今日もチンクと ～ 五月の風 ～

　５月の気持ちの良い午前中。
　わが輩は、チンクをシャンプーしてあげたのである。
　ドライヤー替わりの水切りのため、いつもの公園までドライブ。
　「もうすぐお昼にするから、早めに帰ってきてね。いってらっしゃい」と、細（さい＝妻）は、お庭で洗濯物を干しながらチンクとわが輩に行ったのである。



　『良い天気であるな、チンク』



　丘に咲く花の上で、小さな子供たちが、お父さん、お母さんと楽しく遊んでいるのである。
　ワンコも散歩中。
　その向こうに響灘がゆらゆらとお日様の光を反射しているのである。



　綺麗な声が聞こえたので振り向いてみると、鳥さんが鳴いていた。



　何という名前の鳥さんであるかな。
　一緒に来ていたら、細が鳥さんの名前を教えてくれたのかもしれないのであるな。



　風が木の葉をさわさわと揺らしているのである。
　とても耳に心地よいのである。
　そして、マスクを外してみたくなったのである。
　風が揺らす木の葉の音は、マスクをしていてもしていなくても同じように聞こえるのに…であるな。
　『早くこのコロナ禍を乗り越えたいものであるな、チンク。』