2016年11月5日
昨年の話で恐縮ですが、2016年最後の登山として、地元埼玉県の両神山に登山をしました。両神山は、
標高1,723mで日本百名山の一つです。鋸歯状の山容が特徴的な岩山で、風化に強いチャート質の堆積岩と粘板岩をおもに含む秩父古生層で、深い谷を形成しています。山域は埼玉県秩父郡小鹿野町、秩父市に跨り、秩父多摩国立公園に含まれています。 古来から武甲山、三峰山とともに「秩父三山」の一つに数えられてきました。
登山ルートは、全部で3つほどあります。一つは、「日向大谷口ルート」 で、ルート途中には避難小屋の清滝小屋があります。ここは無人の小屋ですが、きれいに管理されていて、1泊してゆっくり両神山の魅力を楽しむのもいいかと思います。私が選んだのもこのコースです。実際に体力が持たなければ1泊しようとシェラフなどの泊り用品は持参していきました。そのため、荷物も嵩張るので、ザックはバルトロ75です。
第二ののルートは、「八丁尾根ルート」があります。ここは、上落合橋から八丁尾根を登るコースは全体で約20ヶ所の鎖場に30本を超える鎖が設置されているスリリングなコースです。
標高差は583mと少ないのですが累積標高差は軽く1,000mを越え、しかも傾斜のきついアップダウンが連続するため岩登りの技術ばかりではなく体力も必要とします。その一方で八丁峠から八丁尾根を行くルートはおおむね稜線上を歩くため随所で展望が効くところがあり登山を満喫できるルートでもあります。 「日向大谷口ルート」よりは難易度が高そうなルートです。
第三のルートが「白井差新道ルート」です。このルートは、標高差900mの両神山最短コースです。山中氏所有の土地内に登山道があり、ピストンすることが登山の条件になっています。下山時に整備費1,000円を支払います。登山道は良く整備され、とても歩きやすいためコースタイムは往復で3時間30分ほどです。
当日、両神山には、圏央道を使って行ったため、意外に早く到着し、朝の5時過ぎごろとなりました。 まだ、車は数台しか停まていません。ここで、身支度を整え、いざ出発です。出発する際に、駐車場を管理している「両神山荘」に駐車料金を支払って出発です。
【No1】
【No2】 両神山荘

*グリーンのBOXが料金ボックスです。ちなみに駐車料金は、500円だったと思います。
【No3】

*登山口には、社があり、ここで登山の無事を祈ります。
【No4】
【No5】
【No6】

*こんなところを登るのか? と思っていたら、登山ルートを外れてしまい、危ない思いをしました。おかげで、引き返すときに転んでカメラを傷つけてしまったのでした。アぁ~まだ買ったばかりなのに😢
【No7】

*ルート上は、たいてい赤い紐又は、石に○印などがあって、登山者が迷わないようにしてありますが、見落とすことや、間隔が空いていると、誤って登山ルートを外れることがあります。おかしいと思ったら、すかさずGPSで確認した方がいいですね。
【No8】

*無事、正規の登山道に復帰できて、手を合わせました。
【No9】
【No10】 清滝小屋

*ここに辿り着くまで、余計なエネルギーを消耗してしまったため、無理をせずここで泊まるかさらに上を目指すか迷いましたが、少し休憩して登山続行としました。人によっては、登山口にお昼ごろ到着して清滝小屋で泊まる人もいますし、ここにテント場があるので、テント泊して、ベースキャンプにして山頂をアタックする人もいます。
【No11】 宿泊装備

*山頂アタックすると決めたので、ここで宿泊用のシェラフなどは置いていき、荷物を減らします。1グラムでも、軽量化するに越したことはありません。
【No12】 テント場

*無人管理なので、もちろん、無料です。
【No13】 鎖場

*両神山は、確かに標高は1723mと低いですが、標高だけで判断すると痛い目に遭います。ここは、こうした鎖場が多くあり、慎重に登らなければなりません。
【No14】

:この鳥居をくぐると間もなく両神山神社です。山頂もあと僅かとなります。
【No15】
【No16】

*やっと山頂が見えてきました。
【No17】 山頂到達の証
【No18】

*ちょっとだらしない格好ですが、山頂で人に頼んで撮ってもらった写真です。ここは、非常に狭いところで、山頂に立つには、順番待ちとなります。山頂では落ち着いて行動しないと、下手に人にぶつかと危ないので、ゆっくり行動することを心がけます。ここまできて、せこせこ先を急ぐ人はいませんけどね。
【No19】山頂付近からの風景
【No20】
【No21】 遥かなる富士を臨む
【No22】 食後のデザート

*山頂で一通り写真も撮ったので、休憩できる場所まで移動して昼食です。これは、疲れた体に糖分の補給です。私の体力では、ここに辿り着くのに少々体力を使いすぎた感がありました。
【No23】 食後のコーヒー

*登山では、これが美味しい。コーヒー好きの人は、わざわざ豆を挽いて飲んでいる人がいるぐらいですかね。きれいな景色を見ながら飲む一杯のコーヒーの味は、下界で飲むそれとはまた一味違った格別のものがあります。
【No24】 富士山

*70-200mmは重すぎるので、135mmにエクステンダーを装着しての撮影です。ここからでも、富士山がこれだけ見えるのは感激です。
【No25】

*もう、この時期では、流石に紅葉も終わりつつあります。
【No26】 下山者の人たち
【No27】 秋の終わり

*役目を終えた木々の葉は、これから冬に備えて大地に戻っていきます。
【No28】
以上になります。大した写真はなく、枚数ばかり多くなってしまいましたが、両神山の風景の一端が分かればと思います。
この後は、清滝小屋で泊まることもなく、一気に下山をしたのでした。でも、下山時には、かなり膝や腿の筋肉が崩壊寸前で、帰りに温泉に入って疲れた体を癒し、名産のわらじカツ丼を食べての帰宅となりました。
埼玉には、この他にも、奥秩父にいくつかの百名山があるので、一つ一つチャレンジしていきたいと思っています。
これで、撮影をしながらの登山は、12座制覇したことになります。まだ駆け出しです。ただ登るだけなら、もっと登っていますが、あくまで自分の目標は撮影と登山に拘って登ろうと思っています。このままのペースだと年齢的に100名山を制覇するのは難しいので、もっとピッチを上げる必要がありますね。
それと、自分の体力と登山のペースも大体掴めてきました。結局、標準タイムの登山時間はあくまで標準なので、自分の年齢と体力に見合った時間をかければ、いつかは山頂に立てるものと思っています。なので、特に3000m級の山では、一般的な人より日数をかけて1日当たりの負担を減らして登ろうと思っています(山と渓谷11月号の受け売り )。 今回の登山でも、そのことを実感させられました。
最後まで、ご覧くださりありがとうございました。