アーロン・ケリアティ博士
「Technocratic Medicine」
ナチスに歴史的な類似性を持たせると、人々は本能的に反発し、「そんなことはここでは起こり得ない」と言うでしょう。
そこで私が最初に言うことは、1930年代のナチスの医療が世界で最も優れていたことをアメリカ人が理解することだと思います。
医療機関、医療教育機関、そこの学校は世界一と言われていました。
この国は文明国であって、突然野蛮になった後進国ではないのです。
ヨーゼフ・メンゲレや他の何人かは精神病質のカテゴリーに入るかもしれませんが、彼らの多くは著名な科学者であり、非常に優れた医師であったと考えられています。
彼らの第一の主張は、
「私たちが行ったことはすべて合法であったのに、何の法律に基づいて私たちを起訴するのか?なぜなら、私たちがこれらの行為を行ったときのドイツの法律は、それらを許可していたからだ」
これは非常に良い法的質問です。
この難問に対処するために、私たちはこの自然法に基づく議論と、人道に対する罪という法的概念を考え出す必要がありました。
たとえ特定の国家の法律がこのようなひどい違反を許していたとしても、それでも人間として、人類の家族の一員として、知らないでは済まされないことがある、という考えです。
人間の心には、決して犯してはならない倫理的規範が刻まれており、あなたはそれを明らかに犯しているのです。
医師たちの第二の主張は、利便性、そして奇妙に聞こえるかもしれませんが、同情心でした。
彼らは、これらの実験が行われた医療病棟の条件は、他のすべての囚人が収容されていた通常のバラックの条件よりも人道的であると主張しました。
よりよい避難所、よりよい食事、死のキャンプの文字通り死にそうなレベルの仕事と労働条件からの休息があったのです。
それらのこともまた、おそらく事実だったのでしょう。
だからといって、インフォームド・コンセントのない囚人に対して実験を行うことによって、これらの患者に対して犯した重大な犯罪と重大な倫理違反から医師たちを免責することはできません。
世界は、この2つの正当化に断固としてノーを突きつけました。
ナチの医者について人々が抱いているもう一つの誤解は、彼らが科学的に全く役に立たない実験をして、それを楽しむために人を殺している、ただのヤブ医者だということです。
まあ、確かに科学的な正当性のない実験もありましたが、その多くは今日でも医学の教科書に載っているような科学的・医学的情報をもたらしています。
私は現政権や前政権、あるいはこの国の指導者たちをヒトラーのナチス政権と比較しているわけではありません。
しかし、それでも、このような類似点があり、その根底にある精神性や今日進み始めている根本的な議論という点で、私は非常に懸念しているのです。
1920年代から1930年代にかけて、ドイツの医師たちに起こったことは、自分たちの主な忠誠心は、目の前にいる病気の患者個人に対してではなく、社会組織全体に対してだと確信するようになったということです。
注.ニュルンベルク綱領
ニュルンベルク綱領は、非倫理的な人体実験研究に対し、第二次世界大戦後のニュルンベルク裁判の一環で1947年に行われた「医者裁判」の結果として生まれた、人間を被験者とする研究に関する一連の倫理原則である。
これがのちの「ヘルシンキ宣言」といった研究倫理の確立に繋がり、医療倫理の発展、そして患者の権利の確立へと結びついた。
「臨床試験の一部が継続されています」
→ 中長期的な安全性を確認する治験が継続中で、まだ終了していないということです。
インフォームド・コンセントが不十分な治験は、ニュルンベルク綱領違反の「人体実験」です。
【ニュルンベルク綱領における10の要点】
1. 被験者の自発的な同意は絶対に不可欠なものである。
2. 実験は、社会の利益のために 実りある結果を生み出すようなものであるべきであり、他の方法や研究手段では実行不可能なものに限り、また無作為でも本質的に不要なもので あってはならない。
3. 実験は、動物実験の結果、及び病気の自然な過程についての知識、 研究中の他の問題についての知識に基づき設計され、予想される結果が実験を正当化させるものでなければならない。
4. 実験は、すべての不必要な肉体的および精神的な苦痛や怪我を避けるものであるべきである。
5. 死亡または身体障害を負う傷害が発生すると信じうる先験的な理由がある場合、実験を実施してはならない。
ただし、場合によっては、実験医が自ら被験者としての役割も果たしている実験は除く。
6. 起きうるリスクの程度は、実験によって解決されるべき問題の人道的重要性によって決 定されるものを超えてはなら ない
7. 被験者を、わずかな怪我や障害の可能性から守るために、 適切な準備と、適切な設備のもとで行われるべきである。
8. 実験は科学的に資格のある人によってのみ行われるべきで ある。
実験を行う者、または参加する者は、その実験のすべての段階を通して、最高度の技術と注意が要求されるべ きである。
9. 実験の過程で、被験者が実験の継続が不可能であると思われる肉体的または精神的状態に達した場合、実験を終了する自由を被験者に与えるべきである。
10. 実験の過程で、責任者たる科学者は、その立場で求められる誠実さ、優れた技能、注意深い判断力、に基づいて、万一被験者に傷害、身体障害、または死をもたらす可能性がある場合には、いつでも実験 を終了できるよう、 備えをしておかなければならない。
★5については今回の治験は完全に違反していますね。
(死亡または身体障害を負う傷害が発生すると信じうる先験的な理由があった↓)
嘘の証拠
違法な人体実験に見えます。
ブログ一覧
Posted at
2023/03/28 08:18:52