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Nahan-c35のブログ一覧

2020年02月05日 イイね!

カタログ 日産 F50シーマ前期




今回紹介するカタログは日産のシーマのF50型前期です。

F50シーマは2001年に登場し、シーマとしては4代目になります。12年ぶりとなる新開発V8エンジンであるVK45DE型、Y34セドグロから採用された新世代LLプラットフォームを採用して新時代の高級車として誕生しました。そして現行の日産エンブレムを装備した最初の車種でもあります。また今では当たり前のドアミラーウインカーを国産車では初めて採用しました。
またレーンキープサポートシステムというのをオプション設定しています。走行する車線がずれそうになると自動で修正してくれるもので42万5000円というかなりの高額なオプションでした。
ヘッドライトには小型のプロジェクターランプを中央に1つ、それを取り囲むように6つ配置されたバルカンヘッドライトと呼ばれる独特のものを採用しています。同じ年には最大のライバルとなるセルシオも30系にフルモデルチェンジしています。海外ではインフィニティブランドでQ45として販売されました。

当時のCMです。力(フォース)は我にというキャッチコピーが使われていました。

2003年にはこれをベースにプレジデントもフルモデルチェンジを果たしています。しかし折からの不況で高級車が売れないご時世であったため販売実績は高いとは言えない状況が続きました。セレブ嬢向け雑誌の家庭画報とコラボしたシーマ家庭画報バージョンというのも出したりしていましたけどね…

そして2004年にフーガが登場すると販売台数は下降の一途となります。海外でも2007年をもって販売を終了してしまいました。
国内でも2010年をもって販売終了し、2年後に新型が登場するまでシーマの名称は途絶えることになります。しかし現行のシーマはフーガのロングホイールモデルをちょっと手を加えた程度に過ぎないですし、あくまでオーナーのための高級車だったかつてのシーマとは違い、後席に乗るVIPのための高級車となっています(本来のプレジデントのポジション)、なのでこのF50が最後のシーマらしいシーマと言えますね…


高級車のカタログらしく、このように空白となっているページがあります。

コンセプトのページです。歴代のシーマを並べて歴史とDNAの継承をアピールしています。ちなみに現行のシーマのカタログにもこの写真は横に現行型の写真を追加しただけで使い回されています…こうして見るとY33から一気にデザインが変わったのが分かりますね。実際この代から国内専売車では無くなって2代目インフィニティQ45として北米にも輸出されるようになりました。
初代のY31シーマは登場したのがバブル絶頂期だったおかげで「シーマ現象」が流行語になる程に大ヒットしましたが、失われた20年と呼ばれる中で厳しかったのは事実ですね…

コンセプトのページです。日産のエンブレムは装備されずシーマの象徴であるアカンサスのエンブレムのみがボンネットに装着されます。

イメージ画像です。見開きのページとなっています。こうして見ると横は同時期のV35スカイラインにも似たデザインですね。

イメージ画像です。このF50シーマやP12プリメーラから日産車のデザインは大きく変わっていきましたね。

イメージ画像です。開発当初はY34セドリック/グロリアの延長線上にあるようなデザインだったそうですが改められて大きく差別化されたデザインになっています。

イメージ画像です。スポーティな走りもアピールしています。

イメージ画像です。同じ年に登場した30セルシオとは何かと比較されがちでしたが、シーマの方がよりスポーティ寄りになっていますね。

イメージ画像です。アルミホイールはY34セドリック/グロリアとも共通です。

インテリアのイメージ画像です。ITドライビングを強調したものとなっています。

インテリアのイメージ画像です。本木目パネルを装備しています。またこのステアリングはF50シーマから使われ始めましたがその後Y34セドリック/グロリア、A33セフィーロ、E51エルグランド、Y60サファリなどでも使われています。

インテリアのイメージ画像です。ギャザーが入っているところには90年代の名残を感じますね。

インテリアのページです。エクリュとブラックの2色を用意しています。

イメージ画像です。

メカニズムのページです。エンジンはVHエンジン以来12年ぶりとなる新開発V8エンジンであるV8・4.5LのVK45DE型と初代以来のシーマの伝統でもある(いわゆるドッカンターボ)3.0LターボエンジンのV6・3.0LのVQ30DET型エンジンを設定しています。どちらも車格に見合ったかなりパワフルな走りを見せてくれます。そしてこの時代でドッカンターボはかなり貴重だったのではないでしょうか…後に2007年をもって廃止されましたし…
トランスミッションは5速ATですが、今となってはこのクラスの高級車で5速なのは時代を感じさせますね…現行シーマも7速ですし車種によっては10速もありますから…

ヘッドライトのページです。このF50シーマ最大の特徴とも言えるバルカンヘッドライトについて解説しています。曲がる方向に合わせてヘッドライトを照らす方向も変えるアクティブAFSも設定しています。

安全装備のページです。プリクラッシュセーフティシステムと呼ばれるシステムを装着し、ミリ波レーダーによって自動的にブレーキをかける機能も装備しています。
自動ブレーキのご先祖様とも言えますが、これは当時としては中々の装備と言えますね。さらにシートベルトもこのプリクラッシュセーフティシステムと連動して自動的に巻き取るようになっています。
またレーンキープサポートシステムというのもオプション設定しています。これは走行する車線がずれそうになると自動で修正してくれるという今見てもかなりのスグレモノなんですが、、、
何と42万5000円もする超高額オプションでした。
まあ今となってはインテリジェントLIという似たような装備が軽自動車のデイズにもありますし、後のプロパイロットに繋がったとも言えます。でも自動ブレーキが実用化されてないような時代ですしこれぐらいしたのもやむを得ないでしょう…もちろん装着してる個体はかなり少ないと思われます…

ナビのページです。シーマでは全車にDVDナビゲーションシステムを装備しており旧型に存在したオーディオ単体機やオーディオレスの設定は無くなっています。
同年登場のP12プリメーラにも似たものでナビやオーディオはもちろんのこと、エアコンやハンズフリー通話、車両情報まで表示するスグレモノです。ただしこれがよく壊れるみたいですが…
さらにコンパスリンクと呼ばれるオペレーターと接続して会話しながらナビを操作出来るシステムを装備しており、それと連携して緊急時の対応もしてくれる緊急通報システムまで装備しています。今となっては軽自動車のデイズにもSOSコールというのがありますが、当時はかなり先進的だったはずです。さらに当時始まったばかりだったETCも設定しています。
ただし、コンパスリンクはサービスが終了しているため現在ではこれらの先進的な機能は使うことが出来ません…今やカーウイングスを経て日産コネクトになってしまいましたから…

シートのページです。これまではシートヒーターのみだったのに対してシートエアコンを装備しており季節や好みに合わせてシートの温度を変えることが出来ます。後のティアナやフーガにも装備される助手席のオットマンもこのシーマから装備されるようになりました。
電子キーというのは開錠・施錠こそ現在のインテリジェントキー同様にドアハンドルのスイッチで出来ますがでボタンでエンジンの始動をすることは出来ず通常のキーで行います。

装備のページです。オーディオは9スピーカーも装備しておりかなり充実しています。個別式のエアコンやピュアトロンも装備しています。
ただカセットテープを再生出来るのは時代を感じさせますね…それにあとはCDのみでDVDの再生は出来なかったはずです。

イメージ画像です。

安全性のページです。当時では珍しいVDCも装備しています。今やあと少しで義務化されるところらしいですが…

安全性と環境性のページです。ただ4500ccもある高級車ですし燃費はかなり悪いものと思われます…

最上級グレードの450VIPのイメージ画像です。その名の通りVIP向けにリアシートの装備を充実させたグレードで、リアのパワーシートやコントロールパネルはもちろんのこと、サンシェードやリアモニターまで装備しています。
日産お得意のリラックスシートもありますし、バイプレーターという簡易的なマッサージ機能(ただし本当にちょっと震える程度らしいです…)まで装備しています。これでリアシートに座っていれば極楽浄土ですね。さらにはトランクまでも自動で開けてくれるようです。
しかもリアモニターは天井から出てくるタイプなのです!ミニバンでは当たり前のようにありますがセダンではかなり珍しい気がします…

スポーティグレードの300Gグランドツーリングのイメージ画像です。初代以来シーマの伝統でもある3.0Lのドッカンターボを搭載し、専用の18インチアルミホイールを装備してチューニングも専用のものは施されています。

スポーティグレードの300Gグランドツーリングのイメージ画像です。内装も専用のブラック内装となっており、本木目パネルも専用の黒本木目パネルとなっています。

グレード一覧です。トップグレードの450VIPと売れ筋グレードの450XVです。

グレード一覧です。廉価グレードの400XLと3000ccターボ搭載の300Gです。

グレード一覧と福祉車両アンシャンテの紹介です。スポーティグレードの300Gグランドツーリングです。
福祉車両として助手席回転シート車が設定されており基本的に売れ筋グレードの450XVのみに設定されていたようですが他のグレードにも特注で対応していた模様です。

ボディカラーとシートカラー、パネルのバリエーションです。パネルは全て本木目となっており高級車らしいこだわりを感じます。また本革シートのエクリュ内装の場合パネルを2種類から選択出来ます。自分ならビンテージブロンズの450XVでエクリュ内装・ダークカラー本木目の組み合わせがいいですね。

主要装備です。

主要諸元です。

巻末です。普通ならここで裏表紙となるところですが高級車のカタログらしくワンクッション置いています。

裏表紙です。


ここからはオプションカタログの紹介となります。

外装部品のページです。意外にもエアロパーツはフロントプロテクターとリアスポイラーのみとなっています。まあ派手な社外エアロつけたヤン○ーのF50は結構見ますがね…また高級車の定番で成金趣味の象徴でもあるゴールドエンブレムも勿論用意されています。

内装部品のページです。シート半カバーはアームレストにも装着出来ます。ジジくさいけど高級車らしい雰囲気を高めてくれるので雰囲気造りには最適ですね。是非とも付けたいです。フロアマットは最高級と高級の2種類ですがどう違うのでしょうかね…またリアカーテンも設定されています。

運転支援のオプションのページです。へたくそ棒コーナーポールが自動で格納まで出来るようになっているのは流石高級車シーマといったところです。フロントサイドビューモニターはこの時代ではかなり珍しいのではないでしょうか。

ナビオプションと実用品のページです。ナビはマルチシステムでエアコンパネルやインパネ自体と完全に一体となっているため他のナビを装着することは出来ません。ただしオプションは設定されており懐かしのCDチェンジャー、そしてMDチェンジャーも設定されています。さらには自動車電話のキットまで用意されています。
MDなんて今や全く見なくなりましたしかなり時代を感じますが、この時代はまだまだ普通にMDありましたからね…またTVチューナーとハンズフリーシステムは前者は2G電波終了、後者はアナログ放送終了で今となっては利用出来ません…
そしてナビのブランドも懐かしのザナヴィです…ザナヴィってゴーン以前の日産車のイメージが強いですがこの頃はまだあったんですね…いつ頃消えたブランドなんでしょうか…
実用品にはフラッグポールなんてのもありますが何に使うんでしょうか…しかも最高級クロームメッキ製らしいです…まあ、強いて言うなら8○3とかが日の丸掲げたりする時ですかね…

トランク用品とチャイルドシート、オプション一覧表です。パーティションまで設定されたりと結構細かいですね。

裏表紙です。

おまけでついていたコンパスリンクの冊子です。

コンパスリンクはオペレーターと接続して会話しながらナビを操作出来るシステムでいわゆるテレマティクスサービスの1種にあたります。携帯電話とナビを接続することでネットワークに接続して利用することが出来ました。
この直後にカーウイングスに移行してしまうためかなり末期の頃の冊子ですね。なお現在ではサービス終了したため使用することが出来ません。

裏表紙です。シーマのみならずプレジデントやセドグロとも共通の冊子だったようです。ヘルプネットの料金もかなりお高めですね。



Posted at 2020/02/05 13:31:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ 日産 | クルマ
2020年02月05日 イイね!

カタログ 日産 エキスパート 後期


今回紹介するカタログは日産のエキスパートの後期型です。
エキスパートは1999年にW10アベニールカーゴの後継として登場しましたが、規制対応が困難になり同時に生産終了したY30セドグロバンの後継も兼ねています。
しかし車名こそ変わったものの前年にフルモデルチェンジしたW11アベニールのライトバン仕様と言えるモデルなので新型アベニールカーゴと言ってもいいものとなっています。なおアベニールカーゴからは9年ぶりのフルモデルチェンジとなりました。
同年には1クラス下のADバンもフルモデルチェンジしており日産のライトバンが一気に世代交代した記念すべき?年でした。
アベニール/エキスパートのプラットフォームはP11プリメーラ/U14ブルーバードと共通のもので同年登場のリバティとも共通です。まあP11プリメーラワゴンの販売店違いの姉妹車的な要素もありましたし…

前述した通りアベニールをベースにしたライトバンですが、この手の商用バンによくありがちな乗用モデルと比べて大きく簡素化されることが無かったのが特徴でした。
リアシートは法規上変更されていたりグレードによってホイールキャップやサイドモールが無かったりと細かい装備の差はあるものの、バンパーも全てカラードバンパーで定番のテールランプの簡素化やピラーのブラックアウト省略もされず、基本的な見た目は乗用モデルのアベニールとほとんど変わらないものとなっていました。
それでも商用バンで重要な最大積載量はADバンよりも大きい500㎏を確保し中型ライトバンの標準的なものとなっていました。このため最大のライバルはトヨタのカルディナバンとなります(というかこれしか無かったけど)。

しかし登場した1999年の時点で既にライトバン市場はワンボックスバンに需要を奪われたことで縮小していた状態であったことから販売も振るいませんでした。同年にはセドグロバン・クラウンバン・カペラカーゴが一気に生産終了していますし…
2002年にはマイナーチェンジを行ってデザインの変更を図るも(今回紹介するカタログもこの時のモデルで、日産のロゴ変更に伴う措置とも言えるが…)販売は好転しませんでした。
ライバルのカルディナバンも2002年にサクシードに移行し、この時に設計をプロボックスと共通化したために積載量が減少して実質同一車種になりましたぐらいですから…
遅れてエキスパートも2006年のADのモデルチェンジでそれに統合されてこのクラスの中型ライトバンというジャンル自体が消滅してしまいました…一応上級仕様のADエキスパートとして名前こそ残り現在に至ります…

中の人もエキスパートはあまり見たことが無いですね…売れなったせいか年式の割に見ない気がします…

今やOEMや姉妹車を除けばライトバン自体がプロボックスとADの実質2車種しかないような状態で、どちらも10年以上前のモデルを未だに作り続けています…
かつてはどのメーカーでもライトバンの設定があり乗用車と並行してモデルチェンジしていましたし、例えば日産の場合でも上から順にセドリックバン・グロリアバン・スカイラインバン・ブルーバードバン・オースターバン・バイオレットバン・サニーバン・パルサーバンという豊富なラインナップがあっただけに寂しいですね…


コンセプトのページです。ブランニューと言ってますけどグリルとエンブレム以外はあまり変わったとは言えないですね…なおこのグリルはアベニールと全く同じです。
ホイールキャップがクルーなどにも使われていた古いタイプのものでエンブレムが現行のものなのに対しホイールキャップが旧ロゴという状態になっています…

コンセプトのページです。ライトバンにありがちなテールランプの省略も無くアベニールと全く同じです。

コックピットのページです。初期のアベニールと同じでP11プリメーラにも類似したインパネですがアベニールはマイナーチェンジでインパネを変更したのに対し、エキスパートは最後までこのインパネのままでした。これはウイングロードとADも似たような状況でADだけ最後まで変わりませんでした。
オーディオは4スピーカー、電格ミラー標準装備とライトバンとしてはかなり充実した装備ですね。

インテリアのページです。リアシートは法規上平らで狭いものになっていますがそれでもヘッドレストを装備していますし、フロントシートに至ってはアベニールと全く同じです。おまけにアームレストコンソールまで装備しているためフロントに関しては商用車とは思えないほど快適な空間を実現しているのではないでしょうか。

積載性のページです。商用バンで重要な最大積載量はADバンよりも大きい500㎏を確保し中型ライトバンの標準的なものとなっていました。ただし4WD車は400㎏となります。

エンジンのページです。直4・1.8LのQG18DE型エンジンと直4・2.2LディーゼルのYD22DD型を設定しています。
QGエンジンは1998年にB15サニーで初搭載し、主に同車から採用されたMSプラットフォーム採用車に使われていました。
しかしルノーと手を組む1年前に登場したエンジンであるため設計共通化の中で後継のHRエンジンに移行していき2008年のY11型ADの生産終了によってこのエンジンも僅か10年程で生産終了してしまいました…HRエンジンは15年以上経過した2020年現在でも未だに日産の小型車の主力エンジンとして使われているのを見ると皮肉ですね…

YDエンジンは1998年にCDエンジンの後継としてプレサージュで初搭載され日産独自の低温予混合燃焼であるMK燃焼を実用化した最初のエンジンとなっています。当初はプレサージュ・サニー・AD・セレナなど多くの車種に搭載されていました。
しかしディーゼル車市場縮小・NOx・PM規制によって廃止されていき2002年をもって国内向けの乗用車での搭載車は無くなりました。その後もADとエキスパート、キャラバンには搭載されていましたがキャラバン以外はこれも2004年をもって生産終了しています。現在では主に海外向けに生産されており国内向けはキャラバンのみとなっています。

メカニズムのページです。トランスミッションは4速ATと5速MTを搭載し、リアサスペンションはトーションビームとなっています。
しかし4WD車では安定性確保のためにまさかのマルチリンク式となっています!!いくら何でもいきなりマルチリンクって格差ありすぎでしょ…

グレード一覧です。わかりやすい3グレード構成となっています。最上級モデルのVX-Gはルーフレールまで装備していますしぱっと見アベニールと区別がつかないくらいですね。アベニールの廉価グレードのような雰囲気です。

主要装備・主要諸元です。

裏表紙です。


ここからはオプションカタログに入ります。このフロントモールはサイドモールとの一体感が出ていてカッコいいですが装着している個体を見たことが無いです…

ピュアトロンやブラインドカーテンといったものまで設定されており商用バンのオプションカタログにしては充実しています。今のADと比べても設定が多いですね。

見開きのページとなっており1枚もののカタログとなっています。サイドタープはまさかのリバティが例として使われています。アベニールはまだしもエキスパートでキャンプする人なんていたのだろうか…他にもユーロホーンやエキゾーストフィニッシャーといった商用バンで装着する人がいなさそうなオプションがいくつか載ってます…
このピットサインというのも気になりますね…どこに装着するのでしょうか。
そしてナビは懐かしのザナヴィです…1DINのナビ単体機というのが時代を感じますね…あとCDプレイヤーのメーカーがパナソニックでは無く松下というのも時代を感じます…

裏表紙です。


価格表です。中型車なだけあってライトバンにしてはちょっとお高めですね。しかし売れなかったので結構値引きしてもらえたのではないでしょうか…
Posted at 2020/02/05 11:29:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ 日産 | クルマ
2020年01月28日 イイね!

カタログ 日産 スカイライン V36最終型


今回紹介するカタログは日産のスカイラインのV36型最終型です。

V36型は2006年に登場し、先代V35型スカイラインがそれまでの国内専売のスポーティセダンから一転し北米でインフィニティG35として販売されてヒットモデルとなったことを受けて(R34から大きくコンセプト変更したが故に国内ではV36・V37含めて未だに賛否両論ですが…)、基本的にV35型のキープコンセプトとなっています。
しかし内外装の質感が大きく向上したのが特徴で、外観はより抑揚のあるデザインがなされたうえ、特に内装はV35の質感が低いという声もあったためか木目調パネルと和紙をイメージしたアルミパネルの2種類を設定しており、さらにアナログ時計も装備するなど大幅な質感の向上が図られました。

エンジンは新開発のVQHRエンジンを搭載し、当初はV6・2.5LのVQ25HR型と同・3.5L VQ35HR型の2種類でしたが、後にVQ35HR型に代わってV6・3.7LのVQ37VHR型が設定されました。
このVQHRエンジンは名前こそ従来からのVQエンジンですが、80%以上を新設計した事実上の新開発エンジンとなっています。
プラットフォームはFR-Lプラットフォームを使用しています。

その後2008年・2010年にマイナーチェンジを行い、2013年に新型(現行)のV37型が登場しますが、当初ハイブリッドモデルのみであったためにV36型も2.5Lの3グレードに絞った上で翌年まで継続販売していました。今回紹介するカタログはその時のものです。


コンセプトのページです。かつて日産はシーマ・フーガ・スカイライン・ムラーノ・エルグランドといった高級車を日産プレミアムファクトリーの名で高品質さをアピールしていましたが今はやらなくなってしまいましたね…

イメージ画像です。全国のスカイラインの紹介がされています。

イメージ画像です。

内装のイメージ画像です。

内装のイメージ画像です。こちらはベージュ内装となっています。

エンジン・トランスミッションのページです。エンジンはV6・2.5LのVQ25HR型を、トランスミッションはスポーツモード付7速ATとなります。

プラットフォームや走りのページです。プラットフォームは先代V35型から使われるようになったフロントミッドシップ方式のFR-Lプラットフォームを使用しています。

内装のページです。全車に日産車共通のテレマティクスサービスのカーウイングスを採用したHDD方式のナビゲーションシステムを装備しています。またインテリアのアクセントとしてアナログ時計を装備していますがこれはV37には無い特徴ですね。V37では大型液晶を2画面も装備するためスペースが足りないですし、コストもかかりますから付けられなかったのでしょう…

安全装備のページです。VDCやアラウンドビューモニターもありますが自動ブレーキの設定はまだ無いです。

カラーバリエーションです。モデル末期でV37登場後ということもあり絞られた状態となっています。

グレード一覧と全国のスカイラインの一覧です。このように車名にちなんで全国のスカイラインを載せているのは遊び心があっていいですね。

主要装備です。

主要装備です。

裏表紙です。


ここからはオプションカタログの紹介となります。

エアロパーツ・アルミホイールなどのページです。ブラックのグリルは中々カッコいいです。NISMOのマフラーやサスペンションまで設定されています。

フォグランプなどのページです。

インテリアのパーツのページです。

実用品とコレクションのページです。ミニカーは今のV37でもありますが専用のコインケースやスマホケース、キーリングにステッカーなどは無いですね…今でも設定して欲しいものです。

セキュリティ装備のページです。意外にも電動格納ミラーはオプション設定だったりします…

実用品のページです。

裏表紙です。
Posted at 2020/01/28 20:16:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ 日産 | クルマ
2019年11月05日 イイね!

カタログ 日産 N17ラティオ前期


今回取り上げるのは日産のラティオです。型式はN17型で2012年の登場時のものとなります。

2012年にそれまでのティーダラティオから8年ぶりのモデルチェンジで登場しましたが、旧型とは異なりセダンのみとなったことから単にラティオとなりました。
そしてマーチ同様新興国重視の車種となりタイで生産されて輸入する形となりました。プラットフォームもマーチと共通のVプラットフォームを使用しています。

従来のティーダラティオはクラスを超えた上質感が売りで、木目調パネルや本革シートの設定やティアナと同じ骨格のシートなどが特徴でした。売れ行きもこの種のセダンとしては好調でモデル末期でも月1000台程をキープしていました。

しかしラティオは本来は新興国向けタイで生産されることから分かるようにコスト削減を徹底したクルマで、この後の画像を見れば分かりますが本当に各部の造りが安っぽいものとなってしまいました…かつてのサニーの後継というよりはそれより下のマーチセダンといっても言いようなものです。
加えて3気筒で1.2Lのエンジンはマーチやノートと同じですが、それらより重くなるセダンには不向きで動力性能の不足が目立ちました。

これらの欠点にもかかわらず、価格が従来のティーダラティオとあまり変わらないのです…
さらに同じくモデルチェンジでコストダウンしたとは言えまだだいぶマシで普通だったカローラアクシオともあまり変わらないのです…


当たり前ですがこれでは販売不振に陥ってしまいます。しかもこれに日産は旧型末期と同様の月1000台の販売目標を掲げましたが、当然のことながら届きませんでした

流石にまずいと思ったのか2年後にはマイナーチェンジで大型メッキグリルやピアノブラックパネルを装備して多少マシになりましたがやはり元々ケチった造りなので好転せずその2年後には消滅しました。これにより日産から5ナンバーのセダンが消滅し、またサニーから続くコンパクトセダンの歴史も国内では途絶えました…

実際に街中で見ていても旧型のティーダラティオやさらに前のB15サニーの方が多く見ますし、たまにラティオを見ても営業車なことがほとんどで個人ユーザーは中々見ないです…

当時のCMです。まさかCMはないだろうと思って探したらありました。でも何か通常のTVCMとはちょっと違った感じですね。

絶版から3年経つにもかかわらず、未だに登場時の公式動画がアップされているのでこちらもアップしてみます。

何か同じプラットフォームを使うマーチやノート同様旧型より安っぽいせいか、それら同様に個人的にもあまり好きになれないんですね…
そのため結構辛口のコメントになってしまいますが、好きな方はゴメンナサイ…

コンセプトのページです。それらの全てにこだわったと書いてありますが本当なんでしょうかね…

コンセプトのページです。流れるようなシルエットと書いてある通り、ハッチバックベースにトランクを付けてセダンにしたが故の後付け感が無くなったのは評価出来るポイントだと思います。マーチベースとは言えボディは別ですし。


コンセプトのページです。アイドリングストップをモデルチェンジで搭載するようになりました。

インパネのページです。現行のノートやマーチとも似た雰囲気のインパネですが個人的にはこのインパネがどうも好きになれないんですよね…
助手席側がスカスカで何も無いので装飾を加えたフィットやグレイスと比べると見劣りする気がします…現行ノートも売れているんだからインパネを新しくして欲しかったです…
あとこれはラティオとマーチだけですがこのオムツのように出っ張ったホーンパッドもカッコ悪い気がします…

インテリアのページです。日産本社ギャラリーで乗ったことありますが中は本当に広かったです!後席のレッグスペースも余裕がありました!
新興国向けとは言え中国や北米などでも販売されるので比較的広めにとったのでしょうか。

環境性のページです。HR12DE型を搭載し国内向けセダンで3気筒エンジンを搭載するのはかつてのスズキ・フロンテ800以来となります。
しかしせめて4気筒のHR15DEは設定するべきでは無かったのでしょうか…

室内空間や装備のページです。前述の通り室内の広さは本当です。どうやらメーカーとしては室内とトランクの広さはティアナ並みとのことらしいです。

装備のページです。フロントにもアームレストは付けておくべきだった気がします…ちなみにリアのアームレストもGだけです。
あと電源ソケットがサイドブレーキの脇にあるのは意外ですね。

安全性のページです。
実はVDCをグレード別設定(最上級グレードのGのみ標準・それ以外はオプション)にしているのには裏があって、本来は2012年10月1日以降に型式指定を受けるクルマに装着が義務化されているんです。
しかしラティオは数日後の10月5日の発売で型式指定を受けたのはそれより前になるために一応法的にはOKという訳になるんです…
何ともセコい話ですよね…

クルマに安全性というのは重要なことですしそこで手を抜く日産って一体…そう言えばあれ程プロパイロットのような新技術を開発しておきながらトヨタやホンダのようにマイナーチェンジしてでも様々な車種に装備するどころか、2019年現在でも未だに自動ブレーキすら付かない車種が多くあるのはどうなのかと思いますね…

グレード一覧です。充実のラインナップとありますが3つのみです。しかもオートエアコン・リアアームレスト・インテリジェントキーすら付くのは最上級グレードのGだけです。
このカタログにはありませんがこれら以外に法人向けのBというグレードもあります。樹脂製のドアハンドルやブラック塗装されていないピラーなどが特徴です。

ボディカラー・シート地とアフターサービスです。シート地はティーダラティオにあったベージュ系は無くブラックのみとなります。

主要装備一覧です。

主要諸元と助手席回転シート車の紹介です。XとGだけに設定されています。

裏表紙です。

価格表です。日産の本社ギャラリーでこのカタログを貰った際に付いてきたものとなります。

ここからはオプションカタログの紹介となります。


パッケージオプションとしてプレミアムパッケージというのが設定されています。しかしここでようやくドアミラーウインカーが付くというのが…
それでもアルミ履いてスポイラー付けたら少しは印象変わりますね。


インテリアのオプションとして木目調パネルが設定されています。これはこういったセダンに乗るなら是非とも付けておきたいところですね。
旧型にはあった訳ですし。

ナビゲーションシステムには日産車共通のテレマティクスサービスのCARWINGSを採用しています。他が貧弱なだけにナビだけがだいぶ立派に見えますね…
なお現在販売中の新車ではNissanconnectに移行したので過去の物となりました。

スピーカーが推奨オプションではまさかの2スピーカーです。新興国でならこれでも良いのかもしれませんが、こんなところからもやる気の無さを感じてしまいます…
せっかくいいナビなのに勿体ない…一応4スピーカーもあるにはあるんですけどね…

チャイルドシートや便利グッズなどです。ここら辺は他の車種とも共通のものが多いですね。

オーディオはCDプレイヤーのみならずAM/FMラジオ単体機まで設定されています。営業車需要の多い車種らしい部分ではありますね。
シートカバーはレースの半カバーのみとなっています。

オプション一覧などです。左下にあるモデルカー、実は中の人は持っていたりします笑
ミニカーコーナーでも作って別の機会に紹介しようかとは思います。

裏表紙です。
Posted at 2019/11/05 20:23:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ 日産 | クルマ
2019年11月05日 イイね!

カタログ 日産 C34ローレル前期


今回取り上げるのは日産・ローレルの7代目となるC34型です。1993年の登場時のカタログとなります。

C34ローレルは全車3ナンバーとなったボディが特徴で、これは前年に登場した最大のライバルである90系マークⅡ/チェイサー/クレスタと共通です。またこれまで通りスカイラインと基本コンポーネンツが共通でR33スカイラインとは姉妹車関係になります。旧型のC33ではセフィーロとも姉妹車関係でしたが、翌年にモデルチェンジしたA32セフィーロではFF化されて全く別のプラットフォームとなりました。

しかし販売面ではマークⅡ3兄弟にこそ届かなかったものの、ある程度健闘したC33と比べても惨敗とも言うべき結果になってしまいました。
理由は主にデザイン面が原因とされ、元々C33同様のバブル期に流行した背の低い4ドアハードトップとしてデザインされていたものを販売側から「もうちょっとボディ拡大して、幅を広く、背を高くしろ」といった要望があり、それを取り入れた際に大元のデザインを変えずに無理矢理ボディを拡大したため不格好と見られたことが原因とされています。
そのためデビュー翌年の1994年には2度もマイナーチェンジで前後のデザインを変更していますが、元々のデザインが無理矢理仕立てたものであったためか販売回復には繋がりませんでした。

あとは主力となる車種がセダンからミニバン・RVに移行しつつある時期であったことも原因だと思われます。これに関してはセダン全般に言えることなので何とも言えませんが…


当時のCM集です(中期型・後期型のも入っていますが)。登場時のCMソングにはロマンセという曲が使われ、これは荻野目洋子さんが歌うものととおおたか清流さんが歌うものの2種類が使われました。
またイメージキャラクターには松方弘樹さん・本木雅弘さんを起用しました。



コンセプトのページです。当時のキャッチコピーは「すっきりが、いい」でした。むしろデブくなってるし真逆な気もするが…
でも確かにC33と比べてプレスラインや装飾が少ないのですっきりしたという意味なのかもしれません。この年は1968年に初代ローレル登場からちょうど25年目でのフルモデルチェンジでした。
そしてこの10年後にはティアナへの移行で消滅することになる訳です…最も今やティアナですら放置プレイで風前の灯火ですが…

イメージ写真のページです。ラグジュアリー系グレードとなるメダリストです。最も多く売れたグレードと思われます。今見るとそこまで不格好には見えませんが背の低い5ナンバーの4ドアハードトップに見慣れた当時では違和感あったのでしょうね…

イメージ写真のページです。インテリアはC33と比べて直線基調のシンプルなデザインとなっています。なおこの時点では専用設計のステアリングでしたが後のマイナーチェンジではコストダウンのため汎用品に変更されてしまいます…

イメージ写真のページです。C33ではピラーレスハードトップでしたが安全性やボディ剛性の確保を理由にピラー付きのハードトップに変更されています。これにより国産車におけるピラーレスハードトップは消滅しました。

イメージ写真のページです。スポーティ系グレードとなるクラブSです。

イメージ写真のページです。最上級グレードとなるメダリストVです。

インテリアのページです。クラブSには高級スエード調のエクセーヌが使用されています。この頃は高級車でも本革シートがまだ珍しい時代でした。ただしC34の場合メーカーオプションで設定自体はあります。

メダリストV Gセレクションのページです。最上級グレードのメダリストVに装備を追加したパッケージオプション的なものです。

3ナンバー化によるボディサイズ拡大をアピールするページです。この時期はモデルチェンジによる3ナンバー化が相次いだ時期でしたね…

オーディオなどのページです。6スピーカーのローレルサウンドシステムを採用しています。専用のトランクにCDチェンジャーがあるのが時代を感じさせますね…

装備のページです。旧型に引き続きアナログ時計を装備しています。雰囲気づくりには最適なアイテムですね。このマルチリモートエントリーシステムというのはごく普通のリモコンキーのことで、現在のインテリジェントキーのようなドアハンドルのボタンでの施錠やスイッチでのエンジン始動などは出来ません。

安全性のページです。運転席・助手席ともにエアバッグが装備された写真がありますが、この時はまだメーカーオプションの扱いでした。翌年のマイナーチェンジで標準装備となります。
この数年後に乗用車の全車に運転席のエアバッグを標準装備したことを盛大に宣伝していましたね…ちょうど倒産寸前で死にかけていた時期でしたし、トヨタに対抗するために必死だったことが伺えます。

エンジンとホイールのページです。全車直6エンジンを搭載しています。ツインカム・2.5LのRB25DE・ツインカムで2LのRB20DE・ワンカムのRB20E・ディーゼルのRD28の4機種となります。

メカニズムのページです。スーパーHICAS・DUET-EAといった装備があるのがルノーの影響を受ける前の日産車らしいところですし時代を感じさせますね…
そう言えばリアの写真はここで初登場になるんですよね…のっぺりしたようなデザインで個人的には後期型の方が好みです。

ディーラーオプションの紹介です。なお今回オプションカタログは持っていないため紹介出来ません…navanのオプションがあるのがいかにも90年代の日産車らしいですね。結構短命だった気がしますけど…
ちなみにnavanと書いてナヴァーンと読みます。

グレード一覧です。最廉価のグランドサルーンはまさかのまさかの鉄チンホイールです…また木目調パネルやアナログ時計といったこだわりの装備もこれだけ装備されません。
どういったユーザーが購入したのか気になるところですね…

主要装備一覧とパッケージオプション一覧です。パッケージオプションは豊富に設定されており、マルチAVシステムの設定こそないもののテレビのオプション設定はあります。

ボディーカラー・シート地の一覧と主要諸元のページです。基本的にはブラウン系とグレー系のシートとなります。

裏表紙です。1938年の日産自動車としての発足から60周年を迎えていたことから60周年記念のマークがあります。まあ日産というのは合併の連続で出来ているような企業なので一番古いのだともっと古く明治まで遡る訳ですが…

Posted at 2019/11/05 18:12:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | カタログ 日産 | クルマ

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