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2019年11月06日 イイね!

カタログ マツダ ボンゴブローニィバン


今回取り上げるのはマツダのワンボックスバン、ボンゴブローニィバンです。

ボンゴブローニィはそれまでの2代目ボンゴのロングボディ車の後継として1983年に登場し、ただ延長しただけだった従来型と比べて幅も広がりフロントデザインが専用デザインとなるなど差別化が図られています。
ボンゴがタウンエース/ライトエースやバネットなどがライバルなのに対し、ボンゴブローニィは1クラス上のハイエースやキャラバン/ホーミーなどがライバルとなりました。
登場時はワゴン/バン/トラックの3種類で豊富なバリエーションを設定し、特にワゴンはモケット張りのシートや大型バンパーなどで高級感を演出しました。その後1987年・1990年・1997年・1999年にフロントデザインを含む大掛かりな変更を行いますが、ワゴンは1995年をもって絶版となっています。

↑登場当時のCMです。故山城新吾さんが出演していました。

今回取り上げるのは1999年にビッグマイナーチェンジで登場したSK型となります。同時期にフルモデルチェンジしたボンゴ(これも基本的なボディは変わらずフロント周りを安全対策で延長された新設計の物としています)のデザインを取り入れたものとなり、インパネやドアなどが共通となりました。

ヘッドライトは1997年のマイナーチェンジで採用したものと変わらない異型ライトですが、フロントパネルは変更されてエンブレムはそれまでのMAZDAロゴから現行のMの字を模したカモメマークと呼ばれるものに変更され、またマツダ車共通の5角形グリルを模したモールドが入っています。
ボンゴ同様に変更されたドアは視認性向上のために先端が伸びたものとなり、流れるようなラインと上級グレードにはブラックのステッカーが入ったものとなっています。

しかしフルモデルチェンジ扱いではないためボンゴと比べてあまり外観は変わっておらず、フロント周りもデザインこそ変更されましたがボンゴと異なり設計は変わりません。そのためビッグマイナーチェンジ扱いとなっています。
皮肉にもこの延長しなかったことで元々4ナンバーサイズの限界まで達していたボディをそのまま維持することが出来、ライバルがフルモデルチェンジで荷室が狭くなったり、ロングボディの1ナンバーになってしまったことで、クラス最大級の荷室を実現していました。

このビッグマイナーチェンジした当初はバン・トラックが存在し、さらにバンには輸出仕様のE2200と同じフロントデザインでかつて存在したワゴンのような大型ガーニッシュ・バンパーを装備する乗用向けグレードのGLスーパーも存在しました。
しかし翌2000年にはタイタンダッシュの登場でトラックがわずか1年で廃止となり、2007年にはGLスーパーと4WD車が廃止となりました。
平成の世に入り新しいボディにフルモデルチェンジしたハイエースやキャラバンと比べて、昭和のままマイナーチェンジのみで生き長らえてきたボンゴブローニィは陳腐化が著しく、ライバルがカスタムカー需要などで人気が高まる中で販売も低迷しました。
それでも荷室の広さと安さ、そして当時のマツダお得意の大幅値引きで一定の需要をキープし、特に自治体や警察などの公的機関には多く導入されていました。
しかし販売低迷は続き、2010年をもってとうとう生産終了してしまい27年の歴史に幕を閉じました。

ところが2019年現在、新型が登場してボンゴブローニィは復活しました!!!

まあ、ハイエースのOEMなんですけどね…


本当ならマツダ自社製で作って欲しかったところですが(中の人は以前コラで作ってます)、魂動デザインの乗用車に特化してこれまでのような安売りはしない方針のようなので難しいのでしょう…


コンセプトのページです。昔から変わらない箱型のボディです。現在販売されているボンゴも基本的には変わりません。

荷室のページです。荷台の種類としては低床とワイドローがあります。またDXとGLではリアシートの形状が異なりDXではコンパクトにたためることを重視したシートとなっています。

インテリアのページです。フルフラットシートはGLのみに設定されこれは1983年の登場時から変わりません。運転席にはランバーサポートもあるなど快適なシートとなっています。
ボンゴでなら座ったことありますが、GLのシートは設計の古さの割に快適だと思いますね。ただDXはビニールレザーで固定ヘッドレストなのでお察しください…

エンジンのページです。直4・2.0LのMZR-CD型ディーゼルエンジンは2004年のマイナーチェンジで従来のWL型に代わって搭載されています。元は欧州向けアテンザ(mazda6)のエンジンとして開発されたものです。
排ガス規制基準を満たすためにDPFと呼ばれるフィルターがついているのですが、これが中々のくせ者でよく壊れるみたいです…

メカニズムと安全性のページです。ガソリンエンジンは名称こそ書いていませんが直4・2.0LのFE-E型を搭載しています。トランスミッションは4速ATがコラムシフト・5速MTがフロアシフトを採用しています。基本的にフロントシートは3人掛けのみとなるためAT車は必ずベンチシートとなります。
4WD車は昔ながらパートタイム式で設定がありますが、前述の通り末期モデルでは廃止されました。

荷台のページです。低床とワイドローがあり、前者はタイヤハウス(タイヤがある部分の出っ張り)がある変わりに荷室が低く、後者はタイヤハウスが無く平らな荷室を実現した一方で高くなっていっています。

グレード一覧です。CDは最廉価グレードで3人乗りのみの設定となります。パワーウィンドウもついていません。確か新車当時のメーカー希望小売価格が99万だった気がします…間違っていたらすみません…
DXは外観こそCDと同じですが6人乗りや9人乗りも選べます。ヘッドレストが分割式となりパワーウィンドウも装備されます。

グレード一覧と特装車と紹介です。GLはカラードバンパーやフルフラットシートなど快適装備が充実したグレードです。6人乗りのみで以前は9人乗りもあったはずですが廃止されています。
特装車としてフレッシュバン(保冷車/冷蔵車/冷凍車)とリフターバンが用意されています。以前は車椅子用福祉車両の設定もありました。

装備のページです。助手席のエアバッグはCDの場合メーカーオプションとなります。

主要諸元です。

オプションと機種一覧です。

裏表紙です。そういやこのイラストはヘッドライトが実車より長い気がします…昔のボンゴワゴンみたいです。


オプションカタログです。よく見るとナンバープレートの書体が本カタログとは異なります。これが2001年まで使われていた旧タイプの車名フォントで1991年登場のクロノスより使われ始めた各車種共通のものです。
そういやこのフロントグリルは同じ樹脂製でも何故かCD/DXの樹脂製バンパーより色褪せしやすいんですよね…よく薄汚れた状態で走ってたりそこだけ黒く塗装した個体をよく見ます…

ルーフキャリアは設定されていますが背面のはしごの設定はありません。

リアビューレンズはモロにルーペと同じ原理ですね…バックモニターが普及した今となっては過去の物になってきています…
この車名ロゴ入り大型フラップは中々カッコイイですね!昔のワンボックスではよくあったアイテムだと思います。

本革キーホルダーは2000年代後半のマツダ車共通のアイテムですね。オーディオの設定はありますが1DINのスペースしか無いためナビや2DINサイズのオーディオの設定はありません。

チャイルドシートの紹介と裏表紙です。
Posted at 2019/11/06 13:30:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ マツダ | クルマ
2016年02月17日 イイね!

自動車カタログ マツダ タイタン 2代目後期型

*旧ブログからの移行記事です。

かなり久しぶりのカタログアップですね。アクセス解析を見ていてもカタログ関係で当ブログに来られている方も多いですし、強化すべきってことは分かっているのですがアップするのがかなり大変なので…すみません…



さて、今回紹介するのはマツダの小型トラック、タイタンの2代目後期型です。このカタログは1988年6月の発行で翌1989年にはフルモデルチェンジしていますから末期モデルということになります。

2代目タイタンは1980年に登場し、当初は鉄腕アトムがCMに出演していました。その後1984年にマイナーチェンジを受け、さらに1987年のマイナーチェンジでヘッドライトが丸目から角目に変更されました。

中期型ですが当時のCMです。

この2代目タイタンをベースにしたマイクロバスの2代目パークウェイが存在し、個人的にかなり好きな車種なのでカタログも欲しいですがヤフオクやカタログ専門店などでもプレミアが付いているので中々買えません…

ちなみにこの2代目タイタンはパークウェイ同様、インドのSMLいすゞ(旧・スワラジマツダ)では未だに生産されており、マツダ資本からいすゞ資本に変わったこともあり、エルフにマツダのエンブレムが付いている日本とは逆にタイタンにいすゞのエンブレムが付いていますw

ペーパークラフト マツダ・タイタン 2代目後期
↑さらに追記ですがペーパークラフトを扱う別ブログで本車種のペーパークラフトを制作したのでリンク載せておきます。



コンセプトのページです。白いボディーカラーで新登場と書いてありますが、タイタンのイメージカラーといえば濃い青でしたのでエルフやキャンターなどに続きイメージカラーの一新を図ったものと思われます。商用車というのは昔は車種ごとにカラーが分かれていましたが80年代から全て白になりましたね…


こちらもコンセプトのページです。フルワイドロー新登場と書いてあります。これは低キャブ・低荷台とした仕様で2004年にタイタンがエルフのOEMとなった後もこの名称は使用されてましたが、近年になってマツダはボンゴやタイタンに使われていたワイドローの名称を廃止したようです…


エンジンのページです。この頃は高出力車も含め全機種が自社製のエンジンであり、いすゞ製エンジンはありませんでした。エンジン型式は3500ccがSL型、3000cc、2500ccがHA型となっています。前期型・中期型には小型トラックとしては異例の直6・4000ccの設定もありましたが消滅し、代わりに直4・3500ccをベースにインタークーラーターボ化しています。

また、2代目タイタンの特徴の一つとも言えるのが副変速機の2ウェイシフトで、PレンジとEレンジがあり、パワーを出したい時はPレンジを、燃費を押さえたい時はPレンジにすることで効果を発揮できます。そういえば2代目登場時のCMは鉄腕アトムのOPの「♪10万~馬力だ 鉄腕アトム~♪」のところを替え歌にして「♪2ウェ~イシフトの 新型タイタン~♪」って歌ってました。ちなみに80年代初頭の社名変更までのマツダのCMは車名をコーラスするCMが多いです。


インテリアのページです。パークウェイも全く同じインパネでメーターのデザインが時代を感じさせますね。
シートはターボ車のみ「TURBO WITH INTER COOLER」のロゴが入り、マツダらしく?スポーティーな感じになっていますw グレードは1グレードで、スペシャルパックというパッケージオプションが設定されてますが前期型では上級グレードのカスタムが設定されて木目調パネルもカスタムには装備されていたことを考えると劣化したようにも思えます。

マルチユースベッドと呼ばれる装備がオプションで設定されており、これは座面と背もたれの一部分を前に出すことでベッドになるものでかつて生産していた中型トラックのボクサーにも設定されていました。2代目タイタン登場と同時にボクサーは絶版になったので代替需要も狙ったものと思われます。ただ、この状態で寝るのはかなりキツそうですがw



荷台のページです。シングルキャブの平ボディでは7種類の荷台が設定されています。


メカニズムのページです。タイタンのシャシーは他車種と比べて耐久性が良いと評判だったらしく、エルフのOEMになった時は耐久性の低下を嘆くユーザーも少なくなかったようです。
オプションでバックモニターが設定されていますが、最近の車種に設定されているのとは全く異なりセンサーが後方の障害物を感知してランプで知らせるもののようです。


さて、ここからはバリエーションの紹介になります。


1987年にマイナーチェンジして角目になる際に新設定されたフルワイドローです。従来のワイドローでは荷台が低くてもキャブは今まで通りでしたが、このフルワイドローはキャブを45mm低くしました。


ワイドローです。エンジンも全機種から選択可能となっています。当時、ライバル車に設定されていたタイヤハウス付きの低床荷台はタイタンにはありません。


高床荷台の標準キャブ車です。こちらもエンジンは全機種から選択可能となっています。シングルタイヤ車のタイヤがEシリーズどころかロンパーとかの頃から変わってなさそうな形状なのがいいですね~


自社製時代のタイタンの4WD車は差動装置をキャブ内に組み込ませたことでキャブの高さが上がるのを最小限に抑えていますが、その代償にキャブに食い込んだ分中央席が設定出来ず全車2人乗りとなっています。
本格4WDのSUV作りが苦手なマツダですが、このタイタンの4WDはパートタイム式の本格的なものです。


ワイドキャブ車です。ワイドキャブは2代目で初登場となりました。2500ccは設定されていません。標準ボディとロングボディがあり、ロングボディには荷台の幅を広くした超ワイドボックスも設定されています。


ラインナップ中最大となる超ロングボディです。こちらも超ワイドボックスが設定されています。エンジンは4機種のエンジンラインナップ中最大のSL型3500ccインタークーラーターボのみの設定です。
4t積みは当時ライバル車には無く、他社の小型トラックは3tあるいは3.5tまでの車種が多かったです。
当時は競合車種に無い4t積みの設定や仮眠を考慮したマルチユースベッドなど、ボクサーの代替の意味もあり中型トラックを意識していたことがわかります。ただ、ボクサーから代替したユーザーはあまりいないと思われますが…


ダブルキャブなど特装系の車型の紹介です。驚いたのはダブルキャブ車の後席に4人乗れることですねw 普通は3人乗りですから珍しいです。

ワイドローダンプには19年連続第1位と書いてありますが、これは前身のEシリーズ時代の1968年から連続して小型ダンプのシェア第1位だったためで、1988年には20年連続となったことから特別仕様車としてステンレス荷台を装備した「タイタン・ステンレスダンプ」を発売しています。しかしその後はシェアが低下してしまったのか、現在はエルフのOEMになってしまいました…
まあタイタン=ダンプのイメージも強いですし、OEMになった今もタイタンで一番見かけるのは青のダンプですね。
青のテーマカラーは初代から受け継がれるタイタンダンプの伝統ですが3代目以降は色調が暗めになっています。

特装車には様々な種類が設定されていたようですが、確かタイタンは何らかの事情で消防車にすることは出来ないと聞いたことあります。この理由をご存知の方はコメントして頂けると有り難いです…


主要装備表とオプション、主要諸元表です。オプションではサイドストライプもあるようですが見たこと無いです。



主要諸元表です。先程のオプションのページをめくると出て来ます。


裏表紙です。ダンプと1.5t~2tの専用カタログがあるようです。
下にはマツダオート京葉と書かれたディーラーのスタンプがありますが、この店はGoogleマップで調べたところ、今はマンションになっているようです…ちなみに実際はこの地図のような直線的なものでは無く、国道14号はともかく京成千葉線と総武本線はかなりカーブしています。
また、住所が千葉市が政令指定都市になる前の古いものなのが時代を感じさせます。
マツダオート京葉はその後アンフィニ京葉、マツダアンフィニ京葉と改名した後2004年に千葉マツダに吸収されたようです。

Posted at 2019/04/24 21:24:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ マツダ | クルマ

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