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HL-Rの愛車 [マツダ RX-7]

整備手帳

作業日:2019年10月7日

赤い彗星号セッティングお手伝い(参考)

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目的 チューニング・カスタム
作業 ショップ作業
難易度

上級

作業時間 12時間以内
1
赤い彗星号このクルマは
ディバージョンさんでは珍しい
純正置き換えインタークーラーと
音量基準がきびしいGF-FD3Sに
ありがちなご近所に優しすぎる
車検対応マフラーが装着されて
ました。

サーキットユーザーが多い
ディバージョンさんでは、
この部分、もっと大きな
インタークーラー、もっと太い
マフラーをチョイスすることが
多いとのことで、正直初期段階
で社長さんから、セッティング
する前から吸気温度が上がり
過ぎるのと、排圧が上がり過ぎる
のでリスクが高すぎ。
他社製品への買い替えをすすめ
られたりもしました。

それで、社長さん、メカニックさん、
オーナーさん、僕で何度も打合せ
して慎重に目標仕様の検討を
おこなってきました。

結果、決してピークパワーは
狙わない、無理はしないとの
ことで、あえてそれらを残す
仕様になりました。

しかし、パワーを出そうと
すると排圧が上がり過ぎる
マフラーと冷えないインター
クーラーというのは、オーナー
さんとしても、不安要素だった
のです。

しかもエンジン本体はマツダ
純正リビルドなので圧縮高めの
FDローターで2ピースアペックス
シールです。

みんなナカナカのリスキートライ
であることはわかっていました。

そこで少しでもリスクを低減
して走りを楽しむために。。。

耐ノック性をあげる添加剤
レースガス
ガソリンへの混合油添加

などの保険もかけることに
なりました。

それで考えに考え抜いた仕様が

純正インタークーラー
車検対応マフラー
エアポンプレス化
ブローオフレス化
レーシングサクション改
シーケンシャルツイン削除
ダブルスロットル削除
タービン合流部加工
エンジンルーム導風板
バッテリー小型化
ラジエーター周りに小細工(苦笑)
インタークーラー周りに小細工
F-conVProとEVC6による制御
各種フェールセーフの見直し、
動作ポイントの調整、廃止など。
(詳細はオーナーさんの今後の
公開を楽しみに待ちましょう(笑))

これらによる相乗効果で
吸気温度センサーの拾う温度は
少しは高いかもしれないけれど、
実際に燃焼室に入る直前の温度は
少しは低くなるはず。。。
(水温、エンジンルーム温度低
による影響を期待)

これプラス。。。
耐ノック性アップ添加剤の力で
通常ハイオクでのリスクを低減。

さらにサーキット走行専用の
オプションとして。。。
社長さんオススメのマップ切替
スイッチ追加と33%濃度の
レースガスの導入でした。
(基本的にはパワーよりも
リスク低減を主目的に)


オーナーさんからもうノーマル
戻しは考えませんので完璧な
常時ツイン仕様にして下さいとの
オーダーもありましたので、
各配管を切って溶接しまくりの
後戻りできない仕様に(爆)


で、迎えたセッティング当日。
外気温は28度です。
真冬よりも約10%程度はパワー
ダウンしてしまうであろう
パワー、トルク狙いには
きびしいコンディションのなか
スタートです。

まずハイオクでのセッティング。

ブースト圧などはノウハウで
しょうから、あえて公開は
しませんが。。。

まずはブーストコントローラー
をオフの状態で基本マップ作成。

この状態でダイノジェットで
260馬力も出てしまってます。
エンジン出力換算値で300から
310馬力くらいです。
(もともとの純正改ECU仕様と
同等出力です)
街乗りなら、これで充分でしょう。

続いて、順次ブースト圧をアップ
しながらセッティングです。

その後。。。
ダイノジェットで300馬力達成。
エンジン出力換算値は340から
350は出てるはずです。

ただオーナーさんからトップ
エンドで無理は不要、ピーク
パワーはマージンを優先との
希望もあったので、あえて
トップエンドを削ります。

それで、ダイノジェットで
290馬力。
エンジン出力換算値は330から
340です。

これなら、吸気温度と排圧の
心配も大丈夫でしょう。

あえてパワーは控えめにしましたが、
この仕様、シーケンシャルツインを
外したにも関わらず。
中間トルクがスゴいです。

3500回転でシーケンシャルツイン
仕様のトルクを追い越し、その後は
どんどん差を広げていきます。

よほどギア比がおかしかったり、
ドライバーのスキルが低くない
限りサーキット走行で3500以下
など普通使わないでしょうから、
サーキット走行を楽しむには
最高の仕様かと。

シーケンシャルの谷間は完全に
消え去り、シーケンシャルの谷間
の底とのトルク差は軽く10オーバー。
(シーケンシャル切り替わりポイント
付近での比較)

このエリアで踏み返しをしても、
まるで大排気量NAのような
フィーリングです。
コントロール性は最高です。

しかもブースト圧、点火、燃料の
セッティングが完璧なので、
ブースト圧、パワー、トルク共に
凸凹皆無で滑らかです。

さすが各プロショップから
セッティング依頼が殺到の社長さん
です。


続きまして。。。

面白仕様のキモになる
33%濃度のレースガスセッティング
です。

レースガスは社長さんの
オススメ品で銘柄はナイショ(苦笑)

正直、投入濃度が薄めなので、
耐ノック性をかせぐための保険
程度にしか期待してませんで
した(苦笑)

それでセッティング開始。

ダイノジェットを回すと明らかに
力強い印象で、音が全く違います。

耐ノック性を信じて、点火を進角、
ブースト圧をあげていきます。

しかし、ピークパワーアップの
ペースが明らかにダウン。

細めの車検対応マフラーの限界が
近づいてきたようです。
そこで、もうそれ以上のムリは
禁物です。
ムリをすると排圧上昇でエンジン
やタービンが心配になってきます。

ですので。。。
ブースト圧ソコソコで我慢して、
セッティング完了。

ダイノジェットの結果は309馬力。
ハイオクとの比較で約7%のアップ
です。
エンジン出力換算値ですと、
350から360馬力くらいです。

この数値、平凡と思う方もいる
かもしれませんが、夏のような
暑さのなか、純正置き換えイン
タークーラーでのトライです。
吸気温度は書きませんが、
いつもの社長さんならば、
決して全開をすすめない温度域
なんです。

トルクは4キロ以上上昇し、トルク、
ブースト圧の立ち上がりが100回転
以上早まってきます。
(素早く今まで以上のトルクに、
トルクは11%以上アップ)

たった33%濃度のレースガスでも、
中間トルクを劇的にぶ厚く。
素早く立ち上げてくれてます。
コレこそが最大のメリットです。

しかも少々吸気温度高くても、
ノックの兆候もありません。

本来ならば、インタークーラーを
買い換えないと、夏のような
環境では設定する気になれない、
ブースト圧と点火時期を、純正
置き換えインタークーラーで
安心してトライできました。

ブースト圧とトルクの立ち上がり
ポイントが100回転強、下に振れ。
トルクは11%強アップ。
パワーは7%強アップ。
(マフラーが抜ければもっと
上がったはず)
ノック率はダウン。

それがたった33%混ぜたレース用
ガスが可能にしてくれたのが、
本当に驚きでした。

今の仕様のままでも、真冬の
アタックシーズンなら5から10%
程度パワーアップするでしょう。

今の季節でも。。。
レースガス濃度アップ。
インタークーラー容量アップ。
マフラーの抜けアップ。

少々お金はかかりますが、
これらをやれば真冬並みの
パワーを得ることができるかと。

もう様々な方法で400馬力
オーバーが射程内に入っている
そんなクルマが赤い彗星号です。

今後が楽しみなマシンです。

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この記事へのコメント

2019年10月7日 16:15
こんにちは。

詳細ご説明、ありがとうございます!!

さらに私の理解も進みました(笑)

パワーチェックグラフを見ながら解析し、ブログにアップしていきたいと思います~(^_^)

それにしても今朝の通勤、楽しかった~。
ブーストは控えめ設定ですが、軽いブーストでも以前よりキビキビ走るし、明らかに水温低くなってるし。

燃費下がりそうですが、まぁ気にしません~(笑)
コメントへの返答
2019年10月7日 16:48
こんにちは。

かなりバッチリなのは昨日も感じて
いましたが、今日は通勤でも楽しんで
いたのですね~(苦笑)

毎日、充分に気をつけて下さいね。

ブログ引き続き、楽しみにしております。

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