ホットハッチの原点回帰 Audi RS3 - RS3 スポーツバック
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やえなでしこ
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アウディ / RS3 スポーツバック
RS3 スポーツバック_RHD_4WD(AT_2.5) (2017年) -
- レビュー日:2019年6月23日
- 乗車人数:2人
- 使用目的:レジャー
おすすめ度: 4
- 満足している点
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・どんな速度からでも意のままに加速していくそのパワー。
・ぱっと見は普通のA3であること。
・5気筒という珍しいエンジン。
・国内に数百台しかないという希少性。
- 不満な点
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・ノーマルのA3と比べて後席の居住性が低いこと。
・冷間始動時の排気音がうるさいこと(もはや近所迷惑レベル)。
後席の居住性は乗り心地の項目で述べたことに加え、オプションシートの形状によって前方視界が狭まってしまうので不満な点としました。
- 総評
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何といっても一見普通のA3から繰り出される400馬力/48.9kgmのパワーは大変魅力的です。おそらく高速道路の加速レーンであってもベタ踏みできる場面はまずないと思われ、一般道では完全に持て余します。一方、その無駄とも思える動力性能は、精神面も含めた運転の余裕にもつながります。また、圧倒的なパワーを持ちつつも扱いづらいということはなく、四輪駆動と電子制御が安全な運転をサポートしてくれます。逆に言えば、このクルマに乗っていると運転がうまくなった気がしてしまいますが、それはクルマ側の制御が優秀なのであり自分の腕ではありません。勘違いするなよ、自分。
ただしこの誰でも使える高性能と引き換えに、後席の居住性の低さや排気音などのせいで普通のクルマとしての使い勝手はベースモデルに比してやや低くなっており、ここがアウディのSモデルとRSモデルの違いだと思います。端的に表すとSモデルは高いレベルでのバランス、RSモデルは性能への特化、といったところでしょうか。性能特化ならスポーツカー買えよ、と考える方もおられるかと思いますが、このクルマを選ぶ人は私を含め変態ぞろいかと思いますので、そのようなご指摘は野暮というもんです(ただし私の場合は金銭的に2台持ち出来ないという残念な面も大きい)。なお、同じドイツのAMGやMでも同じようなグレード設定になっていますので、それらのブランドの中でどのように棲み分けているのか気になるところです。

- 走行性能
- 無評価
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ホットハッチの原点は初代ゴルフGTIと言われています。1977年の発売当時、アウトバーンのヒエラルキーに変革をもたらした伝説の車。その見かけによらない高出力によって速度無制限区間で高級車を追い回したという…。
小さな車に強力なエンジンを詰め込んでかっ飛ばす。もともとホットハッチはそんな性格の車であったようです。現在の定義では、通常モデルに対しエンジンや足回り、車体剛性などにチューンナップを施してスポーツ性を高めたCセグメント以下のハッチバック全般を指すというのが一般的であると思われ、駆動方式、乗り味、車重などそれぞれに特徴的なクルマが多くあって、多様性に富んだジャンルです。
そんな現代のホットハッチの中にあって、このRS3は原点への回帰を果たした車と言って良いと思います。2.5Lの直列5気筒エンジンから絞り出されるその出力は、前期型で367馬力/47.4kgm、この後期型では400馬力/48.9kgmに達し、並のクルマは寄せ付けません。通常ホットハッチと言いますと、多様性に富むとはいえ、どちらかと言えば俊敏性に重きを置いたモデルが多い中で、RS3は2.5Lエンジンによってスポーツカーや車格上位のクルマを凌駕する動力性能を得ている点で原点回帰であると考えています。
その反面、機敏さに欠けるところが見られ、その車重とノーズの重さから一般的なスポーツカーやFFのホットハッチのような軽やかさはありません。ただし直線番長レベルとまではいかず、ハルデックスベースのクワトロによる前後の出力配分制御によってコーナーは力で押し切ってくれます。ヒラヒラと曲がるのではなく、電子制御によってパワーゴリ押しで曲げるといった感じです。このあたりは人によって好き嫌いが大きく分かれるところかと思いますので、気になる方は試乗してみると良いかと思います。

- 乗り心地
- 無評価
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私としては、総合的に考えると乗り心地はよいと思っています。だがしかしです。時折、ネット記事やレビューでも乗り心地はよいという記述を見かけますが、これは私と同様、スポーツカーやホットハッチが好きな方、或いはそれらをよく知った方の感想であると思われ、一般的な尺度で考えると十分に硬いです。前車の可変ダンパー付きのゴルフ7 GTIをさらに1段階硬くしたような乗り心地で、私のクルマにもマグネティックライドはついていますがコンフォートモードでもかなり締まった乗り心地です。同乗者から不満が出ても何ら不思議ではありません。
路面状態のよくない道路は苦手で、特に寒冷地の劣化した路面では小さな凹凸をよく拾います。ただし俗に言う“角が取れている”状態にはなっており、何とか辟易するほどではないレベルには収まっています。一方、これが通常の舗装路だと素晴らしい乗り心地を提供するようになります。その引き締められた足回りと鬼のような車体剛性のおかげで、前席後席共に非常に快適です。特に最近地方に次々誕生している自動車専用道路のような高規格道路では圧巻で、矢のような直進安定性とも相俟ってすこぶる優秀なグランドツアラーとなります。ホットハッチの極致ともいえるような車ではありますが、実はグランドツアラーとしてもセグメントを超えた実力を持ち合わせています。
静粛性能は一般的なA3と同じと思われるため、扁平率35%のスポーツタイヤが装着されていることもあって静音性の低い古い路面ではそれなりに走行音を拾ってしまいます。とはいっても静粛性は必要十分な程度はあり、基本的に会話に不自由することはないし、この車の売りである5気筒エンジンの音も(スピーカーで増幅しているとはいえ)良く聞こえます。しかし、排気音はマフラーのバルブを閉じていてもそれになりに聞こえきて、特に後席は近いだけあって大きく聞こえるので人によっては不評を買うかもしれません。 - 積載性
- 無評価
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A3と全く同じ積載性です。ただしA3と違ってオプションでルーフレールが設定されていましたので、出回る個体によってはルーフボックスやスキーキャリアなどの装着のハードルが低くなっています。私の個体は見込み発注車のためルーフレールはなかったので、スキー板を積む際は後席センターを倒して真ん中に積んでいます。先端が前席まで達しますが何とか積み込めます。
ちなみに従来テンパータイヤが入っていたところにはBang & Olufsenのウーファーが入っていますので何も入りません。 - 燃費
- 無評価
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私の運転では10km/L~13km/Lといったところです。あまり渋滞の中や都心部は走らないので、カタログ燃費である11.0km/Lを超すことは珍しくありません。世間一般においてはこの車格でこの燃費はあり得ないほど悪いかもしれませんが、これほどの動力性能を持ったクルマでこの程度の燃費で済んでいるのは驚異的であると思います。
ただ、燃費には不満はないもののタンク容量に少々不満を感じておりまして、前車のゴルフ7 GTIから燃費が3/4になったにも関わらずタンク容量は同じ55Lですので、ガソリンの残量表示には注意を向けておかなければなりません。55Lすべて使い切るわけにはいかないので、実際のところは600kmを待たずに給油することがほとんどです。 - 故障経験
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