
(実写版銀河鉄道999、碓氷峠鉄道文化むら)
長野県、確か下諏訪町某駐車場で起床。
車で少し移動し小径を歩く。
そして現れたのは奇妙な形の石仏である。
昔から当地出身の新田次郎の小説をコレクションしているのだが、「鷲ヶ峰物語」という文庫本に収録されている話の一つにこの「万治の石仏」があり、現物が見たく、いつか訪れようと思っていた。
その小説の内容は忘却の彼方だか、当時この像を目の当たりにし、その姿に驚くとともに苦笑してしまった記憶がある。
インパクト大、実に興味深いフォルムである。小説中で細かい描写がされていたはずだがこれほど面白いものとは思わなかった。百聞は一見に如かずである。
次の目的地へ行くため諏訪湖畔を通った。山に囲まれたすり鉢状の湖。果たして武田信玄は湖底に眠っているのか?
山へ向かっていると、秋田名物ババヘラアイスのような路上販売があった。気になって立ち寄ると、それはりんごだった。赤や黄色のそれを一山いくらで売っている。
1個だけ売ってくれるかと尋ねると100円でいいよとのことで購入。ズボンで拭いて皮ごと丸かじりしハムスターのように頬張る。美味い。
そして鬼押出し園に到着。名前のインパクトが凄い。雰囲気は岩手県の八幡平・焼走り熔岩流に似ている。
見渡す限り溶岩また溶岩。灰色の風景に浅間山観音堂の赤い社殿が鮮やかな差し色になっている。
背後では浅間山が噴煙を上げ恐ろしい。くわばらくわばら。
この地を離れ、細い道を走ることしばし。
白糸の滝に到着。こんなの見たことがない。崖の一定の高さから、レースのカーテンのように水が降り注いでいる。地層の境目から漏れ出しているのだろうが、美しい景色であった。ブラタモリ案件である。
憧れの軽井沢の街をゆっくり走り瀟洒な別荘群を眺めつつ、いつしか群馬県入り。以前何かで目にしたレンガ造りの高い橋が現れた。このような巨大構造物を目にすると人間の叡智に感動する。
右手に見えるのは妙義山?妙な形の山を見ると征服欲が芽生えるが、今回はパス。
そして碓氷峠鉄道文化むらという施設へ立ち寄った。鉄道関係にはあまり興味がないが、話の種になるだろう。
敷地内を走るトロッコ列車、シェルパくんに乗ってみた。幼稚園児の団体さんがいて賑やかである。
隣のまるやま駅まであっという間。
屋内展示場。
屋外展示場。ということで、ひと通り結構楽しめた。なんだかんだ鉄道って楽しいな。そういえば現在、秋田の「駅カード」を集めていたな、私。
もう夕方。群馬から埼玉へ、そして東京へ。もう夜。
秋田県男鹿市に三本松という地名があるが、東京にも似たような地名があるのだな。前方に六本木ヒルズが見えてきた。
東京、マイペース、君の住むうつくし都。お登りさん丸出しで花の都を目に焼き付ける。
高速道路は使わないマイルールだが、ここまで来た記念にベイブリッジを走ってみたくなった。そして首都高へ乗ったはいいが、見たことのないC何とかの看板の意味が分からず、混乱しているうちにあれよあれよとほんの短い区間で出口に下りてしまった。
カーナビさえあれば何とかなったのだろうが、今回は一瞬でゲームオーバー。かと言ってコンティニューする気にはなれず、下道をトロトロ走ることにした。ベイブリッジは次の機会にお預けだ。
そして葛飾区、梅月湯へ。今日は肉体というより、東京の複雑な道路を走ったことによる精神的疲労でぐったりである。ゆったり浸かる。
風呂上がり、車を東へ走らせる。どこの道路を走ったのかは定かでないが、恐らく千葉を通過し、茨城県牛久市の牛久沼のほとりで就寝。
Posted at 2023/03/28 17:28:40 |
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2005年旅行記