水辺の奇観？初期型ワイパーアームにエアロワイパーを装着

中古車両納車時、純正ワイパーブレードに若干サビが見られたとともにゴム両端は1cm程度ちぎれておりました。これではみっともないですし降雨時支障を来たしますので、雰囲気を変える効果も狙ってエアロワイパーと換装することにしました。
（写真は作業後の物です）

早速みんカラで情報収集しましたところ、アイのブレード取付け部は特殊な寸法で、普通の市販ワイパーは取り付けることが出来ないということが分かりました。しかし小加工すれば好きなワイパーを装着出来るようになることも分かりました。

定番らしきこの手法は諸兄が実施されているようですが、私はさまさま@愛知さまの整備手帳を参考にさせていただきました。
「エロ？ワイパーに交換 」
https://minkara.carview.co.jp/userid/274638/car/168733/2638652/note.aspx

用意した物は下記2点です。
・（U字フックアダプタ）PIAA ( ピア ) ブレードホルダー 【トラック用ビス止め対応】 SH-7
・（エアロワイパー）BOSCH(ボッシュ) ワイパー ブレード エアロツイン J-フィット 700mm AJ70 オールシーズン対応 国産車用

U字フックアダプタは地元の店には置いていなかったため通販にて購入しました（ついでにワイパーも一緒に）。隣県にはスーパー何とかバックスがあるというのに、当地ではスーパー（語尾下げ）のような何とかバックスしかなく品揃えはイマイチです。

作業は次のように進めました。車体からワイパーアームごと取り外しブレードと切り離し、

１．ディスクグラインダーにて取付け部を切断、幅合わせ、面取り
２．電動ドリルにてビス取り付けのための穴開け
３．ビスを入れるための、アームおよびU字フックアダプタへのタップ切り
４．ビス2箇所取付け

という感じでサクサク終わらせました。ちなみに付属のビスは私のように細く頼りなかったため手持ちのステンレスM4サイズの物を使用しました。

続いてアームを洗浄・脱脂し、長い脚立に針金を使ってぶら下げ、つや消し黒スプレーにて塗装、そして乾燥させました。機械加工の楽しさを堪能しながら作業完了です。

果たしてアームにブレードがはまるのか、仮組してみました。ん～、はまりません。なぜはまらないのか観察してみると、ブレード側のフック部カバーがU字フックアダプタの横辺（アーム幅よりはみ出している箇所）と干渉し、カバーの穴部に通すことが出来ない状態になっておりました。何ということでしょう。

今までの作業は無駄になったのか？アイミーブ用ワイパーアーム買い替えへのフラグなのか？…焦りうろたえます。ボッシュのワイパーだけにボッシュートってとこか…と野々村真の声が聞こえたような気がしました。

しかしひらめきました。干渉するのならその箇所を削ればいいだけではないかと。そこで棒やすりを用意し、カバー両側の干渉箇所をシコシコ削りました。

すると何ということでしょう、カバーはU字フックアダプタを上手くかわすことが出来ました。あとはワイパーをU字フックにはめ、カバーを閉じて完了です。

そして完成したワイパー一式を車両に再取り付けし、すべての作業を終えました。スーパーひとし君をゲットしたような喜びに包まれながら。さまさまさまさまさまです。

その後使用すること1ヶ月、気付けば雨天時のワイパー使用でブレードの下方端カバーからゴムが数cm突き出て来ているではないですか？まるで水に入ったカマキリからこんにちはするハリガネムシのようです。雨水につられて出てきたのでしょうか？

これはまずい、ということで症例を検索すると、「寄生虫のハリガネムシは宿主のカマキリを操り…」ではなく、このワイパーを装着したアイにはよくある症状だということが分かりました。

https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20210628_n01/

早速改善に着手します。その手法は☆★Johnny★☆さんの整備手帳内容を真似することにしました。
「再びBOSCHワイパーに挑戦、今度は秘策？アリなんです。(･ω･´)」
https://minkara.carview.co.jp/userid/2788827/car/2387189/6153906/note.aspx

両端の樹脂パーツを入れ替えるというこの秘策、不器用な私はこじりすぎて壊してしまうのではないかと怯えながらも、何とか無事に作業を終えることが出来ました。

その後数ヶ月対策版ワイパー使用を継続しておりますが、特に不具合はありません。☆★Johnny★☆さん、ありがとうございます。大変助かりました。

経験上、本作業はワイパーが手元に用意出来た時点で予防措置的に実施しておくことをおすすめいたします。

（写真はカバーを削った後の物です。無事に穴を通すことが出来ました。）

こうしてワイパーブレードのカバーがはまらない＆ゴム飛び出しという不具合を乗り越え、エアロワイパー正常動作することに成功しました。視覚確保用撥水剤「ガラコ」との相性もバッチリです。

その後も雨天になるたび、カマキリの腕のような動きをするワイパーアームを眺めては、この時の作業の苦楽を反芻するのでありました。