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2022年11月14日 イイね!

何故日本の給与は上がらないのか?

何故日本の給与は上がらないのか?なぜ日本の給与は上がらないのか考えてみました。

(興味のない方は優しくスルーしてください)

報道によると日本の平均給与は過去30年間上がっていないそうです。
中には1割下がっている、とか韓国に抜かれたという報道もあります。
2000年頃を境に、大企業は男女雇用機会均等を口実に一般職社員(総合職ではない地域限定の事務職。いわゆる女性事務員)の新規採用をやめ、新規補充はすべて労務費の安い非正規雇用の派遣社員に切り替えたので、社員の構成を考えると実質はもっと下がっているかもしれません。
(ただし女性総合職は増加)
かつて企業の花だった受付嬢はいまや派遣社員か業務委託です。社員はひとりもいません。
毎年発行されている「賃金センサス」という統計を見れば規模別・業種別など細かい検証が可能です。

TVで専門家が「日本の賃金が上がらなかったのはGDPの伸び率が低迷したからだ」と解説をしているのを見ました。
本当にそうでしょうか?
自分にはそうは思えません。
なぜならこの20年間で企業の配当総額は10倍以上に増えているからです。

以下は小生独自の見解です。

昔の日本企業にとって労務費はコストでした。
内部留保や配当はあくまでも利益処分でした。
赤字で無配になってもインフレ率なども見ながら実質賃金水準を維持するためのベースアップ(定期昇給のほかに)を行なっていました。

様子が変わり始めたのはアメリカに宮沢首相が飲まされた85年のプラザ合意あたりからです。
一挙に円高になりました。

それから賃金水準の指標は「国際競争力」に変わりました。
プラザ合意以降の急激な円高で、国内の製造業の工場が賃金の安い海外へどんどん移転しました。
世界一のシェアだった日本の半導体も駄目になりました。
そして実質賃金水準とは関係なく、後に「ベアゼロ」が常識になりました。
物価上昇もないし、国際競争力を維持するためにベアは必要ないだろう、という考え方です。

いわゆる「グローバリズム」がどんどん入り込んできました。
企業は格付けを意識するようになりました。
昔は日本の格付け機関も重要視されていたのですが、そのうちムーディーズを始めとする米国の格付け機関に席巻され、日本企業を好き勝手に評価するようになりました。
最初の頃は国内の格付け機関の評価が高いのに、米国の格付け機関の評価がとても低く差が顕著だったので違和感を覚えましたが、今なら理由がわかります。

会計基準もグローバリズムの名のもとに「国際会計基準」という米国に都合がよい仕組みに変わりました。
「グローバリスム」はどんどん進展し、「ステークホルダー」という言葉が定着しました。
しかしステークホルダーで一番大事なのは株主なのです。
つまり配当です。
経営者は機関投資家の目を気にせざるをえなくなり、社員への配慮はどんどん低下しました。
その結果配当額が10倍になっても社員の給与は上がらない社会になったのが日本です。
そして海外投資家の比率もいまや30%になりました。
つまり日本の企業が生み出した富はすべて株主に還元され、その一定部分は海外に移転されるように変わったのです。
こんなことを言う学者はひとりもいませんが、これが日本の給与が上がらなくなった理由だと自分は思います。
この一連のグローバリズムによる日本経済の変化を、自分は個人的に「日本経済の植民地化」と呼んでいます。

今や旧出光興産のように社員をファミリーとして扱う企業はなくなりました。
先日亡くなった稲盛和夫さんは、日航再建のためにやむなく人員整理もされましたが、いつも社員のことを大事に考える経営者だったと思います。
カルロス・ゴーンのような経営者が称賛される時代になり、日本企業の中で社員を大事にする経営者はほぼ絶滅したように見えます。

首相は企業と経営者にベースアップを呼びかけていますが、功を奏するとは思えません。
ガソリン価格を抑える為に、ガソリン税には手をつけず、補助金による目先の対策(やってますアピール)をしているのと同じ手法です。
政策的に実効性のあることをやりたいなら、法人税率と所得税率に手をつけるしかないと自分は思います。
インフレの心配なく可処分所得は簡単に向上できます。
内需における個人消費にも効果があるでしょう。
コ✖︎✖︎医療利権に何十兆円も使うお金があるなら、消費税率や所得税率を見直すべきじゃないでしょうか。

PPP(購買力平価)という言葉をご存知でしょうか?
国ごとに同じものをいくらで買えるかという指標です。
PPPの概念に似ているもので「ビッグマック指数」というものもあります。
つまり各国でビッグマックがいくらで買えるかという興味深い指標です。
日本では390円ですが、世界で41位!で、ベトナム(406円)より下です。
日本の給与の実力が反映されているとも言えます。
GDPは世界3位でも給与水準は41位なのです。
昨今の円安で順位はもっと下がるでしょうね。
海外で食事をすれば、日本が貧しくなったのがわかるはずです。
興味がある方は調べてみてください。
きっとがっかりしますよ。
Posted at 2022/11/14 09:28:12 | コメント(0) | トラックバック(0)

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何シテル?   11/23 15:33
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