7月某日、東北地方が梅雨明けした日に起こった不思議な出来事についての話です。
舞台は地元の人もなかなか通らない、見通しの悪い狭いワインディングロードとなります。
この道の思い出としましては、就職初年度の18歳当時、親のお下がりのトヨタ・コルサで走行中、スピードの出し過ぎによりカーブでテールが流れてしまいました。
本能でカウンターを当てたもののタコ踊りし、結局路端の松の木に激突してしまいました。その後何とか自走し、ディーラーに修理依頼のために駆け込みました。
その翌日、そのディーラーから借りた代車のトヨタ・ターセルの助手席に会社の先輩を載せ、昨日の自損事故現場の見物に向かう途中、件の現場近くで一時停止無視した車に突っ込まれ、二日連続事故を起こしてしまったという苦い思い出があります。
ちなみに二日目の事故は10:0で、こちらに落ち度はなかったのですが、相手が知人の父親で、しかもそのご夫人が私の職場のパートさんだったということで、しばらく気まずい思いをしたのでありました。
…前置きが長くなりましたが、梅雨明けの青空の下、この道を三菱アイのリアミッドシップエンジンならではのハンドリングを堪能しつつ走行しておりますと、廃タイヤ置き場が現れました。
この場所は独特な雰囲気があり、正直不気味な気配を感じます。ここで前方の路上に何らかの物体があるのが視認されました。
そのとき、カーオーディオで流れていたあいみょんの曲「ジェニファー」が突然止まりました。何の操作もしていないのに、です。
無音となった車内、ブレーキを踏みつつ徐行し物体に近づきますと、未確認物体の正体は一匹の猫(仮名・ジェニファー)だということが分かりました。
「ちょいとゴメンよ」とばかり、じわじわ近づきますが、臆することなく微動だにしません。哲学者のような目で私を見据えております。
困りました。狭い道、いっそまたごうかとも思いましたが、流石に失礼と思い、左タイヤを路肩へはみ出しつつ、右タイヤのギリギリでかろうじてかわし、やり過ごしました。
そしてバックミラーを見つつ置物のような猫が徐々に小さくなるのを見ておりますと、突然再びあいみょんの曲の続きが流れ出しました。先ほどの猫との遭遇がなかったかのように…。
音楽がしばし止まったのは、単なる盤面の汚れ・キズ等によるものでしょうか?…このCDはここしばらく無交換でローテーションしており、一度もこのような現象は見られておらず、考えにくいと思います。
はたまた猫が、私の車に轢かれないよう、自分の存在を注意喚起するために念力でCD読み取りエラーを起こさせたのでしょうか?
私は超能力のようなものは信じない性質のため、あのタイミングでたまたま物理的な不具合が発生したものと考えますが、まあ細かいことはどうでもいいですね。今後、ネコへの態度を悔い改めることといたします。
…ということで、さよならは言わないでジェニファー、今もまだ覚えてる、君の胸の中でもいつか、思い出してほしいよ…でございます。
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2023/07/23 01:28:15