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ダスティ・アッテンボローのブログ一覧

2011年09月03日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第23話

13 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:11:05.93 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第二十三話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
物語もついに終局。一同はみなVIPタワーへ……。

今回の敵は!?今回の安価は!?
駄目だ、もうくぱぁにしか見えない。大丈夫じゃ、ない……。

15 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:12:43.56 ID:ptgijJ3zO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(アレンジ)(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
ζ(゚ー゚*ζ【木の葉の黄色い閃光】(アレンジ)(NARUTO)
・VIPタワーへ

( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・VIPタワーへ
  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・VIPタワーへ

('∀`)【一方通行《アクセラレータ》】(アレンジ)(禁書)
(* ∀ )【鬼《オーガ》】(バキ)
・VIPタワーへ



17 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:14:49.94 ID:ptgijJ3zO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

22 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:16:15.87 ID:ptgijJ3zO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』
『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』
『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』
『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』

26 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:17:55.16 ID:ptgijJ3zO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』
『ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力』

30 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:21:03.98 ID:ptgijJ3zO
――――――図書館前。

ζ(゚ー゚*ζ「私の能力は、【木の葉の黄色い閃光】――――歴代最強、四代目火影の力」

( ^ω^)「あぁ、道理で瞬間移動でここに、か」

ζ(゚ー゚*ζ「…飲み込みが早くて助かるよ」

( ´_ゝ`)(…)

歴代最強の忍者、四代目火影の波風ミナト。
彼が最強と謳われた理由が、その速度にある。
『瞬身の術』と呼ばれる高速移動術や、『飛雷神の術』という独自の転移術。
自分が術式を記した部分に瞬間移動する力だ。
音もなく全てを掃討する。故に付いた異名が…【木の葉の黄色い閃光】。

ζ(゚ー゚*ζ「もっとも今は覚醒して、【選択者《アレンジ》】になってる。自分しか飛べなかったこの力も、今なら別の物体も運べるのよ」

ζ(゚ー゚*ζ「それで、今からあなた達を運ぶ」

( ´_ゝ`)「その…VIPタワーってとこにか?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん」

36 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:26:19.12 ID:ptgijJ3zO
ζ(゚ー゚*ζ「さ、じゃあ行こっか」

「待て」

ζ(゚ー゚*ζ

ぴたり、とデレの動きが止まる。

( ^ω^)「その、内藤ホライゾンってのは……何者…なんだお?」

呼び止めたのは、ブーンだ。どのタイミングで切り出すか、そうその質問をずっと溜めていたようにも取れる。
そして、少しの沈黙の後

ζ(゚ー゚*ζ「………」

「会えばわかるよ」

言って、デレが兄者とブーンの手を繋いだ。

ζ(゚ー゚*ζ「さ…行こっか」

( ^ω^)

ブーンは何も返さない。
「会えばわかる」、デレはそう言った。
それなら、この答えもわかるのだろうか。

自分がずっと感じている…この既視感の答えも。

「――――――『飛雷神の術』」

40 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:33:04.53 ID:ptgijJ3zO
――――――上空。

それは、遥か上空。

そこを高速で移動する、2つの影。

もはや飛行と言って差し支えない行動を、生身の人間がしている。

('∀`)

(* ∀ )

それが、ドクオ。
ドクオの後ろには、彼が奴隷と呼ぶ最強生物、つー。

ドクオの【一方通行《アクセラレータ》】により風のベクトルを操り、
さらには重力、抵抗、摩擦。様々な力を自分が前へ進む為の力に還元している。
それを二人分、傷つく事なく続けている。

それも今のドクオなら、造作もない事だった。

しかし、そんな緻密で精巧な計算をする脳内で考えられていた事は


('∀`)

「あははははははははははははははははははは!!」

幼稚で、誰にも理解し難いものだった。

45 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:37:20.37 ID:ptgijJ3zO
('∀`)「感じる、感じるよ。大きな力の流れを!」

('∀`)「これは、たぶん………」

('∀`)「ブーン!お前なんだろう!!?」

('∀`)「ひゃははははははははははははははははははは!!!楽しみだ!楽しみだねェ!!」

(* ∀ )「………」

('∀`)「ん?」

('∀`)「……気のせいか…」

ブーン。
この単語に奴隷は、何かの反応をしたように見えた。
まぁ、それも気のせいなのだろう。
どうでもいいや。
人を操るのが楽しそうだから、連れてきただけだし。

50 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:44:37.70 ID:ptgijJ3zO
――――――VIPタワー

( ФωФ)「……ついた」

川 ゚ -゚)「………」

壮大な建物だ、というのがクーが持った第一印象だった。
とにかく、でかい。そして、広い。
形式としては、タワーというより超高層ビルと言った感じに近い。
アメリカだったかどっかにある何ちゃらビルを思い出す……わけでもない。うん。
本を持っている割には、自分には知的キャラは無理だな、とも感じた。

( ФωФ)「ようやく、ようやくだ………」

そのVIPタワーを見上げながら、ロマネスクだけが呟く。

( ФωФ)「今回こそ、全てを終わらせる」

( ФωФ)「待ってろよ、内藤ホライゾン…!」

lw´‐ _‐ノv「…やばいかっこよすぎて濡れた。抱けよ」

こんなシリアス場面でもシューはぶれなかった。
最近出番がなくて焦っているのか、ご自慢の淫乱ネタボケにも若干の無理を感じる。

56 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:49:45.45 ID:ptgijJ3zO
( ФωФ)「今回こそ、貴様を…!」

無視。

lw´‐ _‐ノv「あららーん、無視されてシューちゃん涙目」

( ФωФ)「長かったよ。みんな、今更だが、私を信用してついてきてくれてありがとう」

lw´‐ _‐ノv「え、ガチ無視?ねぇガチ無視?シューちゃん泣くよ?いいの?」

( ФωФ)「こんな日を、どんなに待ちわびた事か……!」

lw´‐ _‐ノv「ねぇロマネスクさん、私がいま履いてるパンツは何色でしょう?当てたら見せてあげるよ」

(*´・ω・`)「み、み、水玉!水玉!」

lw´‐ _‐ノv「うっせぇーなお前は黙ってろ」

川 ゚ -゚)「なんだショボン、パンツが見たいのか?よしきた、ちょっと待てよ」

( ФωФ)「………」

68 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 21:58:44.08 ID:ptgijJ3zO
川 ゚ -゚)「ええ加減にせぇやロリビッチ」

( ФωФ)「……落ち着きなさい」

lw´‐ _‐ノv「ショタコンビッチよりはマシですぅー。なんだショタコンビッチって?あれか?もののけ姫に出てくる気持ち悪いあれか?」

( ФωФ)「……落ち着きなさい」

(´・ω・`)「そこまでだシュー。いくらシューでもデイダラボッチさんを悪く言うと僕が許さないよ」

( ФωФ)「……落ち着」

川 ゚ -゚)「ねー!ショボたんはデイダラボッチもショタコンビッチも大好きだよねー!」

( ФωФ)「おち」

(´・ω・`)「いや、後者は無理です」

(´ФωФ)

77 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:04:53.21 ID:ptgijJ3zO
3人の中で、わいわいと勝手な馬鹿話が盛り上がる。
そのノリに、完全についていけないロマネスク。
なんだこいつら、いつもこんなめんどいノリで会話してんのかよ。
我輩疎外感やばい、まじやばい。と、考えつつ

( ФωФ)「………」

はぁ、と一つ溜め息をつき、一言。

( ФωФ)「…恐らく君たちの会いたがっているブーンは、もうここに来ているぞ」

(´・ω・`)lw´‐ _‐ノv川 ゚ -゚)

ぴたり、と3人の動きが止まる。

( ФωФ)「君たちが安全に合流する為にも、行くぞ。まずは、中枢制御室を探さねばな…」

(´・ω・`)「………はい」

川 ゚ -゚)

行くぞ、そう言いつつ一人でに味を進めていったロマネスク。
それに続く、ショボン、クー。そして

lw´‐ _‐ノv「………」

「……気付かれない、って地獄のような苦しみだよね…」

最後までスルーされたシューの独白が、虚しく空を切った。

80 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:09:21.71 ID:ptgijJ3zO
――――――VIPタワー

飛んだ時間は、本当に一瞬だったらしい。
気が付いたら景色が変わっていた。
そんな気分でしかなかった。

ζ(゚ー゚*ζ「………ついたよ」

( ^ω^)

( ´_ゝ`)「ほぉ」

簡素な部屋だった。窓ひとつない、そんな部屋だ。
使用された痕跡もよく見えず、殺風景とも言える。

( ^ω^)「……ここは?」

ζ(゚ー゚*ζ「VIPタワー、4Fの私の私有空間。内藤さんは13Fにいるから、こっからエレベーターでいくよ」

壁の向こうを指指しながら、デレが言った。

82 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:14:58.64 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)「…つーか、13Fに飛ばしてくれりゃ良かったのに」

ζ(゚ー゚*ζ「そうなんだけどね。私の仲間には、それを嫌がる人もいっぱいいるから……」

( ´_ゝ`)「…君の術式が、暗殺向きだからか…?」

ζ(゚ー゚*ζ「正解」

さ、いこう、エレベーターはこの部屋を出てすぐあるから、とデレ。

( ^ω^)「………」

その時。

「そいつが、『ブーン』か?」

( ^ω^)「ッ!」

ζ(゚ー゚*ζ「え?」

後ろから、聞き慣れない声。

87 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:21:11.11 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)

とてもいい体格を持った男だった。
ありふれた言葉を使わせてもらえば、筋骨隆々と言った所。

( ^ω^)「………」

( ゚∋゚)「知ってるか?」

( ^ω^)「お?」

( ゚∋゚)「ケンカ慣れしてる人間ってのがいるが、そういうやつはこれまた世渡りがうまいんだ」

( ゚∋゚)「何故か」

( ゚∋゚)「それはよ、ケンカってのは皮肉にも、『突出したやつを見分ける才能』ってのが、養われるかららしいぜ?」

( ^ω^)「………」

( ゚∋゚)「…なかなかどうして結構なモンを秘めた目ぇしてやがるな…」

( ゚∋゚)「そしていい面してるな、ブーン」

( ゚∋゚)「極上だよ、お前」

………なんだこいつ。

( ^ω^)「なぁデレ。こいつ、誰だお…?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん、この人は………」

95 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:26:14.72 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「ふん、教えてやれよ、デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「うん、この人は………」


( ^ω^)「………」

( ´_ゝ`)「………」

( ゚∋゚)

ζ(゚ー゚*ζ「この、ムキムキな人は……」

( ^ω^)

( ´_ゝ`)

( ゚∋゚)

ζ(゚ー゚*ζ「………」




ζ(゚ー゚*;ζ「………えっと、誰だっけ」

( ^ω^)「いやいや俺に聞くなや知らんがな」

( ゚∋゚)

107 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:31:06.20 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)「え、つーか何?仲間なのに思い出せないの?」

ζ(゚ー゚*;ζ「え、あ、うん………ええ?ごめんなさい、どなたでしたっけ…」

( ゚∋゚)

(;´_ゝ`)(う、わぁ………死んでも仲間から言われたくねーよそんな事……イジメだろこれ………)


( ゚∋゚)

ζ(゚ー゚*;ζ「あ、なんか思い出せそうな気がする!結構付き合い長いよね!?えっと、ク……いや、ス…?」

( ゚∋゚)「………」

( ゚∋゚)「そうか」

113 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:36:21.09 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「覚えてないなら、仕方ないよな」

ζ(゚ー゚*;ζ「え、あ、ぅ…ごめんなさい……」

( ゚∋゚)「いいんだ、今から思い出させてやる」

ζ(゚ー゚*;ζ「え」

( ゚∋゚)「だから、ブーン」

(;^ω^)「お?」

( ゚∋゚)「俺の名前は、クックル」

( ゚∋゚)「せめてお前は、しっかり覚えてくれよ?」

クックルの姿が

(;^ω^)「え?」

パッ、と。さながらマジックのように

消え失せた。

123 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:40:58.15 ID:ptgijJ3zO
(;^ω^)「え、ど、どこに――――――!!」

「目の前だよ」

(;^ω^)「え」

すると、眼前に

( ゚∋゚)

拳を握った、クックルの姿が。

(;^ω^)「あ………」

( ゚∋゚)「ふんッ!!」

防御も何もない腹に

(;゚ω゚)「あッ………!!」

クックルの、鉄拳。
どごん、と柔らかい腹を打った音とは思えないほどの衝撃音が
今の一撃の重みを物語っている。

(;´_ゝ`)「え!?」

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(゚ー゚*ζ「あ」

129 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:44:57.92 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)

ζ(゚ー゚*ζ「………あぁ」

ζ(゚ー゚*ζ「そうだ、『思い出した』」

(;^ω^)(やばい、やばい、やばい………!)

何がやばいって、痛い。
いや、痛いのはわかる。なんでって、そりゃ痛いから痛いんだ。けど、

けど………

(;^ω^)(僕はいま、なんで痛いんだお!?いったい…誰に何をされたお!?)

ζ(゚ー゚*ζ「彼は、【知られざる英雄《ミスターアンノウン》】……クックル」

(;´_ゝ`)「……ブーン…!?おい、どうしたんだ!?」

( ゚∋゚)「さぁ、俺を覚えてもらおうか」

それは世界で一番恐ろしい、地味な戦いが始まりを告げた時だった。

140 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:50:14.86 ID:ptgijJ3zO
【知られざる英雄《ミスターアンノウン》】。
アンノウンヒーローとも呼ばれる、めだかボックスに出てくる日之影空洞の異常性《アブノーマル》。

「誰もが目を背けたくなるほどの強さ」故に、誰も彼を「認識する事が出来なくなる」能力。

彼の行動や存在は、すぐに忘れ去られる。誰も覚えていられない。

誰一人、彼を知らない。そんな異常の孤独に身を置かれながら、クックルは何を思うのか。

( ゚∋゚)「……おいおい、お前は違うと思ったのに」

「その程度か?」

その言葉を残し、クックルの姿が

(;^ω^)

またもや、消失

144 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 22:56:04.50 ID:ptgijJ3zO
(;´_ゝ`)「おい、ブーン何やってんだ!早く!」

(;^ω^)「え?」

(;´_ゝ`)「早く………」

(;´_ゝ`)「……なんだっけ?」

このままではまずい。それは知っている。
だが、何があった?思い出せない。

(;^ω^)(何かやばいのかお!?確かに、なんかが…痛みもあるし……!)

(;゚ω゚)「早く逃げあ゛ッ!!」

( ゚∋゚)

次は、横脇腹。
メリメリとブーンの体内に軋む音が響く。
そして、そのまま部屋の隅に叩きつけられてしまう。

否、それどころではなかった。

(;゚ω゚)「ぐぇ………」

壁を突き破り、そのまま隣の部屋まで突入してしまった。

149 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:01:16.65 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「うーん」

( ゚∋゚)「なんか、歯ごたえないよな。イマイチやる気が起きない」

( ゚∋゚)「お前、本当に強いのかよ?」

(;^ω^)「……」

思い出した。こいつは、確かクックル(だっけ?)
そして今の自分の状況を鑑みるに………

(;^ω^)「【知られざる英雄《ミスターアンノウン》】……?」

( ゚∋゚)

ぴく、とクックルの肩が動くのが見てとれた。

( ゚∋゚)「………ほぉ、よく気付いたな」

(;^ω^)「あいにく、漫画の知識だきゃあ自慢なんだお………」

( ゚∋゚)「いや、そうじゃない」

( ゚∋゚)「わかるはず、ないのに」

(;^ω^)「え?」

155 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:06:24.25 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「お前、自分でおかしいと思わないのか?」

(;^ω^)「……?」

( ゚∋゚)「なんで俺の能力に気づけた?」

(;^ω^)「それは、現にこうして僕が」

( ゚∋゚)「『認識されない』はずの能力なのに」

(;^ω^)

( ゚∋゚)「お前は自分の言ってる矛盾に気がつかないのか?なぜ、わかる」

( ゚∋゚)「デレのように俺が直接能力を説明した事があり、そして俺を思い出したのならわかる。お前のいまの立場は、なんだ」

( ゚∋゚)「初対面。能力を使ったのは、2度。覚えたのは痛みと、俺が消えた事くらいだろう」

( ゚∋゚)「それでなぜ、この【知られざる英雄《ミスターアンノウン》】を見切れた?」

(;^ω^)

………え?

169 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:11:30.87 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「…自分で気付いてないのか。今までの戦闘で、今のような事はなかったか?」

( ゚∋゚)「敵の能力を1度や2度見た程度で、それをずばり当ててしまったような事が」

(;^ω^)

……ないわけでは、ない。しかし、あれがなんだと言うのだ?
該当する事例を知っている。自分にとっては、その程度。
それが、何か意味を持っているような発言を目の前のクッ……なんだっけ、クッテルさん?だったかは言う。

( ゚∋゚)「これもその、イレギュラーのせいなのかな」

( ゚∋゚)「…長引かせるとめんどくさそうだな」

「すぐに終わらせるか」

再度、消えるクックル。

(;^ω^)「あ」

また、認識出来なくなる。やばい、とブーンには思考を凝らすしかなかった。
また、忘れてしまう前に。

184 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:18:04.19 ID:ptgijJ3zO
(;´_ゝ`)「くっ………」

兄者は歯噛みする。何せ、自分の能力が使えないのだ。
【強制規制《ストッパーテイク》】は、自分に害を為す者を規制する力。
認識が出来ないのでは、規制も糞もないのだ。

(;^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ「……さ、どうするブーン君…」

(;´_ゝ`)「………」

(;^ω^)「こりゃもう、悩んでる暇はなさそうだおね」

(;^ω^)「まぁいいお。今までの戦いもそうだった。行き当たりばったりで、乗り越えてきた!」

(;^ω^)「思い出せないからなんだお!そんな敵なんか」

(#^ω^)「思い出す暇もないほどに一瞬で、蹴散らせばいい!」

(#^ω^)「【自分次第《アンカーコール》】っ!!」

「『強欲能力《アウトアンカー》』!!」

( ゚∋゚)「っ!!」

久しく発動した、覚醒の力。
目映い日輪が、ブーンを照らした。

205 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:21:22.88 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)「さぁみなさん、安価の時間だお!」

( ^ω^)「今回の敵は……クッ…クッキング……クッション…?いや、クッ………うん!!」


( ^ω^)「なんかそんな感じのやつを倒す為の、あなたの厨二妄想を!指定アンカーは………」

――――――>>230

 

230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/29(月) 23:21:43.13 ID:LVVHDn3m0
ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力
 

 

276 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:23:25.06 ID:ptgijJ3zO
『能力が決定しました。』

>>230 ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力 を、かなり拡大解釈して。

( ^ω^)「」

( ^ω^)「なにこれ楽しそう」

312 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:27:07.35 ID:ptgijJ3zO
( ゚∋゚)「しねェ!!」

認識されないクックルが拳を振りかぶった、その時だった。

「待てお」

( ゚∋゚)「ッ!」

( ^ω^)「『ランダムで周りの人物の黒歴史を華麗に抉る能力』………」

( ^ω^)「なぁ、クックル。お前………」

( ^ω^)「なかなかいい性癖、持ってるんだな」

( ゚∋゚)

(;゚∋゚)「………な」

………まさか、こいつ……あれを…!!

335 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:30:51.76 ID:ptgijJ3zO
(;゚∋゚)「はッ!」

(;´_ゝ`)「え……?」

ζ(゚ー゚*;ζ「な、なに……?」

( ^ω^)「………」

気づけば、そこにいた4人全員は
見知らぬ一軒家のリビングにいた。

( ^ω^)「………さぁ、クックル」

( ^ω^)「今から楽しい楽しい、世界の始まりだおね」

(;゚∋゚)「ま、まさか………まさか」

(;゚∋゚)「まさか貴様ァァァァァァァァァァ!!!」

「ただいまー!!」

(;゚∋゚)「あ………」

そこに現れたのは。

(*゚∋゚)

制服姿に包まれた、中学生らしき時代のクックル。

376 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:35:45.21 ID:ptgijJ3zO
(*゚∋゚)「母さーん?いないのー?」

(*゚∋゚)「父さんもー?いないの?」

(*゚∋゚)「………」

(*゚∋゚)「そう、か………」

(;゚∋゚)「なぁ、もうやめないか?ブーン君よ。お前ならこれ止めれるんだろ?なぁ!」

( ^ω^)「………」

(;゚∋゚)「なぁ!!なぁって!!」

( ^ω^)「うん………」

(;゚∋゚)「こんなの駄目だよ!メシ食ってる人もいるかも知れないよ!?つーかデレみたいな女の子もいるじゃん!?ダメだって!」

( ^ω^)「………」


「お前、誰だっけ?忘れちゃったよ」


(;゚∋゚)「まっ……待って…」

415 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:41:11.41 ID:ptgijJ3zO
( ^ω^)「気付かれないって、地獄のような苦しみだおね、なぁ………」

「………クックル?」

(;゚∋゚)

(* ∋ )「はぁ…はぁ…母さん…!…母さん…!」

( ^ω^)「まさか、母さんが使ってる布団に潜りこんで洗濯前の母のパジャマをぺろぺろしながらマスターベーションするやつがいるなんてなぁ?」

(; ∋ )「やめろォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

460 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:47:07.96 ID:ptgijJ3zO
(* ∋ )「はぁ…アレ…あるかなぁ…」

( ^ω^)「そして、ん?なんだあれ?」

( ^ω^)「ビデオ?」

(; ∋ )「うわああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
   ,_
ζ(゚д゚*ζ

( ´_ゝ`)

( ^ω^)「……うわ、なにお前の母親。親父さんとハメ取り?しかも、それ見て息子が自慰してんの?」

(* ∋ )「ああ…母さん!母さん!母さんぁぁぁ!」

( ^ω^)「うわ、親父と同じタイミングでイッたよこいつ。こいつマジで中学生か?うわ、引くわ」

(; ∋ )「やめろォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!やめてくれええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」

488 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:52:48.43 ID:ptgijJ3zO
(* ∋ )「はぁ…はぁ…やばいよォ…!…僕の体、隅々まで母さんと繋がってるみたいだよォ……!!」

( ^ω^)「ねぇ聞いた?今の。隅々まで母さんと繋がってる?やばいよもう。B級近親相姦モノAVくらいでしか聞けないよそんな発言」

(; ∋ )「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
   ,_
ζ(゚д゚*ζ

( ´_ゝ`)

(* ∋ )「うっし!オラもう1発はいけッぞ!!」

( ^ω^)「ええええ。母親で抜いといて悟空のモノマネ?やめてよ。こんなのホモサピエンスとしてあるまじきだよ」


クックルの叫びだけが、ずっと聞こえている。

507 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/29(月) 23:56:49.69 ID:ptgijJ3zO
(* ∋ )「よし………!!感動のフィナーレの幕開けだ!!」

( ^ω^)「あ、本当にもう一発やるんだ。元気だね。ネタが母親なのに」

(; ∋ )「あ…あ…あぁ…!!」

(* ∋ )

( ^ω^)「ん、どこかに向かってるな、こいつ」

( ´_ゝ`)
   ,_
ζ(゚ ゚*ζ

( ^ω^)「………え」

(;^ω^)「ちょ、ここ………」

(;^ω^)「………トイレ?」

(; ∋ )「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ゛あああああああああああああああああああ゛!!」

553 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:02:14.95 ID:RqPyohmjO
(;^ω^)「うわ、」

(* ∋ )

(; ∋ )「あ…あ……!!」

「ゴミ箱から」

「エッマジで」

「母サんの、生理よウ゛ひん?」

「ヤバい!こレまじで駄目ダよ」

「それニ、むしゃブりつきなガラ」

「おなニー!!?きもーイ!!」

「やバい!規制したいけド出キない!!」

「なんでコンなやttttttttttttttt」


( ;∋;)「やぁああああああああああああめェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェてええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええくれぇえ゛え゛えええええええええええええ!!!!!!!!!!!」



………。

592 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:07:59.67 ID:RqPyohmjO
闇が、取り払われていく。
世界が、元に戻った。

( ^ω^)「………」

( ´_ゝ`)「………」

ζ(゚ ゚*ζ「………」

(  ∋ )

そこには、口から泡を吹き出し失禁しながら絶望を詰め込んだ表情でびくびくと震えるクックル。

( ^ω^)「………」

(  ∋ )

( ^ω^)「……これ、あかんやつやわ…あかんモン見てもーたわ………」


614 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:11:21.87 ID:RqPyohmjO
( ´_ゝ`)「………」

ζ(゚ー゚*ζ「………ねぇ、ブーン君」

( ^ω^)「なに?」

ζ(゚ー゚*ζ「私いまものすごくクックル殴りたいんだけどさ、いいよね?」

( ^ω^)「………あんなのに近付く勇気があるなら、どうぞ」

ζ(゚ー゚*ζ「……ありがとう」


悲鳴が聞こえないリンチが、そこで続いた。

649 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:17:18.83 ID:RqPyohmjO
ζ(゚ー゚*ζ「ねぇ、ブーン君」

( ^ω^)「なに」

ζ(゚ー゚*ζ「ここは4階だけどさ、4階程度じゃ、落ちても人って死なないよね?」

( ^ω^)「いや、死なない事はないd」

( ´_ゝ`)「死なないよ。うん、死なない」

( ^ω^)

ζ(^ー^*ζ「そっか、ありがと♪」

デレは、壁に向かってクナイを投擲。
クナイは綺麗に壁を貫通し、そこから4階から見える景色を映し出す。

669 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:20:38.23 ID:RqPyohmjO
そして

(  ∋ )

ζ(゚ー゚*ζ「ばいばい、私の黒歴史」

『飛雷神の術』。

飛ばされたクナイには転移術式が書いてある。

そのクナイの場所へ、つまり空中へとクックルが転移。

そこから4階分。
クックルは、自由落下していった。

ζ(゚ー゚*ζ「良かったね」

「あなたは私達にとって、絶対忘れられない存在になったよ?糞ウジムシ♪」

( ^ω^)

( ´_ゝ`)

二人は終始、無言だった。

698 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:26:47.76 ID:RqPyohmjO
――――――VIPタワー最上階、13F


「………えらく下が騒がしいじゃねえか」

メタ*' -')ル「…どしたんだろね?…デレちゃん、もう戻ってきてもいいはずなのに」

「心配か?」

メタ*' -')ル「心配じゃないよ。デレちゃん、強いもん。しかも怒ったら怖いよ。がおーって。めーちゃん恐怖でがくぶる」

「…ははっ。無事に、ブーンを連れてきてりゃいいけどなァ」

メタ*' -')ル「……内藤さん」

( ^ω^)「ん?」

メタ*' -')ル「楽しそうだね」

( ^ω^)「………はっ」

715 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:32:29.55 ID:RqPyohmjO
( ^ω^)「楽しいも何も。こんなの、初めてだからな」

メタ*' -')ル「内藤さん、なんか、わくわくしt――――――」

その時、窓ガラスに何かが映る。

メタ*' -')ル

メタ*' -')ル「…なに、あれ……」

それは、どんどん接近して来、

( ^ω^)「………ん?」

そして

窓ガラスを

バリィィィィィィン!!!という
けたたましい音ともに、突き破った。

メタ;*' -')ル「ぅえ、ぅええええええええ!!?な、なにぃぃぃぃぃ!??」

736 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:35:39.16 ID:RqPyohmjO
その、正体は。

('∀`)「ひゃっはああああああああああああああ!!!!」

('∀`)「宅配ピザ屋でええええええええええええええええええええッッす!!!なんつって!!!」

( ^ω^)「……」

メタ*' -')ル「………」


なに、こいつ。



('∀`)「よォブーン!!」

( ^ω^)「…?俺とブーンを勘違いしてんのか?」

('∀`)「前置きはいらねぇよな!?さぁ!」

('∀`)「ここであった百億万年目ェ!!やり合おうや!!」

( ^ω^)「……なんだこいつ」

メタ*' -')ル「めーちゃんがやろっか?」

( ^ω^)「いいよ」

( ^ω^)「俺が、やるよ」

764 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/30(火) 00:39:32.13 ID:RqPyohmjO
('∀`)「いっくぜええええええええええええええええええええ!!!」

( ^ω^)「やれやれ、うっせぇな」

( ^ω^)「じゃあ特別に、お披露目してやるよ」

('∀`)「うっせぇんだよォォォォォ!!!」

('∀`)「【一方通行《アクセラレータ》】ァ!!」

( ^ω^)「せいぜい、1分は持ってくれよ…。じゃないと、楽しいも糞も感じる暇がないからな」

('∀`)

( ^ω^)「行くぜ」

「――――【人間《チート》】。」

第二十三話、終わり。

Posted at 2011/09/03 20:43:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年09月03日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第22話

10 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 20:56:19.70 ID:kNDZxMf3O
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第二十二話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
この戦いの裏側に気付いた荒巻を殺した、母者との戦闘に勝利したブーン。そして…

今回の敵は!?今回の安価は!?
やっぱり何度見直しても作者の酉の最後がくぱぁあになっているが大丈夫なのか!?

18 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:00:41.88 ID:kNDZxMf3O
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
( ∵)【???】(???)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
・戦闘終了

( ФωФ)【終了《シャットダウン》】(プログラム)
(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・???
  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・戦闘中

('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
(´<_` )【電人HAL】(ネウロ)
・???

20 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:52:44.96 ID:TxGEUcWBO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

23 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:53:46.01 ID:TxGEUcWBO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』
『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』
『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』
『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』
『物理的なダメージを無効にする能力』『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』
『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力

26 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:54:35.84 ID:TxGEUcWBO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』
『今まで出会った人たちの全ての能力』

以上。

34 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:56:39.81 ID:TxGEUcWBO
『驚いたな…』

『なにが?ドクオの発狂ぶりか?』

『違うよ。お前だよ』

『平面的存在《グラフ》の方のお前の事を言ってるんだよ、ロマネスク』

『……ふん。まぁ、凄いかもな。なんせ初めてだ。自分が製作者《プログラム》に気付いた、など…』

『【終了《シャットダウン》】は、確か自発的に行えないんじゃなかったのか?』

『知らんな。自発的に使おうなど、考えた事もない』

『………でもさ、もしかしたら今回のこの戦いさぁ』

『…もし、あいつが強制終了に成功したら……』

『………初の無効試合になるんじゃね?』

『………』

36 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:57:33.46 ID:TxGEUcWBO
『それもこれも、あのイレギュラーのせいかな?』

『………ブーン、か?』

『そうそう』

『どこの馬の骨ともわからん人間が、あんな………』

『……いや、どこの馬の骨かは、意外とわかってるかも知れないぜ』

『?』

『【管理《マネージメンツ》】の俺だから、よくわかってるだけかも知れないが…』

『は?お前、何を言って』

『教えてやるよ』

『え?』

『あのブーンってイレギュラーが、生まれたわけを』

40 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 21:59:23.38 ID:TxGEUcWBO
「あははははははははははははははははははは!!!」

これは、最高だ。
力がみなぎるという表現があるが、そんなもんじゃない。

例えば、裸眼で物体を見る方法しか知らなかった人間が、いきなり双眼鏡を渡されたかのように。
例えば、殴る事しか知らなかった人間が、いきなり銃を渡されたかのように。

世界が、変わる。

「ははははははははははははははははははは!!」

笑いが止まらない。
もはや何が楽しいのかもわからない。

いや………もういい。

とにかく、笑え。

('∀`)

は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は は。

47 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:03:28.51 ID:TxGEUcWBO
(;#゚;;-゚)「………」

でぃは物陰に隠れつつ、思考模索。
さて、どうしたものか。

事の発端は、簡単だ。
ドクオが選択者《アレンジ》に覚醒し、そして狂ってしまった。

いや、正確に言うなら……狂ったのは選択者《アレンジ》に目覚めたから、じゃない。

ドクオが弟者を、脳内に取り込んだから。

51 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:06:05.72 ID:TxGEUcWBO
弟者の所在地は、ドクオの脳内。

ドクオは急速に進化する最中、その過程でなんと弟者を自身の脳内に取り込んだ。

簡単に言うなら、弟者を電子信号という形にし、無理矢理にベクトル変換させて脳内に『送らせた』というのが正しい。

弟者は今や、ドクオの脳内でただただ途方もない演算を肩代わりするだけの存在になっている。

(#゚;;-゚)(や、別に、だからって可哀想とか思わないけどさ………)

実のところ、弟者も弟者でベクトル演算の為にドクオと交錯させている電気信号の中に
洗脳を促すようなものを織り混ぜていたらしいし。

まぁ、どちらにしろ
自分がピンチな事に変わりはない。

56 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:09:49.56 ID:TxGEUcWBO
('∀`)「ははははは………はは………」

('∀`)「隠れなくていいよ」

('∀`)「そこにいるんだろ?でぃ」


(#゚;;-゚)「………」
(* ∀ )

('∀`)「わかるんだよ。ベクトルを完全に支配した、『力の流れ』を読む事が出来る今の俺なら」

(;#゚;;-゚)(………)

('∀`)「お前が俺の視界をジャックしながら逃げ惑ってる事くらい」

(;#゚;;-゚)「………」

ふざけんな、と言いたい。
まったく、どこまで進化すりゃそんな事が出来るというのか。


('∀`)「ま、その気になれば、お前のその視界ジャックも反射で弾けるんだけどな!あゃはははは!!」

ここまでで、はっきりした事が一つ。

それは、勝てるわけがないと言う事。

66 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:13:28.96 ID:TxGEUcWBO
(;#゚;;-゚)(……逃げよ、つーちゃん!)
(* ∀ )

感応視でつーを操り、全力で地を蹴る。
当たり前の、逃走。

('∀`)「お、地面を蹴るのか?」

('∀`)「じゃ、その力をこっちに向けて」

「こっちに来いよ」

(;#゚;;-゚)(え――――――)

この時確かにつーは――操つられているので正確にはでぃだが――足を前に進むように蹴り出した。

が。

進んだ先は、なぜかその逆方向。

後ろへと――――――

('∀`)「あは」

(;#゚;;-゚)「――――――!!」

76 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:19:30.04 ID:TxGEUcWBO
――――――
ギコは、早々と地に伏せた敵を見下していた。

(,,゚Д゚)「………」

(,,゚Д゚)「呆気なかったな」

(; ∀ )「………こふっ」

ありゃりゃ。口から血が溢れてきた。過度のストレスで体にガタがきてるんだろうか。

こいつはマジで、気持ち、悪い。これは、尋常じゃない。

例えるなら、黒板を爪で引っ掻くあの不協和音を
CDにして無理矢理ヘッドホンで直接耳にずっと流されているような。
………わかりにくいかな。まぁいいか。


(,,゚Д゚)「何かと思えば、ワンパターンな時間停止のみ。くだらん。実に下らんよ」

(; ∀ )「……ごちゃごちゃ…」

(; ∀・)「…うるせェ…ぞ…!!」

それでも。諦められるわけがない。
後ろには………

ξ ⊿ )ξ

………守るべき仲間が、いる。

91 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:26:02.33 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「どちらにしろ、この物理を無視する【荒々しい空気《ラドンテイク》】を前に、物理攻撃しか出来ないお前が挑む事自体が間違いなんだよ」

(;・∀・)「うるせぇっつってんだろ!!」

(;・∀・)「【世界《ザ・ワー………」

(; ∀ )「うぐう゛っ……!!」

時を止める。それすらをも阻害したのは、【荒々しい空気《ラドンテイク》】『ブラウザクラッシュ』。
ギコに攻撃を向けた敵に、ラドンテイクの片鱗を与える力。
つまり、攻撃すればそれだけで自分が傷つく絶技。

それが、ここに来てモララーの動きを止め、そして………

(,,゚Д゚)「…もういい。とどめと行こうか」

(,,゚Д゚)「【荒々しい空気《ラドンテイク》】――――――」

「――――――『スクリプト・ファイア』」

(; ∀・)「――――――!!」

………黒いオーラは無数の弾丸となり、モララーを、辺り全てを飲み込む大きさで

その場に、蹂躙の限りを尽くした。

113 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:35:30.06 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「………」

(; ∀ )「あ…あぁ……」

(,,゚Д゚)「……もう無理か」

(; ∀ )「がっ…お゛ぇ……!!」

たまらず、嘔吐。
しかし吐き出す気力もあまりなく、それは「ただれ出た」という表現の方が正しいのかも知れない。
とにかく、もはや
モララーには、動く気力すらない。

(,,゚Д゚)「………」

(; ∀ )

無言のままに近付くギコ。ザッ、ザッというアスファルトを蹴る音だけが嫌に耳に残る。
今のモララーには、そんな音も不快に思えた。

(; ∀ )「おれ、の…ま、けか……」

(,,゚Д゚)「あぁ、負けだよ」

(,,゚Д゚)「新技披露に付き合ってくれてありがとうな、噛ませ犬」

言いながら、右手を高々と上げる。
勝利宣言ではない。その手には、あの負の黒いオーラ。
モララーにとどめを刺す為の、最後の一撃。

130 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:41:42.43 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「悪いな。俺も、とまれないんだよ。弟に勝つまではな…」

(; ∀ )「はは。噛ませ犬、ね………」

(,,゚Д゚)

(; ∀ )「それなら、さぁ。ギコちゃん」

(,,゚Д゚)「……?」

(; ∀ )「最後に、もう一回だけ」

(; ∀・)「噛まれに噛まれて、泣いてもらおうか………?」

(,,゚Д゚)「なん………」

(; ∀・)「【世界《ザ・ワールド》】」

モララー、最後の悪あがき。

それは自身のスタンド【世界《ザ・ワールド》】で

ギコ

ではなく。隣に立つビルを。

………こつん、と頼りない力で、一発。

殴った、だけだった。

142 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:47:37.22 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「………?なにを」

(;・∀・)「『時を止める』――――それ最大の利点は」

(,,゚Д゚)

(;・∀・)「止めている間何をしているか、俺しかわからないところにある」

(,,゚Д゚)「………ま」

(;・∀・)「お前がスプリクトなんちゃらを俺に向ける前に、俺がぶっ倒れた時さ」

(;,,゚Д゚)「まさかッ……!!」

(;・∀・)「あれ、ホントに倒れたと思った?」

(;・∀・)「実は時を止めていて、その間に何かして、そしてやられたフリしながらまた時を再開させただけだった、とか」

(;・∀・)「考えなかったのか?」


ゴゴゴゴ………!!と、ビルが。
衝撃に耐えかねたかのように、不吉な音を立てる。

152 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:52:32.79 ID:TxGEUcWBO
(,,゚Д゚)「ばっ………!!」

(;,,゚Д゚)「馬鹿なっ!お前は!お前は既にズタボロだったはず!」

(;,,゚Д゚)「能力を使う体力なんか、どこに!!」

(;・∀・)「あ、言ってなかったっけ?」

「――――――俺は、ドSもいじめ疲れて泣き始めるくらいのドMだぜ?お前の攻撃なんか、ご褒美の範疇だっつの」

ビルが、馬鹿げた質量のコンクリートの塊が、こちらへと迫ってくる。

(;,,゚Д゚)「ら、【荒々しい空気《ラドンテイク》】!」

(;・∀・)「馬鹿かあんた」

(;・∀・)「あんたの攻撃の利点の一つって、確か物体を透過しちまうとこだろ」

(;・∀・)「だったらもう、いくら攻撃しても止めようがないじゃん」

(;,,゚Д゚)「きっ………貴様ァァァァァァァァァァ!!!」

173 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 22:59:03.56 ID:TxGEUcWBO
(;,,゚Д゚)「ふざけるなァァァァァァァァァァ!!」

(;・∀・)「さて、一つ誤算があるとしたら、今からこっちにビルが倒れてきてるけど」

(;・∀・)「…おれ、動けないんだよなぁ。ちょっといじめられすぎて腰がたたねぇや。はは…」

(;,,゚Д゚)「なっ!!」

(; ∀ )「だからさ、一緒に仲良くご臨終といこうぜ。ギコちゃん」

(,,゚Д゚)「――――――!!」

(; ∀ )「あ、名乗ってなかったっけ。じゃあ、最後に……」

「………名乗らせてもらおう。俺は、モララー。…世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅。疾風迅雷の電光石火……。臥薪嘗胆のナイスガイ…一発逆転の一撃必殺、一騎当千の一番人気」

「さぁ蹂躙の狼煙を上げろ。ここからは俺が支配する『世界』。さぁ不変の運命を変えろ。ここから俺が支配する『時間』」

「………このモララーと『一緒に』、押されて伏されて倒されな☆」


(;,,゚Д゚)「あ――――――」

――――――決着。

209 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:05:16.98 ID:TxGEUcWBO
――――――図書館前。

ζ(゚ー゚*ζ「………」

図書館の屋根から、ブーンと母者の戦いを途中から見ていた人物がいる。

デレ。

ζ(゚ー゚*ζ「…心配になってきて見たら……まさか、母者さんまで………」

( ><)「まったくなんです」

(*‘ω‘ *)「ぽ」

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(゚ー゚*ζ「なんでいるのあんたら」

( ><)「デレさんの『飛雷神の術』に捕まって来ちゃったんです!」

ζ(゚ー゚*;ζ「……ハァ…」

215 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:08:25.39 ID:TxGEUcWBO
ζ(゚ー゚*ζ「来なくていいって言ったのに…」

( ><)「許して欲しいんです。内藤さんが会いたいってほどの人間が、どんなやつか知りたいんです」

ζ(゚ー゚*ζ「………」

( ><)「ま、僕にやられるような相手なら、それこそ内藤さんに会わすような価値はないんです。ね?ちんぽっぽちゃん」

(*‘ω‘ *)「ぽー」

ζ(゚ー゚*ζ「……無理は、しないでね」

( ><)「さ、行くんですちんぽっぽちゃん」

( ><)「僕達の愛を、見せてやりましょう」

ちんぽっぽがその少年…ビロードを担ぎ上げ

(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽ!」

ぽいん!と可愛らしく、屋根上から跳ね降りた。

226 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:13:04.11 ID:TxGEUcWBO
( ^ω^)「兄者、大丈夫かお?」

( ´_ゝ`)「ああ、まぁなんとか…な」

( ^ω^)「【強制規制《ストッパーテイク》】は?使えそうかお?」

( ´_ゝ`)「それはちょっと、休ませて欲しいかな。まぁ出来る事は出来るかもしれないが、さすがにこれ以上はきつい」

( ^ω^)「そうかお……なんかごめんお。兄者の働きを、無下にしちゃって」

( ´_ゝ`)「謝んなよ。結果的に、勝ったんだ。それだけで十分さ」

( ´_ゝ`)「それより、今は休みたい。今敵が襲いかかってきたら、どうしたらいいか………」

――――――どごん、と
地面に響く、重たい音。

(*‘ω‘ *)

( ´_ゝ`)

248 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:17:32.33 ID:TxGEUcWBO
( ´_ゝ`)

(*‘ω‘ *)

( ´_ゝ`)

(*‘ω‘ *)「………ちんぽっぽ!」

( ´_ゝ`)

(;^ω^)「……あ、あに、じゃ…?」

( ´_ゝ`)

( ´_ゝ`)「………なぁ、どうしようブーン」

(;^ω^)「?」

263 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:21:27.57 ID:TxGEUcWBO
( ´_ゝ`)「おれ、あの子えげつないほどに好みのタイプだ。超ドストライクだわ」

( ^ω^)

( ^ω^)「…え」

( ^ω^)「ええええええええええええええええええええ」

( ^ω^ )「ええええええええええええええええええええ」

(^ω^ )「ええええええええええええええええええええ」

(    )「ええええええええええええええええええええ」

(;^ω^)「えええええええっ!!!?」

( ´_ゝ`)「おいなんだ今の」

(;^ω^)「待て!あれはない!あれはない!なさすぎる!」

(;><)「くるぁあ゛!!人の彼女をそんなにないない言うななんです!!」

(;´_ゝ`)「あ゛!彼氏いんのかよチクショウ!」

(;^ω^)「ないないないない!ないわ!マジないわ!」

(*‘ω‘ *)「…ぽ……」

(*;ω; *)「……ぽぉ…」

278 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:26:58.39 ID:TxGEUcWBO
(;><)「ああっ!ちんぽっぽちゃん泣かないでなんです!大丈夫なんです!僕がついてるんです!」

(*;ω; *)「……ぽっぽ、ぽぉ…」

( *><)「えっ…あ、ちょ、いきなりそう言われると恥ずかしいんです…参っちゃうんです…」

( ^ω^)「ないないないないない」

(#><)「いい加減死にてぇのかそこォォォォォ!!!」

( ´_ゝ`)「……かわいい…」

(#><)「はぁー!はぁー!」

(#><)「……もういいんです。後悔しても遅いんです」

(#><)「行きますよちんぽっぽちゃん。格の違いを、見せつけるんです………」

ビロードが取り出したのは、分厚い本。

しかし、もちろんただの本ではない。

透明に、輝いている。

304 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:32:10.15 ID:TxGEUcWBO
(;^ω^)「ん……?」

一番先に気付いたのは、もちろんブーン。
ビロードの手元にあるそれを見、いち早く察知する。
その、身の危険を。

(*‘ω‘ *)「………」

( ´_ゝ`)

(;^ω^)(あれ、もしかして…)

( ><)「………『ラージア』」

(;^ω^)「まずい!横に飛べ兄者!!」

(;´_ゝ`)「!!」

( ><)「『ラディス』!!」

ブーンが叫んで直ぐ。
馬鹿でかい波動が、二人のいた場所を埋め尽くした。

324 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:37:49.57 ID:TxGEUcWBO
(*‘ω‘ *)「ちんぽっぽぉー………」

( ><)「………」

( ><)「よく反応できたと、誉めておくんです」

(;´_ゝ`)「な…なんだよこりゃあ」

二人のいた場所には、既に地面がなかった。

(;^ω^)「驚け、兄者。あれは全部お前の好きな、あのちんぽ女から出てきたものだお…」

消滅、しているのだ。
そう、それは消滅の呪文を司る魔物の子の能力。

(;^ω^)「ガッシュに出てくる最後の魔物……【クリア・ノート】、と【透明の本】………だお」

( ><)

(*‘ω‘ *)「ぽ」

340 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:44:25.88 ID:TxGEUcWBO
ちんぽっぽの【クリア・ノート】
それと、ビロードの【透明の本】。

金色のガッシュの、最後のボス。
本から生まれる呪文を駆使して戦いを繰り広げる中でも、最強の敵。

司る呪文は、『消滅』。

(;^ω^)「よく聞けお兄者。あいつの呪文は大きくわかれて2つ、だお。一つは敵の攻撃を消す『スプリフォ』系の技。もう一つは物質を消す『ラディス』系の技」

(;^ω^)「後者はおそらく…僕らただの人間なら、一発当たれば終いだお………」

(;´_ゝ`)「………」

( ><)「……ちょ、なんでそんなに知ってるんですか?逆に気持ち悪いんです…」

( ^ω^)「………………なぁ、それ、聞きたいか?」

( ><)「………ごめんなさい、だいたい察したんです」

366 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:51:17.02 ID:TxGEUcWBO
(;´_ゝ`)「待てよ、それ、やばくないか?」

(;^ω^)「……正直、やばいお。消えちゃうとか洒落になんねぇ」

( ^ω^)「よりによってあんな、『ないないちんぽ女』なんかに」

(#><)「お前、消されたいですか?消されたいんですか!!?」

( ^ω^)「………あ、『ちんぽないない女』………」

(#><)「わざわざひっくり返すな!別の意味に聞こえるんです!!なんか卑猥っていうか、当たり前なんです!」

(#><)「つーか殺す!『ランズ・ラディス』!!」

ビロードの叫びに反応し、ちんぽっぽの頭上には巨大な槍が出現。

(*‘ω‘ *)「………ちん、ぽっ」

その槍を一気に

(*‘ω‘ *)「ぽぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

投擲。

(;^ω^)「ッ――――!!」

384 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:56:12.52 ID:TxGEUcWBO
しかし、迫り来る消滅の槍を眼前にも、ブーンは落ち着きながら呟く。

(;^ω^)「あーらら………どうやらこいつら、ボケる暇すらくれないみたいだお」

(;^ω^)「仕方ない。見せ場あんまりなかったけど、もう使っちゃうか」

( ^ω^)「覚悟しな!『ちんぽないない女』と、『ちんぽないないんです男』!」

(#><)「混ぜんな!僕はあるんです!」


( ^ω^)「【気分次第《アンカーテイク》】っ!!」

413 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/27(土) 23:58:56.63 ID:TxGEUcWBO
( ^ω^)「どうも、安価の時間だお」

( ^ω^)「ちんぽとか、ないわ。まじないわ」

( ^ω^)「………はい、能力決めましょっか。指定アンカーは………」

――――――>>425

 

425 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/27(土) 23:59:04.41 ID:13qb+18j0
ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力
 

 

509 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:01:46.92 ID:a8Q/XJe6O
『能力が決定しました。』

>>425 ウィジャ盤を瞬時に完成させる能力

( ^ω^)「………」

( ^ω^)「あの4ターンの緊張感をなんだと………」

540 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:06:44.81 ID:a8Q/XJe6O

ウィジャ盤。

遊戯王で一時期物議を醸し出した、罠カード。

まずウィジャ盤が開かれると、Dの文字が現れる。
そして発動してからの4ターンにて、E、A、T、Hの死のメッセージが並べられていき

『DEATH』の文字が揃った時点で勝利確定。
これだけでもかなりのチート。
しかもそれが瞬時に揃うんだから、もう。

例えるなら遊戯が5枚ひいた時既におすし。はいエグゾディア。海馬社長涙目。

そんな感じ。

つまり

( ^ω^)「はいDEATHお前ら負け」

(;><)「ぎゃああああああああああああああああ゛あ゛あ゛!!!」

(;*‘ω‘ *)「ぽぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおお゛!!!」

608 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:12:35.88 ID:a8Q/XJe6O
( ^ω^)「………」

勝利。
二人の負け方は、皮肉にも『消滅』だった。

そうだ。ブーンの能力の怖さは、ここにあった。
例えるなら、『勝つ能力』が来た時点で勝つ。
そんな危うささえ秘めている。

( ´_ゝ`)「………」

ζ(゚ー゚*ζ「………あーあ」

それに気づかなかったのが、ビロードの敗因………

( ^ω^)「………いや、違うか。まぁいいお。とにかく、勝ったお兄者」

( ´_ゝ`)「………あぁ、勝ったな」

637 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:16:34.40 ID:a8Q/XJe6O
「二人とも、お疲れさま」

( ^ω^)「!」

( ´_ゝ`)「っ!」

後ろから、聞いた事のある声。

ζ(゚ー゚*ζ「お疲れさまでした」

一部始終を見守っていた、デレだ。

( ^ω^)「いや、ぜんぜん疲れてないお」

ζ(゚ー゚*ζ「今消えていった二人に言ったの」

( ^ω^)「皮肉か」

ζ(゚ー゚*ζ「そう」

( ´_ゝ`)「………なんのようだ?」

652 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:21:19.20 ID:a8Q/XJe6O
ζ(゚ー゚*ζ「まぁ、落ち着いてよ」

ζ(゚ー゚*ζ「私は戦いに来たわけじゃない」

( ^ω^)「お?」

ζ(゚ー゚*ζ「ブーン」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたに、会いたいって人がいるの」

( ^ω^)「!?」

( ´_ゝ`)「……あらあら、えらくおモテになりやがるな、ブーン」

ζ(゚ー゚*ζ「だから、着いてきて欲しいの」

( ^ω^)「着いていくって、どこに?」

ζ(゚ー゚*ζ「それを今から言うんでしょーが」

677 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:26:56.36 ID:a8Q/XJe6O
――――――

「やれやれ、参ったやつらだモナ」


(;,,゚Д゚)「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお………」

(,,゚Д゚)「おお………お?」

(; ∀ )


ビルが崩れる最中。

ギコが聞いた声があった。

――――――「百式観音、参之掌」

ぱん、と
大きな手が頭上に現れる。

(,,゚Д゚)「――――――」

空から迫り来る災厄の全てを、観音の如き力で打ち払った。

(;´∀`)「一瞬でもあんたが負けそうになるとか、思いもしなかったモナ」

(,,゚Д゚)「………モナー…」

708 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:32:04.96 ID:a8Q/XJe6O
(,,゚Д゚)「俺の負け、か?」
  _
( ゚∀゚)「だな」

( ´∀`)「モナ」

(; ∀・)「………」
  _
( ゚∀゚)「さ、そろそろ俺らもあそこへ行かないとな。もしかしたら出遅れてんのかも知れない」
  _
( ゚∀゚)「製作者《プログラム》としての血が、そう言ってるぜぇ…」

( ´∀`)「お前、今日は一段と厨二臭いモナ…」
  _
( ゚∀゚)「うっせ。気にすんな」

(,,゚Д゚)「……ふん」

718 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:34:52.64 ID:a8Q/XJe6O
(; ∀・)「まて、よ…お前ら……」

(; ∀・)「どこ、行く気だ……?」
  _
( ゚∀゚)
  _
( ゚∀゚)「ん、あぁ………」
  _
( ゚∀゚)「………」

(; ∀・)
  _
( ゚∀゚)「そういや、ブーンの仲間だったっけか」
  _
( ゚∀゚)「着いてくるか?」

735 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:37:46.33 ID:a8Q/XJe6O
――――――

( ФωФ)「元々、私達製作者《プログラム》というのは5人いる」

ロマネスクが先頭に、3人を歩ませながら語る。

( ФωФ)「名前だけでも紹介しようか。私を含めて…

【起動《ウェイクアップ》】。
【開始《スタートライン》】。
【運営《メンテナンサー》】。
【管理《マネージメンツ》】。
【終了《シャットダウン》】。

………の、5人がいる。私はその最後、【終了《シャットダウン》】を司る」

(´・ω・`)「……すいません、よくわからないんですが…」

( ФωФ)「わからなくていい。とりあえず耳を傾けていてくれ」

( ФωФ)「とにかく、私達はその製作者《プログラム》…皆が言うマスターなのだが、力を著しく失っている」

( ФωФ)「その、内藤ホライゾンによってな」

751 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:44:11.41 ID:a8Q/XJe6O
( ФωФ)「元々、この能力はゲーム自体には何ら影響のないものなのだ。自発的には使えないし、役に立つものじゃない」

( ФωФ)「回りのプログラムどもは別の能力を隠れ蓑にこの能力を持っているが、我輩なんかはこの【終了《シャットダウン》】しか持っていない」

( ФωФ)「バランスが、大きく崩れているのだ。恐らく、我輩に力を持たせないようにして戦いを強制終了させたくないのだろう」

( ФωФ)「【開始《スタートライン》】を司る、内藤ホライゾンは」

( ФωФ)「我輩は耐えた。抗う事の出来ぬ敵に堪え忍んだ。しかし、今回は違う」

( ФωФ)「内藤ホライゾンを、打つべき時が来ている。あのブーンという少年が、やってくれると信じている」

( ФωФ)「我輩は、我輩のやる事をやる」

( ФωФ)「今から向かう場所、でな…」

760 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:48:49.49 ID:a8Q/XJe6O
――――――

('∀`)「………あは」

('∀`)「感じる」

('∀`)「強い力の流れを、感じる」

('∀`)「これは、どこだろう。えっと、ここから10kmほど離れた場所……高さ、40m………えっと………えっと」

('∀`)「あぁ」

('∀`)「なるほど、なるほどな」

('∀`)「あははははははははははははははははははは!!!」

(;;※メ)

('∀`)「じゃあ、でぃ!行ってくるわ!」

(* ∀ )

('∀`)「この奴隷は借りるぞ!!」

767 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/28(日) 00:51:20.72 ID:a8Q/XJe6O
――――――

( ФωФ)「この戦いを制御する中枢塔、VIPタワーにな」

lw´‐ _‐ノv川 ゚ -゚)(´・ω・`)

――――――

ζ(゚ー゚*ζ「内藤ホライゾンさんのいる場、VIPタワーへ」

(;^ω^)( ´_ゝ`)

――――――

('∀`)「この町の中心に位置する巨大な塔、VIPタワーだな!」

――――――
  _
( ゚∀゚)「恐らく全ての戦いが終わる場所、VIPタワーへ」

(,,゚Д゚)( ´∀`)ξ ⊿ )ξ(; ∀・)




――――――終局へ。

第二十二話、終わり。

Posted at 2011/09/03 15:13:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年08月30日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第21話

16 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:02:06.55 ID:TeLjpGHDO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第二十一話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
親友ドクオの狂乱により死亡寸前だった荒巻と戦闘。それにより計らずも荒巻はこの戦いの裏側に気付く。そして…

今回の敵は!?今回の安価は!?
今更気付いたが作者の酉の最後がくぱぁあになっているが大丈夫なのか!?


19 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:03:03.71 ID:TeLjpGHDO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
( ∵)【???】(???)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
・第三者乱入

(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・???
  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・戦闘中

('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
(´<_` )【電人HAL】(ネウロ)
・???

21 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:05:06.84 ID:TeLjpGHDO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

24 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:06:10.43 ID:TeLjpGHDO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』
『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』
『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』
『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』
『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力

28 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:07:33.11 ID:TeLjpGHDO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』

以上。

30 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:09:39.49 ID:TeLjpGHDO
「アれ……こ……ハ…『ス…』…?」

ん?なんだこれ。誰の記憶じゃ?

「…な…『あら…チー……』……伸……じゃ……」

ん?あぁ、これはワシか。

「荒……さ……!荒ま……スカ……チ……フさ…」

ん?なんだって?誰を呼んでいる?
ワシか?ワシの名前なのか?

「スカ…チノフさ…お薬…をし………!」

ん?……ああ、ワシの名前か。ワシの名前は……荒巻スカルチノフ、じゃったな。
いやはや、なぜ忘れていたのか………?年は取りたくないのう。

「あの……ス…を…見せ……」

ん?これはワシのセリフか。
ああ、入院してからも、あのスレに心酔しとったようじゃの。ほほ、恥ずかしい恥ずかしい……

「おい、えらく楽しそうじゃねえか」

ん?誰だおmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmmm

/ ,' 3「ぐふ」

35 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:11:47.58 ID:TeLjpGHDO
――――――図書館前

/   3

(;^ω^)「お………」

(;´_ゝ`)

ブーンの知らない「何か」が動き出していた。
誰の予測もなく、誰の予感もなく、また誰の予兆もなく。

この物語の、革新された核心へ。
恐らく、それは物語を加速させる「何か」………

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「おい、えらく楽しそうじゃねえか」


皮肉にも、そこへ立ちはだかる者。

その能力――――――【加速する者《1001テイク》】。

48 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:16:11.43 ID:TeLjpGHDO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「お前か、『ブーン』ってのは。私は母者だ。初めまして仲良くしてね」

(;^ω^)「…あ、ら…まき…!?」

(;^ω^)「荒巻ィィィィィィ!!!」

ブーンが声を張り上げる、その先にあるものは

/  3

腹を見事に貫かれ、『物』と化し地面にべちゃりと置かれた元荒巻。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「【加速する者《1001テイク》】……はん、まだ『4』だってのに、簡単に死ぬんだな、最近の老人は」

(;´_ゝ`)「【強制規制《ストッパーテイク》】っ!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ッ!?」

母者の肩がガクン、と落ちる。
その原因は真っ先に反応した兄者だ。
見たものの中で、自分に害があると判断したものを規制する力、【強制規制《ストッパーテイク》】が母者の動きを止めた。

50 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:18:31.50 ID:TeLjpGHDO

………が。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ksk……」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「……『11』」

(;´_ゝ`)「えッ!?」

(;^ω^)「な――――――」

母者は、それでも止まらない。
加速は、それでも止まらない。
拳を地面に向け、一気に降りおろす。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「だァらああああッッ!!」

轟音。
爆破。
そして破砕。

簡単に、アスファルトが砕け散った。

69 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:25:34.13 ID:TeLjpGHDO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「……おいおい。久々に楽しい戦いが出来ると思いきや、これかよ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「なんだか、ねぇ……」

(;´_ゝ`)「なんだ、こいつ……!!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「お前の能力は」

(;´_ゝ`) ビクッ

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「物の動きを強制停止させる能力、かな?………ふん、フェイクじゃ見た事ねーな。オリジナルか」

(;´_ゝ`)

(;^ω^)

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「私の能力を、先に教えてやる。名を、【加速する者《1001テイク》】という」

77 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:31:09.98 ID:TeLjpGHDO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ごちゃごちゃしたのは嫌いだ。だから、簡単に言うぞ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「『1から始まって、1001まで加速する度に、純粋に攻撃力が上がっていく能力』」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「さっきの一撃が、11。スレは、まだまだ加速するぞ」

(;^ω^)「………」

(;´_ゝ`)「………」

さっきので、まだ11。
もし、もし――――――1001に到達したのなら

つまりは今の約100倍の威力。
想像すらしたくもないが、一撃で地震すらも遥かに超える………。

(;´_ゝ`)(や、ばい………)

(;´_ゝ`)(こいつは、長引かせたらやばい!!!)

91 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:36:47.59 ID:TeLjpGHDO
(;^ω^)「なんちゅー、ケタ外れな………」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「戦闘中にすさまじい勢いで進化する能力。それが、私の力さ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「それで?規制少年。君は他に何を見せてくれるんだ?まさか私を1001まで、一回一回規制していくつもりか?」

「……無茶言うなよ」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「私の能力は、まだ108式以上あるぞ」

(;´_ゝ`)

(;´_ゝ`)「…ブーン」

(;^ω^)「……お?」

(;´_ゝ`)「あいつと、やれるか?」

(;^ω^)「………安価次第だお」

(;´_ゝ`)「………【自分次第《アンカーコール》】は?使えるのか?」

(;^ω^)「……わから、ないお……」

99 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:41:55.04 ID:TeLjpGHDO
(;^ω^)「もしかしたら、使えるかもしれないけど」

(;^ω^)「まだこの前の反動があるんだお。だから………」

(;´_ゝ`)「…まて、出来れば続きを聞きたくないんだが………」

(;^ω^)「聞けお。使える事は使えるかもしれないけど………」



(;^ω^)「発動させるのに、時間がかかるお」



(;´_ゝ`)「チクショウ!!よりによって一番時間を使っちゃいけない相手の時にッ!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「25ッ!!」

バゴッ!という、地面を蹴る音には聞こえない音で、母者が迫る。

112 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:46:57.04 ID:TeLjpGHDO
(;^ω^)「いや、じゃあもう【気分次第《アンカーテイク》】なら…!!」

(;´_ゝ`)「待て、ブーン!」

(;^ω^)「ッ!!」

(;´_ゝ`)「こうなった以上、お前が最後の頼みなんだ!こんなとこでクズ安価を拾われたら、それこそ終わりなんだよ!」

(;´_ゝ`)「だから!!お前は死んでも【自分次第《アンカーコール》】を発動させろ!!」

(;´_ゝ`)「それまで、あいつは………」

(;´_ゝ`)「俺が、引き留める!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「行くぞォォォォォォォォォォ!!!」

――――――オリジナル3人による、今までの中で一番激しい死闘が、今始まろうとしていた。

126 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:52:08.50 ID:TeLjpGHDO
――――――???

「単刀直入に言おう」

「君たちの助けが欲しいのだ」

(´・ω・`)

川 ゚ -゚)

lw´‐ _‐ノv

lw´‐ _‐ノv「なんで、私達を?」

「君たちは」

「ブーンというイレギュラーと関わった。それが大事なんだ」

「君たちは、もしかしたら……」

「……この戦いを、終わらせれる人間かもしれない」


誰かが言う。
暗い道。先は見えないが、誰かがこちらに来る。

137 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 22:57:54.57 ID:TeLjpGHDO
(´・ω・`)「………あなたは、誰なんですか?」

「………」

(´・ω・`)「あなたの正体は、何なんですか?」

「………」

「私、いや、私達は」

「『主謀者《オリジナル》』でもない『模倣者《フェイク》』でもない」

「『選択者《アレンジ》』でも、ない」

(´・ω・`)「?」

「お前達『平面的存在《グラフ》』を…ひいては、この戦いの全てををまとめる、『マスター』たる人間たち…」



「私達は、『製作者《プログラム》』」

川 ゚ -゚)「ッ!?」

「………そう、呼ばれる」

152 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:05:24.11 ID:TeLjpGHDO

「私達は、この戦いを管理する立場にありながら」

「いつからか、矮小な存在となってしまった」

「ある、男のせいで」

川 ゚ -゚)「………そいつを、私達に倒せと?」

「………」

「………否、正確にはそうではないが……まぁいい…」

「とにかく」

「幾度となく繰り返されたこの戦いにも、終止符を打つ時が来たのだろう」

「内藤ホライゾンを、打つ時が」



( ФωФ)「我輩はロマネスク。製作者《プログラム》の一人。そして、君たちに協力して欲しい」

(´・ω・`)「………」

我輩の能力――――――【終了《シャットダウン》】を、使う為に。

168 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:11:28.54 ID:TeLjpGHDO
――――――某所
  _
( ゚∀゚)「………ねばるねェ」

(;・∀・)「ぜぇ……ぜぇ…!!」

(,,゚Д゚)「………」

ξ; ⊿ )ξ「う…うぅう……!!」

(;・∀・)「しっかりしろ、ツン…!!」

(,,゚Д゚)「終わり、か?」

(;・∀・)「んなわけねーだろヤクザ顔………!!」

(,,゚Д゚)「強がるなよ、ナルシスト」

(;・∀・)「はん、誉めてもなんも出ねーよ………」

(,,゚Д゚)「なす術も無しか?俺の技…」

(,,゚Д゚)「この『ブラウザクラッシュ』の前では」

181 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:19:12.38 ID:TeLjpGHDO
(;・∀・)(確かにありゃあやばい。なにされてるかよくわからねェが、とにかく気持ち悪ィ……)

(;・∀・)(とりあえず、わかった事があるとすれば……)

――――時を止める度に、気分が悪くなる事くらい………

ξ; ⊿ )ξ

(;・∀・)(実際、ツンもそうだ。こいつが剛の拳を奮おうとしたその時、いきなり膝が折れて、そしてやつの出す黒球に被弾しちまった)

(;・∀・)「だから、他人が能力を発動する度に不快感を植え付ける光………ってのが推測出来るが…」

(,,゚Д゚)「そんなチートじみた力があるなんて、信じたくない、ってか?」

(;・∀・)

186 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:24:39.79 ID:TeLjpGHDO
(,,゚Д゚)「悪いな。俺には、どうしても倒したい弟がいてな」

(,,゚Д゚)「そいつの為に覚醒した力さ。ちょっとしたコーチの指導の元、『自分の弱点』を直してもらったり、な」
  _
( ゚∀゚)「………」

(,,゚Д゚)「で、まだやるのか?」

(;・∀・)「…うるせえよ」

(;・∀・)「弱点が消えた?」

(;・∀・)「お前の能力…まだまだ、隙だらけだぜ」

(,,゚Д゚)「?」

(;・∀・)「ツン………」

「…すまない」

出でる【世界《ザ・ワールド》】が、手を降り下ろす。

ξ; ⊿ )ξ「ぇう゛っ!!」

その、苦しそうにうなだれていたツンを、大人しくする為に。

(,,゚Д゚)「……なるほど」

191 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:29:25.82 ID:TeLjpGHDO
(,,゚Д゚)「俺の攻撃は確かに強いが…どこまでも精神攻撃の域を出ない、か」

(;・∀・)「そーさ。つまり、気絶した人間を傷つける事は決して出来ない」
  _
( ゚∀゚)「よくわかってるねェ、兄ちゃん」

(,,゚Д゚)「でも、いいのか?貴様一人で俺と戦うなど……」

(;・∀・)「承知の上さ。俺を誰だと思ってやがる」

(,,゚Д゚)「知らんな」

(;・∀・)「ならば……名乗らせてもらおう!!俺は」

(,,゚Д゚)「いらん!!【荒々しい空気《ラドンテイク》】!!」

(;・∀・)「じゃあもういいよクソッタレ!!行くぞォォォォォォォォォォ!!」

――――――モララーが、吠える。

203 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:35:27.35 ID:TeLjpGHDO
(;´_ゝ`)「はぁ…はぁ…っ…!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「…200…!!」

一言で表すなら、惨劇だった。
地面は仮の世紀末を作り出し、
崩れたビル郡はもう何と表現すればよいのかがわからなくなっている。

それを作り出したのが、目の前の存在。

母者。

(;´_ゝ`)「ブー…ン…まだ、か……?」

(;^ω^)「…う……」

(;´_ゝ`)「そうかよ……!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「201!!」

踏み出す、猛者の脚。

207 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:38:13.58 ID:TeLjpGHDO
(;´_ゝ`)「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「……!!」

びく、と体が引きつる母者。

だが。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「202!!」

止まるのは、ほんの一瞬のみ。
すぐさま母者は動き出す。

しかし、それでも

(;´_ゝ`)「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「!!」

兄者は止まらない。
止まらずに、止める。
最後の光………ブーンを、信じて。


212 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:42:31.09 ID:TeLjpGHDO
(; _ゝ )「うっ…ぐ……!!」

【強制規制《ストッパーテイク》】だって、ノーリスクで使える技じゃあない。
他人を無理矢理押さえつけるんだ。そりゃそれ相応の体力がいる。一回一回、体が軋むようだ。

だけど。
だけど――――――!!!

(#´_ゝ`)「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「205!!」

(#´_ゝ`)「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「206!!」

(#´_ゝ`)「『規制』する!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「207ァ!!」

(#´_ゝ`)「規制するッ!!」

止まらない。止まるわけには、行かない。

224 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:47:52.38 ID:TeLjpGHDO
 @@@
@#_、_@
 (; ノ`)「ねばる、ねェ……!!」

(;´_ゝ`)「あんたこそ………ッッ!!」

 @@@
@#_、_@
 (; ノ`)「しゃあねェ……!!【加速する者《1001テイク》】!!」

 @@@
@#_、_@
 (# ノ`)「『アンコントローラブル・スピード』!!」

その時、禍々しい閃光が。

(;´_ゝ`)「……!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「………」

(;´_ゝ`)「まさ、か………!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「…207…208…209……215…!!」

母者の加速速度が、さらなる進化を遂げる。

229 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:51:42.86 ID:TeLjpGHDO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「後悔しろよ、規制少年…!こうなったら、もはや私にも止まらない…!」

(;´_ゝ`)「う………!!」

 @@@
@#_、_@
 (# ノ`)「行くぜェェェェ!!240!!」

(;´_ゝ`)「【強制規制《ストッパーテイク》】!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「245!!249!!251!!」

(;´_ゝ`)「くっ!!『規制』する!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「262!!266!!270!!」

(;´_ゝ`)「規制、するッ…!!」

240 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/25(木) 23:57:19.92 ID:TeLjpGHDO
「275!!277!!」

(; _ゝ )「規制…する!!」

まだなのか、ブーン。まだ、なのか………!!

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「282!!286!!」

(; _ゝ )「規制…する……!!」

(;^ω^)「………!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「292!!299!!」

(; _ゝ )「き、せい………!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「300ッ!!」

(; _ゝ )「く………」

「………305。私の競り勝ち、だな」

母者が遂に、動き出す。

248 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:01:47.92 ID:kRUKJhWPO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「さよならだ。規制少年」

(; _ゝ )「う………」

ブーン、まだ、か………?

(;^ω^)「も、もう少し………兄者………!」

(; _ゝ )(あぁ、そうかい。あと少し、かい………!)

………。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「死ね」

………ああ、くる。
これは、間に合わないな。俺はもう、駄目か。
……あいつの一撃が俺を仕留める時間は、いったい何秒だろうか。
まぁいい。とりあえずは、時間稼ぎにはなるだろ。
………後は頼んだぞ、ブーン。

252 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:04:14.77 ID:kRUKJhWPO
(;^ω^)「あ、兄者………!!」

(; _ゝ )

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)

(;^ω^)「兄者ァァァァァァァァァァ!!!!」










「【気分次第《アンカーテイク》】!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ッ!?」

(; _ゝ )「!!?」

………馬鹿、野郎………!!!

266 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:07:23.69 ID:kRUKJhWPO
(;^ω^)「みなさんどうも、安価の時間だお」

(;^ω^)「【自分次第《アンカーコール》】には出来なかった。兄者の努力を無下にする形になっちゃったお………!」

(;^ω^)「だから、あとはもう………みなさんにかけるお!」

(;^ω^)「頼む!僕に、兄者を救う力を!指定アンカーは………」

――――――>>295

 

295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/26(金) 00:08:00.99 ID:vNtXQJKP0
今まで出会った人たちの全ての能力
 

333 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:09:28.70 ID:kRUKJhWPO
『能力が決定しました。』

>>295 今まで出会った人たちの全ての能力

(;^ω^)「………」

(;^ω^)「今助けるお、兄者………!!」

361 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:14:08.48 ID:kRUKJhWPO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「」

――――――ブーンと兄者が、姿を消す。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「どこへ、行った?」

「後ろ、だお」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ッッ!!」

( ^ω^)「【THE WORLD】」

後ろには――――――兄者を抱える、ブーンが。

(;´_ゝ`)「………ブーン、お前………」

( ^ω^)「博打は成功だお、兄者」

「――――――反撃、開始だお!!」

385 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:20:32.30 ID:kRUKJhWPO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「330!!」

その力の塊が、向かってくる。

( ^ω^)「【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】、『空気』!!」

( ^ω^)「そして、人体を下位に、空気を上位に――――――優先する!!」

(;´_ゝ`)「おぉ!?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「!!」

ブーンは、跳躍。しかし、それは空気の質量で。
結果、空へと飛ぶ形となる。
担がれた人体――――――下位の兄者は、ブーンと共に空へ舞う。

同時に、人体を下位にされた母者は

上位の空気に阻まれ、進む事が出来ない。

396 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:24:28.08 ID:kRUKJhWPO

しかし、母者も負けてはいない。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「350!!」

人体が下位になったから、なんだと言うのだ。
そんなもの、直ぐ様塗り替えて上位になってやるだけだ、と。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「357!!」

まるでそんな優先順位など存在しなかったかのように、体を自由に動かす。
母者も、跳躍。

空へ舞う、ブーンの元へ。

(;^ω^)「――――――!!」

404 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:29:41.19 ID:kRUKJhWPO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「殺すッ!!」

(;^ω^)「こっち――――――」

(;^ω^)「くんなッ!!!」

(;^ω^)「うらああああ!!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ッッ!!」

ブーンは大きく手を奮う。離散した、しょぼくれ眉毛の仲間を思い出しながら。
【弱者のパラダイム】。目の前の脅威である母者が、跳躍とは逆方向へとぶっ飛んでいく。

しかし。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「はははははははは!!!400ゥ!!!」

(;^ω^)

やはり、母者。
加速する力が、なんと吹き飛ばされるはずの体を空中で固定させる。

419 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:35:54.29 ID:kRUKJhWPO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「甘いんだよォォォォォ!!!」

(;^ω^)「!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「410!!」

もはや時速にして、200は迎えるのではないか。
そんな人間の限界速も無視する動きで、拳を振りかぶる。

単純。故に、恐ろしい。

(;^ω^)(でも、こんだけ威力があるなら――――――)

(;^ω^)「反射されりゃ、一溜まりもねぇだろうお!!」

(;^ω^)「【一方通行《アクセラレータ》】!!」

 @@@
@#_、_@
 (; ノ`)「ッ!!」

母者の拳が、ブーンを突き刺す。が、威力はない。
ベクトルが逆転され、そのままの衝撃が母者に襲いかかる。

428 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:41:18.55 ID:kRUKJhWPO
――――――しかし。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ )

(;^ω^)「………?」

それすらも塗り替える、母者。

 @@@
@#_、_@
 (# ノ`)「440ぅぅぅあああああ!!!」

(;゚ω゚)「えっ――――――」

反射した、はずなのに。
母者が拳を振り切った。
反射したこちらに衝撃はないが、ブーンは恐怖でそのまま大きく後退させられる。

「なめんなよ………」

(;゚ω゚)「ッ!?」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「私は常に、自分を超え続けているんだぜ」

「反射された力に打ち勝つなんざ、容易なんだよ………!!」

432 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:45:07.18 ID:kRUKJhWPO
(;^ω^)「なんつー、やつだお……母者…!!」

(;´_ゝ`)「だ、大丈夫なのかよ、ブーン………」

(;^ω^)「待てお。まだ、手はある………!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「………!!」

(;^ω^)「あいつの今までの加速を………!」

「台無しにしてやればいいんだお………!」

(;´_ゝ`)「………なるほど」

446 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:50:04.59 ID:kRUKJhWPO
 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「470!覇ァッ!!!」

母者は止まらない。ブーンを倒すまで、加速はまだまだ続く。

しかし、止まらなくていい。

( ^ω^)「お前の今までの加速を……」

( ^ω^)「なかった事にするッ!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ッ!!!」









 @@@
@#_、_@
 (# ノ`)「500ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」

(;゚ω゚)「え?」

464 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:55:20.95 ID:kRUKJhWPO
(;゚ω゚)

ブーンには、何が起きているのかわからなかった。
なかった事に、なったはずなのに。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)

しかし母者にとっては、自分の話をちゃんと聞いていなかったのか、というくらいだ。
『アンコントローラブル・スピード』。
制御不可能加速度。
これの真髄は、まさに制御不可能という部分にある。

何をもってしても、止まらない。
自身の力の最高峰、1001に達するまで。

そして。

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「おるぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

(;゚ω゚)「――――――!!」

母者の拳が初めて、ブーンに直撃――――――

477 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 00:58:56.65 ID:kRUKJhWPO

(;゚ω゚)「は――――――」

拳が、迫る。

速い。

ただただ純粋に速く、そして強い。

(;゚ω゚)「間に、合――――――」



――――――直撃。


 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「………」


 @@@
@#_、_@
 (; ノ`)「あ、ぐあああああああああああああああああ!!!!?」


(;゚ω゚)「――――――って良かったァァァァァァァァァァ!!!!」

潰れていたのは、母者の方の拳だった。

486 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 01:02:47.20 ID:kRUKJhWPO
(;゚ω゚)「びびったァァァァ!!ガチで死ぬかと思ったァァァァァァ!!!」

 @@@
@#_、_@
 (; ノ`)「お、前………何を………!!!」

(;^ω^)「おお、怖い……!別に、たいした事はしてないお…!」

(;^ω^)「ただ、この戦いが始まった時からずっと……!!」

「あんたの能力を、ずっと加速させてただけだお………!!」

 @@@
@#_、_@
 (; ノ`)「なっ!!?」

491 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 01:06:48.86 ID:kRUKJhWPO
(;^ω^)「僕はずっと思ってたお。この能力でも、兄者みたく上へ上へと行かれたら、対処が出来なくなる……」

(;^ω^)「だから、あんたの能力を使って、上へ行き続けるあんたのさらに上へ行き続けただけだお」

(;^ω^)「今の僕は………910。あんたは、いませいぜい600程度だろうがお?僕に敵うわけないお」

 @@@
@#_、_@
 (; ノ`)「………!?どうやって、だ。同じ加速なら、尚更追い越せるわけが………!!」

(;^ω^)「………なぁに、ちょうど」

「加速の密度を高めに高め、あんたより速くしただけだお………!!」

500 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 01:11:15.79 ID:kRUKJhWPO

そう。それが母者の、唯一の弱点。

強くなり続ける。つまりそれは――――――


――――――時間。一定の時間がなければ、強くなれない。

この母者に、もはやブーンを追い越す力はない。

 @@@
@#_、_@
 (; ノ`)「くッ………」

 @@@
@#_、_@
 (; ノ`)「ああああああああああああああああああ!!!!!」


それでも。止まらない。
加速が、ではない。
母者が。

必ず負ける。
そんな戦いですら


彼女は、拳を握る事をやめない。

(;^ω^)「…!!……大したもんだお!!」

507 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 01:15:42.80 ID:kRUKJhWPO
(;^ω^)「そんなあんたに敬意を表して…あと、パクってごめんなさいって事も含めて……!!」

(;^ω^)「あんたの最大の力で、葬ってやるお!!」

 @@@
@#_、_@
 (# ノ`)「らああああああああああああああああああ!!!!」

(;^ω^)「【密と疎を操る程度の能力】、フルパワー………!!!」

加速を、さらに加速。密度を高め、そして加速。

そして、最後の到達点。

(#゚ω゚)「――――――1001!!」

終わりを告げる、その数字。

512 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 01:18:51.36 ID:kRUKJhWPO

(#゚ω゚)「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 @@@
@#_、_@
 (  ノ`)「ああああああああああああああああああ!!!!」

(#゚ω゚)「1001――――――」


「―――――インパクト!!!!」







そのブーンの拳の後を追ったのは

耳が千切れそうなほど轟音と、全てを蹂躙する衝撃波。

521 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 01:22:15.59 ID:kRUKJhWPO


破壊。
破壊。
破壊。

上の上の上の上の
上の上へと登った最後の力。

母者とて、それには敵わなかった。

わかっていて、それを受け止めた。

そして。


(#゚ω゚)「はぁ…はぁ……!!!」


 @@@
@#_、_@
 (  ノ )


『1001。――――――が終了しました。もうこれ以上――――――。』



――――――決着。

529 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/26(金) 01:29:47.20 ID:kRUKJhWPO
(;´_ゝ`)「…ブーン……」

( ^ω^)「あぁ、兄者………」

( ´_ゝ`)「強い相手、だったな………」

( ^ω^)「うん。誰よりも強く、自分よりも強く。本当に、厳しかったお」

( ´_ゝ`)「………あぁ」

( ^ω^)「ちょっと、誇らしくすら思えるお」

(;ノ∵)ノ

( ^ω^)「お?ビコーズ。心配してくれてたのかお?はは、ありがとうお」

( ´_ゝ`)「待ってくれ、ブーン。喜んでるとこ、悪いんだが………」

( ^ω^)「………わかってるお、兄者………」

( ´_ゝ`)「………」


「まだ、母者レベル………いや、母者以上のやつがいる。僕はそいつを、今感じているお。やっぱり………」

――――――何かが、動き出しているんだお。

第二十一話、終わり。

Posted at 2011/08/30 21:38:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年08月29日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第20話

25 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:20:20.21 ID:KsCnKfExO
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第二十話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
【自分次第《アンカーコール》】の反動により窮地に立たされたブーンだったがこれを兄者により救われる。

今回の敵は!?今回の安価は!?
兄者!!兄者!!兄者ァァァァァァァァァァ!!!…大丈夫なのか!!?

40 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:24:06.20 ID:KsCnKfExO
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
( ∵)【???】(???)
・戦闘修了?

(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・戦闘修了

ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・戦闘終了

('A`)アレンジ【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
(´<_` )【電人HAL】(ネウロ)
・???

  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
・協力中?

メタ*' -')ルアレンジ【???】(??)
ζ(゚ー゚*ζアレンジ【???】(??)


41 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:25:26.26 ID:KsCnKfExO
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

43 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:26:24.01 ID:KsCnKfExO
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』
『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』
『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』
『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』
『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』
』『既存の法則を無視できる能力』『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』

45 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:27:27.25 ID:KsCnKfExO
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』
『「盗」を距離制限無しで使える能力』『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』
『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』
『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』

以上。

53 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:30:13.80 ID:KsCnKfExO
……ともあれ、兄者が戻ってきた。
これは僕にとっては一大ニュースだ。ブーン新聞一面記事といったところだろう。
ダンス狂だと言うのは……まぁ置いておこう。

うん。

そして、一大ニュースと言えばもう一つ、ある。


( ∵)


(;^ω^)

こいつが、消えなかった事。
つーかこいつが背中に張り付いてたのはたまたまだったらしく
フツーに手の上とかにも移動しやがり事。

つまりこの謎の物体が、スタンドではなかったという事。

じゃあなんだ、こいつの正体は…と。
それについては後々ある事がきっかけでわかるので、乞うご期待。

64 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:33:38.92 ID:KsCnKfExO
( ∵)

(;^ω^)(ってなわけで、この無印良品にでも置いてありそうな物体Xは、今日も僕の背中に張り付いてるお…)

(;^ω^)(兄者に背中見せても大丈夫だったからチープ・トリックじゃないし、まだ信じれるかどうかわからないけど今んとこは信じてやってるお)


( ^ω^)「というわけで、こいつの名前は『信じる』という意味の『ビコーズ』で決定しました!」

(*∵)ノシ←精一杯の歓喜表現

( ´_ゝ`)「おお、可愛くていい名前だな」

( ´_ゝ`)(…ちなみに信じるはビリーブで明らかに間違えるような単語じゃないけど、
ネタで言ってるようにも見えないからなんか切り出し難くてもうこのままでいいかと思った兄者なのでした…)


うん、以上。閑話休題………。

68 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:38:43.41 ID:KsCnKfExO
( ∵)

( ^ω^)「なんか可愛く見えてきたお。よしよしビコーズ」

(*∵)←頭を撫でられて精一杯の超笑顔

( ^ω^)「やべぇ。愛着沸いてきたやべぇ。本来なら満場一致で阿鼻叫喚の地獄絵図となっても過言じゃないこのビコーズが可愛く見えるやべぇ」

( ´_ゝ`)「可愛いのはいいが、敵だった時の事もちょっと考えとけよ」



( ´_ゝ`)「さて、俺のこれからの目的を言おう」





( ´_ゝ`)「弟者を殺す」

( ^ω^)

(  ω )    ^^スポーン

( ∵)

( . )      ・・スポーン

80 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:42:13.40 ID:KsCnKfExO
( ´_ゝ`)「ごめん冗談」

( ^ω^)「殺していいかお前」

(;´_ゝ`)「お前、ちょっと見ない間に口が乱暴になったな…」

( ^ω^)「ま、それはいいお。助けるんだお?」

( ´_ゝ`)「まぁ…ぶん殴るくらいはしてやりたいね」

( ^ω^)「だから、回りくどい言い方しなくていいお、兄者」

( ´_ゝ`)

( ^ω^)「助けるん、だお?」

( ´_ゝ`)「………」

( ´_ゝ`)「あぁ、そうだよ」

( ^ω^)「なら力はもちろん貸すお」

( ^ω^)「僕もドクオには用がある」

84 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:47:57.24 ID:KsCnKfExO
( ´_ゝ`)「いい意気込みだな、そうだな。俺もドクオに掛け合いたい」

( ^ω^)「お?なんでだお?」

( ´_ゝ`)「まぁ、俺にも思惑があるのよ」

( ´_ゝ`)「実は弟者が【一方通行《アクセラレータ》】の力でなんらかの洗脳紛いの事をさせられてるなら…」

兄者はそこで区切り、続きを口にはしなかった。
ブーンも言及はしない。希望的観測なのは、二人ともわかっているのだろう。

( ´_ゝ`)「ああ、あと」

( ^ω^)「お?」

( ´_ゝ`)「あいつは今頃」

( ´_ゝ`)「多分、覚醒してると思うぞ」

(;^ω^)「………!!」

(;∵)

( ^ω^)「あ、お前はいちいち反応しなくていいからねビコーズ」

(´∵)

95 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 21:56:05.86 ID:KsCnKfExO
( ´_ゝ`)「最近になってだが、ドクオの様子がおかしくなり始めてさ」

( ´_ゝ`)「まぁようやく弟者の演算に脳が追いつき、昇華する事が出来たんだろうがな…とりあえず、あれは【選択者《アレンジ》】への糸口を見つけてる」

( ^ω^)「……そうかお」

( ´_ゝ`)「お?びびんないのか?」

( ^ω^)「僕も一応【選択者《アレンジ》】の一人だからな。対等だお?」

( ´_ゝ`)「…その意気だな。俺も、弟者を連れ戻す為に頑張らないとな」

( ^ω^)「………」

( ^ω^)「兄者、さ」

( ´_ゝ`)「ん?」

( ^ω^)「なんか変わったかお?雰囲気、変わったというか………」

( ´_ゝ`)「なんだ、知らねぇのかブーン」

( ´_ゝ`)「兄弟喧嘩ってのは、この世で一番馬鹿で醜い争いなんだぜ。そりゃ馬鹿にもなるさ」

( ^ω^)「……」

むしろ前より冷静になっている様に見えるとは、ブーンは敢えて口にしなかった。

101 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:01:34.22 ID:KsCnKfExO
――――――???

とある男女が道を進む。
一人はサラリーマン。一人は女子高生。

ξ゚⊿゚)ξ「気づかなかったけど、結構飛ばされてたみたいね。どっちが図書館に行く道だか、わかりゃしないわ」

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ、モララー?」

( ・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の電光石火!臥薪嘗胆のナイスガイ!一発逆転の一撃必殺、一騎当千の一番人気!」

( ・∀・)「さぁ蹂躙の狼煙を上げろ!ここからは俺が支配する『世界』!!さぁ不変の運命を変えろ!ここから俺が支配する『時間』!!」

( ・∀・)「このモララーに!押されて伏されて倒されなァ!!」

( >∀・)「ヒュウウウウウウウウウウウ!!!」ぱちーん☆

ξ゚⊿゚)ξ「………」

物静かな道に何故か、ゴゴゴゴゴ…!!!と、
大気を震わせる音が響く。


109 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:08:31.08 ID:KsCnKfExO
ξ゚⊿゚)ξ「思ってたんだけど、あなたドMでしょ?」

( #)∀・)「まぁ、SM嬢がいじめ疲れて泣きながら土下座してくるレベルくらいにはドMかな」

ξ゚⊿゚)ξ「………」

( ・∀・)「ちょ、やめよ?そうやってチョキを俺に繰り出すのはやめよ?シャレになんない。目潰しはシャレになんないってば」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁいいわ。とりあえずこうやって歩いてるにせよ、私達離れていってるかもしれないじゃない?どうする?」

( ・∀・)「………」

( ・∀・)「出会った人に聞く」

ξ゚⊿゚)ξ「………」

( ・∀・)「ちょ、ごめん、ごめんって。短い連打やめよう?短い連打の応酬で俺の逃げ場を無くすのやめよう?あ、ちょ、………【世界《ザ・ワールド》】!!」

とにもかくにも、二人は図書館での再開を目的に歩いていた。

113 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:12:24.13 ID:KsCnKfExO
ξ゚⊿゚)ξ「ばか」

ξ゚⊿゚)ξ「簡単に人に会えるわけないじゃないの」

( ・∀・)「うまく行けばの話。うまくいかないならどっかで地図探せばいいし」

ξ゚⊿゚)ξ「あの、ねぇ……」

( ・∀・)「そして世の中ってさ」

( ・∀・)「意外とうまく回ってるもんだぜ」

スッ、とツンの左前方を指差す。

ξ゚⊿゚)ξ「?」

そこには

( ・∀・)「鬼が出るか蛇が出るか。とりあえず道聞いてみようぜ」
  _
( ゚∀゚)「………」

人が、いた。

123 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:18:53.44 ID:KsCnKfExO
( ・∀・)「こんちわ。あんたは?」
  _
( ゚∀゚)「……人に名前を聞きたいなら、先に名乗るのが礼儀じゃないのか?」

( ・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の電光石火!臥薪嘗胆のナイスガイ!一発逆転の一撃必殺、一騎当千の一番人」
  _
( ゚∀゚)「ごめん偉そうな事言って俺はジョルジュだからもうやめて」

(´・∀・)

ξ゚⊿゚)ξ「あの、申し訳ないけど私達、道に迷ってるのよ」
  _
( ゚∀゚)「お……」
  _
(;゚∀゚)「まいったな…」

ξ゚⊿゚)ξ「?」
  _
( ゚∀゚)「おっぱいないから喋る気が起きない」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ#゚⊿゚)ξ

136 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:25:07.19 ID:KsCnKfExO
(;・∀・)「ちょ!!止まれ!!落ち着けツン!!大丈夫だから!!世には貧乳好きなお兄さんもいるから!!」

ξ#゚゚⊿゚゚)ξ「がるああああああああああああああッッ!!」
  _
(;゚∀゚)「うわ、うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」

(;・∀・)「ちなみにブーンは貧乳好きだ!!」

ξ゚⊿゚)ξ「あらジョルジュさんご無礼を。さて話を続けましょうか」
  _
(;゚∀゚)「………」

カタカタと震えるジョルジュと冷や汗を流すモララー。
恐怖だ。

ξ゚⊿゚)ξ「とりあえず、図書館に行きたいんだけど、わかる?」
  _
(;゚∀゚)「はい、えっと図書館。図書館…ね。えーっと、図書館はね」

ξ゚⊿゚)ξ「わからないの?」
  _
(;゚∀゚)「え?わかるよ!?わかりますよ!?思い出すからちょっと待ってね!!」

(;・∀・)「………」

148 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:31:36.37 ID:KsCnKfExO
その時。

「なに騒いでんだ?なんかあったか?ジョルジュ」

( ・∀・)「?」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」
  _
(;゚∀゚)「………あ」
  _
( ゚∀゚)「ギコ」


(,,゚Д゚)「……客人か?しゃらくせえな」

(;・∀・)「――――――!!」ξ;゚⊿゚)ξ

二人を襲ったのは、えもいわれぬ不快感だった。
内蔵の内側からえぐられるような、強烈な負の感情。

(,,゚Д゚)「なーにうだうだやってんだよ。ややこしい事には首を突っ込まずに」

(,,゚Д゚)「そいつらを、ぶっ倒しゃいい話じゃねえのか?」

(;・∀・)「……なんだ、お前…!!」

164 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:39:25.48 ID:KsCnKfExO
(,,゚Д゚)「さて、と」

(,,゚Д゚)「荒々しい空気《ラドンテイク》】……!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「!!」

(;・∀・)「うっ!」

ぶわ、と一気に嫌な汗が流れ出る。
吐き気が込み上げて来そうな、嫌な気分だけに二人は支配されそうになる。
  _
( ゚∀゚)「おいおい、見境ねーな。どうしたよ?」

(,,゚Д゚)「ふん。今は何故かイラついてるのさ。それと、新技の試し打ちがしたいってのもあるけどな」

(;・∀・)「ツン!最初から全力で行くぞ!」

ξ;゚⊿゚)ξ「わかってる!!」

(,,゚Д゚)「じゃあ、そろそろ行かせてもらおうか」

(,,゚Д゚)「【荒々しい空気《ラドンテイク》】――――――」



――――――「『ブラウザクラッシュ』!!」

強烈な黒い光が、そこに立ち上げ………

181 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:45:54.29 ID:KsCnKfExO
――――――図書館前。

「………」

(;^ω^)

「…やっと」

(;∵)

「やっと、見つけた」

(;´_ゝ`)

「見つけたぞ、ブーン君」

嘘だと思った。
だって、それほどまでに唐突過ぎる。
準備も何もあったもんじゃない。
その聞き覚えのある声が。

(;^ω^)「………どこ、だお……?」

「ここ」

「屋根の上に、いるぞ」

その聞き覚えのある声が、何故ここに。

190 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:48:50.70 ID:KsCnKfExO
「絶賛逃走中の割には…」

「…えらく、楽しそうじゃのぉ」

「…兄者」

二人にとって聞き覚えのある声が、飛んできた

(;゚ω゚)「……お」

(;´_ゝ`)「…」

驚愕。同時に、焦燥を。
二人が顔を上げた、そこにいたのは



/ ,' 3「…ふ…ふふ…」

(;´_ゝ`)「…あら、まき…?」


――――――荒巻。
いま二人が目指す、ドクオの一番の仲間。
全てを模倣する能力を持つ、老人。

196 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:52:47.85 ID:KsCnKfExO
(;^ω^)「…荒巻……!!」

/ ,' 3「こんにちわブーン君。たまたま君を見つけるとは、ワシも運がいいみたいじゃな」

(;^ω^)

………待て、そんな事はどうだっていい。

/ ,' 3「兄者も、逃げた先にブーン君、か。お前は場を引っ掻き回す力でもあるのかの?」

(;´_ゝ`)

………待てってば、そんな事も、どうだっていい。

それより、荒巻。

なんで、お前

(;^ω^)「なんで、お前………」




(;^ω^)「両手が、無いんだお……!!?」

/ ,' 3

/ ,' 3「………ふはは」

――――――荒巻の腕と呼べるそれには、肘から先が、存在していなかった。

206 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 22:57:22.14 ID:KsCnKfExO
/ ,' 3「なんじゃ、珍しいか?お前さんも、敵の腕くらい飛ばした事があるじゃろ?」

(;^ω^)「…そんな話をしてるんじゃないお…!」

/ ,' 3「………ふん」

(;´_ゝ`)「説明しろ荒巻。お前ほどの実力者に、何があった?」

(;´_ゝ`)「いったい、誰にやられた?」

/ ,' 3「………やれやれ」

/ ,' 3「ま、ちょっと襲われただけじゃよ」


/ ,' 3「………ドクオに、な」

(;^ω^)「は!?」

/ ,' 3「………ドクオは、いま……」


「【選択者《アレンジ》】に目覚めて、半暴走状態なんじゃ」



218 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:03:43.97 ID:KsCnKfExO
(;^ω^)「ドクオが…!?」

/ ,' 3「言い訳になるが、完全に不意じゃった。あいつはいきなりワシを襲ってきてな」

/ ,' 3「応戦してみたものの、この様じゃよ。そして逃げてきた、と。はは………」

(;´_ゝ`)「じゃあ、なんでそのままなんだよ!?お前の能力…コピペなら、手くらいどうとでも出来るだろう!」

/ ,' 3「老人に無茶を言うなよ」

/ ,' 3「ワシの能力………【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】は、一つしかコピペしておく事が出来ない」

(;^ω^)「……!?」

/ ,' 3「老人のくせに、血を流し過ぎてな」

/ ,' 3「ワシはいま、ドクオの『生命力』をコピペしてギリギリ生きておるんじゃよ」

(;´_ゝ`)「…え……」

231 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:08:01.05 ID:KsCnKfExO
/ ,' 3「手もコピペしようとしたが、これがまたなかなか癒着が遅くての。まぁ他人の物だから当たり前じゃが」

/ ,' 3「だからワシはあいつの生命力を借りる事を先決した」

( ^ω^)「………」

/ ,' 3「そして」

/ ,' 3「コピペ元のドクオと離れすぎたからか、それも段々と弱まってきておる」

(;^ω^)「!!」

/ ,' 3「まぁ、ブーン君や兄者の生命力をコピペして生き長らえるってのも出来るんじゃけどな?」

/ ,' 3「でも、な」

「もういいんじゃよ。ワシはな」

(;´_ゝ`)「………」

248 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:13:02.62 ID:KsCnKfExO
/ ,' 3「ワシはもうたくさん面白いものを見た」

/ ,' 3「楽しい戦いも出来た」

/ ,' 3「本当に、本当に」

/ ,' 3「ぎょーさん生きたんじゃ」

(;^ω^)「………」

/ ,' 3「だから、ブーン君。君なら出来るじゃろ」

/ ,' 3「戦場で逝ぬ。それなら、本望じゃ」

/ ,' 3「ワシの最後を、ワシの散り様を」

/   3「お前に、頼む」

(;^ω^)「――――――!!」

/ ,' 3「【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】!!」

――――――荒巻、ここにドクオの生命力を破棄。
出血多量のその体で、動ける時間は
軽く見積もり、2分弱――――――

262 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:19:06.30 ID:KsCnKfExO
荒巻が、屋根の上から跳躍。

/ ,' 3「『図書館の質量』を、コピペする!!」

そして、ブーンを目掛け高速落下。
とてつもないスピードで空気を切り、一撃の破壊力を想像したくもないものへ変える。

(;´_ゝ`)「!!ストッ…」

(;^ω^)「兄者!!手ぇ、出すなお!!」

(;´_ゝ`)「ブーン!!」

(;^ω^)「あいつのご氏名は僕だお!!ならば」

(;^ω^)「僕がきっちり引導を渡してやるお!!」

(;^ω^)「いくお!!【気分次第《アンカーテイク》】ッ!!」

278 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:21:43.15 ID:KsCnKfExO
( ^ω^)「さてま、みなさん安価の時間だお」

( ^ω^)「さて、と」

( ^ω^)「あのおじいちゃんに幸せな葬式を開くための、あなたの厨二妄想を。指定アンカーは………」

――――――>>300

 

300 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/23(火) 23:22:02.26 ID:68Xe+c360
安価で決めたことがそのまま起きる能力
 

 

366 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:24:28.49 ID:KsCnKfExO
『能力が決定しました。』

>>300 安価で決めたことがそのまま起きる能力

( ^ω^)「これは………!!」

( ^ω^)「またまた面白そうな力だお!」

493 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:33:03.87 ID:KsCnKfExO
『安価で決めたことがそのまま起きる能力』

確率変動や、未来の事象が決定出来る能力か。

これまたなんとも、博打な能力だお。
……ま、いつだって僕はそうか。とにかく。


/ ,' 3「うらああああああああああああああ!!!」

この上から降ってきた図書館の重みを持つ老人を、なんとかせねば。


(#^ω^)「おおおおおおおおおおおおお!!!」

(#^ω^)「能力、発動!!」

(#^ω^)「>>500!!>>505!!>>510を………」

(#^ω^)「引き起こすッ!!」

 

500 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/23(火) 23:33:20.05 ID:4P329xkT0
新巻がやはり全快する
505 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/23(火) 23:33:21.86 ID:Fd7XbZz3O
あらまきの能力がアンカーテイクになる。
510 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/23(火) 23:33:29.70 ID:cPTzsde40
これはブーンのピンチを>>710が救うフラグ!
710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/23(火) 23:45:14.96 ID:OOI57Cnn0
荒巻の過去に引き込まれる
 

619 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:39:17.84 ID:KsCnKfExO
/ ,' 3「!!?」

地面へ突き刺さりかける、荒巻。
アスファルトを軽く粉砕するはずのその体は、地に降り立っただけ。

/ ,' 3「………これ、は」

荒巻の腕が、戻っている。
それだけではない。【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】が、消えているのだ。

(;^ω^)「………」

しかしそんなもの、ブーンにとっては悪い結果でしかない。

(;^ω^)(まだまだ安価で引き起こす事は出来る…けど、僕にとってマイナスに働く事もある、ってか……)

その思いが些か、現象を引き起こす事を躊躇わせる。

646 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:42:00.43 ID:KsCnKfExO
/ ,' 3「……!!これが」

/ ,' 3「君の使う、アンカーテイクってやつか」

(;^ω^)「そうだお…」

/ ,' 3「………なるほど、の………」

/ ,' 3「ならば尚更、生かしておけんわな」

(;^ω^)「!!?」

750 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:48:04.24 ID:KsCnKfExO
/ ,' 3「なぜ気付いていないのかは知らんが…」

/ ,' 3「この能力はお前が持っている事に意味があるようじゃな」

(;^ω^)「…お……?」

/ ,' 3「何も、気がつかないのか?それとも、ワシがおかしいのかのぉ?」

/ ,' 3「貴様はいま何を考えているのかは知らんが、この能力が持つ意味は大きい。この力を持ち、わかった」

/ ,' 3「ブーン、お前は………」

(;^ω^)「え………?」

816 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/23(火) 23:56:02.34 ID:KsCnKfExO
――――――いつか、昔。

「………暇、じゃな」

「なぁ………婆さん………」

「………あぁ、いないんじゃったな」

「………暇、じゃなあ」

「ワシも、こうやって一人寂しく、死んでくのかの?」

「………」

「………」


「パソコンでもやるか………」

848 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/24(水) 00:00:36.88 ID:KsCnKfExO
「………これは、2ちゃんねるか」

「あぁ、こうやって馬鹿が馬鹿やってるのを見ると癒されるな。こう、絶望していたのが馬鹿らしくなる」

「………ん?」


「なんじゃ、これ………?」


「VIP、か…」







「………『( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです』?」



「ほぅ、何か知らんがえらく伸びとるようじゃの………」

883 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/24(水) 00:03:52.54 ID:e5RUq1oYO
「………ほぅ、なるほど」

「えらく面白そうなストーリーじゃな」

「一話は、どこで………」

「………」


「………ぶはっwwwwwww」

「コーラてwwwそれはないじゃろ作者wwww」

「フワフワのパンケーキwwwごり押しwwww」


「………ふぅ、笑ったな」

「………」

「いいなぁ」


――――――ワシもこんな世界に、行けたらなぁ――――――

44 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/24(水) 00:13:21.60 ID:e5RUq1oYO
/ ,' 3「」

――――――思い出したんじゃ。


おそらく、意図的に消されていた記憶。

ワシは、確実に



/ ,' 3(あのスレを見ていて、そして――――――)

(;^ω^)「ど、どうしたお…?」

/ ,' 3「………」

(;^ω^)「………?あ、荒巻?」

(;´_ゝ`)「?」

59 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/24(水) 00:17:00.59 ID:e5RUq1oYO
/ ,' 3「ブーン君」

(;^ω^)「お!?」

/ ,' 3「君の本当の名前はなんだ?」

( ^ω^)「え」

(;^ω^)「えっ?」

/ ,' 3「お前の、本当の名前はなんだ?」

( ^ω^)「……僕の…」



………名前………?

81 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/24(水) 00:21:17.77 ID:e5RUq1oYO
/ ,' 3「ワシにはわからん。わからんが」


/ ,' 3「お前には戦うべき相手がいるんじゃよ。知らんか?」


(;^ω^)「え?」

/ ,' 3「ドクオじゃない。ドクオより強大で……恐らく、もう動き出しているはずなんじゃ」

/ ,' 3「思い出してくれ。お前がこの世界に降りた意味を。お前がこの闘いに来た意味を」

(;^ω^)「お?……お…?」

荒巻が何を行っているのかがわからない。
僕は、勝手にこの世界に飛ばされただけで。
右も左もわからず、ただ私情だけで闘いを引っ掻きまわしてただけ、

だけ、なのに。

まるで荒巻は、僕がここにいるのが必然だと言うような言葉を出す。

109 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/24(水) 00:26:25.70 ID:e5RUq1oYO
(;´_ゝ`)「ちょ、ちょっと待てよ」

(;´_ゝ`)「荒巻、お前はどうしたんだ!?何をいきなり………」

/ ,' 3「気付いた、んじゃよ」

(;´_ゝ`)「?」

/ ,' 3「考えてみろ。こんな世界にいきなり飛ばされて、闘いを強要されて」

/ ,' 3「なのに、ワシらの中に………能力を使う事を拒んだ者が。絶対に、死んでも戦いたくないといった者がいないのは、何故じゃ?」

( ^ω^)「!」

/ ,' 3「アンカーテイクをもらって、少し気付いた事があっただけじゃよ」


/ ,' 3「恐らく、ブーンは――――――」




/ ,' 3「ぐふっ」

132 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/24(水) 00:30:15.66 ID:e5RUq1oYO
――――――???

メタ*' -')ル「………」

メタ;*' -')ル「やばい。めーちゃん焦燥です」

メタ;*' -')ル「ねぇデレちゃん!」

ζ(゚ー゚*ζ「ん?メタルちゃん。なに?」



メタ;*' -')ル「母者さんが、いなくない?」

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(゚ー゚*;ζ「え」

メタ;*' -')ル「もしかして、どっかいったっぽい?」

ζ(゚ー゚*;ζ「ええええええええええ」

160 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/24(水) 00:34:52.91 ID:e5RUq1oYO
メタ;*' -')ル「あの人、暴れてこないよね?」

ζ(゚ー゚*;ζ「し、知らないよそんなの………」

メタ*' -')ル「………でも、母者さんがもしまた暴走して、【加速する者《1001テイク》】使ったら……」

ζ(゚ー゚*;ζ「え、ちょ………」

「安心しろ」

ζ(゚ー゚*ζ「?」

「あいつだって、そんな馬鹿じゃねえよ。用があったなら、やることやって帰ってくるさ」

メタ*' -')ル「………」

176 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/24(水) 00:39:54.88 ID:e5RUq1oYO
「ま、安心しろ」

「どのみち、生き残るのは………『今回も』俺様だ」

ζ(゚ー゚*ζ「でも、大丈夫なんですか?」

「なにがだ?」

ζ(゚ー゚*ζ「今回はイレギュラーがあるって、言ってたじゃないですか」

メタ*' -')ル「………ブーン、だっけ」

「………」

ζ(゚ー゚*ζ「私は、心配でならないです」

ζ(゚ー゚*ζ「もしあなたが死ぬような事があったら………」

「ねぇよ。心配すんな」

「この、俺様…」

( ^ω^)「…内藤ホライゾンに誓って、それはねぇよ」



第二十話、終わり。

Posted at 2011/08/29 21:08:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット
2011年08月28日 イイね!

( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです 第19話

17 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:10:11.84 ID:MShrtUd/O
( ^ω^)はあらゆるチート達と戦うようです

第十九話。

『前回までのあらすじ』
最強能力決定戦と称し様々なチート能力者と戦うはめになったブーンは、安価内容をそのまま使える能力【気分次第《アンカーテイク》】を駆使して強敵を倒していく。
新たな【自分次第《アンカーコール》】によりフサギコに圧倒的勝利を収めるも、使用の反動からその場に倒れてしまう…。

今回の敵は!?今回の安価は!?
前回の無謀で3秒の重みというものを知った作者は、もうあんな暴走はしないのか!?

29 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:14:29.46 ID:MShrtUd/O
一応、登場人物とその能力

( ^ω^)【気分次第《アンカーテイク》】(vip)
・戦闘修了

(´・ω・`)【弱者のパラダイム】(PSYREN)
lw´‐ _‐ノv【オニヨン】(ピクミン)
川 ゚ -゚)【火水木金土日月を操る程度の能力】(東方)
・戦闘修了

从 ゚∀从【見稽古】(刀語)
ξ゚⊿゚)ξ【拳王ラオウ】(北斗の拳)
( ・∀・)【世界《ザ・ワールド》】(ジョジョ)
・戦闘中


('A`)【一方通行《アクセラレータ》】(禁書)
/ ,' 3【都合のいい模写《コピーアンドペーストテイク》】 (vip)
(#゚;;-゚)【幻視】(SIREN)
( ´_ゝ`)【強制規制《ストッパーテイク》】(vip)
(´<_` )【電人HAL】(ネウロ)
・???


  _
( ゚∀゚)【本質晒し《フシアナテイク》】(vip)
( ´∀`)【百式観音】(HxH)
(,,゚Д゚)【荒々しい空気《ラドンテイク》】(vip)
・協力中?

32 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:16:40.31 ID:MShrtUd/O
※ブーンの能力【気分次第《アンカーテイク》】について
指定アンカーにかかれていた能力をそのまま使える能力
「~能力」と、最後に能力とかかれていなければ再安価。
一人の敵につき一回ずつ出来、その戦闘が終了した時点で能力は消える。

今まで出てきた能力
『手から溢れんばかりのコーラを出す能力』
『座布団を一週間近く回し続けられる能力』
『髪の毛を急速に成長させる能力』
『超反射神経が身に付く能力』
『アンサートーカーを取得しそれを100%使いこなす能力 』
『手の平からピクミンを無限に出現させる能力』
『指定した範囲の空間の疎密を固定する能力』
『ワリバシを上手に割れる能力』
『尻から毎秒50トンの土石流をほとばしらせる能力』
『目視したものを任意で捻る能力』
『口からもの凄い勢いで腐った牛乳を出す能力』『どんな状況下においてもフワッフワのパンケーキを作ることができる能力』
『体外に射出した自らの精子をミニサイズのキタキタおやじに変化させる能力』
『すべての攻撃の対象をドクオに変える能力』
『自分の爪を折ると相手の歯が折れる能力』
『脈絡なく死を与える能力』
『FFに出てきた全ての黒魔法が使える能力』『明日の正座占いが一位になる能力』『スタンド”ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム”を自分に発現さ せ、120%使いこなす能力(オリジナルも超える)』『未元物質 の能力』『理想を現実に変える力を100%使える能力』
『同じ物を4つ以上揃えると消せる能力』

35 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:18:15.14 ID:MShrtUd/O
『殲滅眼(イーノ・ドゥーエ)を使いこなす能力』
『任意の寓話付きになれる能力』
『ガッキーを召喚する能力』『btcmに出てきた全ての指輪の力を自由に使える能力』
『両腕がドクオに股間がモララーになる能力』『大嘘憑きを100%使いこなせる能力』『事象の確率を操作する能力』『体がものすごく臭くなる能力』
『チープ・トリックを目の前に山積みにする能力』『自分の黒歴史を一つ言うごとに相手の攻撃を一回無効できる能力』『オナニーしている最中ステルス状態になる能力』『人間サイズのデモンベイン(フル装備)に変身できる能力』
『手から任意の大きさの文房具を出す能力(何個でも出せる)』『七鍵守護神を使用できる能力』『蟲を自由に呼び出し、自由に扱う能力』『対象に不安を植え付け増長させる能力』『プレインズウォーカーになる能力』『物体の大きさを自由に変えられる能力』
『相手をふたなりにする能力』『奇跡を起こす程度の能力』『ものすごい速さで頭突きできる能力』『アドン・サムソン並にマッチョになる能力』
『イマジンブレイカーが使えるようになる能力』『周囲で発生した音を記憶し、音の発生源で起こった現象を相手に発生させる能力』
『任意の人物に下痢を伴う猛烈な腹痛(※だがうんこは絶対に出ない)を与え続ける能力』『チャリオッツ・レクイエムを使える能力』『任意の仮面ライダーに変身する能力』
『デリヘルをいくらでも呼べる能力』『物理的なダメージを無効にする能力』『能力を100%扱えるようになった渡辺を再びこの世に存在させる能力(能力が消えても渡辺は消えない)』
『金玉袋を四時元ポケットにする能力』『息を止めている間自分以外誰も能力が使えなくなる能力』』『既存の法則を無視できる能力』
『「ブーン系」のSSに出てきたブーンが使ったことのあるすべての能力』『ドラえもんの四次元ポケットに入ってる道具が使えるようになる能力』『ピカピカの実の能力』
『魔法律の使者を召還し自由に使役できる能力』『相手の髪の毛が急速に発達する能力』『手から洗剤を出せる能力』『光の速さで縦横無尽に飛び回れる能力』

41 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:19:52.24 ID:MShrtUd/O
『黒魔神闇皇帝を呼び出し、自由に操れる能力』『( ,'3 ) 中嶋が有する主謀者《オリジナル》任意の空間への入口(URL)を設置、触れた者をそこへ強制移動させる
【未知への誘い《ジャンプテイク》】が選択者《アレンジ》になった時の能力』『「盗」を距離制限無しで使える能力』
『相手の頭の中をピンク色にする能力』『↓の能力を無効化する能力』『熱気バサラ以上の歌エネルギーを用いて歌で争いを終わらせることができる能力』『ガイルの能力』
『涅槃寂静・終曲を完全に使いこなす能力』『一度だけ好きなタイミングでベヘリットを使用できる能力』『右手からドラクエの全呪文を左手からドラえもんの秘密道具を出す能力』


以上。

54 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:23:48.38 ID:MShrtUd/O
「あなたはなんなの?」

誰かが言う。

「ねぇ、あなたは知ってるんでしょ?」

僕に言う。

「私はそうなの。選択者《アレンジ》に目覚めた時から、ずっとあなたを知ってるの」

「…お……」

あれ、僕はいま何をしているんだ?
どうやら、生きている事だけは確からしいが。

体が、動かない。

「ねぇ、答えてよ」

「あなたは誰なの?」


誰かが言う。
僕に、言う。

62 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:27:48.43 ID:MShrtUd/O
(; ω )

「……ねぇ、『ブーン』」

(; ω )「……お」

ζ(゚ー゚*ζ

ζ(゚ー゚*ζ「あなたは誰なの?」

そこには見知らぬ少女がいる。
仰向けに地面に倒れる僕に、一方的に語りかけている。

(; ω )

ζ(゚ー゚*ζ「私が感じているこれはなに?」

知らない子だ。

ζ(゚ー゚*ζ「あなたは、この戦いの何を知っているの?…」

知らない子、なのに。

ζ(゚ー゚*ζ「…ブーン」

(; ω )「…デレ……?」

………なんで、僕たちは
お互いの名前を知っている………?

74 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:32:13.84 ID:MShrtUd/O
「答えてよ!!」

その見知らぬ、けど知っている少女の叫び声。

(;^ω^)「……デレ…」

ζ(゚ー゚*ζ「おかしいよ!オリジナル、【気分次第《アンカーテイク》】なんて能力!」

ζ(゚ー゚*ζ「なんでそんな危なっかしい能力で生き残ってられたの!?」

ζ(゚ー゚*ζ「あなただけなんで外側の『読者』に干渉出来るの!?」

(;^ω^)「………お……?」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたは誰なの?」

ζ(゚ー゚*ζ「あなたの名前は何?」

(;^ω^)

………こいつは、何を言っているんだろう。
僕はブーンだ。
その、はずなのに………。

90 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:35:02.55 ID:MShrtUd/O
ζ(゚ー゚*ζ「……もう、いい」

(;^ω^)「!?」

デレが、懐から何かを取り出す。
それはナイフ。………否、ナイフという丈ではなく、それは斬投両用に作られた刀。
――――――クナイ。

ζ(゚ー゚*ζ「あなたがいなくなれば、何かが変わるはず」

ζ(゚ー゚*ζ「少なくとも私の選択者《アレンジ》としての何かが反応をくれると思う」

(;^ω^)「ちょ、待て!!」

ζ(゚ー゚*ζ「むり。待たない」

ζ(゚ー゚*ζ「さよなら、ブーン」

(;゚ω゚)「――――――!!」

まずい………!!
体が、動かない――――――!!

105 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:39:27.89 ID:MShrtUd/O
――――――どこかのコンビニ前

ξ;゚⊿゚)ξ「はぁ…はぁ……」

(;・∀・)「くっそぉ…ちょこまかとォ…!!」

从 ゚∀从「えへへ、だいたいわかってきたぞ…あ、わかってきたにゃん☆」

ξ;゚⊿゚)ξ「うわ、うっぜぇ…!」

余裕、と言った表情で猫真似をするハイン。

从 ゚∀从「とりあえず、精力の塊みたいなあんたにはエナジードレインだ」

ξ;゚⊿゚)ξ

从 ゚∀从「んで、物理攻撃しか出来ないあんたにはネーヨさんの酸を、ね」

(;・∀・)

从 ゚∀从「スピードでも負けない。恐い技もない。ジリ貧でも必ず上回る」

从 ゚∀从「……で」

从 ゚∀从「まだやる?」

そのハインのいやらしい笑いが、二人に冷や汗を流させた。

117 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:43:57.54 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「どうする?諦めたっていいよ?アタシはもう、あんたらの能力『見た』し」

( ・∀・)「……」

ξ;゚⊿゚)ξ「どうすれば…」

( ・∀・)「やれやれ…ツンさんよ」

ξ゚⊿゚)ξ「?」

( ・∀・)「俺に、策がある」

ξ゚⊿゚)ξ「え?」

( ・∀・)「俺に任せてもらえるか?」

ξ゚⊿゚)ξ「むり」

从 ゚∀从「………」

( ・∀・)「………」

( ・∀・)「いまシリアスなとこなんだけど…」

ξ゚⊿゚)ξ「なおさらむり」

(´・∀・)

133 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:49:34.37 ID:MShrtUd/O
( ・∀・)「まぁそう言わずにさ」

ξ゚⊿゚)ξ「………」

( ・∀・)「後でブーンさんの好きな体位教えるから」

ξ゚⊿゚)ξ「私の命あんたに預けた」

从;゚∀从

从;゚∀从「いやいや、待てよ。いま見てたろ?あんた、勝てないって!なんだよあんた!」

( ・∀・)「なんだよ、だと?知らないのか?じゃあ」

( ・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で」

ξ゚⊿゚)ξ「しにたいのか」

( ・∀・)「生きていたいでーす!行ってきまーす!」

モララーが、地を駆ける。

162 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:54:13.97 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「【アシッドルール】!!」

ハインが際限無く酸を放出。空中へちりばめられる。

( ・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!」

対しモララーは時間を止め、飛び散る酸を空中へ固定する。

( ・∀・)「ふっ!」

止まった酸の抜け道をを乗り越え、ハインへ特攻をかける。

しかし

从 ゚∀从「……」

( ・∀・)「………」

やはり、見てる。どうやったかは知らないが、ハインは【世界《ザ・ワールド》】を視認していた。

そして、止まった時の世界を認知した上で

从 ゚∀从「………」

どろぉ、と。
ハインが【アシッドルール】で、完全に体を酸に変える。

170 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 21:59:48.14 ID:MShrtUd/O
( ・∀・)(やばいな………)

時は、動き出す。

ξ゚⊿゚)ξ「あ」

ようやく時に身を任せた酸達が、重力に導かれ地へ落ちる。
しかしツンの目には、「モララーが瞬間移動して回避した」としかうつらなかった。

从 ゚∀从「………」

( ・∀・)「………」

モララーはすぐに考える。
やはりこいつは、止まった時を認知している。動けるかどうかは知らないが、確実に。
【世界《ザ・ワールド》】の良さは、先手が必ず取れるところにある。しかし、やはりこの【見稽古】。これはやっかいだ。

从 ゚∀从「すごいね」

( ・∀・)「?」

从 ゚∀从「時が止めれるなんて。2回見たけど、未だによくわかんないや。難しいのかな?」

( ・∀・)「難しいってレベルじゃねえよ。これはな、選ばれた人間しか使えないんだから。なんたって、DIO様だぞ?」

180 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:05:41.55 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「そうなの?すごい!」

( ・∀・)「はっ!余裕ぶっこいてんなよ。今からそのきめ細かい肌細胞をぶちぶち潰してやるんだからよ」

从 ゚∀从「あ、そう?」

从 ゚∀从「じゃあ練習しとこっかな」

从 ゚∀从「【世界《ザ・ワールド》】。時よ、止まれ!」

(;・∀・)「!!」

――――――停止。

ξ゚⊿゚)ξ

(;・∀・)(おいおい、嘘だろ……?)

从 ゚∀从「あ、止まった」

从 ゚∀从「今のうちぃ!」

ダッシュ。【障り猫】のスピードが、時の止まった世界を駆け抜ける。

(;・∀・)「――――――!!」

195 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:09:49.11 ID:MShrtUd/O
(;・∀・)(ありえねぇ!スタンドが出てるわけでもない!見ただけで!見ただけで――――!!)

その間にも、モララーの鼻先には

从 ゚∀从「えへ」

ハインが。

(;・∀・)「――――!!」

从 ゚∀从「あ」

その時、ふいに

時が、動き出す。

(;・∀・)「ぶはっ!!」

自由を取り戻したモララーがギリギリ、文字通りすんでのところで体を入れ替え、ハインをかわす。

从 ゚∀从

从 ゚∀从「………」

从 ゚∀从「えへへ、いいもん見ちった」

从 ゚∀从「あんた、動かなかったね?」

211 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:13:32.35 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「いやぁ、一回目だからか、ちょっとしか時間止められなかったな。4秒くらいか?」

(;・∀・)(4秒?今ので!?まるで、10秒くらいには感じたのに…?)

从 ゚∀从「でも」

从 ゚∀从「私が止めた時の中では、あなたは動かなかった。まるで、ディオがスタプラの時に動けなかったように」

(;・∀・)「」

从 ゚∀从「うん、うん」

从 ゚∀从「慣れれば余裕だな、これ」

222 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:18:25.99 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「ただ、連続使用が出来ないんだね、これ」

从 ゚∀从「これはやばい。アタシが時を止めた後に、あなたに時を止められたら、アタシはなす術がない」

从 ゚∀从「だから、先に使わせるとするか」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、大丈夫なの!?モララー!」

(;・∀・)「大丈夫じゃないな!」

ξ;゚⊿゚)ξ「おま、自信満々に………!!」

(;・∀・)「だから!!」

ξ;゚⊿゚)ξ「!?」

(;・∀・)「後で、頼るぞ!!」

ξ゚⊿゚)ξ

ξ゚⊿゚)ξ「わ、わかった!!」

从 ゚∀从「【アシッドルール】」

広範囲に撒かれた酸が、モララーを襲う――――――

239 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:24:02.87 ID:MShrtUd/O

酸が、広範囲から飛来。
ただ倒す目的で、ではない。
本当にそうしたいなら、一点集中して飛ばしてくればいい。
そうしない理由は、簡単だ。
モララーに【世界《ザ・ワールド》】を使わせるため――――――

( ・∀・)「させるかそんなもん………!!」

その思惑を読み取ったモララーが、【世界《ザ・ワールド》】の反射神経のみでそれをかわしてゆく。
一滴にも当たらず、全てを回避せんと目を光らせ、安全地帯を割り出す。

( ・∀・)(幸い、あいつはスタンドまでは真似を出来てない!本来は、このパワーとスピード、精密性も含めて【世界《ザ・ワールド》】だ!)

しかし

从 ゚∀从

从 ゚∀从「そりゃ、かわすよな。そんな小さい弾幕くらい………」

252 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:27:55.00 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「だが、そこに――――――」

――――――大きな波動を混ぜたら、どうなるのかな………?

(;・∀・)

(;・∀・)「ま、さか――――――」

从 ゚∀从

从 ゚∀从「北斗神拳、奥義。北斗……」

(;・∀・)「」

从 ゚∀从「GO」

从 ゚∀从「SHOW」

从 ^∀从「HA☆」

全てをかき消さんばかりに、大きな闘気が放たれる。
回りには、小さな酸の弾幕。

(;・∀・)(逃げ場が――――――)

ない。

264 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:31:58.73 ID:MShrtUd/O
(; ∀ )(くッそ――――――)

从 ゚∀从

(;・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】!!時よ、止まれ!!」

从 ゚∀从「ひゃっ!!」

全てが、停止。
酸も。剛掌波も。ハインも、少しだけ。

しかし、ハインは笑っている。
「競り勝った」、と。

(;・∀・)「――――――」

モララーがそこでとった行動は、逃避。
なるべくハインとの距離をあけ、ハインの攻撃圏外に、と。
しかし無情にも、時は動き出す。

280 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:36:14.08 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从「やったね!」

既に自分に背を、向け走っていたモララーに語るように

从 ゚∀从「【世界《ザ・ワールド》】!!」

時を、止める。

(;・∀・)「う゛………」

モララー、停止。もはやモララーに、出来る事は一つとてない。
ただ、ハインの動きを認知するのみ。

从 ゚∀从「ひゃっほい!!」

障り猫のスピードが、モララーが必死になって開けた距離を一気につめる。

そして

(;・∀・)

从 ゚∀从

非常に大きな音を立て、
強烈な拳が、顎を貫いた――――――

305 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:40:28.92 ID:MShrtUd/O


(  ∀ )「うっ………!!」



ただしそれは


从; ∀从「が………!!?」


ハインの顎に、だ。

(  ∀ )「っっっっっっっ――――――」





( ・∀・)「――――――っっっっっっそだよおおおおおおおおおん!!!!」





从; ∀从「が…ぁ……!!」

ドでかい一撃が、ハインの顎に突き刺さる。
そのままの勢いでハインは、5mは上空に打ち上げられた。

329 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:43:11.98 ID:MShrtUd/O
从;゚∀从「うぐぅぅぅぅぅぅ!!!」

( ・∀・)「馬鹿かお前!!お前が真似てる【世界《ザ・ワールド》】は俺の力!!」

( ・∀・)「【スター・プラチナ・ザ・ワールド】ならいざ知らず!!俺の力なんだぜ!?」

( ・∀・)「その中で!俺が十全に動けねーわけがねえだろうがよ!!」

从;゚∀从「!!」

じゃあ、今まで………

从;゚∀从「騙してたのか!!」

( ・∀・)「騙してたのよ!!」

( ・∀・)「許せ!!」

从;゚∀从「やだよ!!」

352 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:46:50.12 ID:MShrtUd/O

(#・∀・)「しかし騙す為とは言え、今までコケにしやがって…!そういや、名乗ってなかったな?さんざ馬鹿にしてくれたんだ。お礼に、俺の名を刻め!!」

从;゚∀从「………」

(#・∀・)「名乗らせてもらおう!!俺はモララー!!世界《ザ・ワールド》を持つ、大胆不敵で獅子奮迅!疾風迅雷の電光石火!臥薪嘗胆のナイスガイ!一発逆転の一撃必殺、一騎当千の一番人気!」

(#・∀・)「さぁ蹂躙の狼煙を上げろ!ここからは俺が支配する『世界』!!さぁ不変の運命を変えろ!ここから俺が支配する『時間』!!」

(#・∀・)「このモララーに!押されて伏されて倒されなァアアアア!!」


モララー、跳躍。
5m上空になお吹き飛び続ける、ハインに向かって。

388 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:49:39.18 ID:MShrtUd/O
从; ゚∀从(やッば――――――)

迫りくるモララーに備え、なんとか空中で態勢を整えようとする。

――――――が。

从;゚∀从「え……!?」

ぎぎぎ、と錆びた機械のような感触。

空中に放置されたままの、自分の体。

从;゚∀从(……体、が……)

動かない………?

「ったりめーだろ」

从;゚∀从「!?」

( ・∀・)「今、ここはダミーのお前の世界じゃない」

( ・∀・)「時を止めてんのは、オリジナルである俺だ!」


形勢、ここに完全に逆転――――――

416 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:55:22.96 ID:MShrtUd/O
(#・∀・)「うおおおおおおお!!」

从#゚∀从「あああああああああ!!!」

二人が吠える。今こそ決着の時だ、と言わんばかりに。
幸か不幸か、先にアクションを見せたのは――――――

从;゚∀从「あああああああああああああ゛あ゛!!!」

(;・∀・)

――――――ハイン。
彼女は力を振り絞り、【アシッドルール】にて
体を、完全に酸へと変化させる。

从;゚∀从「ははははははははは!!!」

(;・∀・)「ちく、しょお………!!!」

从;゚∀从「どうだ!あんたは触れられないだろ!?惜しかったな!!アタシの勝ちだ!」

(;・∀・)「確かに、触れられない――――」

( ・∀・)「―――俺には、な」

从 ゚∀从「え」

( ・∀・)「【世界《ザ・ワールド》】、解除」

437 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 22:59:56.03 ID:MShrtUd/O
从 ゚∀从

从 ゚∀从「―――――あ」

しまった、と思うのも遅かった。焦っていたからだろうか。

ここは、空中。

私は、酸。液体。

そんなものが空中から重力落下したら、バラバラになる。そして――――

「言ったよな、頼るって」

( ・∀・)「準備、出来てる?」

ξ゚⊿゚)ξ「あたぼーよ」

そこには、大きく構える豪傑暴力系正ヒロイン、ツン。

从;゚∀从「………あ………」

自分、液体、しかもバラバラ。かわす術、なし――――――

「北斗………剛掌波ァァァァァァァァァァ!!!!!」

从; ∀从「――――――」

大きな大きな閃光が、通り過ぎた。

473 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:05:06.74 ID:MShrtUd/O
通り過ぎた先には、もう何もなかった。
ハイン、完全消滅………。

ξ゚⊿゚)ξ「………」

( ・∀・)「ふぃー………」

ξ゚⊿゚)ξ「お疲れさま」

( ・∀・)「うん、ツンもありがとな」

ξ゚⊿゚)ξ「………」

( ・∀・)「………」

ξ゚⊿゚)ξ「でさ、その………」

( ・∀・)「?」

ξ//⊿//)ξ「ぶ、ブーンの……す、好きな…体位……を……その……」

(;・∀・)

(;・∀・)「あ!!やばい!!」

(;・∀・)「ブーンが今とてつもなく命の危険にさらされている気がする!!早く、助けにいかねばぁぁぁぁ!!!」

ξ#゚⊿゚)ξ「待て、逃げんなコラァァァァァァァァァ!!!!」

495 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:08:13.77 ID:MShrtUd/O
――――――図書館前。

モララーが冗談で言った言葉。
それが、本当に再現されていると誰が思っただろうか。

(;^ω^)

ζ(゚ー゚*ζ

少女の手に、クナイ。
ブーン、行動不能。

そして

ζ(゚ー゚*ζ「さよなら」

デレの手が、大きく降りかぶられる――――――

515 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:14:28.39 ID:MShrtUd/O
――――――某所

簡単に言えば、椅子が宙に浮いていた。
浮いているだけではない。
その上には、人が。

('A`)「………あ、ああ………」

/ ,' 3「どうした、ドクオ」

('A`)「………いま、いまを持って」

('A`)「俺は………目覚めた………」

(´<_` )《【選択者《アレンジ》】には?》

('A`)「………あぁ」

/ ,' 3「ほぅ………」

('A`)「だが」

('A`)「………それだけじゃない」

(´<_` )《ん?》

('A`)「………ブーン」

――――――お前は、いったい………。

534 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:17:43.55 ID:MShrtUd/O
ζ(゚ー゚*ζ

(;^ω^)


からんからん、と。
クナイが、手からこぼれ落ちる。

「おいおい、危なっかしいぞ少女がそんなん持ってたらよ」

ζ(゚ー゚*ζ

「だからさ」

ζ(゚ー゚*ζ「………あんた、は」

「それは、『規制対象』だな」

(;゚ω゚)「…え……!!?」

( ´_ゝ`)「………ただいま、ブーン」


あ、兄者………?

570 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:22:06.11 ID:MShrtUd/O
(;゚ω゚)「え?…え……?」

( ´_ゝ`)「そら、少女。そいつ俺の仲間なんだ」

ζ(゚ー゚*ζ

( ´_ゝ`)「無駄にケガしたくなかったら、もう、帰んな」

ζ(゚ー゚*ζ「………」

(;^ω^)「おぉ!!?」

ひゅん、と一瞬。
一瞬で既に、デレはいなくなっていた。

かと思えば、図書館の屋根の上。

ζ(゚ー゚*ζ「……また会おうね、ブーンくん…」

それだけ言い残して、デレはまた消える。
最後の最後まで、何がしたいのかわからないやつだった。

587 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:25:28.44 ID:MShrtUd/O
( ´_ゝ`)「………さて、立てるか?ブーン」

ブーンは兄者に手を貸してもらい、体を起こす。
そして見やる。目の前の、命の恩人を。

((;^ω^)「助かったお!兄者…なんで……!?」

( ´_ゝ`)「………うん」

兄者。かつて守りたかった弟に洗脳され、道を違った悲しき規制人。

( ´_ゝ`)「実は、俺のこの『規制』の力、さ。これの規制の強さは、実は俺自身の『危機感の強さ』に依存する部分があるんだ」

(( ^ω^)「お?」

( ´_ゝ`)「だから、例えば他人の呼吸なんかを規制出来ないのかと聞かれたら、それは無理だ。害だと無理矢理に思っても、危機感を覚える事が出来ないからな」

((;^ω^)「い、いや、そういう事が聞きたいんじゃ………」

609 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:29:12.41 ID:MShrtUd/O
( ´_ゝ`)「そこで、だ」

((;^ω^)「お?」

( ´_ゝ`)「俺は弟者に洗脳された。その後が問題だ」

( ´_ゝ`)「洗脳されてから心に自己防衛機能でも働いたのか、俺は洗脳されながらも自分自身の行動に『このままじゃいけない』って危機感を覚えた」

( ´_ゝ`)「無意識に、洗脳に対して【強制規制《ストッパーテイク》】を発動させ、規制していたらしい」

((;^ω^)「……お」

なるほど、それで………。

( ´_ゝ`)「かつての俺には出来なかった芸当だ。もしかしたら、ちょっとだけ進化したのかもな」

( ´_ゝ`)「もしくは」

(  _ゝ )「曲がりなりにも、これは弟者の能力だ。なんだかんだ言いながら俺は……弟者を心から信用しきれていなかっただけ………かもな」

((;^ω^)「………お」

630 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:33:11.27 ID:MShrtUd/O
((;^ω^)「あ、兄者………」

( ´_ゝ`)「でさ、ブーン」

(( ^ω^)「お?」

( ´_ゝ`)「それ、なんだ?」

(( ^ω^)

(( ^ω^)「それ?」

( ´_ゝ`)「ほら、それ」

兄者が指を指す、それは
ブーンの、背中。

(( ^ω^)

((^ω^ )

( ∵(^ω^ )

( ∵)(^ω^ )

( ∵)(^ω^ )「………」

( ∵)(^ω^)

662 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:36:40.69 ID:MShrtUd/O
( ∵)ノシ

(^ω^ )「……いや、さ…」

(^ω^;)「お前だれぇぇぇぇぇぇ!!?」

( ´_ゝ`)「なんだそれ?ちょ、俺にも見せてくれよ」

( ∵)(;^ω^)「待ってくれお、こいつ、僕の背中に張り付いて離れてくれな………い………」

( ∵)( ^ω^)

( ∵)(;^ω^)「………背中?」


まさか、こいつ………

684 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:40:00.59 ID:MShrtUd/O
( ∵)

( ∵)(;^ω^)「………」

( ´_ゝ`)「……?どうした?」

( ∵)(;^ω^)「……ちょ、待って兄者…お願い、一個聞いてくれる?」

( ´_ゝ`)「は?」

( ∵)( ^ω^)「背中、絶対に、見ないで」

( ∵)(;^ω^)「こいつ多分、【チープ・トリック】………」

(;´_ゝ`)「………え、マジで………?」

715 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:46:29.61 ID:MShrtUd/O
【チープ・トリック】。
ジョジョに出てきた、人の背中を乗り移っていくスタンド。
人間の背中の取りつき、その人間が誰かに背中を見られた時、見られた人間を殺し、見た人間に乗り移っていくという悪魔のような能力。

( ∵)(;^ω^)「やばい、お………」

それが今、ブーンの背中に乗り移っている。
思い返せば先ほどの戦いの最中、【チープ・トリック】を一度大量に呼び出した。

その絞りカスが、ここにいる。

( ∵)(;^ω^)「ど、どうしよう…兄者……」

(;´_ゝ`)「え、いや、どうするもこうも………」

( ∵)(;^ω^)「確かこいつ、乗り移ってる人間の力を借りて動いてるから…こいつを傷つけたら僕が傷つくんだよな?」

(;´_ゝ`)「そう、だな」

( ∵)(;^ω^)「やべえええええええええええ!!!!」

735 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:50:50.37 ID:MShrtUd/O
( ∵)(;^ω^)「兄者、規制出来る………?」

(;´_ゝ`)「………無理っぽい。俺にとっては、何の危害でもないもん。俺が規制すんのは、俺にも直接害になるもの、だから……」

( ∵)(;^ω^)「え、ええええええ?」

(;´_ゝ`)「……ど、どうする…?」

( ∵)(^ω^;)「ど、どうするって………」

(*∵)(^ω^;)

(*∵)(;^ω^)「ちょ、まじでやだこいつ!見つめたら顔赤らめたよこいつ!なんかやだ!」

759 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:53:50.83 ID:MShrtUd/O
(;^ω^)「ど、どうす………?」

(;´_ゝ`)「………【気分次第《アンカーテイク》】………?」

(;^ω^)「やっぱり………?」

(;´_ゝ`)「やっぱり………」

(;^ω^)「………まぁ」

(;^ω^)「ものは試し、かお………」


(;^ω^)「【気分次第《アンカーテイク》】」

775 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:56:02.48 ID:MShrtUd/O
(;^ω^)「……みなさん、どうも…」

(;^ω^)「………あの、みなさん」

(;^ω^)「頼むから、こいつ外して」

(;^ω^)「………うん、指定アンカーは」

――――――>>780

 

780 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/20(土) 23:56:07.39 ID:mhoStziLO
T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力

 

857 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/20(土) 23:59:26.00 ID:MShrtUd/O
『能力が決定しました。』

>>780 T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力

( ^ω^)「………」

(;>^ω^)>「まじかよおおおおおおお」

888 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:05:03.28 ID:u0O7Tuf9O
(;^ω^)「ちょ、まじぃ事になったお………!」

(;´_ゝ`)「ん?俺にも手伝えない事か?」

(;^ω^)「……多分むりだお、いや、携帯とか持ってる?持ってるなら、YouTube見せて欲しいんだけど………」

(;´_ゝ`)「いや、携帯はないな」

(;^ω^)「まずったお………」

(;´_ゝ`)「ごめんな。俺だって一応ドクオ達の目を盗んで逃げてきた身だから

(;´_ゝ`)「何ももってくる暇がなくて、持ってるものと言えばこのT.M.RevolutionがHOT LIMITのPVで来てる衣装くらいなんだわ………」

(;^ω^)「それだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

35 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:14:22.96 ID:u0O7Tuf9O
(;´_ゝ`)「ごめんな、本当ならモー娘。のLOVEマシーンの衣装が良かったんだが………」

(;^ω^)「いやいやいやいいんだお!僕が欲しいのはそれなんだお兄者!!」

(;´_ゝ`)「え?」

(;^ω^)「僕の今回の能力は」

――――――「『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』なんだお!!」

(;´_ゝ`)「なっ……!!!」


( ´_ゝ`)「えらく簡単だなオイ」

(;^ω^)「え?」

75 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:19:03.31 ID:u0O7Tuf9O
(;^ω^)「え、兄者………?」

( ´_ゝ`)「なぁブーン」

( ´_ゝ`)「俺の、現実でのあだ名を教えてやるよ」

(;^ω^)

( ´_ゝ`)「『一人EXILE』『ラウンジ大学の処刑人』『Mr.バックダンサー』『せわしないやつ』『カラオケに連れてくと盛り上がりそうな友達ランキング4年連続制覇者』」

( ´_ゝ`)「それが俺………」

――――――この兄者の、二つ名、さ。

(;゚ω゚)「お………」


――――――果てしなく、カッコ悪い………

118 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:25:02.52 ID:u0O7Tuf9O
(;^ω^)「じゃ、じゃあHOT LIMITも………!!」

( ´_ゝ`)「そんなもん、胎児の頃にマスターしたぜ?」

(;^ω^)

なぜこいつはかっけつけてるんだろう。
しかしこの兄者、うざいが、何かの清々しささえ感じる。
この清々しさは、ハッカ飴の清涼感を軽く凌駕している。

(;^ω^)「じゃ、じゃあ、踊ってくれないかお?」

( ´_ゝ`)「ん?」

(;^ω^)「この能力、『T.M.RevolutionのHOT LIMITの衣装を着て、PVのダンスを完璧踊りきるとスタンドが解除される能力』……つまり、誰かとは指定されてないお!」

( ´_ゝ`)「てめぇダンスなめてんのか?」

(;゚ω゚)「え?」

次の瞬間には、兄者の堅い右拳がブーンの鳩尾に炸裂していた――――――

153 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:30:09.54 ID:u0O7Tuf9O
( ´_ゝ`)「お前はダンスをなめてる」

(;゚ω゚)「う……がぁ…!!!」

( ´_ゝ`)「人間の四肢で表現出来る限りの全てを尽くした動き!魂!芸術!美!」

( ´_ゝ`)「お前はいまそれを侮辱した」

(;゚ω゚)「お………」

わけが、わからない。
なんだこいつ。
わけがわからなさすぎてお母さんに会いたい。
親孝行したい。激しい勢いで親孝行したい。

( ´_ゝ`)「ま、道は一つだよな」

( ´_ゝ`)「今からお前に、ダンスを叩き込む」

175 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:35:03.38 ID:u0O7Tuf9O
みなさんに問いたい。
あなたは死を実感した事があるだろうか?

「あ、俺今から死ぬんだな」、と
そう感じた瞬間はあるだろうか?

僕は、今それを体感している。

「ダンスを叩き込む」

この一言に、死の恐怖を感じている。
ここにショボンがいたなら、兄者は地の彼方まで飛ばされている事だろう。

まぁ、なんにせよ。

死より苦しい、地獄が始まった。

(#´_ゝ`)「もっと上半身激しくやれコラァァァァァァァァァ!!!!遊んでんじゃねえぞォォォォォ!!!」

(;゚ω゚)「はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!はぁっ!!………」

(´∵)←なんか自分のせいでこんな事になってるのかと思うとちょっとやるせない気分になっているように見える表情。

207 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:42:01.11 ID:u0O7Tuf9O
――――――そして、5時間は経過した時。

(  ω )

( ´_ゝ`)「………」

( ´_ゝ`)「さぁ」

( ´_ゝ`)「見せてやりな、ブーン」


(; ω )

( ´_ゝ`)「どぅるるるるるるる~♪んだっ!んだっ!んだっ!んだ!どぅるるるる~(BGM)」

~~~♪~~~♪


(  ω )


~~~♪~~~♪


(#゚ω゚)「ヌフォォォォォォォォォォォォォォォォォウ!!!!」

――――――魂、爆裂。

234 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:49:07.11 ID:u0O7Tuf9O
<(#゚ω゚)>「歌詞(某組織の要請により削除)」

( ´_ゝ`)「ヘイ!!!」

√(#゚ω゚)√「歌詞(某組織の要請により削除)」

( ´_ゝ`)「セイ!!!」

\(#゚ω゚)/「歌詞(某組織の要請により削除)」

( ´_ゝ`)「イェイ!!!」

[(#゚ω゚)]「歌詞(某組織の要請により削除)」

「(#゚ω゚)「「やれ」

┐(#゚ω゚)┐「そう」


≦(#゚ω゚)≧「くァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァい!!!!」


( ´_ゝ`)「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」

世界が、覚醒する――――――

264 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:52:49.08 ID:u0O7Tuf9O
――――――【ただいまブーンは大変見苦しくはっちゃけ中です。ここからはしばらく原曲様の歌詞をお楽しみ下さい】――――――

(某組織の要請により削除)
※19話が消えまくってる理由はコレか...w



290 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 00:57:33.79 ID:u0O7Tuf9O
ブーンが鼓舞する。
我踊る、故に我有り、と。
ブーンはそこで一人でいながらに
まるで祭りのような熱気を放っている。

(;´_ゝ`)「ブーン!!ラストだ!!お前、頑張れ!!お前、今!!」

(;´_ゝ`)「今!!最高に!!輝いてるぞォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」

(#゚ω゚)「ヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアイアアアアアアアア!!!!!」


(#゚ω゚)「歌詞(某組織の要請により削除)」


しかし、惜しむらくは、どれだけ楽しい祭りも

――――――必ず、終わりを迎える

308 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 01:02:08.01 ID:u0O7Tuf9O

/(#゚ω゚)√「しま!!」

Υ(#゚ω゚)Υ「鮮!!」

\(#゚ω゚)/「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアオッ!!!!」


( ´_ゝ`)

(#゚ω゚)「…はぁ…はぁ…!!!」

( ;.;)←感動で前が見えない

327 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 01:05:29.57 ID:u0O7Tuf9O
( ´_ゝ`)「………よく、やったな」

(#゚ω゚)「はぁ…はぁ…はぁ…は………」

(#;ω;)「………お?」

ブーンの目からは、涙が。

( ´_ゝ`)「当たり前だ。あんだけ心を動かしたんだ」

( ´_ゝ`)「そりゃ、魂も汗をかくよ」

(#;ω;)「あ、兄者ァァァァァァァァァァ!!!!」

(つ.;)←もう駄目

366 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 01:11:50.57 ID:u0O7Tuf9O
――――――某所


ζ(゚ー゚*ζ「………」

ζ(゚ー゚*ζ「ブーン……あなたは一体…」

「悩み事?めーちゃん心配中」

ζ(゚ー゚*ζ「メタル、ちゃん………」

メタ*' -')ル「あせりすぎだよデレちゃん。めーちゃん困惑だし」

ζ(゚ー゚*ζ「そんな事ないよ」

メタ*' -')ル「あるよ」

ζ(゚ー゚*ζ

メタ*' -')ル「めーちゃん立腹だし」

ζ(゚ー゚*ζ「………」

379 : ◆BnhUepkPaA :2010/11/21(日) 01:14:21.43 ID:u0O7Tuf9O
ζ(゚ー゚*ζ「………わかったよ」

メタ*' -')ル「ここで焦っちゃ駄目。もしここで死んだら、なんのために私達、選択者《アレンジ》になったかわかんないじゃん。めーちゃん焦燥よ?」

ζ(゚ー゚*ζ「うん…うん。わかってる…」
メタ*' -')ル「本当に?めーちゃん確認!」

ζ(゚ー゚*ζ「わかってる」



――――――「わかってるよ」


第十九話、終わり。

Posted at 2011/08/28 13:28:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | ブーン系小説 | パソコン/インターネット

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何シテル?   06/06 15:48
最近、数年ぶりに復活しました。 車も買い換え心機一転、ブログ活動を再開してます。 大したことは書きませんが、よろしくお願いします。
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トヨタ プリウスPHV ミシロ号 (トヨタ プリウスPHV)
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