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すどじん2号のブログ一覧

2021年05月16日 イイね!

「トルクの谷」について考える③

カタログを発掘しました!

空冷インタークーラーになった
初めのEJ20。

最高出力240馬力/6000回転
最大トルク31.0キロ/5000回転
正真正銘
ドッカンターボだったんですね。

30年の月日が流れ
最終型のEJ20は…

308馬力/6400回転
43.0キロ/4400回転
レブリミット8000回転
まで育ちました。

「トルクの谷」がある…とは
思いませんが、中回転域では
絞られています。
高回転域も同様です。

バランスドエンジン搭載の
S208では、
最大トルクが
44.0キロとなり、
発生回転が
3200~4800回転と、
フラットトルクを産み出します。
中回転域の分厚いトルクで
前へ前へと押し出します。

直噴、高圧縮の
近代エンジンでは当たり前の事も
30歳を越えるエンジンには
ギリギリを攻め、
どーにかこーにか
実現したスペックです。


同じSUBARUでも
FA20ターボでは、当たり前のように
フラットトルクになってます。
最新制御は凄いです。


バランスドエンジンで出来て
量産エンジンで出来ないこと。

この表のような
「回転振動を抑制すること」
これに尽きます。



この振動を抑制することで
より大きな出力を出しても
その他補記類を含めたパーツの
耐久性を確保することが
出来るんですね。
パワーと耐久性の両立です!

限られたコストの中で
メーカーが量産エンジンに与えられる
最大限のパワーと、
安心確実な耐久性の保証。

それらを実現するなかで
絞られたパワーを活かし、
スポーツユニットらしい
官能的なフィーリングに味付けする。

そんな意図が込められたものが
「トルクの谷」なんだと思います。
パワー重視の量産エンジンでは
必要不可欠なものなんだと。

「トルクの谷」の意味
わかりました??



トルクバンドをキープし
トルクの山を登るように
シフトする…。

3ペダルの醍醐味ですよね!

おしまい
Posted at 2021/05/16 09:32:18 | コメント(0) | トラックバック(0)
2021年05月15日 イイね!

「トルクの谷」について考える②

コレ…

S13 SILVIAのSR20のNAなんです。

最新のFAと比較し
最大トルクも小さく、
低速域はトルクが細い。
ちゃんと小さい谷もある。

こっちは

AE111カローラレビン
20バルブの4AGです。
バルタイがついているので
トルクの谷こそありませんが
トルクピークも高回転域で、
下はスカスカなグラフです。

こちらは時代が進んで
ZZT23系 セリカです。

上段は、2ZZと言う、
打倒VTEC!!を誓った
ハイチューンのNAエンジン。
下段は、1ZZと言う
街乗り用実用エンジン。
1Zはフラットトルクで
扱いやすさ最優先。

2ZZは、
後のロータスエキシージにも
搭載された名機!

それでもちゃんと谷がある!



TRDコンプリートエンジンも
「トルクの谷」が残っています。

この2ZZ…
カムが高回転側になると
物凄く良くて、
VTECに負けないんですけど…
「谷」が6000回転付近に有るため
トルクバンドを維持することが
すごーく難しくて
ピーキーなエンジンでした。

近代エンジンのFAと比較すると…
↓FAの曲線

「谷」の回転域が違います。
「谷」が中回転域にあるので、
そこからの伸びが有ります!
トルクバンドに乗せやすく、
扱いやすい優しいエンジン!

もぉ、近代エンジンは優秀です。

では、なぜ近代エンジンでも
「トルクの谷」が必要なのか?

すどじん2号のお友達の某氏が
その答えを教えてくれたんです。

この2ZZが現役だった当時、
アペックスから出ていた
「パワーFCコマンダー」??
だったかな?
走りながら自分でマップを変える事が
可能なサブコンがありました。



2ZZは確か6200回転でハイカムに
切り替わったのです。
それを「トルクの谷」の手前で
切り替わるようにし、
多分点火時期を早めた…と思います。


見事に「トルクの谷」を消し去り
レッドゾーンまで、
当に「カムに乗る!」感じで、
「ッカーーーン!!」っと回る
スーパーエンジンに仕上げたんです!

それを欲して、
何人かが同じ事をしたんです…。


みんなブローしました。



ちーん

オイルポンプか
カムその物の破損が
ブローの原因でした。

「トルクの谷」は、
共振による回転部品の
損傷を防ぐために
必要だったんですね。

その限られたトルクの中で、
運転して楽しくなるよう
フィーリングにメリハリをつけたり
抑揚をつけたりする、
エンジン特性の
「味付け」だったんですね。



耐久性を優先するか、
一時のパワーと快楽を得るか…。

純正は、そのバランスが
ほぼ完璧なんですね。

EJ20ってどーなんでしょう?

つづく
Posted at 2021/05/15 23:37:41 | コメント(1) | トラックバック(0)
2021年05月15日 イイね!

「トルクの谷」について考える①

ブッーン!
ブッーン!!
ブッーン!!
ゥゥヴブッーン…



気持ちよく加速をしていく途中で、
シフトアップ直後に、
「あれっ??」って、
加速が一瞬途切れるような
モッサリしたフィーリングを
感じたことありませんか?
(ターボラグにも似た感じかも)

この「加速の間」が、
トルクの谷に落ちる(落ちた)瞬間です。

では、「谷ってなんなんでしょ?」



FA20の性能曲線です。


比較的高回転型のNAながら、
低回転域は最新の制御により、
街乗りで乗りやすいよう、
キチンとトルクが確保されています。


高回転域では、
トルクが消えて無くならないよう
昔のNAでは有り得ないほどの
フラットトルクが与えられています。


しかし、3000~4200回転付近には、
トルクが減っている部分があります。

シフトアップ直後の回転が
3000~3500回転くらいになると、
ちょうどトルクが減っていく
回転になります。

回転を上げる力が
減らされているため、
加速がモタツクんですね。

それが4000回転だと、
下がったトルクが
再び盛り上がる回転域。

ググっと、力が出てきます!
気持ちよく加速できるんですね!

フィーリングにも抑揚が産まれ
官能的なパワーフィールになります。

3ペダルのマニュアル乗りは
テクニックを駆使して、
気分に応じて、
思い通りに走らせたいものですね!

この意図的?に作られたような
「絞り」が「トルクの谷」なんです。

では、「トルクの谷」って、
なんであるのでしょう??

つづく
Posted at 2021/05/15 22:28:25 | コメント(3) | トラックバック(0)
2021年05月09日 イイね!

減衰力調整

ちょっと時間ができたので
近所の裏山に
減衰力調整(お試し)に行ってきました。



推奨値の10段戻しでは、
「社外の足に替えたなぁ」
と言う固さを感じます。
老いた身体には、内臓まで
苦痛を感じる固さです。

オーリンズ=しなやか
と言うイメージですが…。
ボコボコっと、

連続した段差を越えると
リヤは跳ね、1度の揺れで収まらず
バタバタしてアクセルが踏めません。
正直、街乗りしにくいです。


フロント、リヤともに20段戻しへ。



それでも、ハイバネレートの為
純正に比較してゴツゴツします。

全体的には、フワフワした
落ち着かない感じになります。
昔のクラウンのような
優しいフワフワとは違います。
フロントは自重により
トラクションがありますが
リヤは安定感が希薄な印象です。

住宅地にあるような、
うねりながら、登って曲がるような
場所では、リヤ内側が離陸し
三輪走行になり、VDCが介入します。

…なんだコレっ?


前後の荷重移動はわかりやすく
ブレーキをリリースすることによる
荷重変化を使って、
アクセルで曲げる…。
そんな走り方はできます。



下り勾配のブレーキング時に
VDCが介入します。
明かに、リヤブレーキを掴み
姿勢を安定させようとする
失速感が伴います(昔のトヨタ的)。
伸び側ストロークが短くなったので
接地感が希薄になったことが
原因かと思われます。


フルハード


今、ソフトで走った道のはずなのに…。
全く異なる挙動です。

ほぼロールせず、
タイヤの横方向のグリップだけで
曲がっていく印象です。
かなり強い横Gを感じます。

リヤの短いストロークを補うため、
強い減衰力でタイヤを押し付け
トラクションを発生させていると
思われます。



スキール音とは程遠い速度でも
旋回中にVDCが介入してきます。

「え~なんでぇ~」な感じです。

舵角センサー、Gセンサー、
車速センサー等が
危険と判断しているのだと思います。

ロールを許さぬ固い足のため
タイヤへの攻撃性も強いです。

いつものテストコースなのに
タイヤの発熱が違います。

タイヤの横方向のグリップに
頼って曲げる、昔の走り屋が好んだ
ハードな足回り…な、印象です。



総評
たっぷりのストロークを活かし
よく足を動かして、
クルマ全体で曲げようとする
近代車とは異なる足です。

プローバのこのオーリンズは
ストリートでは、
バネレートと減衰力の
特性がミスマッチしており、
オーリンズの良さを
殺している印象です。

サーキットは、楽しみですが
正直、ストリートでの使用は、
個人的にはお勧めできません。

減衰力の差だけなのに
VDCの介入タイミングが
全く異なることも、
乗りにくさの象徴かと思います。



今後の展開
サーキットでは、
一発のタイムは出そうな感じです。

が、タイヤマネージメントは
難しそうです(-_-;)

連続周回では、タイヤもタレ、
ドライバーへの負担も大きく
平均ラップタイムの伸び代は?です。

…この道で、VDCが介入すること
ノーマル足では無かったんですけど…。

すどじん2号は
富士のショートコースで、
VDC有りより、トラックモードの方が
平均1秒速くなっています。



ストリートでの介入の多さを考えると
サーキットでは、
ピーキーで手こずるかもしれません。

今は、
どんな結果になるか楽しみです。

おしまい
Posted at 2021/05/09 22:32:48 | コメント(0) | トラックバック(0)

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