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2022年07月31日 イイね!

レカロシートに換装

レカロシートに換装クルマいじりはまずシートから。
わたしの信条である。
クルマの挙動を感じ取り、運転操作に対するフィードバックとして次の動作につなげる。
ドライブを楽しむには一番大事な要素だと思う。
そんなわけで、引越と同時に買った中古で16万円のミラジーノに、1脚13万円のシートを2脚、奮発することにした。

購入したのは日本国内で売られているレカロのモデルでは一番安いエルゴメドというモデルだが、ロングセラーなフレームを使ったシンプルなモデルで、レカロシートの良さを実感するには一番いい製品だと思う。
座部には底面にゴム製の網のようなシートが仕込まれていてパッドは薄め。
ミラジーノのクッションパッドに比べると柔らかく尻を包み込むようにヘコんで、面圧を分散しながらも前後左右への尻のズレを抑えてくれる。
背もたれは鉄板のうえにウレタンフォームが乗せられていて、重量が重くなりがちになるデメリットはあるものの、しっかりと腰を支えてくれるので長時間の運転でも苦にならないのだ。
しかも身長175cmのわたしでも、155cmのヨメでも、なんだか背中にぴったりフィットする気がする、不思議な断面形状なのである。
シートを交換してさっそくヨメに運転させてみると「ぜんぜん違うクルマみたい」と感想を漏らす。
そう、そうなのだよ。
シート1つでぜんぜん違うクルマのようにドライブが楽しくなるのだよ。

試運転には、和歌山の龍神温泉までひとっ走り。

写真は道中に立ち寄った合川ダム。
紀伊半島の山間部は谷の景色がダイナミックで素晴らしい。
Posted at 2022/07/31 17:28:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミラジーノ日記 | 日記
2022年05月15日 イイね!

九頭竜線 乗り鉄旅

九頭竜線 乗り鉄旅去る4月23日、ムルティストラーダで福井市まで出かけて、「九頭竜線」ことJR越美北線に乗ってきた。
途中駅の六条から終点の九頭竜湖駅までを往復、約3時間ほどの電車旅は意外なほど見どころの多い車窓であった。

九頭竜線というのはJR西日本がつけた愛称で、本来は越美北線という路線。
「越」は越前、「美」は美濃からとられた名前で、福井と岐阜を結ぶ路線となるはずだった。
同様に越美南線という路線もあり、県境の向こう側の郡上八幡市白鳥町まで第三セクターの長良川鉄道が運営している。
越美北線と越美南線を結ぶ路線は、福井県道や岐阜県道の127号線沿いに敷設される予定だったそうだ。
越美南線は観光列車も走らせているようだが、越美北線は何の特徴もないJRの地方路線だ。
芸備線や姫新線、木次線のように、いまにも廃止されてしまいそうな路線をキハ120型がトコトコと走る。
JR西日本には、これらの路線を近いうちに廃止しようしているかのような動きが見られるので、いまのうちに乗りに行くことにした。

出発は朝の5時半。
途中でダム巡りなどしつつ、9:16に出発する列車に乗るべく六条駅を目指す。
乗り遅れると次は12:57まで待たねばならない。
九頭竜線の運行間隔はほぼ2時間に1本。
九頭竜湖駅まで走る列車は1日に4本しかないのである。

寄り道したにもかかわらず、六条駅に到着したのは8:15ごろだった。
列車が来るまでまるまる1時間もある。
ちょっと余裕を持ち過ぎたか。

いったんはムルティストラーダを駅前の広場に停めたものの、ちょっと便意を催してきた。
朝食も食べてない。
時間はたっぷりあるので、2km弱ほど離れたコンビニまでひとっ走り。
コンビニで時間を潰しつつ、適当な時間に駅まで戻ってきた。

田植え前の田んぼの間を直線的に走る線路。
そのはるか向こうで踏切の警報器が鳴り始め、曇り空の下を煌々としたヘッドライトが向かってくる。

土曜の午前中で福井の中心部から地方に向かう便だから、きっと車内はガラガラ、ひょっとすると貸し切り状態だったりして…なんて思っていたら、何やら様子がおかしいぞ。
窓から見える車内は吊革につかまって立っている人たちが多く見える。

乗降口付近に立つ人たちをかき分けて乗り込むと、座席は満席。
まるで通勤時間帯の横浜市営地下鉄のような混み具合だ。
九頭竜湖まで1時間半ちかく立ちっぱなしは辛いなあ…
そんなことを考えていたら、2駅ぐらいで目の前の席が空いた。ラッキー

それにしてもこの盛況はどうしたことだろう。
しゃべっている人の方言は福井のものだが、みんなよそ行きの格好で、普段使いで乗っている様子の人はほんの一握り。
あとはハイキング風の人とサイクリングの格好の人がそれぞれ数名といった感じ。
一乗谷とか越前大野あたりに観光に行く人たちだろうか…
一乗谷駅では下りる人はなく、越前大野で5〜6人は下りたけれど、むしろ乗り込んで来る人は10人以上。
乗ってきた人はほぼ全員が「あわら旅倶楽部」と書かれたバッジを付けている。
うーん、一体何があるんだろう。
その疑問の答えは勝原(かどはら)駅にあった。

勝原駅のすぐそばには花桃の木が植えられた公園が整備されていて、この日がちょうど見頃だったようだ。
ワンマン運転の無人駅なので降車時に運賃箱に運賃を払って降りるのだけど、乗客のほぼ9割がたが下りきるのに5分はかかっただろうか。
九頭竜線にこんなスポットがあったとは知らなかった。

そんな勝原駅から2駅で終点、九頭竜湖駅に藤着。

列車は15分ほどで折り返し、福井へと発車する。
そのすきに隣接する道の駅「九頭竜」の売店でお昼ごはんを購入。

ところでこの九頭竜線、越前大野から九頭竜湖までの間は、スタフ閉塞が用いられている数少ない路線の1つとなっている。

「スタフ」あるいは「通票」と呼ばれる、鍵のようなものを持っている列車しかその区間を走行できないようにする方式である。
九頭竜線では、写真に写っている革の入れ物にスタフを入れて管理しているらしいけど、一見、タブレット式のケースと同じように見える。

さて、折り返しの列車の乗客は5〜6人程度。
ほとんどが来るときにも乗っていた人たちと顔ぶれが一緒。
わたしと同じようにただ乗って往復するのが目的のようだ。
勝原駅で花桃園から替える乗客が10人以上は乗ってきたが、それでも座席に余裕はある。
来るときはロングシートに座って、混み合う車内の車窓はあまり見ることができなかったが、帰りはのんびりクロスシートの車窓を楽しめた。
牛ヶ原付近には花桃のほかに、芝桜が植えられた土手もあり、鮮やかなピンク色の花を付けていた。

さて、ここらでお昼ごはんをいただくことにしよう。

道の駅で買ってきたのは、地元の九頭竜舞茸をふんだんに使った舞茸弁当。
容器に貼られたラベルには生産者の名前も書かれている。
醤油味で炊き込まれた舞茸はざくざくとした歯ごたえで、口いっぱいに舞茸が香る贅沢なお味。
そして、九頭竜線の車窓が弁当の味をさらに引き立てる。
これで、ポリエチレンの容器に入った熱い煎茶があったらサイコーだね。

六条駅に戻ってムルティストラーダを回収したら、鷹巣海岸の方までひとっ走り。

以前はこの近くのタカスサーキットへ走りに来ていた。
RX-7を復活させて、また走りに来たいものだ。

帰り道、福井市武周町の集落にある花モモの里に立ち寄ってみた。

ここも見頃で、多くの人で賑わっていた。
この季節の福井は楽しいな。
福井鉄道福武線の沿線も芝桜が植えられていて、良い鉄道写真スポットになっているし。
今度は福武線の乗り鉄旅に来ようかな。
Posted at 2022/05/15 21:13:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | ムルティストラーダ日記 | 日記
2022年05月02日 イイね!

お花見ツーリング2022

お花見ツーリング2022今年の花見は岐阜県本巣市の山奥にある、根尾谷の薄墨桜までひとっ走り。
好天に恵まれ、青空の下で露天風呂の温泉に浸かって気持ちいいツーリングになった。

4月9日、家を出たのは朝6:00。
クルマで出発して秘密基地でムルティストラーダに乗り換え、ヨメをタンデムシートに積んで出発。
早朝に出たおかげで道中はさほど混むこともなく快適にドライブ。
薄墨公園の入口で駐車場に入るクルマが数百メートルほど列をなしていた程度で、9:00ごろには到着した。

樹齢1500年以上とも言われる巨木で、日本三大巨桜のひとつに数えられている。
以前から行ってみたいと思いつつ、横浜に引っ越したため足が遠のいた。
せっかく隣県に戻ってきたので、「今年こそは…」とやってきた。
例年より寒い3月だと思っていたら、急に5月並みの暖かい日がやってきたりして開花予想が二転三転するなか、この日はちょうど満開の薄墨桜を拝むことができた。

幹回りは9mを超え、ゴツゴツとした表面には今にも顔が現れてしゃべりだしそうだ。

薄墨公園は広々とした芝生のあちこちにも若い桜が植えられていて、目を飽きさせない。

まだ朝のうちだからか、人出は想像していたほど多くない。
駐車場から200mぐらい歩くと、自分のペースで歩けないほど混み合っているわけでもないが、よそ見をして向かってくる人を頻繁に避けて歩く程度。
朝ご飯を食べずに来たので、出店のみたらし団子で軽く腹を満たし、さらに山奥のくねくね道を駆け上がって上大須ダムまでやってきた。

巨大なロックフィルダムはわたしの大好物。

猫峠をまわって根尾に戻るつもりだったけれど、来た道でも路肩には積雪が残っているところもあり、げんこつサイズの落石もあったので、ムリはしないでおとなしく来た道を戻った。

10:30にうすずみ温泉四季彩館道の駅に到着。
ここで温泉に浸かって、昼メシを食って、あとは帰るだけ。
温泉はナトリウム塩化物泉とのことで、ちょっとヌルヌルする美肌の湯系だ。
まぶしい日差しの下で入る露天風呂、さいこー。
お昼はイワナの親子丼。

はるか昔、冠山林道をバイク仲間と走ったときにも、ここでイワナの親子丼を食ったなあ。
もう9年も前のことか。

さて、温泉でさっぱり、お腹も膨れたし、ちょこっと寄り道して帰ろうか。

で、薄墨公園の入口を通り過ぎたところからこの大渋滞である。
5km以上はあるんじゃなかろうか。
早起きして来てよかったー。
ニケツでこの渋滞にハマったらめっちゃ疲れそう。

寄り道は岐阜県道267号神原揖斐川線の仁坂坂(にさかさか)峠。

ヤマザクラならひょっとしたらまだ見頃かと思って寄ってみたけれど、さすがにそんなに都合よくはないか。
半分ぐらい散って、花びら絨毯の道になっていた。

自宅には16:00すぎに到着して、無事に花見ツーリング終了。
さて、来年はどこへ花見に行こうかな。
Posted at 2022/05/02 16:08:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | ムルティストラーダ日記 | 日記
2022年04月25日 イイね!

ふんふんふーん黒豆や

ふんふんふーん黒豆や3月も終わりに近づくころ、ヨメが大阪に所用があるというのでクルマで送って行ったついでに奈良の春日大社に行ってみた。

その前の週、ヨメと京都の北野天満宮にある梅苑に出かけた際、帰る道すがらに東映太秦映画村に立ち寄ったのだけど、中学のときの修学旅行を思い出して奈良にも再訪してみたくなったのである。

わたしが中学の時の修学旅行は京都を回った後に法隆寺と東大寺を見て回ったように覚えている。
春日大社は修学旅行でも来なかったので、今回が初めて。

25年ぐらい前に世界遺産に登録されたという春日大社、朱塗りの柱に金の飾りが派手なお社だ。
だが曇りがちな空と、まだまだつぼみの堅い桜のせいか、少々寒々しい。
ネルシャツを羽織って歩いていると、ちょっと汗ばむぐらいなのだけどね。
今度来るときは花の季節にヨメと来よう。

駐車場からは裏参道を歩いて参ったのだけど帰りは表参道を通って、そのまま奈良公園に向かうことにした。

鹿せんべいは売店だけでなく、屋台もあったりして、鹿がその周りをたむろしている。
ブログのネタに、わたしの手からせんべいを食ってる鹿の写真を撮ろうかと思ったが、そんな余裕はなかった。
せんべいを束ねている紙の帯を剥ぎ取るのに手間取っていると、鹿がぐいぐい鼻を突っ込んでくる。
一枚ずつ鹿に食わせてカメラを構えようとするが、もう、もみくちゃ。
袖やらシャツの裾やらを咥えて引っ張られるし、中にはズボンの上から太ももやら尻を噛んでくるヤツいる。
まるでEVA量産機についばまれる弐号機になった気分だ。
這々の体で鹿の陵辱から逃げ出して、奈良公園の広場にたどり着いた。

東大寺の南大門に続く参道はなかなかの人出である。

とはいえ、外国人観光客はほとんどいないから、これが平時だったら相当混み合ってることだろう。

中学生の時にも驚愕した記憶はあるが、東大寺南大門は様々な寺の仁王像を見てきたこの歳になると改めてその大きさを実感する。

大仏殿は中門の格子の間から眺めるだけ。

中学の時に受けた印象に比べると、だいぶこざっぱりときれいになったような気がする東大寺をあとにして、お昼ごはんにする。

本日のお昼は国立博物館の向かいにある、柿の葉寿司のゐざき。
奈良に来たら、柿の葉寿司を食わなくてはね。

というわけで、蒸し柿の葉寿司天ぷらセットを注文。

なぬ?"蒸し"柿の葉寿司とな?

注文の際、店員さんから「温かい寿司ですがよろしいですか?」と釘を刺されたが問題ない。

柿の葉寿司を蒸すとどんな味になるんだ?

興味の方が勝ってしまう。
セット内容は寿司5貫に天ぷら盛り合わせとにゅうめん、ごま豆腐。
寿司のネタは焼さば、鮭、金目鯛、穴子と…豚のバラ肉か。

なるほどなるほど、蒸してあるからネタはすべて火が通っているのか。
鮭と金目鯛は蒸し寿司との相性が良いな。
鯖は焼いたら鯖棒寿司しか勝たん。
獣の肉は寿司食ってるときはご退場願いたい。
温かい寿司は悪くはないが、やはり塩締めした鯖や鯛が好きだな。
いつぞやの川上村でいただいた柿の葉寿司、また行きたいなあ。

腹も膨れたところでミラジーノを回収し、奈良奥山ドライブウェイを攻めに行く。

春日大社の裏にある山の山裾をぐるりと一周する有料道路だが途中にダート路もあり、くねくね道が楽しそうだ。
ミラジーノのエンジンを2速でうならせながら、若草山のてっぺんまでやってきた。
駐車場から5分ほど歩いて頂上から奈良の街を見渡せる絶景スポット。
向こうに見えるのは生駒山かな。
夜景も楽しめそうだ。

駐車場に戻ると年老いた鹿がおねだりに来た。
わたしが乗り込んでドアを閉めても窓に顔を近づけて、物欲しそうに見つめてくる。
残念ながら鹿せんべいは品切れだ。
そもそも、ここの駐車場では鹿に餌やりをしてはいけないことになっているらしいしな。

さらにくねくね道を駆け上り、ガードレールに刺さったヴィッツを横目にB地点、奈良奥山コースの入口に到着。

ちぇっ「ドリフト・ラリー走行禁止」かあ。

フラットダートで、カニ走りしたら気持ちよさそうなんだけどなー

くねくね道を堪能した後は、奈良から伊賀を通り抜けて帰宅した。
さーて、次はどこへ遊びに行こうかな。
Posted at 2022/04/25 21:29:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミラジーノ日記 | 日記
2022年03月06日 イイね!

雪月花に乗ってきた

雪月花に乗ってきた去る2月27日はヨメの誕生日。
誕生日プレゼントの小旅行という体裁で、えちごトキめき鉄道(以下、トキ鉄)が運行する観光列車「雪月花」に乗ってきた。

新潟県にまん延防止等重点措置が発動してしまったため、残念ながら車内での酒類の提供はなくなってしまったけれど、冬の新潟を堪能してきた。


出発は乗車日の前日、米原発8:57の特急「しらさぎ」1号。
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「しらさぎ」に乗るのは立山に登りに行ったとき以来だから、8年ぶりか。

雪月花を予約したのは昨年の10月ごろだった。
まだ横浜に住んでいて、滋賀に引っ越してくるなんてことは計画に入っていなかったころだ。
「雪月花」の始発駅である糸魚川まで、ついでに大糸線を全線乗車するつもりだったけど、計画を変更して富山で寄り道することにした。
終点の金沢まで「しらさぎ」に乗り、金沢から北陸新幹線で富山まで。
しらさぎからの車窓は8年前とは異なり、新しく作られた新幹線の高架が視界を覆う。
次に鉄道で北陸に来る頃には、敦賀から新幹線に乗り換えという旅程になっているだろうか。
新幹線で鉄道旅が便利になる一方で、在来線の景色は残念なことになってしまうのは複雑な心境である。

雪景色の北陸線。
大学受験の帰りに夜行急行「はまなす」から乗り換えて、特急「白鳥」に青森から新大阪まで乗ったなあ。
30年前のあのころ、消雪散水の中を走る419系電車の姿は今でもまぶたに浮かぶ。
そんなノスタルジーに浸っているうちに、あっという間に富山に到着。
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富山駅の南北を貫通する路面電車、8年前はまだ開通してなかったなあ。
路面電車に乗りたい気持ちが後ろ髪を引きつつも、今回の旅はヨメの誕生日プレゼント。
富山に寄ったのは白えびとホタルイカをヨメに食わすためなのである。

駅ビルの「とやマルシェ」に店を構える「白えび亭」に立ち寄って、昼間からビールと白えびの刺身とホタルイカの甘酢漬けを注文。
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ビールを頼んだら、お通しにホタルイカのしぐれ煮も付いてきた。ふひひ
白えびの刺身は濃厚な旨味が口に広がって、醤油をつけずにいただける。
これはもう、お刺身の天使や〜!
ホタルイカ、刺身や沖漬けを食べたことがあるけれど、実はあまり得意ではなかった。
生の牡蠣を食べたときに感じる、金属味のような苦みが好きではないのだけど、甘酢漬けはそういったイヤな部分が抑えられて箸が進む。
そして、ヨメが白えびのかき揚げ丼を注文した一方で、わたしは富山スペシャル天丼を注文。
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白えびやホタルイカはもちろん、ブリの天ぷらまで載っている。
ブリの天ぷら、初めて食べたけど脂がのった切り身を油で揚げるなんて、これはもう悪魔的な美味さ。

富山の海の幸で満腹。
一息ついて、あいの風とやま鉄道に乗って糸魚川へ向かった。
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途中、泊駅でトキ鉄の普通列車に乗り換える。
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やってきたのはET-122形の気動車だ。
この路線、元はJRの北陸本線で、全線が電化されいてJR貨物の電気機関車だって走っているのだけど、トキ鉄の旅客列車には気動車が使われているのである。
それは、路線の途中に直流電気と交流電気が切り替わる区間があるせいで、電車を走らせようとすると、両方の電源方式に対応できる交直両用形の電車が必要になるからなのだ。
交直両用電車は車両の製造コストが高く、第三セクターのトキ鉄にとっては導入しがたいという理由から、トキ鉄が保有する路線のうち、かつて北陸本線だった「日本海ひすいライン」を運行する車両には気動車が用いられているのである。
観光列車の「雪月花」も気動車で、外観はまったく違うが、車両型式はこの普通列車と同じET-122形である。

糸魚川駅には14:19に到着。
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ホテルから迎えが来るまでにたっぷり時間があるので、タクシーでフォッサマグナミュージアムへ向かった。
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ブラタモリで何度か紹介された糸魚川静岡構造線、通称「糸静線」はフォッサマグナの西の(キワ)
かつては海底だった地層では海の生き物の化石が発掘されたり、糸魚川市の中心を流れる姫川ではヒスイが産出されたりと、糸魚川は地質的に興味深い土地のひとつだ。
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フォッサマグナミュージアムの展示はなかなか見応えがあり、入場料が500円(モンベル会員は400円)とは思えないぐらいおもしい内容だった。
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ひとつひとつの展示にじっくり魅入られていると、6つに分けられた展示エリアの4つめあたりで時間いっぱい。
5つめと6つめは糸魚川とは直接的な関連がない内容のようだったので飛ばして見ながら出口に向かった。
16:00にはタクシーに乗って糸魚川駅に戻らなくては、ホテルから迎えに来てくれている車を待たせてしまう。

16:15にホテルの送迎車に乗り、笹倉温泉 龍雲荘に向かう。
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道中で見えた山々は焼山や火打山だろうか、富山から見る立山連峰に負けず劣らずの絶景だ。
こんな景色が毎日見られるなんて、うらやましい街だだなあ。
糸魚川駅から約30分、雪深い山間にあるホテルに到着。
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積雪量は2mぐらい。
冬の新潟県で宿に泊まるのは、スキー旅行で小学生のときに来たとき以来だな。
こんなに雪が積もっているのを見るのは北海道でもめったになかった気がするな。
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ホテルの窓から見える山は鉾ヶ岳かな。
夕日に映えてなかなかの絶景だ。

温泉の泉質は肌の角質を溶かしてくれる、つるつるすべすべ系の美人の湯。
雪深い山間で雪見温泉…と、しゃれこむつもりが雪が深すぎた。
窓の外を見ても露天風呂に出ても、雪の壁しか見えない。

夕飯はアンコウを中心に、糸魚川の海の幸をたっぷりいただいた。
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糸魚川の地酒もいただいて、至福のひとときであった。

翌朝は10:00にチェックアウトなので、ゆっくりと身支度をしていたら、バチバチとみぞれ混じりの雨が窓を叩く。
風もゴウゴウとうなっていて、今日の雪月花の運行に影響がないか心配になってくる。
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糸魚川駅に着くころには雨風はいくぶんか弱まり、トキ鉄の運休はなさそうだ。
雪月花の発車時刻までは1時間あるので、駅の1階にある「糸魚川ジオステーション ジオパル」に立ち寄ってみた。
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キハ52の実車のほかに、糸魚川駅を再現したNゲージや、姫川沿いの大糸線を再現したと思われるHOゲージのジオラマも展示されている。
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500円を払えばこれらの鉄道模型を30分間操作できて、先頭車両に備えられた小型カメラの映像をモニタで楽しむこともできるのだそうだ。
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この419系が借りられたら500円を払ってたなー。

ジオパルで良い時間つぶしができたので、雪月花の出発ホームに行ってみた。
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相変わらず風が強く、空は鉛色。
これはこれで、日本海らしい荒波も見れたりして悪くないかもな。
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この日の雪月花は冬季特別運行の「高田コース」。
普段は途中で駅を出て観光施設を巡る旅程は含まれないが、「高田コース」は高田駅で観光バスに乗って高田城の城下町を案内してもらえるのだ。
車内の食事は糸魚川の割烹「鶴来家」がプロデュースする和食の三段折詰で、通常運行の糸魚川発で出されるものと同じものようだ。
2016年12月に糸魚川市の中心で発生した大火災に巻き込まれて全焼した鶴来家だったが、被災直後も変わらず雪月花への提供を続けていたというのだから頭が下がる。

そんな料理をいただきながら、日本海の沿岸を行く雪月花。
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車窓も楽しみたいけど、料理にも集中したい。
長いトンネルの中が料理に集中できるチャンスだが、11:50には頸城トンネルの途中にある筒石駅に停車する。
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7分しか停車しないので急いで列車を降りて階段を駆け上がる。
290段、高低差176mを一番上まで上って帰ってくることはムリだから、時間を見ながら行けるところまで行って帰ってきた。

寒いのに汗だくになり、息も絶え絶え。
呼吸が整ったところで、ようやく料理を楽しむ時間である。
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どの料理も繊細で優しいお味。
ベニズワイガニのちらし寿司を一口食べたらカニの旨味が口いっぱいに拡がったのが一番印象に残ったな。
いつか機会があれば、今度はお店で食べてみたいものだ。

おいしい折詰も空になるころ、12:17に直江津に到着。
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ああ、思い出の直江津。
トワイライトエクスプレスで札幌に帰る途中、富山駅のホームでますの寿司を買っていたら発車時刻に間に合わず、特急「雷鳥」でトワイライトを追い越して直江津で待ったあの冬の夜。
コートもトワイライトの座席に置きっぱなしだったから寒かったなー。
富山と違って、直江津駅のホームはあの日のままの面影が残っていて、ちょっと切なくなってくる。

11分間の停車ののち、雪月花は方向を変えて妙高はねうまライン、かつての信越本線を高田に向かって進む。
直江津から10分弱の11:37に高田駅に到着。
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駅のホームでは市民団体「雁木のまち高田おもてなし隊」が「トンビ」や「角巻」に身を包んでお出迎え。
トンビは男性が着ているコートで、角巻は女性が羽織っているブランケットのような防寒着。
なんか、水木しげるの漫画に出てきそうな爺様もいるな。
あとで試着させてもらったけれど、ヨメによると角巻はとても暖かいらしい。
トンビは普通のコートの暖かさかな。袖がないのでジャケットの上から着ても動きづらくならないのはいい。

高田の街では高田城の堀に沿ってバスで一周したのち、明治時代に立てられた高田世界館という映画館を見学。
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建設当時は芝居小屋として建てられ、のちに映画館となって、現在でもフィルム映画の映写機が現役で稼働している希少な映画館である。
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つづいて、瞽女(ごぜ)ミュージアムを見学。
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瞽女とは盲いた女性が3人一組になってこの地域の農村で巡業し、三味線を弾いて唄う旅芸人で、わたしが生まれたころまで存在したのだとか。
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大島渚が監督したというドキュメンタリーもDVD化されているので一度通して観てみたいが、5000円弱はちと高い。
VOD配信とかないかなぁ。

さて、高田駅に戻って14:22に発車。
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ここでデザートの時間だ。
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地元のスイーツと雪月花オリジナルブレンドのコーヒーに加え、オプションのバースデーケーキ。
ヨメも喜んでくれたようで、なによりだ。

列車は終着駅の上越妙高をいったん通過して二本木駅まで走る。
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ここは新潟県で唯一のスイッチバック駅で、かつて蒸気機関車が走っていたころ、勾配の途中に駅を設けると発車できなくなってしまうため、駅構内を平坦にするためにスイッチバックにしたのだとか。
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それにしても雪が深い。
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左に直江津から上ってくる線路があって、その先に雪囲いがあるのだが、この写真では雪が覆っていてよく見えないな。

15:21に上越妙高まで戻って雪月花の旅は終了。
上越妙高で地酒や地ビールを買って、雪月花で呑めなかった分を新幹線の車内で補いながら、金沢でまた特急「しらさぎ」で米原まで帰った。
36.JPG
たっぷり遊んだ週末であった。

さて、次はどこへ遊びに行こうかな。
37.JPG
Posted at 2022/03/06 19:30:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「観光名所巡り 大阪府バッジを獲得しました。」
何シテル?   12/09 17:46
ボンサイスト 心得の条 我が車 我が単車 我が躯と思ひ 盆栽の儀 あくまで自己満足にて 己の技量無く 凡才いかにても覆らず なお 死して屍拾う者なし...

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