映画館散策（？）

昨日は映画を観に行きました。
シリーズ10作目「私を愛したスパイ」から欠かさず観ている００７シリーズ４年ぶりの最新作「スカイフォール」です。ボンド役はダニエル・クレイグで3作目になります。いやはや子供の頃から見ていたヒーローですが、いまや彼より年上になってしまった。（もっともムーアやコネリーの方が設定年齢が高いと思われますが）


さて、ボンド論（？）って俳優ごとこに問われるわけですが、個人的にはあまりこだわりはないんですよね。あまり深く考えないで観ているからかな？
ま、好みということでは歴代でいうと意外に思われそうですが、わずか２作で降板になったティモシー・ダルトンが好きだったりします。彼のボンドは人間くさくて１作目「リビング・デイ・ライツ」冒頭の最初の狙撃から自己判断で外したり命令に背いたり…仕事の結果は最良なんだけど組織にとって扱い辛い存在。そんなわけで出演２作目の「消されたライセンス」ではＭＩ６から飛び出してしまうような従来に無いボンド像でした。

次に登場したピアス・ブロスナンがコネリー、ムーア時代をブレンドしたような「女王陛下の仕事を忠実」にというスタイルだったのでダルトン→ブロスナンの違いがシリーズとして観た時に一番違和感を覚えました。その点でいえばクレイグはダルトンと共通っぽいですが、ダルトンほどエージェントとして完璧でない（笑）から若さというオリジナリティがあっていいのではないでしょうか。

さて３作目となるクレイグの作品ですが、ボンド映画らしくない。
別のタイトルをつけてもいいのではないかと思うぐらい肌触りが違っていました。
ただし、昔と違って世界征服を企む秘密結社も無ければ冷戦も無い時代ですからストーリーや世界観も違うわけですが…。常連からしたら否定されそうなクレイグのボンドですが個人的にはなかなかいいと思ってます。スーツで涼しい顔の一連のボンド像から、ダルトンよりもっと人間臭いボンドになっています。ストーリーも含めてじっくりと観る映画になってましたね。

次作も楽しみですね、またＤＶＤ買っちゃうんだろうな。