BP5 パイピングおじさんの 正しい?インタークーラー脱着
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
にゃー。
時間があると自分のアラが見つかるなー。
さて、今回特に純正のインタークーラーパイプを使ってる人には役立たないかも知れない知識です。
純正インタークーラーでAVOシリコンパイプを使ってる人はその.......ぶっちゃけタービン側もスロットル側もインタークーラーの口を外周2mmぐらい削った方が幸せになると思います。
純正だと口径大き過ぎてスポッとハマってくれませんしね。
BP乗りでDIYやるならいずれは通るインタークーラー脱着ですが、実は私今までかなり他部品に負荷をかけながら、おかしな位置決めで脱着してました。
皆様の中にも経験ありません?
タービン側ホースもスロットル側もバチっと決まってるのに、運転席側のステー穴がズレてたり、助手席側のステーがインタークーラーにたどり着いてくれなかったり。
私もサービスマニュアル見たわけではないのでこれが最善とは言えませんが、極力他部品やインタークーラーコアにダメージの出にくい脱着手順と位置を知ったのでご紹介しておきます。
この辺って記事にするには地味極まりないし、知ってる人はとっくに知ってるからあまり需要ないかも知れませんが、私と同じミスしてる人はお馬さん10頭分はパワー復活しますよ。
結構インタークーラー脱着って、順序立てて整理すると面倒なんですが、皆さんついてるボルトとステー、ホースバンド緩めてポンポンサクッと外して、終わったらタービンかスロットルのめんどくさい方からハメて経験値でカバーってしてません?
そういう人が付けると場合によってAVOのシリコンパイプはこんな感じでヨレが出来てしまいます。
2
長々書いてもあれなのでまずは外す手順から
1.ホースバンドを三つ緩める(タービン側もスロットル側も
2.ブローオフバルブを外してリターンホース解放する
3.タービン側のボルト2本と運転席側ステーのボルトを外す
4.助手席側ステーの12mm3本を外す
5.スロットル側ホースを抜く(この時、インタークーラー側とスロットル側どっちが抜けても良い)
6.スロットル側ホースの抜けてない方を抜く
7.タービン側ホースをインタークーラー自体をスペースから抜き切る前に外す
8.スペースに余裕のできたタービン側からゆっくりインタークーラーを傾けて抜き取る
9.残ったスロットル側ホースや落ちちゃったホースバンドを回収する。
簡単に見えて普段あまり注意してない人にはめんどくさい手順じゃないでしょうか?
ポイントは8ですね。
ここを先にやるのとやらないのとでは事故率が全然違います。
スペースの中でホース脱着するとスッポ抜けた時が怖いかも知れませんが、実はホースついたママの方がクーラントホースやオイルパイプに引っかかって体制が崩れます。
結果、手をついた先がインマニならまだいいんですが、横着して避けといたボルトが落下したり、最悪コアを歪めたり。
5、6も結構重要だったりします。
スロットル脱着したことある人は知ってると思いますが、スロットルは10mm4本でインマニ樹脂に埋め込まれたヘリサートに締結されてます。
このヘリサート、鬼目ナットみたいな形状ですが、止めてる力はなんとOリングと接着剤です。
経年車両で熱が入ると接着剤が弱くなってボルトをいくら閉めても供回りしたり、インタークーラー脱着で変に引っ張ると浮いてきます。
せっかくタービンが届けてくれたエアがスロットルから漏れたらパワーダウンは免れませんよね?
おまけに素材が素材だけに新たにタップ切るなんて無理ですし、やるならインマニ外して金属流し込んでタップ切り直しとかインマニ全交換じゃないでしょうか?
かなり無理を聞いてくれる工場じゃないと厳しいですしお金かかります。
ここはなるべくスロットルに負担をかけないようにしましょう。
付けるときも基本的な考え方は一緒です。
1.スロットルホースをスロットル側に付ける。この時AVOホースならAVOマークが助手席側から見て真上よりほんの少し助手席側に向き、ブローバイホースに若干隠れちゃうぐらいの向きで、可能な限りスロットル側によせて付ける。また、ホースバンドはまだ一才トルクをかけない。
2.インタークーラーを1のホースに差し込む。こちらもホースバンドはゆるゆるのまま。
3.タービン側ホースを接続し、タービンボルト穴を合わせる。この時ホースの曲がった先が真下に向かっており、多少車体が跳ねても押し込まれるだけで決してホースが曲がったりしないようにする。ボルト2本を外れない程度に浅締めする
4.運転席側ステーにボルトを差し込み、位置を仮決めする。
5.助手席側ステーを戻し、ややインタークーラーが傾く状態で3本のボルトを抜けないレベルで浅絞めする(位置仮決め)
6.各ボルトがいくらか自由が効く位置決めなので、この時点で各ホースが斜めに向いていたり、片方にヨレているようであれば修正する。
7.運転席、助手席のステー、タービンのボルトを本絞めする。
8.ホースバンドを本絞めする。(この時、ホースバンドは位置決めしたら2、3回前後左右に動かし、ホースバンドが真円に近い形で締められるようにする。)
9.ブローオフバルブを戻す。
慣れてないと本絞めする前に余裕を残して置いて位置決めしっかりするとか思い浮かびませんからね。
恥ずかしながら1番最初にインタークーラー脱着やった時は全ホース完全に締め込んで動かない状態で取り付け、位置が悪かったらやり直しというアホなことしてました。
ポイントは1と3と8ですね。
AVOのホースって写真のスロットル側の突起に引っかかるのでそこで押し込みを諦めちゃうんですが 諦めると1枚目の写真みたいにホースがヨレます。
ヨレたホースには過給圧が均等にかからないので、集中した所からホースバンドが緩みやすくなります。
この輪止めより下の部分は出来るだけスロットル口側よせた方が綺麗になります。
エンジンカバーも無理なく付けられますしね。
タービン側はこの中で最重要です。
ここシリコンホースで斜めに入ってると、重力と衝撃に負けてすぐに隙間できちゃうんです。
多分純正の樹脂ホースでも角度によっては加給漏れするんじゃないかな!?
燃調狂うし過給圧逃げるしいいことないです。
必ず、真下に向いてショックがきてもインタークーラー側に押しつけられるから平気だぜ!って位置取りにしましょう。
ホースバンドの本締めは最後の最後にしましょう。ホースバンド締めてる状態で位置微調整なんかすると、締めてるスロットルやタービンに変な負荷がかかります。
特に助手席側ステーの本締めとか、先にホースバンド締めてるとスロットルを引っ張ることになるのでダメージ影響がでかすぎます。
こんな面倒くさい手順今までやったことないぜ!俺はもう経験と勘で全部処理できるんだ!!って人ほど今回の記事、試してみてください。
他の場所にエア漏れがない前提ですが、本当にお馬さん10頭分ぐらい違う結果になります。
だって私のレティ、下道でブースト圧が正圧になるようになったものっ……..今まではせいぜい-20kpaが限界だったのに。
音も鳴らない微小漏れでもやはりエア重要ですね。
私と同じく、正式な知識を持たずに数年間変な脱着して、中古インタークーラー3台も買い替える人がちょっとでも減ってくれたらという記事でした〜。
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