いま日本国民の９割以上の方はきっとこう思っているでしょう。
プーチンは悪魔。
ゼレンスキーは偉い。
ロシアは悪くて酷い国。
ロシア軍は非道。
ロシアの発表は全て嘘。
ウクライナかわいそう。
ウクライナを支援しよう。
もっとロシアを制裁しよう。
ウクライナの国民がかわいそうなのは間違いありませんが、他はよく考える必要があります。
その理由を書きます。
僕自身あの冷徹でリアリストのプーチンが国際世論の非難を覚悟の上で、なぜ侵攻に踏み切ったのか最初は全くわかりませんでした。
プーチンが戦争を始めた理由
歴史を紐解くと、ウクライナはだいたい18世紀以降はロシアの領土でしたし、ソビエト連邦では第２の共和国でした。
ソ連崩壊後ウクライナは独立しましたが、政権は当然親ロシア派でした。
しかし2014年の革命により政権は崩壊し親欧米派の傀儡政権が誕生します。
アメリカのネオコン（軍産複合体）がウラで動いていたと言われています。
（日本の元駐ウクライナ大使もはっきり公言しています）
アメリカがCIAなどを使ってよくやる政権転覆ですね。
プーチンはクリミア半島に侵攻してこれを奪い取ります。
この時も西欧諸国は非難して制裁をかけましたが、今回のような大規模な制裁は行いませんでした。
戦闘が行われることなくあっという間に占領されたからです。
親ロシア派の住民も抵抗しませんでした。
アメリカもうしろめたい気持ちがあったのかもしれません。
ウクライナは日本にとって遠い国です。
当時の安倍政権はアメリカに追随して非難は行いましたが、ロシアとのパイプは維持しました。
もともとヨーロッパで何度も戦場になった国です。
利害関係のないよそ者の日本が先頭を切って非難することのほうがむしろ異常なのです。
日本の国会議員の前でゼレンスキーが演説をしたときに、山東議長のコメントを聴いて、あまりの頓珍漢ぶりに唖然としました。
（まるで時代劇のようです）
そもそもゼレンスキーは、アメリカに言われて日本の国会議員の前で演説したのです。
彼の頭の中には日本の存在はなかった筈です。
アメリカにいつもコロッと騙されるのがお人好しの日本です。
その意味では、トランプ大統領はバカ正直な人物でした。
今回の戦争はロシアとウクライナの戦争ではありません。
ロシアとアメリカの代理戦争です。
ロシアと交わしたNATO不拡大の約束は反故にし、次々に加盟国を増やし、西欧諸国はウクライナまで手中に収めることになったのです。
プーチンは国防上の恐怖を覚えたに違いありません。
プーチンはアメリカやNATOと交渉しようとしましたが、全く相手にされませんでした。
相手を追い詰めて、開戦をさせる手法が太平洋戦争と似ていませんか？
歴史は繰り返されました。
また日本が過去に経験した日清戦争、日露戦争を思い出してください。
ロシアの南下に恐怖を感じた日本が開戦したのです。
それと全く同じです。
良いとは言いませんが理解はできます。
プーチンは狂人でもヒットラーでもありません。
ちなみに日本に日露戦争の戦費を貸してくれたのはシフというユダヤの金融資本家で、現在のネオコンにもつながる人物です。
いつも戦争の陰に居る人達です。
開戦は避けられなかったのか？
アメリカがその気になれば避けられたと思います。
バイデンとプーチンは2021年末に電話会談をしています。
アメリカがそれなりの譲歩をすれば開戦は避けられたはずです。
では、なぜ避けられなかったのか？
それはアメリカがロシアに侵攻して欲しかったからだと思います。
戦争、それもアメリカ本土から遠く離れたヨーロッパで戦争が起これば国防上の不安はなく軍需産業が儲かるからです。
堂々と湯水のように税金を企業に流し込んでも、人道上の理由と言えば誰も反対できません。
これを見れば誰がアメリカを支配しているかがわかります。
大統領ではありません。
JFKは排除され、アメリカはベトナム戦争へのめり込んでいきました。
そしてロシアが戦争で疲弊し、没落するかもしれないと思ったかもしれません。
ロシアは強力な核戦力を持っていますが、GDPは既に韓国に抜かれているのです。
バイデンは、はじめからアメリカは軍事介入しないとわざわざ言って、ロシアに侵攻しやすくさせています。
兵器を使って消費するために、時々因縁を付けて戦争をする国がアメリカです。
大量破壊兵器があると嘘を言って始めたのがイラク戦争でした。
気に入らないと殺すのは、まるでヤクザさながらです。 （サダム・フセイン）
プーチンはウクライナにいる「ネオナチ」からロシア系住民を守るために特別軍事作戦を行った？
プーチンが侵攻した理由は国防上の理由ですが、ロシア国民に説明したネオナチの話はあながち嘘ではありません。
「アゾフ大隊」とその背後にいる政権中枢はウクライナ東部のロシア系住民を攻撃していました。
開戦のはるか前に独立系のフランス人ジャーナリストが潜入して作成したドキュメンタリーを観ました。
日本政府もそのことを承知していて公安調査庁がアゾフ大隊をネオナチ組織（テロ組織）としてホームページに掲載していました。
2022年4月1日に在日ロシア大使館に指摘されると公安調査庁は8日にあわてて削除しています。
日本のマスコミはそれを承知の上で一貫してアゾフ大隊のことを国防の英雄のように報道しています。
（アゾフスターリ製鉄所の戦い）
ロシアの国営メディアとなんら変わりません。
ロシアは民間人を殺しているから非道？
そのとおりだと思います。
正確な数は分かりませんが、5,000人以上の民間人が巻き込まれて死亡したと伝えられており、国外へ逃れた難民は膨大な数です。
全く気の毒な話です。
しかしアメリカはイラク戦争で30万人の民間人を殺害したと言われており、日本でも東京大空襲で一晩で10万人、原爆投下では広島長崎で一瞬のうちにそれぞれ数万人の民間人が殺されました。
むしろ民間人の犠牲者は今回のほうが少ないです。
だからと言ってそれがよしとは言えませんが、ロシアが無差別に民間人を殺害しているわけでは無さそうに見えます。
ウクライナ政府は徹底抗戦を訴えるだけではなく、もっと民間人の避難を優先させるべきでしょう。
国連でロシアがウクライナは民間人を人間の盾にしていると主張しても、西側は聴く耳を持ちません。
またロシアが嘘を言っていると思われるだけです。
ブチャでの民間人虐殺など
ウクライナ政府が発表して西側メディアが公表したブチャでの民間人虐殺、有名な産院の爆撃、ハルキウ市庁舎へのミサイル攻撃、駅舎へのミサイル攻撃などについても欧米の一部メディアでは自作自演のフェイクニュースではないかと指摘されていますが、真相は闇の中です。
（産院から逃げた女性のインタビューで爆撃はなかったと話すのは観たことがあります）
もちろん日本のマスコミは報道しません。
それに国連の人権調査団がブチャに入ったにもかかわらず未だに虐殺の証拠が提示されていません。
ウクライナ側が現場をすぐに片付けてしまったからです。
最初に観たニュース映像だけが、印象に残ります。
特にウクライナは情報戦が得意なようです。
アメリカのCNNなどのマスメディアが協力しているからです。
報道にはどちらにも嘘があるでしょう。
戦争は情報戦ですから片方のニュースだけを盲信するのは危険だと思います。
プーチンは国内メディアを弾圧しているではないか？
そのとおりです。
ロシア国内の独立系メディアはすべて潰されました。
また戦争に関してフェイクニュースを流すと最長15年の刑を科すことができる法律改正が行われました。
日本や西側のメディアは情け無いことに、我先にロシアを逃げ出しました。
ロシア・ジャーナリストの一部は国外に出て良心に従って戦争反対を訴えています。
しかし西側の大手メディアも同じです。
西側のマスコミには冷静な報道はなくロシア非難一色で、ユーチューブもSNSも検閲されています。
日本の専門家と称する人がTVに出て欧米のマスコミ報道を鵜呑みにして、あるいはアメリカの戦争研究所の発表を鵜呑みにして垂れ流し、ことごとく予想を外しています。
外れるのは報道や発表がプロパガンダだからです。
コロナのときに観た光景と同じです。
2ヶ月3ヶ月の長いスパンで観察すると、いかに的外れなことを言っていたか気がつくでしょう。
その最もたるものはロシアへの経済制裁です。
ロシア制裁は効果があるのか？
全くありません。
ロシア・ルーブルの為替レートを見れば一目瞭然です。
そもそもSWIFTから全面的にロシアを排除することはできませんでした。
資源・エネルギー・食糧をロシアから輸入する必要があるからです。
ロシアの天然ガスの輸入を減らしても、中国とインドが喜んで買うだけです。
むしろ経済的にインフレが進み、エネルギー価格が高騰して困窮しているのは西欧諸国の方です。
制裁が更に強化されると西側諸国の方が被害が大きいでしょう。
日本も例外ではありません。
蕎麦の実は国産は10%くらいで、あとはロシアなどからの輸入ですから、そのうち蕎麦は我々の口に入らなくなるでしょう。
（蕎麦はどうでも良いやないか〜い😅）
中東に原油増産を呼びかけても増産する筈がありません。
価格が高騰している方が儲かるからです。
エネルギーがない日本は原発をドンドン再稼働して、CO2を出す石炭火力発電所もバンバン稼働した方が良いのではないでしょうか。
それまで電力を使うEVは補助金を凍結すべきです。
戦争を終わらせるにはどうしたらよいか？
西側諸国がウクライナへの武器供与をやめることです。
武器供与をやめないかぎり戦争は終わりません。
ウクライナを支援し続けることが死人の数を増やすのです。
さらに万一ロシアが負けそうになったら核戦争が起こるかもしれません。
日本が取るべき道は？
アメリカのポチであるわが国が、米国に追随して非難するのは仕方がないですが、なにもNATOまで総理大臣がのこのこでかけていって追加制裁でございと得意になる必要は全くありません。
西側諸国のしんがりで小さく、お付き合い程度にひっそりと非難すればよいのです。
独自制裁などもってのほかです。
明らかに現在はやり過ぎですし、国益を考えているとは思えません。
頭悪すぎです。
またウクライナ難民を受け入れたのは良いのですが、やってますアピールの為に何の血縁のない者も受け入れた結果、既に所在不明者が複数いるそうです。
ネオナチのテロリストでないことを祈ります。
「阿保ちゃいまんねん。パーでんねん🤣」
おかげで北海道の漁民はすでに苦労されています。
政治家は外交において何よりも自国の国益を優先しなければなりません。
この戦争に日本が入れ込むことが、いかに愚かなことか気が付かなくてはなりません。
しかもアメリカが起こしたような戦争です。
安倍政権の時代は日米関係を強化し、アメリカに追随しながらも対中、対ロシアとは一定の関係を維持して来ました。
おそらくプーチンと差しで話をして、ロシアと和解できる日本の政治家は27回も首脳会談を行った安倍さんだけだったでしょう。
（ちなみに岸田さんも林さんもロシアへの入国禁止処分を受けましたが、安倍さんは対象外でした）
その安倍さんが亡くなったのが残念でなりません。
【結論】
誰が悪いのか？
ロシアはたしかに悪い。
しかしネオナチを飼っているゼレンスキーも胡散臭い。
でも一番悪いのはアメリカ（のネオコン）です。
さらに現在の日本の政権は無能。
（あくまでも個人の感想です）
いま日本国民の９割以上の方はきっとこう思っているでしょう。
ちょうど２年ぶりに盛大に発熱しました。
