米寿の名優

監督業に専念すると宣言したはずのクリント・
イーストウッド（88歳！）が「グラン・トリノ」
以来10年ぶりに主演に復帰した映画「運び屋」
を観ました。



若い頃演じたダーティー・ハリーなどの役も
かっこよかったですが、その後歳を重ねて映画
の中でも老け役を演じるようになり、ますます
渋い魅力が増したように思います。



カタギになった老いぼれの元悪党がひょんな
きっかけで旧友と賞金稼ぎに行く「許されざる者」
1992

この映画大好きです♡


元宇宙飛行士候補だった老人達が実際に宇宙に
行くことになる「スペース・カウボーイ」2000

訓練でヨタヨタになる様子がリアルでした。
でも爺様パワーに感動。


老いた退役軍人が移民の隣人を守る為にギャング
に立ち向かう「グラン・トリノ」2008

エンディングに震えました。


いずれも衰えた体をも表現する渋みを増した演技
に魅了されました。
あえて老け役を極めようとしているような感さえ
あります。

さてこの映画は実在した90歳の麻薬の運び屋に
着想を得て作られたそうです。


クライム・ムービーなのですが、イーストウッド
監督らしい家族愛の物語でした。
アンディ・ガルシア（ゴッド・ファーザー3）が
ギャングのボスだし、実の娘も娘役で出演して
いて他のキャスティングも完璧でした。

米寿を迎えてもなお演技に向き合うクリント・
イーストウッド。
50、60ははなたれ小僧、働き盛りは70、80と
いう浅野総一郎翁の言葉（多分渋沢栄一の格言
のリメイク）を思い出しました。
自分がそんな年齢まで生きていられるかは
わかりませんけどね😅

劇中に登場するリンカーンのピックアップ・
トラックがかっこよかったです。

クロームのホイールが欲しい♡