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イイね!
2016年12月03日

トヨタ タンク カスタムG-T 試乗

これまで「なぜソリオのライバルが登場しないのか」不思議でした。
考えられるところとしては、
・他メーカーがソリオの人気は一過性で終わると油断していた?
良いとこ取りのコンセプトは自社のヒエラルキーを乱す可能性があり、手を出したくても出せなかった?
てなところでしょうか。

ところがここにきてついに投入された、そんな印象がある、トール/ルーミー/タンク/ジャスティ。

タンク エクステリア

タンク インテリア

ソリオにない、リア中央席のヘッドレスト、6エアバッグのオプションもあり、それだけでも選ぶ価値あり、ですが、

6エアバッグ

さらにダウンサイジングターボ搭載、という想定外のスペックも嬉しい誤算でした。

1Lターボ

でもそうなると、走行フィールは、ヒエラルキーに配慮されて、上位車種を超えない程度のクオリティにとどめられているのでは?

・・・そんな先入観は、今回、良い意味で裏切られました。

■良いところ

足回りはしっかり硬めで、剛性感の高いボディとともに安心感が高いです。パッソ・ブーンを開発した同じメーカーと思えない豹変ぶり。
・シートはクッション圧は柔らかめですが、アップライトな着座姿勢はやはり腰に負担が少なく、座っていて疲れにくそう。長距離もいける!という気にさせてくれます。ぺらぺらと思われたリアシートも結構しっかり作ってあり(ムーヴのフレームを流用?)適正な姿勢が取れます。
・1Lターボ+CVTのパワートレインは1tの車重に対して余裕たっぷり。力強い加速に加えて空走距離が長く、加速が得られればあとはアクセルペダルから足を離してもどんどん走っていきます。よほどの長距離を除いて日常生活ではクルコンを活用できる機会は少ないかもしれません。
静粛性もこのクラスとしては高く、個人的には問題ありませんでした。

・今回2つのフロントデザインがあり、販路によってノーマル・カスタムのバリエーションも豊かでユーザにとっては選択肢が増えて面白い試みと思いました。個人的にはタンク(ジャスティ)のカスタムが好みですが、ルーミー(トール)のカスタムモデルのスクエアなデザインも捨て難いですね。いずれも、シエンタ的な「奇抜で理解に時間のかかる文脈のデザイン」を狙わず、クリーンなデザインなのもよいと思いました。

ダイハツトール

全体のデザイン、質感、パッケージ、走行フィールは「まさにこの一台で十分」と思わせる説得力がありました。普通車でこういうクルマを待ってました! という高い満足感を得られる一台と思います。

■残念なところ

・がさつな音のエンジンノイズ
 ダイハツからようやく登場したダウンサイジングターボ、パワフルなのは良いのですが、質感は・・・低速からの加速でビックリするほどノイジーで、むしろ軽自動車の0.66Lターボを拡張したような感覚です。

・もう少ししっかり感の欲しいステアリングフィール

パッソ・ブーン同様、女性を意識したかステアリングの操舵に遊びが大きめで心もとないと感じる人もいるかもしれません。あとちょっとだけ操舵感を重めに、そして遊びを少なめにしてダイレクト感を強めにするだけでもかなり印象が良くなりそうです。

・ライバルに見劣りする床下収納

床下収納

 床下収納が殆どありません。タント・ムーヴ・ブーン(パッソ)などの深く掘られた収納スペースを
 確保できなかったのは残念ですね。

・ややゴツゴツする足回り
 足回りはしっかりしていますが、カスタムG-Tのタイヤは15インチのためか、ややゴツゴツ感が強いです。スプラッシュに慣れている自分はあまり気にならないですがそれでも強めに感じましたので、国産車から乗り換えを考えている方は試乗で確認された方がよいかと思います。
 特にリアシートに座って体感されることをお勧めします。

・好みの分かれそうな不思議な?内装の表現

ダッシュボード表皮

 ダッシュボードは一見、革張りのような質感ですが、ステッチはモールドで触ってみるとカチカチの樹脂パーツ。ぱっと見のフェイクぶりは見事ですが、そのセンスから敬遠されるケースも出てくるかも。

■ベストグレードはアレ?

 今回試乗したのはトップグレードのカスタムG-Tですがホイールは15インチ。そこへいくと同じターボでもG-Tグレードは14インチです。セールス氏もG-Tの方が乗り味は柔らかいと言っていました。
 なので、ベストチョイスはノーマルグレードのターボ搭載車、となるかもしれません。機会を見つけて、G-Tグレードを試乗してきたいと思います。

いずれにしても、我が家的にはまさに理想の一台。現行ソリオが軽量化した車重に対して足回りが跳ね気味で、セッティングが煮詰め切れていない印象だったのに対して、逆の重厚感漂う走行フィールだったのも好印象。

ネット上では「軽自動車の上級版」的感想も多いですが、「コンパクトカー以上、ミニバン未満」、を考えている方には決定版となる可能性も高いクルマ、ぜひ試乗してみてください。

ブログ一覧 | 試乗 | クルマ
Posted at 2016/12/03 12:39:24

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この記事へのコメント

2016年12月3日 21:36
こんばんは。

このクルマ、ソリオという強力なライバルのおかげでなかなかの実力車に仕上がっているようですね。
エンジンのノイジーな部分はNAエンジンですがレンタカーのヴィッツに乗った時にも感じたこの型式のエンジンの根本的な弱点なようで、ターボ搭載でも払拭はできなかったようですね。
コメントへの返答
2016年12月5日 21:57
こんばんは。返信遅くなりました。

このエンジン、ヴィッツに乗ってたエンジン(のターボ化)だったんですね。てっきり軽自動車の660ccのボアアップか何かと思ってたんですが、そんな簡単にできるわけがなく、限られたコストの中では正しい選択だったんでしょうけれど、このノイジーなところは早急に改良が必要ですね。このクラスの購入対象に考えている人は、こういうノイズに神経質な人も少なからずいらっしゃる筈。ソリオの嚙ませ犬になりかねません(^^;

プロフィール

「経営大混乱の最中に日産車オーナーに返り咲いた身としては(^^;、鈴木亮平氏のCMにこめたメーカーの意図は判らないでもないけれど、一般視聴者のキブンを逆なでしているようにしか思えない(^^; せめて揶揄されまくりの「やっちゃえ日産」はいい加減変えるべきではないかしら?(^^;」
何シテル?   05/11 07:12
なとりです。よろしくお願いします。 クルマの話大好きです。暇さえあれば試乗に行って研究してます。 写真はそのうちに(^^;
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