久しぶりに4輪ネタです、お台場のメガウェブに日産のビンテージラリーカーが展示されているということで出かけてみました。埼京線からりんかい線直通電車に乗りちょっと足を延ばして東雲まで。メガウェブの開場前に有明にあるルノーディーラーに立ち寄ってみました。見てみたかったのがAセグメントのトゥインゴ。パッケージなどを体感、前席は十分なサイズ感アップライトな姿勢で座らせてくれます。ドラポジ合わせてリアシートに座ってみましたが足元はそこそこ余裕あります。後席のシートバックが切り立っているあたりに国産との差を感じましたがデザインも威張らずRRといいながら重量物は後輪より前方に収めておりMRに近いレイアウト。欧州で販売されている110psのGTとか魅力的です。
散歩がてらヴィーナスフォートに向けて歩きます。電車に乗っても良かったのですが運動不足の解消という事で…2.5kmほど静かな臨海エリアを散歩。イベントが無いと有明ビックサイトもがら~んとしています。
さてメガウェブに着きました。最新のトヨタ車は後回しでまずはヒストリーガレージへ向かいます。
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ヴィーナスフォートの中、看板に導かれ雑貨やファッション店などの並ぶモール内を突き当りまで歩くと…看板背負ったミゼットが待ち構えていました。
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入口の1台め、のっけからトヨタスポーツ800浮谷東次郎さんのレース車
(レプリカ)車が出迎えてくれます、かっこいいです。
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今回の目玉、日産初の国際レース挑戦車両210富士号

豪州を1周するラリー日産自動車が初めて参加した国際ラリーは、1958年8月20日~9月7日に開かれた第6回豪州ラリー(正式名称:1958 Mobilgas Trial)。当時、世界最長を誇ったこの競技は、オーストラリア大陸を右まわりに一周する1万6,000kmの耐久トライアルで、余りにも過酷であるとのことからこの年を最後に中止になりました。
1958年は、世界各国から67台が参加。日本からはダットサン(210型)2台とトヨペット3台が出場、ダットサンがAクラス(1,000cc以下)優勝と4位に輝きました。
(日産ヘリテージコレクションより抜粋)
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並んで展示されているのは日産に先んじて1957年から豪州ラリーに参戦したトヨペットクラウン(レプリカ)この時代の日産はオースチンのノックダウン生産で自動車作りを学んでいました。トヨタは独自のノウハウを積み上げるいばらの道を選んだという背景も少なからず結果に影響したのかもしれません。
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サファリラリークラス優勝を410ブルーバードSSSで達成、続いて登場した510ブルーバードSSSです。この頃はアフリカンラリーでは強さを発揮した日産、耐久性の高さ泥濘地という特殊環境の中でスノーチェーンを用いる作戦、チームミーティングを英語で行い偵察にきたライバルチームを攪乱(ミーティング後に日本人スタッフに日本語で正式な指示を出していた)等情報戦も相俟ってサファリの連覇を成し遂げていました。510だから勝てたのではなく、それまでの活動の蓄積が510を設計し、鍛え、チームの作戦に幅を持たせたのでしょう。
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この頃のスクエアな日産デザインは秀逸です。
ワークスは510ブルーバードからS30フェアレディZへスイッチしてサファリラリーの連覇を達成します。今のWRCと違ってラリー毎に距離や内容が統一されていなかった時代のサファリラリーは乾期と雨期のはざまの時期にアフリカを5日間で5000kmを走破する設定。過酷な条件下で自動車の耐久試験ともいう内容だったそうです。
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常設展示車
ラリーカーのベース車両として対になるように展示されていました。
動態なのかわかりませんが綺麗に保存されています。
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2Fへ上がるとディノ246GTSが出迎えてくれます。
F2用V6エンジンをベースにディチューンしたユニットをミッドシップレイアウトに搭載したスポーツカーです。この頃のピニンファリーナのデザインはいいですね。
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古い外車には造詣が無いので雰囲気だけ残しておきます、屋内に路地裏を再現しているのは撮る方としてはありがたいです。
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デロリアンです。エンジニアリング的には意欲的な車だったそうですが残念ながら商売面では失敗してしまったとか…。
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トヨタ2000GTですね、トヨタ+ヤマハが世界に問うた名車です。
プラモデル作った覚えがあります。
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この辺りは見たことのある懐かしい車が盛りだくさん。
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セリカもコンパクトでした。TE27レビンもラリーで活躍したそうです。確かTTEの前身オベ・アンダーソンもドライブしたのはTE27だったと記憶してます。
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AE86レビン、自分が車に乗り始めたころには既にFF化されたAE92が新車で売っていました。AE86はKP61と並んで当時の人気車種のひとつでした。
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KPGC10も今の車と比べるとコンパクトにすら見えてしまいます。
全長4395mmっていうと昔乗っていたP10プリメーラと同じくらいかな?それでも6気筒エンジン縦置きなんですよね。もともとスカイライン自体が直4縦置きFRだったわけですから直6モデルはホモロゲ的な設定だったのでしょう。
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さてもうひとつの本命、トヨタラリーカーの展示です。
いきなり欧州カローラWRC(テストカー)1997年~1999年までがワークス参戦。
TTEが欲したパッケージ(コンパクトHBベースのラリーカー)を実現した車両でメイクスタイトル1回は立派です。その後トヨタはル・マン→F1参戦とサーキットに舵を切りました。
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ST165セリカGT-FOUR。アニマルバンパーはサファリ仕様ですね。ワルデガルド車らしいですがST165というとサインツのイメージが強いです。ターマック仕様のST165とかかっこよかったです。初期の一時期はリトラクタブルを閉じたままでグリルの一部を切り欠いて実質固定ライト仕様になってましたがボディ改造に抵触したのでしょうか?市販車と同じくリトラクタブル機構に戻りました。
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ST185こちらは日本人クルーの藤本選手の車。
サファリで優勝。
ST185と並ぶST205セリカ。
ST165に比べでかく重たくなってしまった印象です。ST205ではレギュレーションに抵触する改造を施し失格と1年間の出場停止となりトヨタはセリカでの参戦を終えカローラにスイッチします。
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グループB時代のセリカです。
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そして今回見たかった車、MR2(AW11)をベースにした4WDミッドシップ(グループB車の試作)222Dです。プジョー205T16、ランチアデルタS4、フォードRS200などのミッドシップラリーカーに挑むために作られた幻のラリーカーです。
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度重なるレース中の事故でグループBはキャンセル。グループBに替えて企画されていたグループSも白紙となりました。トヨタはグループBで戦えるパッケージとしてミッドシップターボ4WDを準備していたのですね。エンジンも当初はベースのMR2同様に横置きでしたがラリー現場からのフィードバックで縦置きになったと言います。1985年~トヨタが本気で世界一を目指していた当時の片鱗がここに残っているのは貴重です。またこの車に携わったエンジニアの方々は初のスポーツ4WD開発、ミッドシップレイアウトなどを形にするためハードワークになったと思われますがさぞ面白い仕事だったのだろうな、と想像してしまいます。カウルはベース車体に切った張った感が残っていて面白いです。
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トヨタの本気はグループAセリカに引き継がれドライバーズ、メイクスの両タイトルを掴みます。90年代、常勝ランチアワークスが現役時代に真っ向勝負で勝てたのは偉業と言わざるをえません。
この後、りんかい線で天王洲アイル付近まで行き運河沿いを散歩して品川まで行きました。良い天気に恵まれ良かったです。
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オブジェの奥に見える三角屋根の倉庫のような建物はレストランT.YHARBOR RIVER LOUNGEというお店です。水上レストラン、そのうち寄ってみたいと思うのですが単独行動で行く店じゃないですね(笑)
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Posted at 2017/05/07 13:01:28 | |
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