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2019年03月04日

ダイハツ ムーヴ L"SA III" 試乗

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愛車ステラカスタムの車検の代車として借りたムーヴ。じっくり乗りましたのでその感想を。
こちらでも書きましたが、現行ムーヴはデビュー時にカスタムのターボに試乗して、かなり好印象をもったモデル。代車はそのNAのベースグレード車です。
さすがダイハツの主力車種。デビューから4年を経ても(マイナス点は小さくはないですが)素晴らしい出来でした。

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■よかった点
美点はとにかく沢山あります。スペースの都合で箇条書きで。
・飽きのこない内外装デザインと質感
・ノンターボと思えないパワフルな特性のエンジン
・適度な重さのハンドリング
・軽自動車のベースグレードとしては上質なスタビリティ
・足回りのセッティングと14インチタイヤが織り成すシナヤカさ!
・微妙に腰の支える力が弱いものの、価格帯相応以上の形状、クッション圧の前席シート
・大人4人+小旅行の荷物をしっかり収容するパッケージングと荷室の広さ

特にNAとにわかに思えない特性のパワートレインは素晴らしいですね。NA特有のトルクの細さ(1テンポ遅れる初速からの加速)は全くなく、街乗りなら全域で踏めば力がモリモリ、自分の意識との乖離なく発進から加速していきます。これはエンジン特性もさることながら、例のダイハツ独自の3軸CVTが貢献(ロスが少なくてトルクを伝え易い?)しているのでしょうかね。

それとびっくりしたのが、早朝一番のスタート。冬の気温のなか、エンジンは当然冷え切っていて、ステラだと暖まるまでは出力が抑えられているのですが、このムーヴはそれが全くなく、エンジン始動してすぐに何事もないかのようにスムーズに走ります。スゴイ。エンジンには相当負荷がかかるように思いますが、クルマに感心の薄いユーザーにはストレスなく運転できて歓迎されるでしょう。

そして燃費を重視しまくり、足回りがヘニャヘニャでなく、しっかりかつよく動く路面の凹凸もきちんといなしてく快適。タイヤは「燃費優先の転がり抵抗を少なくしました」という頼りなさが若干残りますが、スキール音が出るわけでもなく日常使いでは十分及第点。

・・・と良いところは上げればきりがなく、「(日常の足なら)このクルマで十分」という感想は今回も変わらず、でした。
駐車場で停めて、後席に座ってみるまでは・・・

■残念な点
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総じて「いうことなし」の完成度にあって、リアシートはなんとも残念な造りです。
ムーヴの後席は、「シートスライド」「畳んだときに荷室とフラット」「サイドシルとの段差が殆どないフラットな床面」を実現するトレードオフとして、リアシートが犠牲になってネガをすべて背負い込んでいます。
まず床からの座面の高さが低く、自分の身長(175cm)だと太股が座面から浮いてしまいます。自然と脚を前に投げ出す崩れた姿勢に(それでも太股は僅かに浮きました)。
さらにリアシートは平板かつクッション厚も薄く軟らかいため、シートバックが腰を支えきれず底着き感が。加えて前述の太股が浮く姿勢のため、腰部に体重がかかり、座って数秒で腰に違和感が発生(>_<)。シートバックの角度を調整してみたのですが、改善されず。2列目シートなのに、ミニバン3列目に座ってるような感じです。
もともと前席が車格に対して良い出来だけに落差の大きさにビックリしました。
現行デビュー時に試乗したカスタムはシート表皮が異なっていたからか、このあたりの印象はだいぶ異なるものでした。。。(もしかしたら、中のウレタンの密度なども異なるかも)

「どうせリアシートは子供か女性が乗るのが大半だから、サイズも含めてこのくらいで良いだろ」と妥協したとしたら残念ですね。ムーヴは2+2のクルマではないのですから。

■不思議なエンジン

これは固体差かもしれませんが、代車のムーヴはアイドリング中のエンジン音にバタバタとノイズが入るのが気になりました。3気筒特有の、というより、2気筒みたいなバタバタ音です。アイドリングストップすれば静かになる分、余計に気になりました。

■是非6エアバッグの適用グレードをNAにも拡張を!

NAグレードにも、6エアバッグの装備可能グレードを拡充して欲しいですね。 せめてホンダのように、自動ブレーキと6エアバッグをセットにしてくれると、装備するユーザーも増えるのではないかと思います。
もちろんトコットのように標準装備が理想的なのは言うまでもありません。

■この足回りをトコットに!

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ムーヴの出来の良さに接し、思い出されるのは、ミラトコット。同じエンジン特性(CVTの最終減速比が違うくらい)で、しかもトコットの方が100kg軽量(!)で重心位置もトコットの方が低いはず。にも関わらず、トコットに与えられているのは、なんとも頼りない走行フィールです。
トコットの足回りは、軟らかすぎるきらいがあるように思います。運転にあまり慣れていないユーザーがターゲットであれば尚更もう少ししっかりしたセッティングでも良い気がします。今回NAの標準ムーヴに乗って、「この足回りがトコットに与えられていたら!」と何度も感じました。
トコットはミラの車台をベースにしていて、ムーヴの足回りの継承は困難なのかもしれませんが、トコットにもカスタムのようなグレードを設定して欲しいですね。

■ムーヴか〇〇か!

標準ムーヴのターボグレード、てっきり廃止になったと思っていたので存続していて何より。とはいえ、自分がこのクラスのターボ搭載車を検討していたら、と考えると、N-WGNの標準グレードのターボも気になってきます。

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ちょうど写真を撮ったときにお隣にN-WGNが停まっていました。

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こうしてみると、この2台、キャラクターが思った以上に似てますね。

それに、キャラクター(と価格帯)は若干異なりますが、同クラスにはN-ONEもあります。後席シートはこちらの方が部があります。

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ただ、ホンダのNシリーズは、ムーヴと比較すると、内外装ともやや過剰にデコレートした印象を持つ人もいるかもしれません(ムーヴくらいのデザインが毎日乗用するにはチョウドイイと感じるユーザーも多い筈)。その内外装デザインや走行フィールの按配が滅茶苦茶良いところにあるだけに、リアシートの出来は本当に残念でした。次世代ムーヴはまだ先と思いますが、このあたりもキッチリ詰めて開発して欲しいと思います。












ブログ一覧 | 試乗 | クルマ
Posted at 2019/03/04 22:21:23

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この記事へのコメント

2019年3月4日 23:00
こんばんは。詳細レポありがとうございます。

やはり、主力のクルマだけあって力が入っているようですね。

しかし、リアシートの出来は非常に残念ですね。こんなに薄っぺらいとは思いませんでした。

コメントへの返答
2019年3月5日 21:45
こんばんは

世の中は軽自動車といえばスーパーハイトワゴン全盛ですが、ムーヴに乗ると、ハイトワゴンも熾烈な戦いが続いていると実感します。
全体の出来が滅茶苦茶いいだけに、リアシートは本当に残念でした。

こういう「ここさえ良ければ・・・」的なクルマに乗ると思うのは、「ここだけメーカーオプションでハイグレード使用のパーツを用意してユーザーが選択可能にしてくれればなぁ」ということです。メーカーにしてみれば非現実的なんでしょうけどね。。。
2019年3月5日 8:18
おはようございます。

私も昨年12月に整備の代車で前期型に乗りました。
クルマのデキが素晴らしいだけに、本当にビート板に表皮だけ貼り付けたようなリヤシートは残念でしたね。

このリヤシートではせっかくの広い空間も台無しですね。
コメントへの返答
2019年3月5日 21:52
こんばんは

これは独断と偏見ですが、ムーヴの場合、リアシートは現行より先代が、先代より先々代が良かったように思います。(ステラを探しているときに先代、先々代ムーヴもチェックしましたのでそう実感)。 

要はコスト削減がそれだけ厳しくなっている、ということですよね。どこかでこの傾向に歯止めがかかって欲しいものですが、次期ムーヴは果たして・・・。

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「そういや最近クルマのTVCMもめっきり減りましたね(納車された愛車は絶賛CM中ですが(^^; 平成中盤頃までは週末の夜ともなるとクルマの洒落たCMの目白押しだったなぁ(遠い目)」
何シテル?   03/15 16:23
なとりです。よろしくお願いします。 クルマの話大好きです。暇さえあれば試乗に行って研究してます。 写真はそのうちに(^^;
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