EUはすでにワクチン離れ。しかしファイザーのキャンセル交渉は難航。

ファイザー社のアルバート・ブーラCEO（中央）とウルスラ・フォン・デア・ライエンEU委員会委員長



ポーランドの大臣がファイザーに怒りの書簡
2023年5月2日

EU加盟国は、製薬会社に不必要なワクチンの接種費用を負担させないよう、何カ月も努力してきた。
しかしワルシャワの政府は我慢の限界に達し、ファイザーを攻撃している。
また、疑惑の取引の詳細も漏れてきている。

予防接種キャンペーンが終了した後、欧州連合（EU）は膨大な量のワクチンを抱えている。
今年と来年にはさらに数億本のワクチンが入荷する予定だが、必要ないため、EU加盟国は数ヶ月前から契約を遡及して調整しようとしているが、大きな成果は上がっていない。

ある国は今、厳しい交渉の前に我慢の限界に達し、怒りをぶちまけている。
ポーランドのアダム・ニエジエルスキ保健相は火曜日、「ファイザー社の株主」宛てに書簡を書いた。
入手したこの書簡には、安定した疫病状況にもかかわらずファイザー社が想定している数億回分の投与量を届けることは「まったく無意味」であると書かれている。

ワクチンに関心のある政府は存在しないと大臣は述べ、ワクチンを開発したファイザーを賞賛したが、結果として生じる経済的利益には限界があるはずだと記した。
ニエジエルスキは、政府、製薬会社、仲介役のEU委員会間の協議の機密保持に関するこれまでの有効な合意も破棄している。

「これは文字通り、投与量を生産しないためのコスト」である。
いずれにせよ、ニエジエルスキは、ファイザーが各州に提案していることを明らかにした。
「これは、計画とは逆に、総量を減らす一方で、生産されなかったワクチンの価格を半額にすることだ。つまりファイザーが１円も負担しない、文字通り生産しないためのコストだ」

ニエジエルスキは、ファイザーが「満足できるレベルの柔軟性を示し、現実的な提案をする用意がない」と結論づけなければならないことを非常に残念に思うと書いている。
対話への意欲は常にあったが、人道的なアプローチはなかった。
保健相はファイザー社に対し、「EU市民と加盟国に対する責任を果たし、すべての人にとって公平な解決に向けて誠実に取り組む」よう求めた。
ポーランドは、製薬業界はお金だけの問題ではないと信じ続けたいと考えている。

ドイツ政府はこの交渉について控えめにしているが、ワルシャワは他の東欧諸国と同様に、既存の契約にもかかわらず、いかなる状況でもワクチン接種の支払いを継続したくないと数ヶ月前から公言している。
ポーランドは、疫病状況の変化に加え、ロシアのウクライナ侵略戦争とそれに伴う難民の波が国の財政に大きな負担をかけていることを理由に挙げている。
ブルガリア、ポーランド、リトアニア、ハンガリーは、3月中旬にすでに公開書簡で、「加盟国のニーズを超え、加盟国が望まない納入には同意できない」と書いていた。

出典


■金の亡者であるビッグファーマ（巨大製薬会社）。
「世界で唯一」６回目のブースター接種を開始した日本が世界の在庫処分場になりつつあります。