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2017年12月13日 イイね!

記憶に残る車-2-

これまで乗って来た車の中で2台目の愛車となった日産プリメーラT4ほど
自分にとって身の丈に合う車は無かったと思います。

1993年に購入、当時冬場には車でスキーに行くことが多かったため4WDセダンの購入を検討していました。5ナンバーセダンのカテゴリーでブルーバードとプリメーラが候補に残りました。当時のブルーバードはトリプルビスカス4WDにSR20DETターボエンジンと競技車のようなスペックにわくわくしたものです。当時新車として販売されていたのは米国向けにデザインされたU13型、ドロップテールの斬新なデザインが肌に合わなかったこと、またプリメーラは当時で登場から3年経っており飽きのこない端正なフォルムと大型のトランクが魅力でした。エンジンはSR20DEでNAエンジンながら専用のチューンだったように思います。4WDはセンター+リアの2ビスカスとなるため1世代前のアテーサシステムとなりましたが走りのバランスは抜群に良かったです。5年間乗り、内2年は営業仕事の相棒として過ごしました。
フロントのスポーツタイプのシートは長時間のドライブにも疲れを感じさせず、1台目に乗っていたS13シルビアの初期モデルCA18DEと比較して洗練され、高回転まできれいに回るSR20DEエンジン、アイドリング状態でボンネットを開けるとベルトドライブのCAに比べてチェーンドライブのためでしょうかチェーンから出るノイズ音も精密機械のように感じさせました。
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今でも思い出すのが1994年2月、全国が大雪で麻痺した時でした、スキー旅行の計画があり横浜から東京の同僚を拾って志賀高原を目指しました。
朝4時に出発、中央、関越の両高速道路は既に通行止めで復旧見通しが立たずどちらかといえば平坦と思われた国道17号線を通り国道18号線へを経て長野を目指しました。うろ覚えですが昼飯で峠の釜めしおぎの屋に寄った頃まではドライブ気分で雪中強行軍を楽しんでいたふしすらあります。

そこから碓氷バイパスを経て長野へ16:00には志賀高原の麓の竹原(だったと思うのですが)空き地で山登りに備えてフロントタイヤにゴムチェーンを巻いていたところで修学旅行生を乗せた観光バスの運転手さんが話しかけてきました。煙草をふかす運転手さんに聞いたところ志賀高原への山道が渋滞で動かないということ。雪で道幅が制限されたところへ上下のバスが集中してしまっての大渋滞でした。
この後、残り30km足らずに12時間を掛けて宿を目指すことになるとは夢にも思いませんでした。携帯電話も無い時代、ここまで来れば遅くとも2時間もあれば宿にチェックインできると思い連絡はせず、夕食も採らずに山へ入りました。予想を裏ぎり遅々として進まず、スキーで怪我をした人の搬送がソリで行われ車と車の間を縫うように降りてきます。やっと丸池に着いたと思いきや既に時間は1時を回っていました。私たちが目指した宿はそこからさらに数km奥、付近でトイレを借りそこから4時間かけてようやく宿に到着しました。チェックインは6時からだったのでロビーで他の客に混ざり仮眠した覚えがあります。修学旅行の生徒たちも同じように苦労して宿についたことでしょう。
チェックイン後、ふとんで寝て午後から滑り出した覚えがあります。後にも先にも24時間かけて行ったこと、帰りの山道が空いていて30分ちょっと麓まで下りてきてギャップの大きさにも目が点になりました。この時の大冒険は4WDにブリザックを履いたプリメーラT4であればこそ、安心して走ることができたのだと今でも思います。同僚と3人で交替はしながらも2/3以上をドライブした中で疲労感の少なさとスタビリティの高さに(上りに関しては怖いものなし)満足したものです。

このプリメーラに関しては1度だけ筑波サーキット(今のコース2000)に連れて行ったことがあります。当時は車仲間も少なく待ち時間に一人でコンビニのサンドイッチを頬張っていた覚えがあります。天候は良くなくポツポツとガラスを雨が濡らす中、夢中で走りました。この時は筑波サーキットに初めて訪れたように記憶しています。スバルインプレッサを必死に追いかけていた覚えがあります。今思うとコンディションの悪化にインプレッサのオーナーは本気で走っていなかったし、レーシングスクールみたいにトレインで走って感じでしたね。アンダーステアが出た時にアクセルを戻すとタックインが起きて俊敏に曲がるハンドリングマシンでした、FF初のマルチリンクサスペンションのおかげでしょうか。余談になりますがプリメーラは当時のBTCC(英国ツーリングカーレース)で有力コンペティターのマシンでもあり、このレースカーが黒だったので購入時のボディカラーに黒を選択した覚えがあります。

ホイールは純正サイズながらBBS(RGだったかな?)スタッドレスタイヤとセットで購入、店頭在庫が無く14インチのPCD114.3mmは日本で取扱いの少ないモデルなのでドイツから取り寄せになるかも…と言われました。幸い問屋在庫が有ったので2週間ほどで手に入りました。純正の鉄チンにスタッドレスを付けてBBSに標準仕様のタイヤを履きました。ブリヂストンに勤める父の影響もあって一貫してブリヂストンを履き、市販のGグリッドなどチョイスして神奈川県近郊の山道をよく走っていました。その後ステアリングをMOMOの小径にしてシフトノブはIMPULのアルミ、ビクターのヘッドユニットに12連CDオートチェンジャーしゃくり坊主さんの真似をしてSONYの普及タイプのカーナビを載せました。当時はジャイロ搭載モデルは高額だったのでGPSのみでの位置割出をしていたのですが出先では重宝した覚えがあります。

後半2年は販売出向に出て仕事の相棒としても活躍しました。フルエアロの黒、HNP10プリメーラにBBSホイール、とても営業車じゃないですね。ただこの車に興味を持ってくれたお客様と話をしたときは嬉しかったです。半年ほどした後にその方がオーテックバージョン(大型リアスポイラー付き)のP10プリメーラを買ったと聞き、お話をしたときに盛り上がった覚えも有ります。

気に入った車ではありましたが営業時代に酷使したため(運転も乱暴だったのです)足回りにO/Hが必要になりました。営業からの復職の自分へのご褒美にずっと憧れだったスカイラインに乗換えるため下取りに出し、発売間もないER34に乗換えました。
スカイラインは絶対的な動力性能とメカニカルグリップの車、空気抵抗をものともせずエンジンパワーで押し切ります。これに対して空力特性も優れるプリメーラはトータルバランスの高さが秀逸でした。ただしNA2ℓと2.5ℓターボではスピードレンジが違います。だまってて10km/h上で気が付いたらスピードが出ているスカイラインという車は乗りこなしているというより乗せられちゃうような高性能な車でした。またスカイラインのおかげで出会えた友人のことを思うと性能以上に素晴らし存在であったことに気づきます。

年を経て思うのが身の丈に合った車、それがプリメーラだったような気がします。日産GT-R(R35)の開発責任者として有名ですが、日産Gr-CレーシングカーやR33 GT-R LMのデザイナーでもあり個人的に尊敬する自動車技術者である元日産の水野和敏さん。プリメーラには当初手弁当で車両計画に携わっていたようです。プリメーラのパッケージは水野さんが描いた欧州車に負けないセダンとして発表されました。水野さんの作った車に1度は乗りたいと思っていたのですが、後年、既にプリメーラで実現していたこと、あの快適性と走りの良さは水野作品であったと言われればなるほど頷けるものでした。


イラスト…もうちょっと格好良く描いてあげたかったのですが難しかったです。タイヤも純正サイズでしたからタイヤハウスがスカスカでしたね、でも極力自分の乗っていた形で描いたつもりです。


あまり褒めるとノートが焼きもち妬くので今日はこの辺りで…。

Posted at 2017/12/13 23:16:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記

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「トゥインゴにスパナマーク(エラー)再発、サービス入庫してみてもらいました。7月と同じ現象で過給圧が上がり切らないというエラーみたい。
スケジュール調整して再入庫。過給圧のログ取得のうえメーカーと相談するとの事なので完治してから記録は残したいと思います。」
何シテル?   10/13 19:17
ちょっと昔のレースが好き、JTC BNR32時代にINTER-TECに通ったのは良い思い出です。スポーツカー耐久レースも好きです。 2012年より鉄道...
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