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2017年05月07日

フォレスター購入に至るまで~「SUV」の流行りにいかに乗せられたのか

 ネットの記事の中にSUVが流行りで,上海のモーターショーには右も左もSUVといったものがあった。僕自身は「流行り」とほとんど関係ない感じで生きているけれど,なぜか「流行り」の中にいるっていうのがちょっと驚きだった。

 先日,フォレスターのレビューで書いたけれど,僕としてはCX-5に一番初めにデザインで惹かれて,試乗して,「すごいなあ」と感じて「これが欲しい」というところから始まった。というよりも,その前は実際にどのような車が欲しいかということでは,冬の帰省の際に「後席シートで寝られる車」,「燃費がそれなりにいい」,「登山などに行くときに使い勝手がいい」,「引っ越しの際,荷物がそれなりに積める」などが条件だった。そして僕としては,フィットに乗っていたこともあって,「フリードスパイク」がいいな,と考えていた(考えてみれば,「ミニバン」に惹かれているというのも流行りと言えば流行り,「コンパクトカー」に惹かれていたというのも流行りと言えば流行り…か??)。

 「フリードスパイク」は何しろ後部座席がフラットで,足が伸ばせそうだった。問題は姉が普通のフリードに乗っていたので,ちょっとだけ運転する機会があったが,その時に「結構音が大きいな」と感じたことがあった。何しろフィットを気に入っていたし,「次もホンダでいいな」と思っていた。「フリードスパイク」の試乗に行きたかったが,フィットベースで作っているという「ヴェゼル」にも興味があった。それでホンダに行ってみた。そこのホンダの営業マンがまったくやる気がなかった。いや,それはいいかな。こちらとしても,あんまり熱心に来られても,気が引けてしまうところがあったので,それでいいとは思ったけれど,何やら「感じが悪かった」というのが大きいかもしれない。

 そしてヴェゼルの試乗。一番の難点は冷暖房のところが「タッチパネル」になっていたところ。加速はスムーズで,ぐんぐん走る。そして静かだった。けれど,何か機械的な感触が消えない。MTに乗っていた僕にとっては,何か「ふわふわ」とした感じがあった。「いい車だよな,これ」と思ったけれど,そのホンダの営業マンの感じと,この印象が強く,ヴェゼルは除外された。今考えてみると,後からはまた候補に挙がる除外の仕方かもしれない。

 なんとなくホンダが除外されていく中で,「自分はどんなデザインのクルマが好きなんだろう?」と思っていろいろ見ていった。その中で「いいなあ」と思ったのがマツダの「CX-5」だった。これがSUVとの出会いでもある。値段も高いし,「自分には買えないかな」と思っていたけれど,マツダのディーラーに行ってみた。試乗してみてびっくりだった。本当に乗りやすい。加速感もいいし,ディーゼルというのは何よりも燃費がいい。CX-5の赤色も本当にいい色だったし,室内も上質だった。「マツダコネクト」もいろいろ批判されているようだけれど,これまで全くナビを使ってこなかった僕には,「それなりに動けばいい」,というところがあった(でも考えてみると,これ,今,僕の中でナビのひとつの問題になっている,走行中に操作する問題がディーラーと一体となって出てくるのか??)。その時は結局決算期であったことでタイミングが合わず,一旦引いたが,「中古でもしいいのがあったら,それでもいいな」という想いはあった。そして並行して乗ってみたアテンザも本当にいいな,と思えていた。車の大きさとか,そういうのよりも車としての魅力がある,という風に思った。アテンザだったら,背は低くとも余裕で後ろに寝られそうだ。

 そのしばらく後に,フォレスターも試乗に行った。「乗りやすい車だな」と思ったが,CX-5ほどの運転の気持ちよさはなかった。アイサイトのクルーズコントロールの実演で実際止まっているのを見て「すごい」とも思ったが,実のところ,そこまでの安全性能は必要あるのかなあ,と思ったりもしていた。試乗車でのアクセルワークを試し頑張ってみたが,燃費は11㎞/lくらいだった。担当者のお姉さんは割と感じが良かったけれど,そしてまだまだCX-5の魅力が支配していたように思う。

 昨年の6月ぐらいだろうか?某自動車修理工場のサイトに,CX-5のエンジンを分解したときに,これだけの煤が出る,という写真が載っていたのを見た。ちょっと考えられないくらいの煤の量で,調べてみるとセンサーにもかなりの煤が付着しているのをいくつも発見した。「クリーンディーゼル」という最先端技術にはそういう問題がまだ未解決のまま残っている,というように感じた。ここで考えたのはフィットを購入したときのひとつの動機が,「ベストセラーカーはメンテナンスもそれなりにやりやすいし,たくさんの人が乗っているから,後期型になるにつれて問題がそれなりに解決していく傾向がある」ということだった。もちろんそれはガソリンエンジンは前提で,車全体としての問題,ということだが,CX-5には,「独自のクリーンディーゼル」という話,つまり魅力となるものでもあるが,逆に言えば歴史の浅さがついて回る話があると感じたわけだ。煤の話も,もちろん後期ではそれなりに改良されているのかもしれないけれど,何よりもマツダが「問題」として取り上げていないのが気になった。10年は乗ろうと思っている車に,その賭けは危うい。最新技術をちょっと味わうつもりだったらいいのだけれど。

 アウトランダーPHEVにも目移りしてみた。三菱のディーラーに実際言ったが,そのころは不正燃費問題でガラガラだった。乗ってみると,「未来のクルマ」に乗っている感じだった。スーッと加速する。そして電源が使えるというのはこの車の大きな特徴だった。後部座席も横になれるほどのスペースがあって使い勝手がいい。フロントフェイスも,それなりに良かった。問題は,PHEVという特徴をどこまで生かせるか,ということ。うちは賃貸マンションだ。それで近くの電気ステーションの位置を確認してみたり,どういう使い方をすれば最も使い勝手がいいのかを考えた。充電時間は結構かかるようだった。ガソリンでも走ることのできるアウトランダーは,電気ステーションで充電をしていると白い目で見られるらしい。急速充電を何度も使うと,電池の機能が徐々に落ちるらしい。バッテリーの交換には70万くらいはかかる。リチウムイオンのバッテリーはそれなりにもつようにできているのだろうけれど,未だに電気自動車はなかなか普及しない。…最新の技術にはリスクが付きまとう。何年乗ることができるのだろうか,という話に戻っていった。頭の中で,何度もこの車に乗って日常を過ごしているところを想像したが,徐々に「やっぱり,結構難しいんだな」という結論に達していく。

 フォレスターはCX-5との比較で,よく動画等をチェックしていたら出てきていたのだけれど,じわじわ株が上がって行った。なんというか,地味なんだけれど,地道な感じがあった。そして走行性能はすこぶる良い。雪道やX-modeの動画などを見るたびに,そんな性能,どこで使うんだ?と思うけれど,フィットで一度,数年前のあの関東圏の大雪のときに坂道でスタックしたのがよぎる。それから実家に帰る途中,山道で味わった今にもスタックするのではないかという緊張。もちろん,考えてみると限界性能の話でなければ,ヴェゼルやCX-5,アウトランダーだって,ある程度走れるに決まっている。特にCX-5というか,マツダのAWD技術はかなりのものになっているように感じられた。けれど,最終的には地道に積み上げてきた技術がいいな,と感じるようになってきた。車を探し始めてから1年半くらいはかかって,フォレスターが少しずつ前へ出て,そしてトップに立った(笑)

 内装はひとつ,フォレスターで気になっていたところのひとつでもあった。真っ黒で,割とそっけない。中古で売っているものを見ても,大体がナビがとられていて面白い感じじゃなかった(このことが影響して,デザインが一体となっている純正ナビを選んだが,たぶん失敗なのだと思う。こうやって売られているのにはそれなりにユーザーとの関係で,理由があるのだろう)。けれど,X-breakのオレンジステッチだったら,それなりに良い感じだろうか,と感じていた。そして中古市場で,近くのお店でオレンジのフォレスターが出た。内装を見に行くことにした。

 オレンジステッチが入っているだけで,ずいぶんいい感じに思えた。本当はあまり変わらないのかもしれないけれど,乗っていて気分が違う。心なしか,乗り心地も好みに近づいた感じがした。試乗もさせてもらうと,「やっぱりいい車に違いないな」と感じがした。CX-5ほどの「人馬一体感」はないが,ちゃんと洗練されている。

 けれども,オレンジのX-Breakの前に立っている自分がどうもしっくりこない。歳をとってきたからか,わからない。明るいオレンジ色。すると中古車店の方が,「ヴェネチアンパールレッド」が気になっているのなら,ディーラーで一度見た方がいいと思う,ということを言ってくれた。そして見に行った。その色は渋いが,なかなか自分に合っている感じがした。

 そこから,すぐに新車,というわけではなく,フォレスターを調べ,中古市場で今乗っているグレードが出ないかチェックしていった。たぶん数か月はそういう日々が続いたと思うが,なかなかこの色,ないんだよな。白と黒は本当にたくさんあるのに。目立つ色なのかもしれないから,場所によっては乗りにくいのだと思う。白と黒のクルマがひしめくなかで,あんまり注目を浴びることが良いことに転がるのではなく,悪いことに転がるというのも良くあることだ。雪の多い地域でよく売れているのだし,仕方がない,とかともかくいろんな理由を考えた。ともかく,市場にはなかなか赤色は出ない。最終的には以前に行ったスバルに行き,新車を購入することにした。

 今でも,あのCX-5の乗り味は気になる。今乗ったら,どんな感じだろうか?とも思ったりする。けれどもマツダが煤の話について(一度,確かリコールは出ていただろうかな),ちゃんと向き合って,公表しないからには,危険な感じがする。車は,ディーラーが関わってくれる期間,すなわち3年とか5年まではいろいろと親切にしてくれる気がする。けれどもそれ以上のところは,自分のメンテナンス次第になるように思う。ということは,自分の手出しのできないところ,あるいは近くの自動車屋が手出しができないところが増えれば増えるほど,いろいろなトラブルが増えるということでもあるのだろうと思う。特に基幹部分に関してはシンプルな方がいい。自分のもっているそういう感じが,フォレスターの株をじわじわと上げて,購入に至った大きな要因だと思う(まあ,アイサイトは完全に精密機械だし,これがどうなるのか,はわからない。でもアイサイトは補助装置であって,切ろうと思えば切ることができる)。今後も,乗っている中で,この車の魅力がじわじわと僕の中に根付いていってほしいな,と思っている。
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Posted at 2017/05/07 10:16:07

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