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　964カップをフルサーキットで走らせる前に広場トレーニングで挙動を感じてみたいと思っていたのでワンスマ広場トレーニング行ってきました。

最初は新しくオープンした話題のポルシェ・エクスペリエンスセンターに行こうかと思い、GT4でのプラグラムをあと1clickで予約完了というところまでいきましたが、お値段的にちょっと考えてしまったのと、優先順位としては964だな〜と思い直して・・・。うっかりGT4が欲しくなってしまっても困るしね（笑）。



今まで２回ミニサーキット(TC1000)を走らせましたが、どちらもウエット路面だったので今回は念願の初ドライ路面！



トレーニングは午前はショートオーバル中心。

午後はヘアピンと高速コーナーを組み合わせた大きめのコース。



基礎練習なのですが、やってみると実にいろいろなことに気をつけながら走らなければならないか、毎回同じ操作をする難しさ、そして普段のサーキット走行でいかに慣れだけで走っているか思い知らされてとても勉強になります。



そして964はどうだったかというと結論としては964はめちゃくちゃ楽しい！



ABSを効かせながらブレーキングしてブレーキを緩めながらターンインしていくとリアがスーと流れつつフロントがインに入っていき、クリップ過ぎて踏み始めると弱アンダーに転じて立ち上がっていく。

996で、こう走らせたら速いけどなかなかうまく出来ない、ということが964だとすごくやりやすい。そしていろいろな挙動が実にわかりやすい。996GT3からさらに薄皮を剥いたようなダイレクトな操作感。

空冷にこだわってサーキット走行している方々の気持ちがわかった気がしました。





失敗も多いけど最後のコース練習の動画を貼っておきます。

楽しさが伝われば。

　まず始めに断っておくと、これから書くことは失敗例です。


私がみんカラを始めとしたネット情報で調べたら成功例しか出てこなかったので安易に手を出したら失敗したという話です。調べて成功例しかないとそれはそれで良くないので失敗例も世に出しておこうという意図です。




　事の起こりはオドメーターが動いていないことに気がついたこと。
もうすぐ4万キロに到達するはずだったのになかなか到達しないな〜と思ったら動いていなかった。
調べると964は走行中にトリップメーターをクリアすると樹脂製の歯車がすぐに欠けて壊れるので必ず止まってからクリアする必要がある(あるいはトリップクリアは絶対しない）との記述を見つけた。
なんだそのデリケートな車！
しかし私は納車時にクリアしてからは押した覚えはないのだが。


スピードメーターは問題ないので、オドメーターやトリップメーターは動かなくてもさほど問題は無い。
むしろ車両価値的には動かない方が良かったりもする。次の車検まで放っておくことも出来る。
でも乗っているのに積算されないのは気持ちが悪いので修理することに。

このトラブルはよくあるトラブルなので前述したように修理事例もネットに沢山ある。
もちろん自分で修理した例も専門店に依頼した例もある。
樹脂の歯車の部品代だけなら3千円ちょっと。メーターを送って修理を依頼すると数万円といったところ。
依頼した方が簡単で確実なのはわかりきっていたけど、私は自分で修理してみたくなった。
現代の車で自分でメーターを修理することなどまず不可能であろう。自分で修理が可能と言うだけで愛着が湧く。決してお金をケチって自分で修理することにしたわけではない（笑）。

が実際の作業はなかなか大変だった。
まずメーターを外すところから難渋した。
空冷ポルシェの5連メーターはゴムのリングを介してはまっているだけなので外すのは引き抜くだけである。
しかしそのゴムが固着してなかなか外れない。薄いプラスチックのへらを使って時計を外すことに成功し、その穴からスピードメーターを押し出してようやく外れた。

次の関門はメーターの蓋を外すこと。カシメて固定されているだけなのでマイナスドライバーでこじって開ける必要がある。難しくはないけどキズをなるべく付けないようにキレイにやるのは時間がかかる。




それが外れたら内部にアプローチですが、ここが最大の鬼門、スピードメータの針外し。
いろいろやり方はあるようですが、最終的に私のお奨めは大さじ2本を使って、てこの原理で持ち上げて外すやり方。かなり固い。そして文字盤は触れるとすぐに文字が剥がれるので注意。

針とトリップメータをクリアする棒が取れると文字盤が外れて全てにアクセス出来るように。


右側のモーターを外すと問題の歯車にようやく到達。一見問題無さそうでしたが外してみたら小さい歯車の歯が1つ欠けている。これと下の大きい歯車もシリコングリスをつけて交換して完了。


上はネットで購入した対策品？の新品

あとは元に戻すだけ、なのですがここでやってしまった！
問題の針を軸に押し込もうとしましたが、なかなかうまくはまりません。ちょっと力を入れて押し込んだらそのまま軸がポッキリ。あわてていくつかのメーター修理専門店で聞いてみましたがこれは修理不可との回答！
後日になって、押し込むと折れるからゴムハンマーで軽くたたいて入れると良いという記述を発見したがあとの祭り・・・。

結局ヤフオクでジャンク品を購入して同様に分解して（2回目は早くうまく出来た）スピードメータの本体を取り出して移植。いわゆるニコイチですね。ちなみにジャンク品の方も歯車は同じように割れていました。

これからこの修理を試す人のために書いておくと、文字盤を外さずにモーターを固定してるボルトを緩めるだけで問題の歯車の交換は（とてもやりにくいですが）何とか可能です。簡単に修理不能になるリスクを考えたらこちらのやり方のほうが良さそう。

仮付けして動作を確認。スピードメーターがやや低く表示されるので再度調整して蓋をかしめて終了。
いや〜勉強になったけど高く付いた。
どなたかの参考になれば幸いです。