!?あのブーンという異常を!」
_
(;゚∀゚)「……やっぱ、そんなとこだろうと思ったぜ…」
(;ФωФ)「なら話は早い!あのブーンという者が、内藤を……倒せなくていい、少し弱らせる事でも出来れば…」
(;ФωФ)「確実に、内藤の支配を受ける中枢制御室の力が弱まる!そこを狙って、強制終了させる事が出来れば…」
_
( ゚∀゚)「今まで内藤がこのゲームを勝ち続けて手にした権力がリセットされるかも知れない、だろ」
(;ФωФ)「理解がはy」
_
(;゚∀゚)「わかってんだよ」
(;ФωФ)「……?」
_
(;゚∀゚)「問題は、その後だろ」
lw´‐ _‐ノv「………ロマさん…!」
(;ФωФ)
うわぁ、やっぱりややこしそう。
67 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:51:22.86 ID:dFsXF70kO
_
( ゚∀゚)「内藤の製作者《プログラム》としての力を消す。消して、その後だ」
_
(;゚∀゚)「その後、どうするんだ?」
(;ФωФ)「………」
(;ФωФ)「…は?我輩は、何も」
_
(;゚∀゚)「うそこけ」
_
(;゚∀゚)「お前、このゲームを乗っ取ろうとしてねえか?」
(;ФωФ)
lw´‐ _‐ノv「…?」
………え、ロマさん?
69 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 21:57:05.36 ID:dFsXF70kO
lw´;‐ _‐ノv「え、あんた何を言って」
_
( ゚∀゚)「なぁそこのお嬢ちゃん」
lw´‐ _‐ノv「?」
_
( ゚∀゚)「俺の能力は【本質晒し《フシアナテイク》】ってんだ」
_
( ゚∀゚)「この能力は、俺が聞きたい事はなんでも教えてくれる。『俺の質問を強制回答させる』の能力さ」
_
( ゚∀゚)「簡単に説明すればクジラやコウモリみたいなもんだ。俺の質問が不可視不認識の波動みたいなのに変わって相手にぶつかり、その反応で俺は答えを知る」
lw´‐ _‐ノv「…あらまぁ、便利だね」
_
( ゚∀゚)「俺が突くのは人間の無意識の部分さ。無意識だから、ガード出来ない。だから俺は例えばお嬢ちゃんのパンツが紫だって事も知ってる」
lw´;‐ _‐ノv「んにゃっ!!せ、せくはらだ!!」
_
(;゚∀゚)「おお、なかなか凄い性癖をお持ちで………」
lw´;‐ _‐ノv「やめて!それ以上はまじで!お願いします!!」
76 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:04:00.60 ID:dFsXF70kO
_
( ゚∀゚)「しかし、ガードしようと。『死んでも誰にも言うまい』とか意識してる事は、知る事が出来ない。無意識じゃ、ないから」
_
( ゚∀゚)「で、だ。ロマネスク」
_
( ゚∀゚)「なんで俺は、お前にこの能力で投げ掛けた質問を……
『この戦いを終わらせた後、どうする気だ?』っていう質問の答えを知る事が出来ないんだ?」
(;ФωФ)「」
lw´‐ _‐ノv
_
( ゚∀゚)「答えろよ」
(;ФωФ)「………」
lw´‐ _‐ノv「………」
………なんで黙るの、ロマさん?
84 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:12:32.13 ID:dFsXF70kO
――――――VIPタワー、??階
(;^ω^)「くっそ………!!」
ブーンの知る最強の人物の中に、フォルテッシモという人物がいた。
能力も、そのまま彼の名を冠し【フォルテッシモ】という。
彼の目には、空間にびっしりと存在する『ヒビ』が見えているらしい。
それをちょいと広げてやれば、そこにある物質はたちまち破壊される。
空間を攻撃しているために、防御も不可能だ。
それは防御にも応用出来、周囲のヒビを切り続ければ、相手の攻撃は届かない。
例え炎の中だろうが毒の中だろうが核爆弾の雨の中だろうが生きられる。
まさに最強、故に名をフォルテッシモという。
(;^ω^)(だけど、それだけじゃないお……!)
あいつ…めーちゃんとやら。名前知らんけど。
めーちゃんは自分でこう言った。
【ザ・スライダー】と。
(;^ω^)(【ザ・スライダー】………最強の、その向こう側……何があるかよくわかんねえお。原作でも、一回しか出てないんだし…!!)
メタ*' -')ル「………」
ざっ、ざっという等間隔な足音が恐怖を掻き立てる。
そう。ブーンはただいま、兄者を抱えて絶賛逃亡中なのだ。
101 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:23:26.47 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「ねぇ、なんで逃げる」
メタ*' -')ル「の?」
(;^ω^)(きたっ!!)
つい、とメタルの指が動く。
それによりブーンの左側の壁、コンクリートが破裂。
(;^ω^)「ッ!!」
壁の内部の空間が切られたのか、その衝撃波がコンクリートをこちらに押し出す。
無数の破片となり、ブーン達を襲った。
(;^ω^)「………う」
しかし、ブーンはそれに見事反応して見せる。
(;^ω^)「おおおおおお!!」
前方へ、大きくダイブ。
一歩遅れてブーンがいた位置を多くのコンクリート片が通り過ぎる。
メタ*' -')ル「……」
107 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:30:42.61 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「ねぇ、なんで逃げるの。めーちゃん失望。寂しいよ」
(;^ω^)「ふざけんなお。知ってるお。お前の完全射程圏内に入っちまえば……」
(;^ω^)「僕の脳を内部から破壊したり心臓を潰したりなんかお茶のこさいさいだろうがお…」
メタ*' -')ル「あら、あら。そんなめんどくさい事しないよ。ただでさえこの能力、コントロールがしんどいんだから」
メタ*' -')ル「どうせやるなら全身破壊して殺すよ」
(;^ω^)「………」
出来るなら早く【気分次第《アンカーテイク》】を使いたい。
しかし、まだだ。
まだ僕は、こいつの能力の真価を見ていない。
ここまでなら、【フォルテッシモ】の能力でも出来た事ばかり
問題は、アレンジ進化した【ザ・スライダー】の能力だ。
ただでさえ博打のこの能力を、敵の能力を見極めずに使うのはやはり気が引ける。
いつぞやみたいにヤケになり、手足を失いたくはないから。
どうせ後だしじゃんけんなんだから、盛大に遅れてやろうじゃないか。
(;^ω^)(だから、やっぱ僕一人じゃ無理なんだお…)
(;^ω^)「兄者、早く起きろー!!」
109 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:35:42.34 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「え、ここにきて仲間頼り?」
(;^ω^)「後でフルボッコにしてやるから、前座を用意してんだお。だからちょっと待てよ」
メタ*' -')ル「待たない」
(;^ω^)「ですよねー!!」
言い終わったメタルの手が乱暴に振るわれる。
空間をどう切ったのか、その衝撃波が直線に。
まっすぐ、ブーンを目掛けて走り来る。
(;^ω^)「や、やべっ…!!」
( _ゝ )
(;^ω^)「兄者、起きろお!!」
( _ゝ )
反応は、ない。
115 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:42:39.97 ID:dFsXF70kO
(;^ω^)「兄者!!早く!!」
( _ゝ )
メタ*' -')ル
(;^ω^)「………ああ、もう!!」
(;^ω^)「後でマイケルのスリラーのダンスを完全習得するって誓うから、早く起きてくれお兄者ああああああああああ!!」
( _ゝ )
( _ゝ )「その言葉が、聞きたかった」
メタ*' -')ル「え」
「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」
衝撃波、二人を目の前に停止――――――。
131 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:52:55.20 ID:dFsXF70kO
( ´_ゝ`)「やれやれ、お前は。俺がいないとムーンウォーク一つ出来ないんだから…」
(;^ω^)「あ、兄者!ありがたいんだが前向け前!!」
( ´_ゝ`)「ムーンウォークはな?こう、踵を押し上げるようにだな」
(;^ω^)「後で聞くからやらんでいいわ!空気読めお前!!」
メタ*' -')ル「ふっ………!!」
( ´_ゝ`)「はい、規制します」
メタ;*' -')ル「え?」
メタルは、がくっ、と腕が重くなるのを感じる。
いきなりの事だったので、まだ理解が追いつかない。
( ´_ゝ`)「で、ブーン………俺はなんだ?時間稼ぎをすりゃいいのか?」
(;^ω^)「そんな感じ、だお………」
( ´_ゝ`)「やれやれ。めんどくさいが、これもダンス仲間の為………」
( ´_ゝ`)「当方、兄者。押して参る」
メタ*' -')ル「………!!」
140 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 22:59:33.75 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「………!!」
状況分析。
最初にあいつに衝撃波を放ったところ、停止した。
そして次に、空間を切ろうとしたら腕が重くなった。
メタ*' -')ル「………いや、わかんないな。止める能力とか、そんな感じかな」
( ´_ゝ`)「…わかる?【強制規制《ストッパーテイク》】って言うんだ、これ」
( ´_ゝ`)「悪いけど、君の攻撃は全部規制対象、さ」
メタ*' -')ル「じゃあ、こんなのは?」
指を振るう。
攻撃手段は、先ほどと同じく壁の破壊。
次は、上空、つまり天井の壁を。
直接攻撃するんじゃなく、破壊したコンクリートを襲わせるなら………
メタ*' -')ル(あるいは……だよね!!)
144 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:03:29.25 ID:dFsXF70kO
しかし
( ´_ゝ`)「無駄だってば」
メタ*' -')ル「………え?」
何も、起こらなかった。
自分の切ったはずの空間が、切れていない。
( ´_ゝ`)「言ったよ俺は。君の攻撃は全て規制対象だ、って」
( ´_ゝ`)「どのみち俺に向かう力なら、全て規制出来る」
( ´_ゝ`)「どんな強い能力もな」
(;^ω^)「お、おお………」
やはり、兄者。
バカだが、頼もしい。
メタ*' -')ル「………」
しかし、メタルも
メタ*' -')ル「仕方ない、なぁ」
微塵も動じた表情は、なかった。
148 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:08:03.47 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「めーちゃん本気だす」
( ´_ゝ`)「いや無駄だよ。規制する」
メタ*' -')ル「無駄じゃないよ」
( ´_ゝ`)「」
メタ*' -')ル「言ったよあなた。自分に向かう力は全て規制出来るって」
(;´_ゝ`)「………?」
(;^ω^)「え?」
メタ*' -')ル「……さぁ」
メタ*' -')ル「規制出来るならしてみせて」
「――――――【ザ・スライダー】」
153 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:12:21.71 ID:dFsXF70kO
その時、ブーンは何が起きたか理解が出来なかった。
【ザ・スライダー】を見る事は出来た。
別に大した事もない。大きなトリックもない。
ただ、単純な。
その場の空間に埋め尽くされたヒビのほとんどを一斉にこじ開ける事により起きる
圧倒的な、超、超、超大破壊だった。
(;゚ω゚)「――――――!!」
(;´_ゝ`)
兄者は規制出来なかった。
もちろんだ。この破壊は、何も兄者を破壊しにかかったわけじゃない。
破壊したのは
VIPタワー、そのものだった。
157 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:16:43.41 ID:dFsXF70kO
外から見ていたもの達はわかりやすかった。
川;゚ -゚)「え?」(;´∀`)
_
(;゚∀゚)「え?」(;ФωФ)
(,,゚Д゚)「え?」(;´・ω・`)
(;・∀・)「え?」ξ ⊿ )ξ
lw´‐ _‐ノv「………え」
lw´;‐ _‐ノv「ええええええええええ?」
なんの予兆もなかった。
VIPタワー、完全崩落。
160 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:19:24.10 ID:dFsXF70kO
(;^ω^)「おい、兄者――――――!!」
(;´_ゝ`)「くっ――――――!!」
メタ*' -')ル「私はあなた達を殺さないよ。あなた達を殺すのは」
メタ*' -')ル「ただの、重力」
兄者とブーンには、それを止める方法もなく。
瓦解した大量のVIPタワーの残骸と共に、落下していった。
172 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:26:11.78 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「………」
メタルは、落下しない。
足元の空間を切り、その衝撃なのかずっと空中に体を固定している。
図上から迫る瓦礫も、当然空間を切っているため届かない。
(;´_ゝ`)「ブーン、悪いな!!」
(;´_ゝ`)「落下、なう!!」
(;^ω^)「知っとるわ!!誰がフォローするかそんなの!!」
(;´_ゝ`)「イイネ!押すわ!!」
(;^ω^)「そんな最近になってmixiに導入された空気機能なんかいらんわ!!」
(;^ω^)「でも、ありがとう!」
「――――――こっからは僕の見せ場だお!!」
ブーンが叫ぶ。
落下中につき、恰好がつかないのが悔しいところだ。
184 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:31:14.07 ID:dFsXF70kO
(;^ω^)「ただ、問題が一つ………」
(;´_ゝ`)「やっぱわかってるか。ブーン」
(;^ω^)「僕ら落下中。安価ミスったら」
(;´_ゝ`)「その時点ではいおしまい」
(;^ω^)
(;´_ゝ`)
(;´_ゝ`)「頼むぞ」
(;^ω^)「僕に言うなお」
「【気分次第《アンカーテイク》】!!!」
199 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:33:38.56 ID:dFsXF70kO
(;^ω^)「はいどうも、安価の時間だお」
(;^ω^)「落下なう。だから、助けて頼むから」
(;^ω^)「じゃあ僕らを窮地から救ういい能力を。指定アンカーは………」
――――――>>220
220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/16(木) 23:33:53.65 ID:TlZUTj8A0
相手を限界まで不幸にして
自分を限界まで幸せにする能力
260 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:35:43.67 ID:dFsXF70kO
『能力を決定しました。』
>>220 相手を限界まで不幸にして
自分を限界まで幸せにする能力
( ^ω^)「………」
( ^ω^)「いいじゃんいいじゃん………!!」
81 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:38:29.32 ID:dFsXF70kO
(;´_ゝ`)「どうだ?ブーン!!」
(;^ω^)「能力がわかったお!!」
(;^ω^)「幸せになれるんだってさ!!」
(;´_ゝ`)「………」
(;´_ゝ`)「大丈夫か!?」
(;^ω^)「知らぬ!!」
――――――二人が、地上にぶつかる。
298 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:42:44.41 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「………」
メタ*' -')ル「死んだかな?」
拍子抜けだった。
そんな感想しか出てこない。
いや、私の能力なら負ける事なんかなかったわけだから、仕方ないっちゃ仕方ないのかも知れないが。
メタ*' -')ル「………」
相手が何をしてきても、だいたい同じ。
空間を破壊したら、何も出来ず死ぬ。
そんなやつらばかりだった。
そうして作業のように戦ううちに
人間なんてものは
この空間のヒビに引っかかってる遮蔽物にしか見えなくなった。
メタ*' -')ル
313 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:47:19.23 ID:dFsXF70kO
まともに生きてた頃の価値観を失う。
これほど辛い事はなかった。
全ての人間が簡単に死ぬ。
そうなると、今まで高尚に見えていたものが
全て水泡へと帰した。
メタ*' -')ル「………」
でも。
内藤だけは違った。
彼は、私の目に見える空間のヒビを
軒並み、押し退けて行った。
そこには、久々に見えたヒビのない世界。
メタ*' -')ル「………綺麗だった」
327 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:52:01.28 ID:dFsXF70kO
メタ*' -')ル「………私は、内藤さんとならどこにでも行ける」
あの人は、私に曇りない世界を見せてくれる唯一の人。
世界で一番、愛しい人。
メタ*' -')ル「めーちゃん頑張る。内藤さんのためなら、なんだって出来る」
だから。
だから………
メタ*' -')ル「あれ?」
あれ、おかしい。
空ってこんな感じだっけ。
なんか、傾いてる。
………いや、違うな。
これはもしかして………
メタ*' -')ル「私が、落ちてる………?」
340 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/16(木) 23:56:55.43 ID:dFsXF70kO
え、やばいじゃん。
これ完璧に落ちてるじゃん私。
なんで。なんで。
なんでなんでなんで――――――!
メタ;*' -')ル「――――――!!!」
メタルが気付かなかったのは、ただの油断。
彼女は瓦礫が落ちている間、周囲の空間を切り続けていたのだが
それが災いした。
自分のちょっとしたミスで足元の空間を切るのを失敗し
落下している事に、気づけなかった。
ぼーっとしていた為、目の前の急激な空色の変化がわからなかった。
空間を切って空気抵抗をなくしていた為、肌で感じる事が出来なかった。
まぁ、それはそれは
なんと、不幸な話だろうか。
メタ;*' -')ル
359 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:04:58.64 ID:KcX0jj3MO
(;´_ゝ`)「で」
(;^ω^)「………」
(;´_ゝ`)「なんで俺ら、生きてんの?」
(;^ω^)「………自分の下、見てみ」
(;´_ゝ`)「いや、わかってるよそれは」
(;´_ゝ`)「わかってるよ、運良くリネン室に置いてあったと思われる大量の布団や毛布の塊の上に落ちた事くらいさ」
ブーンと兄者は、大きく柔らかな布団の上に寝転がっていた。
何の奇跡なのか、その一帯だけ避けるように瓦礫が落ちてきていない。
(;´_ゝ`)「………いや、もしそうだとしても、あの衝撃を布団だけで受け止めれるかフツー………」
( ^ω^)「………まぁ、つまり僕らは」
――――――幸せ、だったんだお。
372 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:10:02.32 ID:KcX0jj3MO
( ´_ゝ`)「まじで、便利な能力だこと………」
( ^ω^)「はは、いいだろいいだろ」
(;´_ゝ`)「………うーん」
その二人の目の前に、
いきなり何かが落下する。
ドゴォ!!と大きな音と粉塵と共に。
(;´_ゝ`)「え?」
(;^ω^)「っ!」
それは、先ほどまで二人が戦っていた相手。
メタ;* - )ル「あ……あ゛…!!」
メタル。
393 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:17:08.64 ID:KcX0jj3MO
(;^ω^)「………あれま」
(;´_ゝ`)「うわぁ」
メタ;* - )ル「くそぉ……くそ…!!」
メタ;*' -')ル「うわあああああああああ!!!!」
それでもメタルは諦めない。
目の前のブーンに向け、メタルが指先を動かす。
空間が破壊され、衝撃が周囲を包む。
はずだった。
メタ;*' -')ル「………え?」
どこで何を間違えたのだろう。
破壊されたのは、いま振るった自分の腕だった。
メタ;*' -')ル「…き、きゃああああああああああああああああ!!!!」
女性特有の金切り声が、耳に痛く響く。
413 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:26:43.03 ID:KcX0jj3MO
(;^ω^)「もうだめだお。僕は幸せになり、君は不幸になる。君は絶対に勝てない」
メタ;*' -')ル「ああ、あああああ!!!」
(;^ω^)「だからもうやめ」
メタ;*' -')ル「うるさい!!」
(;^ω^)「っ!!」
メタ;*' -')ル「めーちゃんは言われた!!内藤さんに、ブーンを殺してこいって!!」
メタ;*' -')ル「内藤さんが、私に頼んだんだ!!内藤さんのためなら、私はここで死んだってかまわない!!」
メタ;*' -')ル「めーちゃんが、やるんだ!!」
(;^ω^)「………」
駄目だ。
この子は完全に、内藤に心を奪われている。
なら、どうすれば………
417 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:28:29.14 ID:KcX0jj3MO
「もういいよ、メタル」
その時、聞き覚えがある声がした。
いや、聞き覚えがあるというよりは
(;^ω^)「………え?」
ブーン。
自分の、声が。
424 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:31:03.22 ID:KcX0jj3MO
「よくやった」
「だから」
( メ^ω^)「死ね」
メタ;*' -')ル「え゛」
(;゚ω゚)
いきなり現れた自分が
腕で、メタルの胸を
貫いていた。
436 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:35:47.09 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)「今までありがとうな。大好きだぜ、メタル」
メタ;* - )ル「ない、と……さ…………?」
べちゃり、と地面に崩れ落ちるメタルの体。
それにはもはや興味がないという風に、こちらを見据える。それ。
これが――――――内藤。
( メ^ω^)「…愛ってのはとてもいい免罪符だな」
( メ^ω^)「愛ってほざきゃ、どんな事も許して貰えるんだから」
( メ^ω^)「なぁメタル?」
メタ;* - )ル「あ゛…かはっ……!」
(;゚ω゚)
(;´_ゝ`)
( メ^ω^)「さて、と」
446 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:39:39.68 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)「はじめまして」
(;^ω^)
( メ^ω^)「もう一人の俺、ブーン」
(;゚ω゚)「うぐっ――――!!」
なんだこれ。いま、何かを思い出し………いた、痛い。
頭が、痛い。割れるように痛い。
(;゚ω゚)「あ、あ…」
「うわああああああああ!!!」
(;´_ゝ`)「おい、ブーン!?どうした!?」
450 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:42:48.59 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)「お前さえいなきゃ、何も不安はなかったのになぁ」
( メ^ω^)「お前さえいなきゃ、ブーンよ」
(;゚ω゚)「う、ぐっ………!!」
( メ^ω^)「だから、ここで今度こそ」
「お前を殺す」
(;´_ゝ`)「………!!」
(;゚ω゚)「あ…あ゛あ……」
455 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:46:14.41 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)
すっ、と。
内藤の右手が上がる。
(;´_ゝ`)「うッ!!」
しかし、兄者は感じる。
その腕に、ただならない危機感を。
(;´_ゝ`)「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」
発動させる、規制の力。
自分に害だと感じるもの全てを、止める力。
( メ^ω^)「………」
が、発動しなかった。
(;´_ゝ`)「………え?」
( メ^ω^)「…ああ、めんどいな…」
( メ^ω^)「ロマとジョルジュの野郎、何する気だ………!」
(;´_ゝ`)「?」
459 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:49:00.70 ID:KcX0jj3MO
( メ^ω^)「気が変わった。先に倒すべきやつがいるな」
( メ^ω^)「ちょっと待ってな。ぶっ殺してすぐ戻るから」
(;´_ゝ`)「え………」
( メ^ω^)「それまで、俺のおもちゃと遊んでな」
(;´_ゝ`)「おもちゃ………?」
「んじゃ」
(;´_ゝ`)「あ、おい!!」
内藤が
消えた。
463 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:53:23.65 ID:KcX0jj3MO
(;´_ゝ`)「なんだったんだ、あいつ………」
(;゚ω゚)「兄者!!」
(;´_ゝ`)「うわっ!ブーン!!」
気付けば、グロッキーだったはずのブーンが蘇っていた。
凄い剣幕で、兄者に問いかける。
(;゚ω゚)「あいつは!?」
(;´_ゝ`)「え、どっかに行った………」
(;゚ω゚)「行かせちゃ駄目だお!!!」
(;´_ゝ`)「!!」
(;゚ω゚)「思い出した、思い出したんだお!!僕がここにいる意味を!!あいつの意味を!!」
(;゚ω゚)「あいつは僕じゃないと勝てない!!あいつが本気で動くなら、早くしないとみんな大変な事になる!!」
(;゚ω゚)「あいつの能力は、あいつの能力は――――――!!!!」
472 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 00:56:46.99 ID:KcX0jj3MO
痛い。痛いよ。
体が動かないよ。
めーちゃん、どうなったの?
内藤さんに、やられたの?
でも、「好きだ」って
「好きだ」って言われた
………えへへ、嬉しい。
………あれ?
あれ、あれはなんだろう。
("∀`)
(* ∀ )
ドクオって人と………
もう一人はわからないな。
なんでこんなとこにいるんだろう?
478 名前: ◆BnhUepkPaA :2010/12/17(金) 01:01:18.70 ID:KcX0jj3MO
あ、やだ。意識が。
あたまが、ぼーっとしてきた。
ああ、死ぬんだなあ。
でも、いいや。
なんかもう、いい。
内藤さんに言われた「好き」だけが、あたまでぐるぐる回る。
えへへ。
私が不幸になる能力?
そんなことなかったよ。
メタ* ー )ル(…わ…たし、は…しあわ……………)
………。
第二十五話、終わり。
Posted at 2011/09/06 21:18:15 | |
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ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年09月05日
12 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:30:55.52 ID:bJR3z1phO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
第二十四話。
『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
一同はみなVIPタワーへ。ブーンがクックルを打ち倒している最中、狂乱するドクオはついに内藤ホライゾンとの一騎討ちを始めた。
今回の敵は!?今回の安価は!?
二十五話終了予定とか言いつつ確実にあと三話以上いるよ大丈夫か!?
18 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:35:07.67 ID:bJR3z1phO
一応、登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
ζ(゚ー゚*ζ【木の葉の黄色い閃光】(アレンジ)(NARUTO)
・VIPタワー4F
( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・VIPタワー1F
_
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・VIPタワー1F
( ^ω^)【人間《チート》】(??)
('∀`)【一方通行《アクセラレータ》】(アレンジ)(禁書)
・戦闘中
19 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:38:54.62 ID:bJR3z1phO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。
今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』
21 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:40:56.19 ID:bJR3z1phO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』
23 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:42:30.81 ID:bJR3z1phO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』
『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』
増えたなぁ
全部で何個あるんだろう
27 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:47:47.04 ID:bJR3z1phO
――――――VIPタワー最上階
その部屋に人影はなかった。
ドクオが突き破ってきたガラスが散らばり、壁には亀裂が走る。
その凄惨としたの姿だけがそこにはあった。
では、ドクオと内藤ホライゾンはどこへ消えたのか。
…答えは、遥か上空。
('∀`)
( メ^ω^)
('∀`)「…へへ」
VIPタワーの遥か上。
空中でぴたり、と静止する人間二人。
まるで見えない床でもあるかのように、ごく当たり前のように空中に居た。
( メ^ω^)「なるほど…そういう使い方も出来んのかよ」
内藤の頬から、一筋の赤い液体。
しかしだからと言って、表情を寸分とも変える事はない。
('∀`)「は……あはは…」
対するドクオは、これでもかと言うほどに表情をぐにゃぐにゃに変えていた。
31 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:51:21.71 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「『風』だって空気のベクトルだもんな。操作すりゃ圧縮してプラズマ体なんかも作れるし、逆に空気をどけちまえば…」
('∀`)「そう。『真空』だよ。お前を襲ったのは、それさ」
先制攻撃が成功したのはどうやらドクオの方だったらしく
顔にこびりついた狂笑がさらに不気味に歪む。
('∀`)「逆に聞きたいな、ブーン」
('∀`)「なんでお前は俺が生み出した真空をくらって、頬に切傷一つで済んでるんだよ?」
( メ^ω^)「……さぁ?」
('∀`)「とぼけんな。わかってんだよお前が今の俺の一撃を」
('∀`)「わざと喰らった事くらいなぁ」
37 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 20:56:36.80 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「………」
('∀`)「そして、今感じてるお前の鼓動の流れ…ベクトルだな。その変動率からわかる事がもう一つ」
('∀`)「『おお、ちょっとびっくり』。こんなとこかな?」
( メ^ω^)「ふぅん」
('∀`)「あ、図星なのか。そうかそうか」
( メ^ω^)「相変わらず鬱陶しいヤローだな、ドクオ」
('∀`)「よく言われるよ、ブーン」
( メ^ω^)「ただ、お前は一つ間違えてる」
('∀`)「?」
43 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:03:23.52 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「俺の名前だよ」
('∀`)「……は…?」
( メ^ω^)「俺は、内藤ホライゾン。ブーンじゃない」
('∀`)「………」
( メ^ω^)「ブーンってのは」
( メ^ω^)「俺の現実での、渾名だよ」
('∀`)「………」
('∀`)「すまん、よく言ってる意味がわからない」
( メ^ω^)「わからなくていいさ」
( メ^ω^)「ありふれた表現を使えば、『今から死に行くやつに………』ってやつだな」
('∀`)「おぉーう、だっせぇなあ…」
ふざけたように空中を飛び回るドクオ。
おそらく自分が優位だと感じている証拠なのだろうか。
ベクトルを自在に操り、己の自由度を鼓舞するように飛び回る。
( メ^ω^)「………」
49 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:12:14.18 ID:bJR3z1phO
('∀`)
( メ^ω^)
遠く、空の下。
メタ*' -')ル「………」
その二人をただ見上げる少女がいる。
心配しているわけでもなく、余裕を持っているわけでもない。
そこにあるのは、信頼という物らしい。
メタ*' -')ル「…内藤、さん…」
その距離の制約を無視するように
「メタルよぉ」
メタ;*' -')ル「え?」
内藤の声が、届いてきた。
「頼んでいいか?」
メタ*' -')ル「え、な……、え?」
間違いない、内藤さんだ。何をどうやったのかはわからないが、あの人の能力ならこういう事もお茶のこさいさいなんだろう。
でも、そうまでして、自分に伝えたい事って………?
54 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:17:31.08 ID:bJR3z1phO
メタ;*' -')ル「内藤さん?……な、なに?」
「今から急いで」
「ブーンを殺しに行ってきて欲しい」
メタ;*' -')ル「………!!?」
「ちょっとだけ、ちょっとだけだが俺は今焦っている」
「今までの戦いの中でも、こんなに進化したやつ初めてなんだよ」
メタ*' -')ル「え、その……ドクオってやつが?」
「ああ」
「今回の戦いは少し特殊らしい。ブーンというあのイレギュラーに関わったやつに、イレギュラーが起き続けてる。このドクオが、良い例だ」
「今からではもう遅いかも知れないが、早くあいつを消さないと何かが起きるかも知れない」
メタ*' -')ル「………」
「頼んでいいか?メタル」
57 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:26:53.85 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「……内藤さん」
「俺はお前を、信頼している」
メタ*' -')ル「……わかった、めーちゃん、行ってくる」
「ああ」
メタ*' -')ル「内藤さん」
「?」
メタ*' -')ル「だいすき」
「………ああ」
メタ*' -')ル「すぐに、戻ってきます」
メタル、移動開始。
半分廃墟と化した最上階を降りてゆく。
愛する内藤に不安を抱かせる、憎きブーンを殺す為に。
メタ*' -')ル「………」
メタ*' -')ル「めーちゃんが、やるんだ」
――内藤さんのためなら、なんだってやれる。
62 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:32:15.27 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「……さて」
('∀`)「へぇ」
('∀`)「あの女を退陣させて、なんなんだ?大事な女だったか?」
('∀`)「じゃあ、お前の目の前で殺した方が良かったのかなぁあああ?」
ひゃはは、とおぞましい笑いを止めないドクオ。
( メ^ω^)「……お前、ひっでぇな」
('∀`)「お?ひいた?ひいたか?」
( メ^ω^)「でも、安心しろ」
('∀`)「スルーかよ」
( メ^ω^)「人間の本性は、もっとひっでぇもんだからよ」
('∀`)「………!!!」
ドクオは、こんな陳腐な表現の仕方でいいのだろうか。そう迷う。
しかし、他に形容する言葉が見つからない。これは明らかに―――
('∀`)「…なんだよ……」
―――空気が、変わった。
68 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:38:31.21 ID:bJR3z1phO
( メ^ω^)「安心しな。全力は出さない」
('∀`)「おーおー、えらく余裕だな」
( メ^ω^)「いや、確かにお前は凄いよ。これまで見たアレンジの中でも、メタルと並んで最強と呼べるだろうな」
( メ^ω^)「だが、それまでだ」
('∀`)「………」
( メ^ω^)「俺には、勝てない。お前の今の能力じゃ、半分の力を使うまでもない」
('∀`)
( メ^ω^)「試してみるか?」
('∀`)
('∀`)「………さんざん言いやがって」
(#'∀`)「やってみろよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」
ドクオが、空を蹴り加速。
待ち構える、内藤。
そして――――二度目の衝突。
71 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:44:48.15 ID:bJR3z1phO
――――――VIPタワー、7F
メタ*' -')ル「……」
メタルが走っていた。
向かうのは、ブーンの元だ。
どこにいるか詳しくはわからないが、とにかくこの建物内部にいるのは間違いない。
どうやって探すか。それが問題だ。
メタ*' -')ル「………」
メタ*' -')ル「あ」
そこでメタルは、単純で明解な答えを導き出した。
メタ*' -')ル「なるほど、この塔ごと一撃でぶっ潰せばいいんじゃん!!めーちゃん頭いい!!」
「いやいやいやいやいやそれはないよ!!なにをしれっと言ってんの!!」
メタ*' -')ル
(;・∀ ・)「メタル怖いよ!!なんですぐになんでも潰したがんのお前!!」
メタ*' -')ル「………ああ、なんだ。またんきか………」
74 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:50:04.50 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「なんだ、じゃないよ…仲間なんだし、空気みたいな言い方しないでよ……」
メタ*' -')ル「あんた影薄いよ」
(;・∀ ・)「直接言いやがった!!」
メタ*' -')ル「キックルさんより影薄いよ」
(・∀ ・)「キックル?」
メタ*' -')ル「ん?」
(・∀ ・)「誰それ?」
メタ*' -')ル「………」
メタ*' -')ル「誰、だっけ?」
(・∀ ・)「………いや知らんがな…」
メタ*' -')ル「あ、しまった!めーちゃんそんな事してる場合じゃないんだった!」
(・∀ ・)「?」
79 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 21:55:38.91 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「内藤さんから頼まれてるの!!ブーンを殺してこい、って!!」
(・∀ ・)「ブーンって、あのイレギュラー?」
メタ*' -')ル「そう」
(・∀ ・)「………」
メタ*' -')ル「じゃあねまたんき。めーちゃん急いでるから」
(・∀ ・)「………なんか面白そうだな」
メタ*' -')ル
メタ*' -')ル「……お前、余計な事する気じゃねぇだろうな」
(・∀ ・)「なぁなぁそれ、俺にも手伝わs」
メタ*' -')ル「だまれ」
(・∀ ・)
メタ*' -')ル「…ころすぞ」
84 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:01:04.56 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「めーちゃんが、頼まれたんだ」
メタ*' -')ル「またんきじゃない。内藤さんは、めーちゃんが『頼んだぞ』って」
メタ*' -')ル「めーちゃんがやるんだ。内藤さんの為に」
メタ*' -')ル「またんきでも、余計な事したら殺す」
(・∀ ・)「………」
(・∀ ・)(また出たよ、内藤さん崇拝モード……)
ここで怒らせたらやばい。
この状態のメタルは、いろいろとめんどくさい。
でもなぁ、俺もイレギュラーってのと戦ってみたいしなぁ……。
(・∀ ・)(どうしよう)
90 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:07:58.89 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「じゃあこうしよう、メタル」
メタ*' -')ル「?」
(・∀ ・)「どっちにしろ、早く見つける事に越した事はないんだろ?俺が手伝った方が、絶対に効率はいいだろ」
メタ*' -')ル「でもそれは」
(・∀ ・)「俺だって内藤さんの役に立ちたいんでな。お前だけじゃねえよ」
もちろん嘘だが、メタルにはこれが一番よく効く。
メタ*' -')ル
(・∀ ・)「だから、見つけたもん勝ちってどうよ」
メタ*' -')ル「………」
(・∀ ・)「考えてる時間がもったいないぞ。内藤さんの悲しむ顔が見たいか?」
メタ*' -')ル「………」
メタ*' -')ル「じゃあ、それでいい」
(・∀ ・)(……はっ)
ちょろいな。恋する乙女は盲目ってやつだろうか?
あんな内藤のどこがいいんだか。
とにかく、行かせてもらおうか。
94 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:16:40.78 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「じゃあ、俺はもう行くぜ」
メタ*' -')ル「……うん」
(・∀ ・)「また後で、内藤さんの元で共に」
メタ*' -')ル「……」
メタルは何も言わなかった。ただ、走り去っていくのみだ。
(・∀ ・)「……よし」
あいつ…メタルは最上階から来た。
だから、おそらくあいつは知らない。
下でクック…クッ……ル?………とりあえず、戦いがあった事を。
轟音とは言わないまでも、何か壁を突き破る音が聞こえていた。
あの時は特に気にしなかったが、あれがイレギュラーのやつで間違いはないだろう。
(・∀ ・)「……待ってろ、ブーン…」
98 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:23:15.97 ID:bJR3z1phO
――――VIPタワー、4F非常階段。
つーわけで
このまたんきですが。
(・∀ ・)「ターゲットを確認しました………」
言葉もなく、ただ階段を登っていく3人がいた。
それの真上に、またんきがいた。
ζ(゚ー゚*ζ
仲間であるデレと
( ´_ゝ`)
よくわからないやつと
( ^ω^)
内藤さんにそっくりなやつ。たぶんこいつが、イレギュラーなんだろう
(・∀ ・)「あらまぁなんとも………」
気まずそうな雰囲気だ、と素直に感じた。
(・∀ ・)「ちっと、様子を探ってみるか…」
100 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:26:33.27 ID:bJR3z1phO
( ^ω^)「………」
( ^ω^)「あの」
最初に口を開いたのは、内藤さんにそっくりな、ってかまんま内藤さんのイレギュラーだった。
( ^ω^)「ごめんお、デレちゃん」
ζ(゚ー゚*ζ「………」
(・∀ ・)「………」
ん?こいつら、なんだこの空気。
( ^ω^)「あんな事になってしまって…目の前で、見せちゃったし……」
(;・∀ ・)「………」
目の前で見せた?………な、何を?
105 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:32:15.46 ID:bJR3z1phO
ζ(゚ー゚*ζ「男ってホントえっちぃ事ばっか考えてるよね」
なんだ?え?デレ、え?それどういう意味だ?
(;^ω^)「いや、あれはまた別だお。許してくれ。あんな事はもう二度としないしさせたくないお」
なんだよ、なんだよ!お前ら何してんの?
ζ(゚ー゚*ζ「私、あんなののお母さんになったらどうしよう」
え?ええええええええええええ??
デレなにした!?つーか何された?
( ^ω^)「考えなくていいお。あんな息子が大暴れしてるとこなんか、考えてるだけ不毛だお」
息子が大暴れ!?なにそれ凄い!!
つーか怖い!!
111 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:37:37.68 ID:bJR3z1phO
( ´_ゝ`)「確かに生理……であれは、ちょっとキツかったな…」
生理だったらキツかった!?それ何プレイ?何プレイよ!?
ζ(゚ー゚*ζ「思い出させないで」
え、そんなに人の心をえぐるの?
何事?デレちゃんどうした?
( ^ω^)「仕方ないお。僕が調子にのったせいで…こんな……息子が…母のを……なんて」
なにが?息子が母って何が?もうちょい声出せよ。つーか
(;・∀ ・)「てめぇらなにしてんだよおおおおおおお!!」
( ^ω^)「お?」
ζ(゚ー゚*ζ「?」
( ´_ゝ`)「あ」
(・∀ ・)
(・∀ ・)「………あ」
あ。
117 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:43:28.79 ID:bJR3z1phO
( ´_ゝ`)「なんだ、おま――――――」
(;・∀ ・)「仕方ねぇ!!」
開き治り、3人に姿を見せたうえで
(;´_ゝ`)「!!?」
(・∀ ・)「ぬぁああああああああ!!!」
またんきが、能力を解放する。
(;^ω^)「え」
非常階段という小さな世界は黒く暗く広げられてゆく。
黒より暗く、暗より黒く。
それを、人は畏怖を込めてこう呼ぶ。
(;^ω^)(『闇』………!!?)
(・∀ ・)「【ヤミヤミの実】……!!」
闇が、非常階段をおおって行く。
125 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:50:17.90 ID:bJR3z1phO
( ´_ゝ`)「す、【強制……」
【強制規制《ストッパーテイク》】。
兄者はそう名を呼びたかったのだろう。
全てを規制するその能力で、またんきを止めるべく。
(・∀ ・)「闇水!!」
しかし、それも叶わぬ夢へと化す。
またんきの手からは逃れられないとして。
(;´_ゝ`)「え!?」
(;^ω^)「兄者っ!?」
兄者の体が、引きずられる。
能力者の体を引き付ける闇の力、黒水を使い
兄者が、いとも簡単に浮いて行く。
(・∀ ・)「……へへ…」
(;´_ゝ`)「まず――――――!!」
引き寄せられた兄者が、簡単に吹き飛ばされていった。
132 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 22:54:26.10 ID:bJR3z1phO
(; _ゝ )「があ゛っ…!!」
(・∀ ・)「ははっ」
(・∀ ・)「まず、一人」
(;^ω^)「兄者ぁぁぁぁぁ!!!」
(・∀ ・)「よお、イレギュラー」
(・∀ ・)「またんきって言います。以後よろしくな」
(;^ω^)「……で、デレ、こいつ…」
(;^ω^)「……?」
あれ?
(;^ω^)「デレ、ちゃん…?」
(・∀ ・)「ああ、デレならいま逃げてったぞ。瞬間移動してな」
(;^ω^)「………!」
135 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:00:12.27 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「お前もデレと一緒にいたならわかるだろうが、あいつ強いだろ?」
(・∀ ・)「そんなデレからも恐れられる俺。んっんー、いいね、強いやつの証みたいで」
(;^ω^)「………【ヤミヤミの実】…!!闇を操り、無限の引力で全てを引きずり込む能力………!!」
(・∀ ・)「………お」
(;^ω^)「そしてその闇は、能力者の能力をも引きずり込む…ってか……!」
(・∀ ・)「よくご存知だな。こいつがいま能力を使えなかったのも、そういう事さ」
(;^ω^)「……」
(・∀ ・)「まぁ、なんでもいいや。お前は、こいつみたいにはなってくれるなよ?」
(; _ゝ )
(;^ω^)「兄者………!!」
(・∀ ・)「さぁ、やろうぜイレギュラー!!」
143 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:05:05.46 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「ぬぁああ!!」
巨大な闇が、襲い来る。
対し、ブーンは。
(;^ω^)「………やるしか、ないお」
(;^ω^)「待ってろお兄者、すぐ助ける」
(;^ω^)「【気分次第《アンカーテイク》】!!」
「なんか久々な気がするお!」
そんな言葉も添えながら、ブーンが能力を発動させた。
ここからは、誰にも予測不可能。
148 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:07:37.94 ID:bJR3z1phO
( ^ω^)「みなさん久々。安価の時間だお」
( ^ω^)「闇ってめちゃめちゃ厨二くさいよね。うん、それだけ」
( ^ω^)「じゃあ、あの厨二を遥かに上回る厨二を僕にくれお。指定アンカーは………」
――――――>>150
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/07(火) 23:07:41.06 ID:XxB+EHbT0
大嘘憑きを使用できる能力
173 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:10:04.74 ID:bJR3z1phO
『能力が決定しました。』
>>150 大嘘憑きを使用できる能力
( ^ω^)「………」
( ^ω^)「作者が半分寝ぼけてて安価先間違えてこんなに近くなっちゃったごめんなさいとか絶対に言えないよな……」
200 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:17:15.07 ID:bJR3z1phO
(・∀ ・)「うらあああああ!!!」
( ^ω^)「あらあら、頑張ってるおね」
( ^ω^)「じゃあ、その頑張りも………」
「《なかったことにするお》。」
その言葉で、全てを生め尽くす闇が消え去る。
(;・∀ ・)「!!?」
最初から何もなかったかのように。
攻撃など何もなかったかのように。
全てが、終わっていた。
(;・∀ ・)「なん、で……」
( ^ω^)「…闇、ね。怖い怖いお」
( ^ω^)「全てを多い尽くす闇。どすぐろい黒。こりゃやばい」
( ^ω^)「けどな」
( ^ω^)「人間の中には、闇なんかよりもっともっとどす黒いものが蠢いているんだお」
( ^ω^)「それを、体に刻んでやるお…!」
(;・∀ ・)
215 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:24:45.01 ID:bJR3z1phO
大嘘憑き。
僕がなんど足掻いても戻らなかった彼女が使っていた、あの能力。
この能力は便利な能力に見えて、実は辛い能力でもある。
全て、否定しなければならない。
目の前にあるもの全てを、拒絶していかなければならない。
こんなにつらい事があろうか。
何も心から信じる事が出来ない、なんて。
あいつは、これをどんな気持ちで使ってたんだろう
それを考えると、少しだけ心が痛い。
まぁそれは、この戦いが終わったらじっくり考えようか。
「お前との距離を」
( ^ω^)「《なかった事にする》」
(;・∀ ・)
一瞬にて、加速。
またんきの、目の前まで。
228 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:33:28.25 ID:bJR3z1phO
そして。
( ∀ )「………え」
( ^ω^)「………あ、間違えた」
(; ∀ )「え、え?う、うわ、ぅう、ううう………」
( ^ω^)「ごめんな、またんき。間違えた」
( ^ω^)「間違えて、お前のめんたま自体をなかった事にしちゃったわ」
(; ∀ )「あああうぅあああああぅああああああああああ!!!」
( ^ω^)「ごめん、まじごめんな、そんなひどい事するつもりなかったのに」
( ^ω^)「ただ視力をなかった事にして未来永劫光のない世界で価値のないクズのような生活を送ってもらおうとしただけなのになぁ」
( ^ω^)「残念でした」
(; ∀ )「ああああああああああ!!うわぁああああああああああああ!!!」
地に伏せ、悶え苦しむのがまたんき。
決着は、簡単についてしまった。
238 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:38:59.78 ID:bJR3z1phO
(; ∀ )「うわぁ!!も、戻せよ!!戻せぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
( ^ω^)「いや、無理だしそんな都合のいい事とか」
(; ∀ )「嫌だ!!嫌だ嫌だ!!嫌だ嫌だ!!嫌だぁあああああああああああ!!」
( ^ω^)「あらら、良い声でなくなぁ。録音したいわ。録音して朝目覚ましに使いたいわ」
∵・:( ∀ ;)「うぎゃう゛ぇ!!!」
( ^ω^)「え?」
249 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:44:34.00 ID:bJR3z1phO
( ∀ )「うべ……え゛ぇ…」
またんきの全身は、ズタズタに切り裂かれていた。
包丁などの刃物のような傷ではない。まるでそれは、力ずくで引き裂いたように荒々しく、血を止めてくれなかった。
(;^ω^)「………!!」
(; ∀ )「ううう、うが…が……」
(;
∀ 「が」
)
(;^ω^)「ッ!!」
ぶしゅうううううと、間欠泉のように吹き出す血。
等分された、またんきの体。
そして、その犯人が
メタ*' -')ル
そこに、いた。
264 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:50:36.19 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「だから言ったの。めーちゃんがやるって」
メタ*' -')ル「さよならまたんき。あんたの意思は私が引き継いだげる」
メタ*' -')ル「このブーンを、殺すまでは、ね」
(;゚ω゚)「………!!」
予備動作はないに等しかった。あるとすれば、軽く指を払ったくらい。
それだけでブーンは、今起こったまたんきの死と、自分が立たされている危機を把握。
ブーンは、大きくバックステップ。
(;^ω^)「っ……!!」
すると、
一瞬遅れて、ブーンがいた元の位置から
大きな衝撃波がくりだされた。
272 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/07(火) 23:55:30.82 ID:bJR3z1phO
メタ*' -')ル「……え」
メタ*' -')ル「凄い。なんで、かわせたの」
(;^ω^)「………」
(;^ω^)「僕は、この世界に来てから、必ず気をつけようと思った能力が複数あるお。名前を言っていくのはだるいからはぶくけどドクオや渡辺の能力が、それだお」
(;^ω^)「その中にお前のその能力が含まれていたから、反応が早く出来た」
メタ*' -')ル「……わかるの?私の、能力…」
(;^ω^)「………あぁ」
288 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:00:28.98 ID:LNvmGJFRO
(;^ω^)「お前には………」
(;^ω^)「『見えてる』んだよな?」
メタ*' -')ル
(;^ω^)「この世界中の空間にある、無数の『ヒビ』、が」
メタ*' -')ル「………」
(;^ω^)「お前はそれを操れる。そのヒビをこじ開けて、そこにある物質をガード不可のままに破壊したりその衝撃波でものを破壊したり………!!」
(;^ω^)「その空間を完全に支配する能力、【フォルテッシモ】…」
(;^ω^)「だお?」
メタ*' -')ル
メタ*'ー')ル「あはは」
306 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:04:50.87 ID:LNvmGJFRO
メタ*'ー')ル「残念、60点」
(;^ω^)「え?」
メタ*' -')ル「教えてあげるよ。私は、覚醒者なの」
メタ*' -')ル「だから、そんなただの最強を表す【フォルテッシモ】なんて名では、もう足りないの」
「【ザ・スライダー】。」
メタ*' -')ル「そう、呼んでね」
(;^ω^)「………!!」
322 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:09:50.57 ID:LNvmGJFRO
――――――時を同じく、別の場所でもある対面があった。
_
(;゚∀゚)
ジョルジュ長岡、21才。この最強能力決定戦にしてマスターの権限、【管理《マネージメンツ》】の製作者。
(;ФωФ)
対し、ロマネスク、22才。この最強能力決定戦にして同じく、【終了《シャットダウン》】の製作者。
(,,;゚Д゚)
(;´∀`)
ξ⊿)ξ(;・∀・)
そして、その者達の
(;´・ω・`)
川 ゚ -゚)
lw´;‐ _‐ノv
思惑を同じくする、同行者達。
326 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:12:40.38 ID:LNvmGJFRO
_
(;゚∀゚)「……ろ、ま…!なんでここに……」
(;ФωФ)「……ジョルジュ…」
――――――
(,,゚Д゚)「ガキィ……!!」
(;´・ω・`)「ギ、コ………」
――――――
(;´∀`)「………クー」
川 ゚ -゚)「お兄…ちゃん…?」
――――――
ξ⊿)ξ(;・∀・)「みんなっ!!」
lw´;‐ _‐ノv「ツンさん!!無事で良かった!!」
(;・∀・)「俺の心配はっ!?」
――――――多くの因縁が、体面する。
342 : ◆BnhUepkPaA :2010/12/08(水) 00:20:23.60 ID:LNvmGJFRO
――――――
「………」
ああ、なんだこれ眠い。眠いぞちくしょう。
あれ、俺何してたっけ
("∀`)
体が動かない。コンクリートの感触が、やけに冷たい。
ん、前に何かあるぞ。どすぐろい、何かが。
なんだあれ?
見覚えがある。
ああ、なるほど
あれ、俺の右腕じゃん。
( メ^ω^)「………」
(;"∀`)
あ………。
第二十四話、終わり。
Posted at 2011/09/05 20:43:48 | |
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ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年09月03日
13 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:11:05.93 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
第二十三話。
『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
物語もついに終局。一同はみなVIPタワーへ……。
今回の敵は!?今回の安価は!?
駄目だ、もうくぱぁにしか見えない。大丈夫じゃ、ない……。
15 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:12:43.56 ID:ptgijJ3zO
一応、登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(アレンジ)(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
ζ(゚ー゚*ζ【木の葉の黄色い閃光】(アレンジ)(NARUTO)
・VIPタワーへ
( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・VIPタワーへ
_
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・VIPタワーへ
('∀`)【一方通行《アクセラレータ》】(アレンジ)(禁書)
(* ∀ )【鬼《オーガ》】(バキ)
・VIPタワーへ
17 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:14:49.94 ID:ptgijJ3zO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。
今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』
22 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:16:15.87 ID:ptgijJ3zO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』
『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』
『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』
26 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:17:55.16 ID:ptgijJ3zO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』
30 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:21:03.98 ID:ptgijJ3zO
――――――図書館前。
ζ(゚ー゚*ζ「私の能力は、【木の葉の黄色い閃光】――――歴代最強、四代目火影の力」
( ^ω^)「あぁ、道理で瞬間移動でここに、か」
ζ(゚ー゚*ζ「…飲み込みが早くて助かるよ」
( ´_ゝ`)(…)
歴代最強の忍者、四代目火影の波風ミナト。
彼が最強と謳われた理由が、その速度にある。
『瞬身の術』と呼ばれる高速移動術や、『飛雷神の術』という独自の転移術。
自分が術式を記した部分に瞬間移動する力だ。
音もなく全てを掃討する。故に付いた異名が…【木の葉の黄色い閃光】。
ζ(゚ー゚*ζ「もっとも今は覚醒して、【選択者《アレンジ》】になってる。自分しか飛べなかったこの力も、今なら別の物体も運べるのよ」
ζ(゚ー゚*ζ「それで、今からあなた達を運ぶ」
( ´_ゝ`)「その…VIPタワーってとこにか?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん」
36 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:26:19.12 ID:ptgijJ3zO
ζ(゚ー゚*ζ「さ、じゃあ行こっか」
「待て」
ζ(゚ー゚*ζ
ぴたり、とデレの動きが止まる。
( ^ω^)「その、内藤ホライゾンってのは……何者…なんだお?」
呼び止めたのは、ブーンだ。どのタイミングで切り出すか、そうその質問をずっと溜めていたようにも取れる。
そして、少しの沈黙の後
ζ(゚ー゚*ζ「………」
「会えばわかるよ」
言って、デレが兄者とブーンの手を繋いだ。
ζ(゚ー゚*ζ「さ…行こっか」
( ^ω^)
ブーンは何も返さない。
「会えばわかる」、デレはそう言った。
それなら、この答えもわかるのだろうか。
自分がずっと感じている…この既視感の答えも。
「――――――『飛雷神の術』」
40 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:33:04.53 ID:ptgijJ3zO
――――――上空。
それは、遥か上空。
そこを高速で移動する、2つの影。
もはや飛行と言って差し支えない行動を、生身の人間がしている。
('∀`)
(* ∀ )
それが、ドクオ。
ドクオの後ろには、彼が奴隷と呼ぶ最強生物、つー。
ドクオの【一方通行《アクセラレータ》】により風のベクトルを操り、
さらには重力、抵抗、摩擦。様々な力を自分が前へ進む為の力に還元している。
それを二人分、傷つく事なく続けている。
それも今のドクオなら、造作もない事だった。
しかし、そんな緻密で精巧な計算をする脳内で考えられていた事は
('∀`)
「あははははははははははははははははははは!!」
幼稚で、誰にも理解し難いものだった。
45 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:37:20.37 ID:ptgijJ3zO
('∀`)「感じる、感じるよ。大きな力の流れを!」
('∀`)「これは、たぶん………」
('∀`)「ブーン!お前なんだろう!!?」
('∀`)「ひゃははははははははははははははははははは!!!楽しみだ!楽しみだねェ!!」
(* ∀ )「………」
('∀`)「ん?」
('∀`)「……気のせいか…」
ブーン。
この単語に奴隷は、何かの反応をしたように見えた。
まぁ、それも気のせいなのだろう。
どうでもいいや。
人を操るのが楽しそうだから、連れてきただけだし。
50 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:44:37.70 ID:ptgijJ3zO
――――――VIPタワー
( ФωФ)「……ついた」
川 ゚ -゚)「………」
壮大な建物だ、というのがクーが持った第一印象だった。
とにかく、でかい。そして、広い。
形式としては、タワーというより超高層ビルと言った感じに近い。
アメリカだったかどっかにある何ちゃらビルを思い出す……わけでもない。うん。
本を持っている割には、自分には知的キャラは無理だな、とも感じた。
( ФωФ)「ようやく、ようやくだ………」
そのVIPタワーを見上げながら、ロマネスクだけが呟く。
( ФωФ)「今回こそ、全てを終わらせる」
( ФωФ)「待ってろよ、内藤ホライゾン…!」
lw´‐ _‐ノv「…やばいかっこよすぎて濡れた。抱けよ」
こんなシリアス場面でもシューはぶれなかった。
最近出番がなくて焦っているのか、ご自慢の淫乱ネタボケにも若干の無理を感じる。
56 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:49:45.45 ID:ptgijJ3zO
( ФωФ)「今回こそ、貴様を…!」
無視。
lw´‐ _‐ノv「あららーん、無視されてシューちゃん涙目」
( ФωФ)「長かったよ。みんな、今更だが、私を信用してついてきてくれてありがとう」
lw´‐ _‐ノv「え、ガチ無視?ねぇガチ無視?シューちゃん泣くよ?いいの?」
( ФωФ)「こんな日を、どんなに待ちわびた事か……!」
lw´‐ _‐ノv「ねぇロマネスクさん、私がいま履いてるパンツは何色でしょう?当てたら見せてあげるよ」
(*´・ω・`)「み、み、水玉!水玉!」
lw´‐ _‐ノv「うっせぇーなお前は黙ってろ」
川 ゚ -゚)「なんだショボン、パンツが見たいのか?よしきた、ちょっと待てよ」
( ФωФ)「………」
68 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:58:44.08 ID:ptgijJ3zO
川 ゚ -゚)「ええ加減にせぇやロリビッチ」
( ФωФ)「……落ち着きなさい」
lw´‐ _‐ノv「ショタコンビッチよりはマシですぅー。なんだショタコンビッチって?あれか?もののけ姫に出てくる気持ち悪いあれか?」
( ФωФ)「……落ち着きなさい」
(´・ω・`)「そこまでだシュー。いくらシューでもデイダラボッチさんを悪く言うと僕が許さないよ」
( ФωФ)「……落ち着」
川 ゚ -゚)「ねー!ショボたんはデイダラボッチもショタコンビッチも大好きだよねー!」
( ФωФ)「おち」
(´・ω・`)「いや、後者は無理です」
(´ФωФ)
77 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:04:53.21 ID:ptgijJ3zO
3人の中で、わいわいと勝手な馬鹿話が盛り上がる。
そのノリに、完全についていけないロマネスク。
なんだこいつら、いつもこんなめんどいノリで会話してんのかよ。
我輩疎外感やばい、まじやばい。と、考えつつ
( ФωФ)「………」
はぁ、と一つ溜め息をつき、一言。
( ФωФ)「…恐らく君たちの会いたがっているブーンは、もうここに来ているぞ」
(´・ω・`)lw´‐ _‐ノv川 ゚ -゚)
ぴたり、と3人の動きが止まる。
( ФωФ)「君たちが安全に合流する為にも、行くぞ。まずは、中枢制御室を探さねばな…」
(´・ω・`)「………はい」
川 ゚ -゚)
行くぞ、そう言いつつ一人でに味を進めていったロマネスク。
それに続く、ショボン、クー。そして
lw´‐ _‐ノv「………」
「……気付かれない、って地獄のような苦しみだよね…」
最後までスルーされたシューの独白が、虚しく空を切った。
80 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:09:21.71 ID:ptgijJ3zO
――――――VIPタワー
飛んだ時間は、本当に一瞬だったらしい。
気が付いたら景色が変わっていた。
そんな気分でしかなかった。
ζ(゚ー゚*ζ「………ついたよ」
( ^ω^)
( ´_ゝ`)「ほぉ」
簡素な部屋だった。窓ひとつない、そんな部屋だ。
使用された痕跡もよく見えず、殺風景とも言える。
( ^ω^)「……ここは?」
ζ(゚ー゚*ζ「VIPタワー、4Fの私の私有空間。内藤さんは13Fにいるから、こっからエレベーターでいくよ」
壁の向こうを指指しながら、デレが言った。
82 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:14:58.64 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)「…つーか、13Fに飛ばしてくれりゃ良かったのに」
ζ(゚ー゚*ζ「そうなんだけどね。私の仲間には、それを嫌がる人もいっぱいいるから……」
( ´_ゝ`)「…君の術式が、暗殺向きだからか…?」
ζ(゚ー゚*ζ「正解」
さ、いこう、エレベーターはこの部屋を出てすぐあるから、とデレ。
( ^ω^)「………」
その時。
「そいつが、『ブーン』か?」
( ^ω^)「ッ!」
ζ(゚ー゚*ζ「え?」
後ろから、聞き慣れない声。
87 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:21:11.11 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)
とてもいい体格を持った男だった。
ありふれた言葉を使わせてもらえば、筋骨隆々と言った所。
( ^ω^)「………」
( ゚∋゚)「知ってるか?」
( ^ω^)「お?」
( ゚∋゚)「ケンカ慣れしてる人間ってのがいるが、そういうやつはこれまた世渡りがうまいんだ」
( ゚∋゚)「何故か」
( ゚∋゚)「それはよ、ケンカってのは皮肉にも、『突出したやつを見分ける才能』ってのが、養われるかららしいぜ?」
( ^ω^)「………」
( ゚∋゚)「…なかなかどうして結構なモンを秘めた目ぇしてやがるな…」
( ゚∋゚)「そしていい面してるな、ブーン」
( ゚∋゚)「極上だよ、お前」
………なんだこいつ。
( ^ω^)「なぁデレ。こいつ、誰だお…?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、この人は………」
95 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:26:14.72 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「ふん、教えてやれよ、デレ」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、この人は………」
( ^ω^)「………」
( ´_ゝ`)「………」
( ゚∋゚)
ζ(゚ー゚*ζ「この、ムキムキな人は……」
( ^ω^)
( ´_ゝ`)
( ゚∋゚)
ζ(゚ー゚*ζ「………」
ζ(゚ー゚*;ζ「………えっと、誰だっけ」
( ^ω^)「いやいや俺に聞くなや知らんがな」
( ゚∋゚)
107 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:31:06.20 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)「え、つーか何?仲間なのに思い出せないの?」
ζ(゚ー゚*;ζ「え、あ、うん………ええ?ごめんなさい、どなたでしたっけ…」
( ゚∋゚)
(;´_ゝ`)(う、わぁ………死んでも仲間から言われたくねーよそんな事……イジメだろこれ………)
( ゚∋゚)
ζ(゚ー゚*;ζ「あ、なんか思い出せそうな気がする!結構付き合い長いよね!?えっと、ク……いや、ス…?」
( ゚∋゚)「………」
( ゚∋゚)「そうか」
113 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:36:21.09 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「覚えてないなら、仕方ないよな」
ζ(゚ー゚*;ζ「え、あ、ぅ…ごめんなさい……」
( ゚∋゚)「いいんだ、今から思い出させてやる」
ζ(゚ー゚*;ζ「え」
( ゚∋゚)「だから、ブーン」
(;^ω^)「お?」
( ゚∋゚)「俺の名前は、クックル」
( ゚∋゚)「せめてお前は、しっかり覚えてくれよ?」
クックルの姿が
(;^ω^)「え?」
パッ、と。さながらマジックのように
消え失せた。
123 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:40:58.15 ID:ptgijJ3zO
(;^ω^)「え、ど、どこに――――――!!」
「目の前だよ」
(;^ω^)「え」
すると、眼前に
( ゚∋゚)
拳を握った、クックルの姿が。
(;^ω^)「あ………」
( ゚∋゚)「ふんッ!!」
防御も何もない腹に
(;゚ω゚)「あッ………!!」
クックルの、鉄拳。
どごん、と柔らかい腹を打った音とは思えないほどの衝撃音が
今の一撃の重みを物語っている。
(;´_ゝ`)「え!?」
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ「あ」
129 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:44:57.92 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)
ζ(゚ー゚*ζ「………あぁ」
ζ(゚ー゚*ζ「そうだ、『思い出した』」
(;^ω^)(やばい、やばい、やばい………!)
何がやばいって、痛い。
いや、痛いのはわかる。なんでって、そりゃ痛いから痛いんだ。けど、
けど………
(;^ω^)(僕はいま、なんで痛いんだお!?いったい…誰に何をされたお!?)
ζ(゚ー゚*ζ「彼は、【知られざる英雄《ミスターアンノウン》】……クックル」
(;´_ゝ`)「……ブーン…!?おい、どうしたんだ!?」
( ゚∋゚)「さぁ、俺を覚えてもらおうか」
それは世界で一番恐ろしい、地味な戦いが始まりを告げた時だった。
140 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:50:14.86 ID:ptgijJ3zO
【知られざる英雄《ミスターアンノウン》】。
アンノウンヒーローとも呼ばれる、めだかボックスに出てくる日之影空洞の異常性《アブノーマル》。
「誰もが目を背けたくなるほどの強さ」故に、誰も彼を「認識する事が出来なくなる」能力。
彼の行動や存在は、すぐに忘れ去られる。誰も覚えていられない。
誰一人、彼を知らない。そんな異常の孤独に身を置かれながら、クックルは何を思うのか。
( ゚∋゚)「……おいおい、お前は違うと思ったのに」
「その程度か?」
その言葉を残し、クックルの姿が
(;^ω^)
またもや、消失
144 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:56:04.50 ID:ptgijJ3zO
(;´_ゝ`)「おい、ブーン何やってんだ!早く!」
(;^ω^)「え?」
(;´_ゝ`)「早く………」
(;´_ゝ`)「……なんだっけ?」
このままではまずい。それは知っている。
だが、何があった?思い出せない。
(;^ω^)(何かやばいのかお!?確かに、なんかが…痛みもあるし……!)
(;゚ω゚)「早く逃げあ゛ッ!!」
( ゚∋゚)
次は、横脇腹。
メリメリとブーンの体内に軋む音が響く。
そして、そのまま部屋の隅に叩きつけられてしまう。
否、それどころではなかった。
(;゚ω゚)「ぐぇ………」
壁を突き破り、そのまま隣の部屋まで突入してしまった。
149 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:01:16.65 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「うーん」
( ゚∋゚)「なんか、歯ごたえないよな。イマイチやる気が起きない」
( ゚∋゚)「お前、本当に強いのかよ?」
(;^ω^)「……」
思い出した。こいつは、確かクックル(だっけ?)
そして今の自分の状況を鑑みるに………
(;^ω^)「【知られざる英雄《ミスターアンノウン》】……?」
( ゚∋゚)
ぴく、とクックルの肩が動くのが見てとれた。
( ゚∋゚)「………ほぉ、よく気付いたな」
(;^ω^)「あいにく、漫画の知識だきゃあ自慢なんだお………」
( ゚∋゚)「いや、そうじゃない」
( ゚∋゚)「わかるはず、ないのに」
(;^ω^)「え?」
155 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:06:24.25 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「お前、自分でおかしいと思わないのか?」
(;^ω^)「……?」
( ゚∋゚)「なんで俺の能力に気づけた?」
(;^ω^)「それは、現にこうして僕が」
( ゚∋゚)「『認識されない』はずの能力なのに」
(;^ω^)
( ゚∋゚)「お前は自分の言ってる矛盾に気がつかないのか?なぜ、わかる」
( ゚∋゚)「デレのように俺が直接能力を説明した事があり、そして俺を思い出したのならわかる。お前のいまの立場は、なんだ」
( ゚∋゚)「初対面。能力を使ったのは、2度。覚えたのは痛みと、俺が消えた事くらいだろう」
( ゚∋゚)「それでなぜ、この【知られざる英雄《ミスターアンノウン》】を見切れた?」
(;^ω^)
………え?
169 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:11:30.87 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「…自分で気付いてないのか。今までの戦闘で、今のような事はなかったか?」
( ゚∋゚)「敵の能力を1度や2度見た程度で、それをずばり当ててしまったような事が」
(;^ω^)
……ないわけでは、ない。しかし、あれがなんだと言うのだ?
該当する事例を知っている。自分にとっては、その程度。
それが、何か意味を持っているような発言を目の前のクッ……なんだっけ、クッテルさん?だったかは言う。
( ゚∋゚)「これもその、イレギュラーのせいなのかな」
( ゚∋゚)「…長引かせるとめんどくさそうだな」
「すぐに終わらせるか」
再度、消えるクックル。
(;^ω^)「あ」
また、認識出来なくなる。やばい、とブーンには思考を凝らすしかなかった。
また、忘れてしまう前に。
184 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:18:04.19 ID:ptgijJ3zO
(;´_ゝ`)「くっ………」
兄者は歯噛みする。何せ、自分の能力が使えないのだ。
【強制規制《ストッパーテイク》】は、自分に害を為す者を規制する力。
認識が出来ないのでは、規制も糞もないのだ。
(;^ω^)
ζ(゚ー゚*ζ「……さ、どうするブーン君…」
(;´_ゝ`)「………」
(;^ω^)「こりゃもう、悩んでる暇はなさそうだおね」
(;^ω^)「まぁいいお。今までの戦いもそうだった。行き当たりばったりで、乗り越えてきた!」
(;^ω^)「思い出せないからなんだお!そんな敵なんか」
(#^ω^)「思い出す暇もないほどに一瞬で、蹴散らせばいい!」
(#^ω^)「【自分次第《アンカーコール》】っ!!」
「『強欲能力《アウトアンカー》』!!」
( ゚∋゚)「っ!!」
久しく発動した、覚醒の力。
目映い日輪が、ブーンを照らした。
205 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:21:22.88 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)「さぁみなさん、安価の時間だお!」
( ^ω^)「今回の敵は……クッ…クッキング……クッション…?いや、クッ………うん!!」
( ^ω^)「なんかそんな感じのやつを倒す為の、あなたの厨二妄想を!指定アンカーは………」
――――――>>230
230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/29(月) 23:21:43.13 ID:LVVHDn3m0
ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力
276 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:23:25.06 ID:ptgijJ3zO
『能力が決定しました。』
>>230 ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力 を、かなり拡大解釈して。
( ^ω^)「」
( ^ω^)「なにこれ楽しそう」
312 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:27:07.35 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「しねェ!!」
認識されないクックルが拳を振りかぶった、その時だった。
「待てお」
( ゚∋゚)「ッ!」
( ^ω^)「『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』………」
( ^ω^)「なぁ、クックル。お前………」
( ^ω^)「なかなかいい性癖、持ってるんだな」
( ゚∋゚)
(;゚∋゚)「………な」
………まさか、こいつ……あれを…!!
335 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:30:51.76 ID:ptgijJ3zO
(;゚∋゚)「はッ!」
(;´_ゝ`)「え……?」
ζ(゚ー゚*;ζ「な、なに……?」
( ^ω^)「………」
気づけば、そこにいた4人全員は
見知らぬ一軒家のリビングにいた。
( ^ω^)「………さぁ、クックル」
( ^ω^)「今から楽しい楽しい、世界の始まりだおね」
(;゚∋゚)「ま、まさか………まさか」
(;゚∋゚)「まさか貴様ァァァァァァァァァァ!!!」
「ただいまー!!」
(;゚∋゚)「あ………」
そこに現れたのは。
(*゚∋゚)
制服姿に包まれた、中学生らしき時代のクックル。
376 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:35:45.21 ID:ptgijJ3zO
(*゚∋゚)「母さーん?いないのー?」
(*゚∋゚)「父さんもー?いないの?」
(*゚∋゚)「………」
(*゚∋゚)「そう、か………」
(;゚∋゚)「なぁ、もうやめないか?ブーン君よ。お前ならこれ止めれるんだろ?なぁ!」
( ^ω^)「………」
(;゚∋゚)「なぁ!!なぁって!!」
( ^ω^)「うん………」
(;゚∋゚)「こんなの駄目だよ!メシ食ってる人もいるかも知れないよ!?つーかデレみたいな女の子もいるじゃん!?ダメだって!」
( ^ω^)「………」
「お前、誰だっけ?忘れちゃったよ」
(;゚∋゚)「まっ……待って…」
415 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:41:11.41 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)「気付かれないって、地獄のような苦しみだおね、なぁ………」
「………クックル?」
(;゚∋゚)
(* ∋ )「はぁ…はぁ…母さん…!…母さん…!」
( ^ω^)「まさか、母さんが使ってる布団に潜りこんで洗濯前の母のパジャマをぺろぺろしながらマスターベーションするやつがいるなんてなぁ?」
(; ∋ )「やめろォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」
460 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:47:07.96 ID:ptgijJ3zO
(* ∋ )「はぁ…アレ…あるかなぁ…」
( ^ω^)「そして、ん?なんだあれ?」
( ^ω^)「ビデオ?」
(; ∋ )「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
,_
ζ(゚д゚*ζ
( ´_ゝ`)
( ^ω^)「……うわ、なにお前の母親。親父さんとハメ取り?しかも、それ見て息子が自慰してんの?」
(* ∋ )「ああ…母さん!母さん!母さんぁぁぁ!」
( ^ω^)「うわ、親父と同じタイミングでイッたよこいつ。こいつマジで中学生か?うわ、引くわ」
(; ∋ )「やめろォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!やめてくれええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」
488 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:52:48.43 ID:ptgijJ3zO
(* ∋ )「はぁ…はぁ…やばいよォ…!…僕の体、隅々まで母さんと繋がってるみたいだよォ……!!」
( ^ω^)「ねぇ聞いた?今の。隅々まで母さんと繋がってる?やばいよもう。B級近親相姦モノAVくらいでしか聞けないよそんな発言」
(; ∋ )「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
,_
ζ(゚д゚*ζ
( ´_ゝ`)
(* ∋ )「うっし!オラもう1発はいけッぞ!!」
( ^ω^)「ええええ。母親で抜いといて悟空のモノマネ?やめてよ。こんなのホモサピエンスとしてあるまじきだよ」
クックルの叫びだけが、ずっと聞こえている。
507 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:56:49.69 ID:ptgijJ3zO
(* ∋ )「よし………!!感動のフィナーレの幕開けだ!!」
( ^ω^)「あ、本当にもう一発やるんだ。元気だね。ネタが母親なのに」
(; ∋ )「あ…あ…あぁ…!!」
(* ∋ )
( ^ω^)「ん、どこかに向かってるな、こいつ」
( ´_ゝ`)
,_
ζ(゚ ゚*ζ
( ^ω^)「………え」
(;^ω^)「ちょ、ここ………」
(;^ω^)「………トイレ?」
(; ∋ )「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ゛あああああああああああああああああああ゛!!」
553 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:02:14.95 ID:RqPyohmjO
(;^ω^)「うわ、」
(* ∋ )
(; ∋ )「あ…あ……!!」
「ゴミ箱から」
「エッマジで」
「母サんの、生理よウ゛ひん?」
「ヤバい!こレまじで駄目ダよ」
「それニ、むしゃブりつきなガラ」
「おなニー!!?きもーイ!!」
「やバい!規制したいけド出キない!!」
「なんでコンなやttttttttttttttt」
( ;∋;)「やぁああああああああああああめェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェてええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええくれぇえ゛え゛えええええええええええええ!!!!!!!!!!!」
………。
592 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:07:59.67 ID:RqPyohmjO
闇が、取り払われていく。
世界が、元に戻った。
( ^ω^)「………」
( ´_ゝ`)「………」
ζ(゚ ゚*ζ「………」
( ∋ )
そこには、口から泡を吹き出し失禁しながら絶望を詰め込んだ表情でびくびくと震えるクックル。
( ^ω^)「………」
( ∋ )
( ^ω^)「……これ、あかんやつやわ…あかんモン見てもーたわ………」
614 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:11:21.87 ID:RqPyohmjO
( ´_ゝ`)「………」
ζ(゚ー゚*ζ「………ねぇ、ブーン君」
( ^ω^)「なに?」
ζ(゚ー゚*ζ「私いまものすごくクックル殴りたいんだけどさ、いいよね?」
( ^ω^)「………あんなのに近付く勇気があるなら、どうぞ」
ζ(゚ー゚*ζ「……ありがとう」
悲鳴が聞こえないリンチが、そこで続いた。
649 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:17:18.83 ID:RqPyohmjO
ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ、ブーン君」
( ^ω^)「なに」
ζ(゚ー゚*ζ「ここは4階だけどさ、4階程度じゃ、落ちても人って死なないよね?」
( ^ω^)「いや、死なない事はないd」
( ´_ゝ`)「死なないよ。うん、死なない」
( ^ω^)
ζ(^ー^*ζ「そっか、ありがと♪」
デレは、壁に向かってクナイを投擲。
クナイは綺麗に壁を貫通し、そこから4階から見える景色を映し出す。
669 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:20:38.23 ID:RqPyohmjO
そして
( ∋ )
ζ(゚ー゚*ζ「ばいばい、私の黒歴史」
『飛雷神の術』。
飛ばされたクナイには転移術式が書いてある。
そのクナイの場所へ、つまり空中へとクックルが転移。
そこから4階分。
クックルは、自由落下していった。
ζ(゚ー゚*ζ「良かったね」
「あなたは私達にとって、絶対忘れられない存在になったよ?糞ウジムシ♪」
( ^ω^)
( ´_ゝ`)
二人は終始、無言だった。
698 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:26:47.76 ID:RqPyohmjO
――――――VIPタワー最上階、13F
「………えらく下が騒がしいじゃねえか」
メタ*' -')ル「…どしたんだろね?…デレちゃん、もう戻ってきてもいいはずなのに」
「心配か?」
メタ*' -')ル「心配じゃないよ。デレちゃん、強いもん。しかも怒ったら怖いよ。がおーって。めーちゃん恐怖でがくぶる」
「…ははっ。無事に、ブーンを連れてきてりゃいいけどなァ」
メタ*' -')ル「……内藤さん」
( ^ω^)「ん?」
メタ*' -')ル「楽しそうだね」
( ^ω^)「………はっ」
715 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:32:29.55 ID:RqPyohmjO
( ^ω^)「楽しいも何も。こんなの、初めてだからな」
メタ*' -')ル「内藤さん、なんか、わくわくしt――――――」
その時、窓ガラスに何かが映る。
メタ*' -')ル
メタ*' -')ル「…なに、あれ……」
それは、どんどん接近して来、
( ^ω^)「………ん?」
そして
窓ガラスを
バリィィィィィィン!!!という
けたたましい音ともに、突き破った。
メタ;*' -')ル「ぅえ、ぅええええええええ!!?な、なにぃぃぃぃぃ!??」
736 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:35:39.16 ID:RqPyohmjO
その、正体は。
('∀`)「ひゃっはああああああああああああああ!!!!」
('∀`)「宅配ピザ屋でええええええええええええええええええええッッす!!!なんつって!!!」
( ^ω^)「……」
メタ*' -')ル「………」
なに、こいつ。
('∀`)「よォブーン!!」
( ^ω^)「…?俺とブーンを勘違いしてんのか?」
('∀`)「前置きはいらねぇよな!?さぁ!」
('∀`)「ここであった百億万年目ェ!!やり合おうや!!」
( ^ω^)「……なんだこいつ」
メタ*' -')ル「めーちゃんがやろっか?」
( ^ω^)「いいよ」
( ^ω^)「俺が、やるよ」
764 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:39:32.13 ID:RqPyohmjO
('∀`)「いっくぜええええええええええええええええええええ!!!」
( ^ω^)「やれやれ、うっせぇな」
( ^ω^)「じゃあ特別に、お披露目してやるよ」
('∀`)「うっせぇんだよォォォォォ!!!」
('∀`)「【一方通行《アクセラレータ》】ァ!!」
( ^ω^)「せいぜい、1分は持ってくれよ…。じゃないと、楽しいも糞も感じる暇がないからな」
('∀`)
( ^ω^)「行くぜ」
「――――【人間《チート》】。」
第二十三話、終わり。
Posted at 2011/09/03 20:43:51 | |
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ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年09月03日
10 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 20:56:19.70 ID:kNDZxMf3O
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです
第二十二話。
『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
この戦いの裏側に気付いた荒巻を殺した、母者との戦闘に勝利したブーン。そして…
今回の敵は!?今回の安価は!?
やっぱり何度見直しても作者の酉の最後がくぱぁあになっているが大丈夫なのか!?
18 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:00:41.88 ID:kNDZxMf3O
一応、登場人物とその能力
( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
( ∵)【???】(???)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
・戦闘終了
( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・???
_
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・戦闘中
('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
(´<_` )【電人HAL】(ネウロ)
・???
20 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:52:44.96 ID:TxGEUcWBO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。
今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』
23 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:53:46.01 ID:TxGEUcWBO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』
『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』
『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』
『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』
『物理的なダメージを無効にする能力』『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』
『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力
26 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:54:35.84 ID:TxGEUcWBO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
以上。
34 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:56:39.81 ID:TxGEUcWBO
『驚いたな…』
『なにが?ドクオの発狂ぶりか?』
『違うよ。お前だよ』
『平面的存在《グラフ》の方のお前の事を言ってるんだよ、ロマネスク』
『……ふん。まぁ、凄いかもな。なんせ初めてだ。自分が製作者《プログラム》に気付いた、など…』
『【終了《シャットダウン》】は、確か自発的に行えないんじゃなかったのか?』
『知らんな。自発的に使おうなど、考えた事もない』
『………でもさ、もしかしたら今回のこの戦いさぁ』
『…もし、あいつが強制終了に成功したら……』
『………初の無効試合になるんじゃね?』
『………』
36 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:57:33.46 ID:TxGEUcWBO
『それもこれも、あのイレギュラーのせいかな?』
『………ブーン、か?』
『そうそう』
『どこの馬の骨ともわからん人間が、あんな………』
『……いや、どこの馬の骨かは、意外とわかってるかも知れないぜ』
『?』
『【管理《マネージメンツ》】の俺だから、よくわかってるだけかも知れないが…』
『は?お前、何を言って』
『教えてやるよ』
『え?』
『あのブーンってイレギュラーが、生まれたわけを』
40 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:59:23.38 ID:TxGEUcWBO
「あははははははははははははははははははは!!!」
これは、最高だ。
力がみなぎるという表現があるが、そんなもんじゃない。
例えば、裸眼で物体を見る方法しか知らなかった人間が、いきなり双眼鏡を渡されたかのように。
例えば、殴る事しか知らなかった人間が、いきなり銃を渡されたかのように。
世界が、変わる。
「ははははははははははははははははははは!!」
笑いが止まらない。
もはや何が楽しいのかもわからない。
いや………もういい。
とにかく、笑え。
('∀`)
は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は。
47 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:03:28.51 ID:TxGEUcWBO
(;#゚;;-゚)「………」
でぃは物陰に隠れつつ、思考模索。
さて、どうしたものか。
事の発端は、簡単だ。
ドクオが選択者《アレンジ》に覚醒し、そして狂ってしまった。
いや、正確に言うなら……狂ったのは選択者《アレンジ》に目覚めたから、じゃない。
ドクオが弟者を、脳内に取り込んだから。
51 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:06:05.72 ID:TxGEUcWBO
弟者の所在地は、ドクオの脳内。
ドクオは急速に進化する最中、その過程でなんと弟者を自身の脳内に取り込んだ。
簡単に言うなら、弟者を電子信号という形にし、無理矢理にベクトル変換させて脳内に『送らせた』というのが正しい。
弟者は今や、ドクオの脳内でただただ途方もない演算を肩代わりするだけの存在になっている。
(#゚;;-゚)(や、別に、だからって可哀想とか思わないけどさ………)
実のところ、弟者も弟者でベクトル演算の為にドクオと交錯させている電気信号の中に
洗脳を促すようなものを織り混ぜていたらしいし。
まぁ、どちらにしろ
自分がピンチな事に変わりはない。
56 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:09:49.56 ID:TxGEUcWBO
('∀`)「ははははは………はは………」
('∀`)「隠れなくていいよ」
('∀`)「そこにいるんだろ?でぃ」
(#゚;;-゚)「………」
(* ∀ )
('∀`)「わかるんだよ。ベクトルを完全に支配した、『力の流れ』を読む事が出来る今の俺なら」
(;#゚;;-゚)(………)
('∀`)「お前が俺の視界をジャックしながら逃げ惑ってる事くらい」
(;#゚;;-゚)「………」
ふざけんな、と言いたい。
まったく、どこまで進化すりゃそんな事が出来るというのか。
('∀`)「ま、その気になれば、お前のその視界ジャックも反射で弾けるんだけどな!あゃはははは!!」
ここまでで、はっきりした事が一つ。
それは、勝てるわけがないと言う事。
66 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:13:28.96 ID:TxGEUcWBO
(;#゚;;-゚)(……逃げよ、つーちゃん!)
(* ∀ )
感応視でつーを操り、全力で地を蹴る。
当たり前の、逃走。
('∀`)「お、地面を蹴るのか?」
('∀`)「じゃ、その力をこっちに向けて」
「こっちに来いよ」
(;#゚;;-゚)(え――――――)
この時確かにつーは――操つられているので正確にはでぃだが――足を前に進むように蹴り出した。
が。
進んだ先は、なぜかその逆方向。
後ろへと――――――
('∀`)「あは」
(;#゚;;-゚)「――――――!!」
76 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:19:30.04 ID:TxGEUcWBO
――――――
ギコは、早々と地に伏せた敵を見下していた。
(,,゚Д゚)「………」
(,,゚Д゚)「呆気なかったな」
(; ∀ )「………こふっ」
ありゃりゃ。口から血が溢れてきた。過度のストレスで体にガタがきてるんだろうか。
こいつはマジで、気持ち、悪い。これは、尋常じゃない。
例えるなら、黒板を爪で引っ掻くあの不協和音を
CDにして無理矢理ヘッドホンで直接耳にずっと流されているような。
………わかりにくいかな。まぁいいか。
(,,゚Д゚)「何かと思えば、ワンパターンな時間停止のみ。くだらん。実に下らんよ」
(; ∀ )「……ごちゃごちゃ…」
(; ∀・)「…うるせェ…ぞ…!!」
それでも。諦められるわけがない。
後ろには………
ξ ⊿ )ξ
………守るべき仲間が、いる。
91 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:26:02.33 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「どちらにしろ、この物理を無視する【荒々しい空気《ラドンテイク》】を前に、物理攻撃しか出来ないお前が挑む事自体が間違いなんだよ」
(;・∀・)「うるせぇっつってんだろ!!」
(;・∀・)「【世界《ザ・ワー………」
(; ∀ )「うぐう゛っ……!!」
時を止める。それすらをも阻害したのは、【荒々しい空気《ラドンテイク》】『ブラウザクラッシュ』。
ギコに攻撃を向けた敵に、ラドンテイクの片鱗を与える力。
つまり、攻撃すればそれだけで自分が傷つく絶技。
それが、ここに来てモララーの動きを止め、そして………
(,,゚Д゚)「…もういい。とどめと行こうか」
(,,゚Д゚)「【荒々しい空気《ラドンテイク》】――――――」
「――――――『スクリプト・ファイア』」
(; ∀・)「――――――!!」
………黒いオーラは無数の弾丸となり、モララーを、辺り全てを飲み込む大きさで
その場に、蹂躙の限りを尽くした。
113 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:35:30.06 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「………」
(; ∀ )「あ…あぁ……」
(,,゚Д゚)「……もう無理か」
(; ∀ )「がっ…お゛ぇ……!!」
たまらず、嘔吐。
しかし吐き出す気力もあまりなく、それは「ただれ出た」という表現の方が正しいのかも知れない。
とにかく、もはや
モララーには、動く気力すらない。
(,,゚Д゚)「………」
(; ∀ )
無言のままに近付くギコ。ザッ、ザッというアスファルトを蹴る音だけが嫌に耳に残る。
今のモララーには、そんな音も不快に思えた。
(; ∀ )「おれ、の…ま、けか……」
(,,゚Д゚)「あぁ、負けだよ」
(,,゚Д゚)「新技披露に付き合ってくれてありがとうな、噛ませ犬」
言いながら、右手を高々と上げる。
勝利宣言ではない。その手には、あの負の黒いオーラ。
モララーにとどめを刺す為の、最後の一撃。
130 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:41:42.43 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「悪いな。俺も、とまれないんだよ。弟に勝つまではな…」
(; ∀ )「はは。噛ませ犬、ね………」
(,,゚Д゚)
(; ∀ )「それなら、さぁ。ギコちゃん」
(,,゚Д゚)「……?」
(; ∀ )「最後に、もう一回だけ」
(; ∀・)「噛まれに噛まれて、泣いてもらおうか………?」
(,,゚Д゚)「なん………」
(; ∀・)「【世界《ザ・ワールド》】」
モララー、最後の悪あがき。
それは自身のスタンド【世界《ザ・ワールド》】で
ギコ
ではなく。隣に立つビルを。
………こつん、と頼りない力で、一発。
殴った、だけだった。
142 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:47:37.22 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「………?なにを」
(;・∀・)「『時を止める』――――それ最大の利点は」
(,,゚Д゚)
(;・∀・)「止めている間何をしているか、俺しかわからないところにある」
(,,゚Д゚)「………ま」
(;・∀・)「お前がスプリクトなんちゃらを俺に向ける前に、俺がぶっ倒れた時さ」
(;,,゚Д゚)「まさかッ……!!」
(;・∀・)「あれ、ホントに倒れたと思った?」
(;・∀・)「実は時を止めていて、その間に何かして、そしてやられたフリしながらまた時を再開させただけだった、とか」
(;・∀・)「考えなかったのか?」
ゴゴゴゴ………!!と、ビルが。
衝撃に耐えかねたかのように、不吉な音を立てる。
152 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:52:32.79 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「ばっ………!!」
(;,,゚Д゚)「馬鹿なっ!お前は!お前は既にズタボロだったはず!」
(;,,゚Д゚)「能力を使う体力なんか、どこに!!」
(;・∀・)「あ、言ってなかったっけ?」
「――――――俺は、ドSもいじめ疲れて泣き始めるくらいのドMだぜ?お前の攻撃なんか、ご褒美の範疇だっつの」
ビルが、馬鹿げた質量のコンクリートの塊が、こちらへと迫ってくる。
(;,,゚Д゚)「ら、【荒々しい空気《ラドンテイク》】!」
(;・∀・)「馬鹿かあんた」
(;・∀・)「あんたの攻撃の利点の一つって、確か物体を透過しちまうとこだろ」
(;・∀・)「だったらもう、いくら攻撃しても止めようがないじゃん」
(;,,゚Д゚)「きっ………貴様ァァァァァァァァァァ!!!」
173 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:59:03.56 ID:TxGEUcWBO
(;,,゚Д゚)「ふざけるなァァァァァァァァァァ!!」
(;・∀・)「さて、一つ誤算があるとしたら、今からこっちにビルが倒れてきてるけど」
(;・∀・)「…おれ、動けないんだよなぁ。ちょっといじめられすぎて腰がたたねぇや。はは…」
(;,,゚Д゚)「なっ!!」
(; ∀ )「だからさ、一緒に仲良くご臨終といこうぜ。ギコちゃん」
(,,゚Д゚)「――――――!!」
(; ∀ )「あ、名乗ってなかったっけ。じゃあ、最後に……」
「………名乗らせてもらおう。俺は、モララー。…世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅。疾風迅雷の電光石火……。臥薪嘗胆のナイスガイ…一発逆転の一撃必殺、一騎当千の一番人気」
「さぁ蹂躙の狼煙を上げろ。ここからは俺が支配する『世界』。さぁ不変の運命を変えろ。ここから俺が支配する『時間』」
「………このモララーと『一緒に』、押されて伏されて倒されな☆」
(;,,゚Д゚)「あ――――――」
――――――決着。
209 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:05:16.98 ID:TxGEUcWBO
――――――図書館前。
ζ(゚ー゚*ζ「………」
図書館の屋根から、ブーンと母者の戦いを途中から見ていた人物がいる。
デレ。
ζ(゚ー゚*ζ「…心配になってきて見たら……まさか、母者さんまで………」
( ><)「まったくなんです」
(*‘ω‘ *)「ぽ」
ζ(゚ー゚*ζ
ζ(゚ー゚*ζ「なんでいるのあんたら」
( ><)「デレさんの『飛雷神の術』に捕まって来ちゃったんです!」
ζ(゚ー゚*;ζ「……ハァ…」
215 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:08:25.39 ID:TxGEUcWBO
ζ(゚ー゚*ζ「来なくていいって言ったのに…」
( ><)「許して欲しいんです。内藤さんが会いたいってほどの人間が、どんなやつか知りたいんです」
ζ(゚ー゚*ζ「………」
( ><)「ま、僕にやられるような相手なら、それこそ内藤さんに会わすような価値はないんです。ね?ちんぽっぽちゃん」
(*‘ω‘ *)「ぽー」
ζ(゚ー゚*ζ「……無理は、しないでね」
( ><)「さ、行くんですちんぽっぽちゃん」
( ><)「僕達の愛を、見せてやりましょう」
ちんぽっぽがその少年…ビロードを担ぎ上げ
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」
ぽいん!と可愛らしく、屋根上から跳ね降りた。
226 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:13:04.11 ID:TxGEUcWBO
( ^ω^)「兄者、大丈夫かお?」
( ´_ゝ`)「ああ、まぁなんとか…な」
( ^ω^)「【強制規制《ストッパーテイク》】は?使えそうかお?」
( ´_ゝ`)「それはちょっと、休ませて欲しいかな。まぁ出来る事は出来るかもしれないが、さすがにこれ以上はきつい」
( ^ω^)「そうかお……なんかごめんお。兄者の働きを、無下にしちゃって」
( ´_ゝ`)「謝んなよ。結果的に、勝ったんだ。それだけで十分さ」
( ´_ゝ`)「それより、今は休みたい。今敵が襲いかかってきたら、どうしたらいいか………」
――――――どごん、と
地面に響く、重たい音。
(*‘ω‘ *)
( ´_ゝ`)
248 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:17:32.33 ID:TxGEUcWBO
( ´_ゝ`)
(*‘ω‘ *)
( ´_ゝ`)
(*‘ω‘ *)「………ちんぽっぽ!」
( ´_ゝ`)
(;^ω^)「……あ、あに、じゃ…?」
( ´_ゝ`)
( ´_ゝ`)「………なぁ、どうしようブーン」
(;^ω^)「?」
263 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:21:27.57 ID:TxGEUcWBO
( ´_ゝ`)「おれ、あの子えげつないほどに好みのタイプだ。超ドストライクだわ」
( ^ω^)
( ^ω^)「…え」
( ^ω^)「ええええええええええええええええええええ」
( ^ω^ )「ええええええええええええええええええええ」
(^ω^ )「ええええええええええええええええええええ」
( )「ええええええええええええええええええええ」
(;^ω^)「えええええええっ!!!?」
( ´_ゝ`)「おいなんだ今の」
(;^ω^)「待て!あれはない!あれはない!なさすぎる!」
(;><)「くるぁあ゛!!人の彼女をそんなにないない言うななんです!!」
(;´_ゝ`)「あ゛!彼氏いんのかよチクショウ!」
(;^ω^)「ないないないない!ないわ!マジないわ!」
(*‘ω‘ *)「…ぽ……」
(*;ω; *)「……ぽぉ…」
278 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:26:58.39 ID:TxGEUcWBO
(;><)「ああっ!ちんぽっぽちゃん泣かないでなんです!大丈夫なんです!僕がついてるんです!」
(*;ω; *)「……ぽっぽ、ぽぉ…」
( *><)「えっ…あ、ちょ、いきなりそう言われると恥ずかしいんです…参っちゃうんです…」
( ^ω^)「ないないないないない」
(#><)「いい加減死にてぇのかそこォォォォォ!!!」
( ´_ゝ`)「……かわいい…」
(#><)「はぁー!はぁー!」
(#><)「……もういいんです。後悔しても遅いんです」
(#><)「行きますよちんぽっぽちゃん。格の違いを、見せつけるんです………」
ビロードが取り出したのは、分厚い本。
しかし、もちろんただの本ではない。
透明に、輝いている。
304 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:32:10.15 ID:TxGEUcWBO
(;^ω^)「ん……?」
一番先に気付いたのは、もちろんブーン。
ビロードの手元にあるそれを見、いち早く察知する。
その、身の危険を。
(*‘ω‘ *)「………」
( ´_ゝ`)
(;^ω^)(あれ、もしかして…)
( ><)「………『ラージア』」
(;^ω^)「まずい!横に飛べ兄者!!」
(;´_ゝ`)「!!」
( ><)「『ラディス』!!」
ブーンが叫んで直ぐ。
馬鹿でかい波動が、二人のいた場所を埋め尽くした。
324 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:37:49.57 ID:TxGEUcWBO
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽぉー………」
( ><)「………」
( ><)「よく反応できたと、誉めておくんです」
(;´_ゝ`)「な…なんだよこりゃあ」
二人のいた場所には、既に地面がなかった。
(;^ω^)「驚け、兄者。あれは全部お前の好きな、あのちんぽ女から出てきたものだお…」
消滅、しているのだ。
そう、それは消滅の呪文を司る魔物の子の能力。
(;^ω^)「ガッシュに出てくる最後の魔物……【クリア・ノート】、と【透明の本】………だお」
( ><)
(*‘ω‘ *)「ぽ」
340 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:44:25.88 ID:TxGEUcWBO
ちんぽっぽの【クリア・ノート】
それと、ビロードの【透明の本】。
金色のガッシュの、最後のボス。
本から生まれる呪文を駆使して戦いを繰り広げる中でも、最強の敵。
司る呪文は、『消滅』。
(;^ω^)「よく聞けお兄者。あいつの呪文は大きくわかれて2つ、だお。一つは敵の攻撃を消す『スプリフォ』系の技。もう一つは物質を消す『ラディス』系の技」
(;^ω^)「後者はおそらく…僕らただの人間なら、一発当たれば終いだお………」
(;´_ゝ`)「………」
( ><)「……ちょ、なんでそんなに知ってるんですか?逆に気持ち悪いんです…」
( ^ω^)「………………なぁ、それ、聞きたいか?」
( ><)「………ごめんなさい、だいたい察したんです」
366 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:51:17.02 ID:TxGEUcWBO
(;´_ゝ`)「待てよ、それ、やばくないか?」
(;^ω^)「……正直、やばいお。消えちゃうとか洒落になんねぇ」
( ^ω^)「よりによってあんな、『ないないちんぽ女』なんかに」
(#><)「お前、消されたいですか?消されたいんですか!!?」
( ^ω^)「………あ、『ちんぽないない女』………」
(#><)「わざわざひっくり返すな!別の意味に聞こえるんです!!なんか卑猥っていうか、当たり前なんです!」
(#><)「つーか殺す!『ランズ・ラディス』!!」
ビロードの叫びに反応し、ちんぽっぽの頭上には巨大な槍が出現。
(*‘ω‘ *)「………ちん、ぽっ」
その槍を一気に
(*‘ω‘ *)「ぽぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
投擲。
(;^ω^)「ッ――――!!」
384 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:56:12.52 ID:TxGEUcWBO
しかし、迫り来る消滅の槍を眼前にも、ブーンは落ち着きながら呟く。
(;^ω^)「あーらら………どうやらこいつら、ボケる暇すらくれないみたいだお」
(;^ω^)「仕方ない。見せ場あんまりなかったけど、もう使っちゃうか」
( ^ω^)「覚悟しな!『ちんぽないない女』と、『ちんぽないないんです男』!」
(#><)「混ぜんな!僕はあるんです!」
( ^ω^)「【気分次第《アンカーテイク》】っ!!」
413 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:58:56.63 ID:TxGEUcWBO
( ^ω^)「どうも、安価の時間だお」
( ^ω^)「ちんぽとか、ないわ。まじないわ」
( ^ω^)「………はい、能力決めましょっか。指定アンカーは………」
――――――>>425
425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:59:04.41 ID:13qb+18j0
ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力
509 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:01:46.92 ID:a8Q/XJe6O
『能力が決定しました。』
>>425 ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力
( ^ω^)「………」
( ^ω^)「あの4ターンの緊張感をなんだと………」
540 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:06:44.81 ID:a8Q/XJe6O
ウィジャ盤。
遊戯王で一時期物議を醸し出した、罠カード。
まずウィジャ盤が開かれると、Dの文字が現れる。
そして発動してからの4ターンにて、E、A、T、Hの死のメッセージが並べられていき
『DEATH』の文字が揃った時点で勝利確定。
これだけでもかなりのチート。
しかもそれが瞬時に揃うんだから、もう。
例えるなら遊戯が5枚ひいた時既におすし。はいエグゾディア。海馬社長涙目。
そんな感じ。
つまり
( ^ω^)「はいDEATHお前ら負け」
(;><)「ぎゃああああああああああああああああ゛あ゛あ゛!!!」
(;*‘ω‘ *)「ぽぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお゛!!!」
608 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:12:35.88 ID:a8Q/XJe6O
( ^ω^)「………」
勝利。
二人の負け方は、皮肉にも『消滅』だった。
そうだ。ブーンの能力の怖さは、ここにあった。
例えるなら、『勝つ能力』が来た時点で勝つ。
そんな危うささえ秘めている。
( ´_ゝ`)「………」
ζ(゚ー゚*ζ「………あーあ」
それに気づかなかったのが、ビロードの敗因………
( ^ω^)「………いや、違うか。まぁいいお。とにかく、勝ったお兄者」
( ´_ゝ`)「………あぁ、勝ったな」
637 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:16:34.40 ID:a8Q/XJe6O
「二人とも、お疲れさま」
( ^ω^)「!」
( ´_ゝ`)「っ!」
後ろから、聞いた事のある声。
ζ(゚ー゚*ζ「お疲れさまでした」
一部始終を見守っていた、デレだ。
( ^ω^)「いや、ぜんぜん疲れてないお」
ζ(゚ー゚*ζ「今消えていった二人に言ったの」
( ^ω^)「皮肉か」
ζ(゚ー゚*ζ「そう」
( ´_ゝ`)「………なんのようだ?」
652 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:21:19.20 ID:a8Q/XJe6O
ζ(゚ー゚*ζ「まぁ、落ち着いてよ」
ζ(゚ー゚*ζ「私は戦いに来たわけじゃない」
( ^ω^)「お?」
ζ(゚ー゚*ζ「ブーン」
ζ(゚ー゚*ζ「あなたに、会いたいって人がいるの」
( ^ω^)「!?」
( ´_ゝ`)「……あらあら、えらくおモテになりやがるな、ブーン」
ζ(゚ー゚*ζ「だから、着いてきて欲しいの」
( ^ω^)「着いていくって、どこに?」
ζ(゚ー゚*ζ「それを今から言うんでしょーが」
677 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:26:56.36 ID:a8Q/XJe6O
――――――
「やれやれ、参ったやつらだモナ」
(;,,゚Д゚)「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお………」
(,,゚Д゚)「おお………お?」
(; ∀ )
ビルが崩れる最中。
ギコが聞いた声があった。
――――――「百式観音、参之掌」
ぱん、と
大きな手が頭上に現れる。
(,,゚Д゚)「――――――」
空から迫り来る災厄の全てを、観音の如き力で打ち払った。
(;´∀`)「一瞬でもあんたが負けそうになるとか、思いもしなかったモナ」
(,,゚Д゚)「………モナー…」
708 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:32:04.96 ID:a8Q/XJe6O
(,,゚Д゚)「俺の負け、か?」
_
( ゚∀゚)「だな」
( ´∀`)「モナ」
(; ∀・)「………」
_
( ゚∀゚)「さ、そろそろ俺らもあそこへ行かないとな。もしかしたら出遅れてんのかも知れない」
_
( ゚∀゚)「製作者《プログラム》としての血が、そう言ってるぜぇ…」
( ´∀`)「お前、今日は一段と厨二臭いモナ…」
_
( ゚∀゚)「うっせ。気にすんな」
(,,゚Д゚)「……ふん」
718 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:34:52.64 ID:a8Q/XJe6O
(; ∀・)「まて、よ…お前ら……」
(; ∀・)「どこ、行く気だ……?」
_
( ゚∀゚)
_
( ゚∀゚)「ん、あぁ………」
_
( ゚∀゚)「………」
(; ∀・)
_
( ゚∀゚)「そういや、ブーンの仲間だったっけか」
_
( ゚∀゚)「着いてくるか?」
735 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:37:46.33 ID:a8Q/XJe6O
――――――
( ФωФ)「元々、私達製作者《プログラム》というのは5人いる」
ロマネスクが先頭に、3人を歩ませながら語る。
( ФωФ)「名前だけでも紹介しようか。私を含めて…
【起動《ウェイクアップ》】。
【開始《スタートライン》】。
【運営《メンテナンサー》】。
【管理《マネージメンツ》】。
【終了《シャットダウン》】。
………の、5人がいる。私はその最後、【終了《シャットダウン》】を司る」
(´・ω・`)「……すいません、よくわからないんですが…」
( ФωФ)「わからなくていい。とりあえず耳を傾けていてくれ」
( ФωФ)「とにかく、私達はその製作者《プログラム》…皆が言うマスターなのだが、力を著しく失っている」
( ФωФ)「その、内藤ホライゾンによってな」
751 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:44:11.41 ID:a8Q/XJe6O
( ФωФ)「元々、この能力はゲーム自体には何ら影響のないものなのだ。自発的には使えないし、役に立つものじゃない」
( ФωФ)「回りのプログラムどもは別の能力を隠れ蓑にこの能力を持っているが、我輩なんかはこの【終了《シャットダウン》】しか持っていない」
( ФωФ)「バランスが、大きく崩れているのだ。恐らく、我輩に力を持たせないようにして戦いを強制終了させたくないのだろう」
( ФωФ)「【開始《スタートライン》】を司る、内藤ホライゾンは」
( ФωФ)「我輩は耐えた。抗う事の出来ぬ敵に堪え忍んだ。しかし、今回は違う」
( ФωФ)「内藤ホライゾンを、打つべき時が来ている。あのブーンという少年が、やってくれると信じている」
( ФωФ)「我輩は、我輩のやる事をやる」
( ФωФ)「今から向かう場所、でな…」
760 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:48:49.49 ID:a8Q/XJe6O
――――――
('∀`)「………あは」
('∀`)「感じる」
('∀`)「強い力の流れを、感じる」
('∀`)「これは、どこだろう。えっと、ここから10kmほど離れた場所……高さ、40m………えっと………えっと」
('∀`)「あぁ」
('∀`)「なるほど、なるほどな」
('∀`)「あははははははははははははははははははは!!!」
(;;※メ)
('∀`)「じゃあ、でぃ!行ってくるわ!」
(* ∀ )
('∀`)「この奴隷は借りるぞ!!」
767 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:51:20.72 ID:a8Q/XJe6O
――――――
( ФωФ)「この戦いを制御する中枢塔、VIPタワーにな」
lw´‐ _‐ノv川 ゚ -゚)(´・ω・`)
――――――
ζ(゚ー゚*ζ「内藤ホライゾンさんのいる場、VIPタワーへ」
(;^ω^)( ´_ゝ`)
――――――
('∀`)「この町の中心に位置する巨大な塔、VIPタワーだな!」
――――――
_
( ゚∀゚)「恐らく全ての戦いが終わる場所、VIPタワーへ」
(,,゚Д゚)( ´∀`)ξ ⊿ )ξ(; ∀・)
――――――終局へ。
第二十二話、終わり。
Posted at 2011/09/03 15:13:03 | |
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