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2022年05月15日

九頭竜線 乗り鉄旅

九頭竜線 乗り鉄旅 去る4月23日、ムルティストラーダで福井市まで出かけて、「九頭竜線」ことJR越美北線に乗ってきた。
途中駅の六条から終点の九頭竜湖駅までを往復、約3時間ほどの電車旅は意外なほど見どころの多い車窓であった。

九頭竜線というのはJR西日本がつけた愛称で、本来は越美北線という路線。
「越」は越前、「美」は美濃からとられた名前で、福井と岐阜を結ぶ路線となるはずだった。
同様に越美南線という路線もあり、県境の向こう側の郡上八幡市白鳥町まで第三セクターの長良川鉄道が運営している。
越美北線と越美南線を結ぶ路線は、福井県道や岐阜県道の127号線沿いに敷設される予定だったそうだ。
越美南線は観光列車も走らせているようだが、越美北線は何の特徴もないJRの地方路線だ。
芸備線や姫新線、木次線のように、いまにも廃止されてしまいそうな路線をキハ120型がトコトコと走る。
JR西日本には、これらの路線を近いうちに廃止しようしているかのような動きが見られるので、いまのうちに乗りに行くことにした。

出発は朝の5時半。
途中でダム巡りなどしつつ、9:16に出発する列車に乗るべく六条駅を目指す。
乗り遅れると次は12:57まで待たねばならない。
九頭竜線の運行間隔はほぼ2時間に1本。
九頭竜湖駅まで走る列車は1日に4本しかないのである。

寄り道したにもかかわらず、六条駅に到着したのは8:15ごろだった。
列車が来るまでまるまる1時間もある。
ちょっと余裕を持ち過ぎたか。

いったんはムルティストラーダを駅前の広場に停めたものの、ちょっと便意を催してきた。
朝食も食べてない。
時間はたっぷりあるので、2km弱ほど離れたコンビニまでひとっ走り。
コンビニで時間を潰しつつ、適当な時間に駅まで戻ってきた。

田植え前の田んぼの間を直線的に走る線路。
そのはるか向こうで踏切の警報器が鳴り始め、曇り空の下を煌々としたヘッドライトが向かってくる。

土曜の午前中で福井の中心部から地方に向かう便だから、きっと車内はガラガラ、ひょっとすると貸し切り状態だったりして…なんて思っていたら、何やら様子がおかしいぞ。
窓から見える車内は吊革につかまって立っている人たちが多く見える。

乗降口付近に立つ人たちをかき分けて乗り込むと、座席は満席。
まるで通勤時間帯の横浜市営地下鉄のような混み具合だ。
九頭竜湖まで1時間半ちかく立ちっぱなしは辛いなあ…
そんなことを考えていたら、2駅ぐらいで目の前の席が空いた。ラッキー

それにしてもこの盛況はどうしたことだろう。
しゃべっている人の方言は福井のものだが、みんなよそ行きの格好で、普段使いで乗っている様子の人はほんの一握り。
あとはハイキング風の人とサイクリングの格好の人がそれぞれ数名といった感じ。
一乗谷とか越前大野あたりに観光に行く人たちだろうか…
一乗谷駅では下りる人はなく、越前大野で5〜6人は下りたけれど、むしろ乗り込んで来る人は10人以上。
乗ってきた人はほぼ全員が「あわら旅倶楽部」と書かれたバッジを付けている。
うーん、一体何があるんだろう。
その疑問の答えは勝原(かどはら)駅にあった。

勝原駅のすぐそばには花桃の木が植えられた公園が整備されていて、この日がちょうど見頃だったようだ。
ワンマン運転の無人駅なので降車時に運賃箱に運賃を払って降りるのだけど、乗客のほぼ9割がたが下りきるのに5分はかかっただろうか。
九頭竜線にこんなスポットがあったとは知らなかった。

そんな勝原駅から2駅で終点、九頭竜湖駅に藤着。

列車は15分ほどで折り返し、福井へと発車する。
そのすきに隣接する道の駅「九頭竜」の売店でお昼ごはんを購入。

ところでこの九頭竜線、越前大野から九頭竜湖までの間は、スタフ閉塞が用いられている数少ない路線の1つとなっている。

「スタフ」あるいは「通票」と呼ばれる、鍵のようなものを持っている列車しかその区間を走行できないようにする方式である。
九頭竜線では、写真に写っている革の入れ物にスタフを入れて管理しているらしいけど、一見、タブレット式のケースと同じように見える。

さて、折り返しの列車の乗客は5〜6人程度。
ほとんどが来るときにも乗っていた人たちと顔ぶれが一緒。
わたしと同じようにただ乗って往復するのが目的のようだ。
勝原駅で花桃園から替える乗客が10人以上は乗ってきたが、それでも座席に余裕はある。
来るときはロングシートに座って、混み合う車内の車窓はあまり見ることができなかったが、帰りはのんびりクロスシートの車窓を楽しめた。
牛ヶ原付近には花桃のほかに、芝桜が植えられた土手もあり、鮮やかなピンク色の花を付けていた。

さて、ここらでお昼ごはんをいただくことにしよう。

道の駅で買ってきたのは、地元の九頭竜舞茸をふんだんに使った舞茸弁当。
容器に貼られたラベルには生産者の名前も書かれている。
醤油味で炊き込まれた舞茸はざくざくとした歯ごたえで、口いっぱいに舞茸が香る贅沢なお味。
そして、九頭竜線の車窓が弁当の味をさらに引き立てる。
これで、ポリエチレンの容器に入った熱い煎茶があったらサイコーだね。

六条駅に戻ってムルティストラーダを回収したら、鷹巣海岸の方までひとっ走り。

以前はこの近くのタカスサーキットへ走りに来ていた。
RX-7を復活させて、また走りに来たいものだ。

帰り道、福井市武周町の集落にある花モモの里に立ち寄ってみた。

ここも見頃で、多くの人で賑わっていた。
この季節の福井は楽しいな。
福井鉄道福武線の沿線も芝桜が植えられていて、良い鉄道写真スポットになっているし。
今度は福武線の乗り鉄旅に来ようかな。
ブログ一覧 | ムルティストラーダ日記 | 日記
Posted at 2022/05/15 21:13:52

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この記事へのコメント

2022年5月15日 22:23
>ポリエチレンの容器に入った熱い煎茶

わかる(∩´∀`)∩ あの柔らかいやつ
コメントへの返答
2022年5月16日 21:45
あと、窓際のテーブル下に設置された灰皿の匂いが、子供の頃の鉄道旅の思い出です。

プロフィール

「観光名所巡り 大阪府バッジを獲得しました。」
何シテル?   12/09 17:46
ボンサイスト 心得の条 我が車 我が単車 我が躯と思ひ 盆栽の儀 あくまで自己満足にて 己の技量無く 凡才いかにても覆らず なお 死して屍拾う者なし...

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