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2022年05月15日 イイね!

九頭竜線 乗り鉄旅

九頭竜線 乗り鉄旅去る4月23日、ムルティストラーダで福井市まで出かけて、「九頭竜線」ことJR越美北線に乗ってきた。
途中駅の六条から終点の九頭竜湖駅までを往復、約3時間ほどの電車旅は意外なほど見どころの多い車窓であった。

九頭竜線というのはJR西日本がつけた愛称で、本来は越美北線という路線。
「越」は越前、「美」は美濃からとられた名前で、福井と岐阜を結ぶ路線となるはずだった。
同様に越美南線という路線もあり、県境の向こう側の郡上八幡市白鳥町まで第三セクターの長良川鉄道が運営している。
越美北線と越美南線を結ぶ路線は、福井県道や岐阜県道の127号線沿いに敷設される予定だったそうだ。
越美南線は観光列車も走らせているようだが、越美北線は何の特徴もないJRの地方路線だ。
芸備線や姫新線、木次線のように、いまにも廃止されてしまいそうな路線をキハ120型がトコトコと走る。
JR西日本には、これらの路線を近いうちに廃止しようしているかのような動きが見られるので、いまのうちに乗りに行くことにした。

出発は朝の5時半。
途中でダム巡りなどしつつ、9:16に出発する列車に乗るべく六条駅を目指す。
乗り遅れると次は12:57まで待たねばならない。
九頭竜線の運行間隔はほぼ2時間に1本。
九頭竜湖駅まで走る列車は1日に4本しかないのである。

寄り道したにもかかわらず、六条駅に到着したのは8:15ごろだった。
列車が来るまでまるまる1時間もある。
ちょっと余裕を持ち過ぎたか。

いったんはムルティストラーダを駅前の広場に停めたものの、ちょっと便意を催してきた。
朝食も食べてない。
時間はたっぷりあるので、2km弱ほど離れたコンビニまでひとっ走り。
コンビニで時間を潰しつつ、適当な時間に駅まで戻ってきた。

田植え前の田んぼの間を直線的に走る線路。
そのはるか向こうで踏切の警報器が鳴り始め、曇り空の下を煌々としたヘッドライトが向かってくる。

土曜の午前中で福井の中心部から地方に向かう便だから、きっと車内はガラガラ、ひょっとすると貸し切り状態だったりして…なんて思っていたら、何やら様子がおかしいぞ。
窓から見える車内は吊革につかまって立っている人たちが多く見える。

乗降口付近に立つ人たちをかき分けて乗り込むと、座席は満席。
まるで通勤時間帯の横浜市営地下鉄のような混み具合だ。
九頭竜湖まで1時間半ちかく立ちっぱなしは辛いなあ…
そんなことを考えていたら、2駅ぐらいで目の前の席が空いた。ラッキー

それにしてもこの盛況はどうしたことだろう。
しゃべっている人の方言は福井のものだが、みんなよそ行きの格好で、普段使いで乗っている様子の人はほんの一握り。
あとはハイキング風の人とサイクリングの格好の人がそれぞれ数名といった感じ。
一乗谷とか越前大野あたりに観光に行く人たちだろうか…
一乗谷駅では下りる人はなく、越前大野で5〜6人は下りたけれど、むしろ乗り込んで来る人は10人以上。
乗ってきた人はほぼ全員が「あわら旅倶楽部」と書かれたバッジを付けている。
うーん、一体何があるんだろう。
その疑問の答えは勝原(かどはら)駅にあった。

勝原駅のすぐそばには花桃の木が植えられた公園が整備されていて、この日がちょうど見頃だったようだ。
ワンマン運転の無人駅なので降車時に運賃箱に運賃を払って降りるのだけど、乗客のほぼ9割がたが下りきるのに5分はかかっただろうか。
九頭竜線にこんなスポットがあったとは知らなかった。

そんな勝原駅から2駅で終点、九頭竜湖駅に藤着。

列車は15分ほどで折り返し、福井へと発車する。
そのすきに隣接する道の駅「九頭竜」の売店でお昼ごはんを購入。

ところでこの九頭竜線、越前大野から九頭竜湖までの間は、スタフ閉塞が用いられている数少ない路線の1つとなっている。

「スタフ」あるいは「通票」と呼ばれる、鍵のようなものを持っている列車しかその区間を走行できないようにする方式である。
九頭竜線では、写真に写っている革の入れ物にスタフを入れて管理しているらしいけど、一見、タブレット式のケースと同じように見える。

さて、折り返しの列車の乗客は5〜6人程度。
ほとんどが来るときにも乗っていた人たちと顔ぶれが一緒。
わたしと同じようにただ乗って往復するのが目的のようだ。
勝原駅で花桃園から替える乗客が10人以上は乗ってきたが、それでも座席に余裕はある。
来るときはロングシートに座って、混み合う車内の車窓はあまり見ることができなかったが、帰りはのんびりクロスシートの車窓を楽しめた。
牛ヶ原付近には花桃のほかに、芝桜が植えられた土手もあり、鮮やかなピンク色の花を付けていた。

さて、ここらでお昼ごはんをいただくことにしよう。

道の駅で買ってきたのは、地元の九頭竜舞茸をふんだんに使った舞茸弁当。
容器に貼られたラベルには生産者の名前も書かれている。
醤油味で炊き込まれた舞茸はざくざくとした歯ごたえで、口いっぱいに舞茸が香る贅沢なお味。
そして、九頭竜線の車窓が弁当の味をさらに引き立てる。
これで、ポリエチレンの容器に入った熱い煎茶があったらサイコーだね。

六条駅に戻ってムルティストラーダを回収したら、鷹巣海岸の方までひとっ走り。

以前はこの近くのタカスサーキットへ走りに来ていた。
RX-7を復活させて、また走りに来たいものだ。

帰り道、福井市武周町の集落にある花モモの里に立ち寄ってみた。

ここも見頃で、多くの人で賑わっていた。
この季節の福井は楽しいな。
福井鉄道福武線の沿線も芝桜が植えられていて、良い鉄道写真スポットになっているし。
今度は福武線の乗り鉄旅に来ようかな。
Posted at 2022/05/15 21:13:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | ムルティストラーダ日記 | 日記
2022年05月02日 イイね!

お花見ツーリング2022

お花見ツーリング2022今年の花見は岐阜県本巣市の山奥にある、根尾谷の薄墨桜までひとっ走り。
好天に恵まれ、青空の下で露天風呂の温泉に浸かって気持ちいいツーリングになった。

4月9日、家を出たのは朝6:00。
クルマで出発して秘密基地でムルティストラーダに乗り換え、ヨメをタンデムシートに積んで出発。
早朝に出たおかげで道中はさほど混むこともなく快適にドライブ。
薄墨公園の入口で駐車場に入るクルマが数百メートルほど列をなしていた程度で、9:00ごろには到着した。

樹齢1500年以上とも言われる巨木で、日本三大巨桜のひとつに数えられている。
以前から行ってみたいと思いつつ、横浜に引っ越したため足が遠のいた。
せっかく隣県に戻ってきたので、「今年こそは…」とやってきた。
例年より寒い3月だと思っていたら、急に5月並みの暖かい日がやってきたりして開花予想が二転三転するなか、この日はちょうど満開の薄墨桜を拝むことができた。

幹回りは9mを超え、ゴツゴツとした表面には今にも顔が現れてしゃべりだしそうだ。

薄墨公園は広々とした芝生のあちこちにも若い桜が植えられていて、目を飽きさせない。

まだ朝のうちだからか、人出は想像していたほど多くない。
駐車場から200mぐらい歩くと、自分のペースで歩けないほど混み合っているわけでもないが、よそ見をして向かってくる人を頻繁に避けて歩く程度。
朝ご飯を食べずに来たので、出店のみたらし団子で軽く腹を満たし、さらに山奥のくねくね道を駆け上がって上大須ダムまでやってきた。

巨大なロックフィルダムはわたしの大好物。

猫峠をまわって根尾に戻るつもりだったけれど、来た道でも路肩には積雪が残っているところもあり、げんこつサイズの落石もあったので、ムリはしないでおとなしく来た道を戻った。

10:30にうすずみ温泉四季彩館道の駅に到着。
ここで温泉に浸かって、昼メシを食って、あとは帰るだけ。
温泉はナトリウム塩化物泉とのことで、ちょっとヌルヌルする美肌の湯系だ。
まぶしい日差しの下で入る露天風呂、さいこー。
お昼はイワナの親子丼。

はるか昔、冠山林道をバイク仲間と走ったときにも、ここでイワナの親子丼を食ったなあ。
もう9年も前のことか。

さて、温泉でさっぱり、お腹も膨れたし、ちょこっと寄り道して帰ろうか。

で、薄墨公園の入口を通り過ぎたところからこの大渋滞である。
5km以上はあるんじゃなかろうか。
早起きして来てよかったー。
ニケツでこの渋滞にハマったらめっちゃ疲れそう。

寄り道は岐阜県道267号神原揖斐川線の仁坂坂(にさかさか)峠。

ヤマザクラならひょっとしたらまだ見頃かと思って寄ってみたけれど、さすがにそんなに都合よくはないか。
半分ぐらい散って、花びら絨毯の道になっていた。

自宅には16:00すぎに到着して、無事に花見ツーリング終了。
さて、来年はどこへ花見に行こうかな。
Posted at 2022/05/02 16:08:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | ムルティストラーダ日記 | 日記
2021年12月16日 イイね!

奥秩父もみじ狩りツーリング

去る11月14日、奥秩父もみじ湖まで紅葉狩りツーリングに出かけてきた。
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今回のツーリングはヨメとランデブー。
ヨメは3年ぶりぐらいにバイクを運転するってことで、軽めの往復300kmツーリングである。
ヨメのバイクはレンタル819東名横浜店でレンタルしたスズキVストローム250。
02.JPG
試しに跨がらせてもらったら、軽くて取り回しが楽そうだ。
以前はセローに乗っていたというヨメには感覚的にも違和感なかったんじゃないかな。
朝10:00から夜18:00まで借りて、諸々込みで15,000円でおつりが来るぐらいのコスト。
ヨメが年に数回しか乗らないなら、買わずにレンタルで済ませるというのも選択肢としてアリだな。
レンタル店が横浜町田ICからすぐにあるから、ほぼ必ず通るルートからちょっと寄り道する程度なので、レンタル店までタンデムで行って、出がけに借りて出発するというのも苦にならない。
ただ、開店時間が10:00だから、週末に気持ちよく走るには出遅れ気味か。
この日も、秩父市内に入ったのが12:00すぎで、ヨタヨタと走るサンデードライバーが長い車列の先頭を走り、フラストレーションが溜まる時間帯になってしまった。

道の駅『あらかわ』に到着したのは12:50ごろ。
03.JPG
きのこうどんを注文した。
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緊急事態宣言も解除されて人出も多く、店内はほぼ満席。
あんまりのんびりしていると帰りが遅くなってしまうので、うどんを食べたらすぐに出発した。

暖かい日差しを浴びて、紅葉に染まる秩父の山間を走る。
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日陰に入ると若干ひんやりとするが、それでも寒いと言うほどではない。
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多くのクルマが左折して三峯神社へ向かう、二の瀬ダムの交差点を過ぎるとようやくヨタヨタ走りのクルマがいなくなった。

ここから先の旧R140は、古くから秩父往還と呼ばれる街道で、甲府まで続く。
関所の跡もあるような古くからの集落を抜け、荒川の最上流域が作った深い谷を見下ろして走る景色は控えめに言ってサイコー。

新R140に突き当たったところで秩父市街に戻る方向へ走り、滝沢ダムで一休み。
07.JPG
もうちょっと秩父のダム巡りもしたいところではあったが、レンタルバイクの返却時間に間に合わせるにはもう帰路に就かなくてはならない。

また春が来て暖かくなったら、またレンタルしてヨメと花見ツーリングに来よう。
08.JPG

と、思っていたのもつかの間。
年内一杯で横浜を去る決断をしてしまった。
再びの転職。
滋賀にある某社からのオファーがあり、滋賀に舞い戻ることになった。
横浜市内の別の某社のオファーも捨てがたかったが、ガレージライフを充実させるならやっぱり滋賀かな。
6年間の横浜生活も楽しかった。
富士山に登ったり、初めて乗った東北新幹線に北海道新幹線。
福島の磐梯吾妻スカイラインには行けずじまいだったのが心残り。
もっと東北で遊びたかったなあ。

さて、年明けからの出戻り滋賀生活、ガレージライフの計画が膨らむねい。
Posted at 2021/12/16 17:39:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | ムルティストラーダ日記 | 日記
2020年06月11日 イイね!

能登半島の先っぽツーリング

能登半島の先っぽツーリングキバナコスモスが咲く季節、関東甲信には梅雨の足音が聞こえてきた週末に、能登半島まで三密(だんみつ?)を避けてひとっ走りしてきた。

出発は早朝4時をまわったころ。
前日に近所を歩いていて右足首を痛めてしまい、リヤブレーキを踏むのにギクシャクする。
ここのところの在宅勤務で、運動不足がたたったか。
出かけるのをやめようかという考えも頭をよぎったが、ホテルのキャンセル料が宿泊料の100%になってしまう。
まったくブレーキを踏めないわけではないから、慎重に走らせることにして決行した。

東名、圏央道、中央道と乗り継いで大月ICで途中下車。
甲州市の上日川ダムに寄り道してみた。
02.JPG
朝の早い時間に山梨県道201号、大菩薩峠のくねくね道を楽しんでから北陸に向かう算段であった。
しかし肝心のくねくね道は災害復旧工事で通行止め。
わたしがいちばん好きなダム形式であるロックフィルダムを見物するだけで引き返した。
03.JPG
さてムルティストラーダのパーツレビューでご紹介したバイク用ドライブレコーダー、ミツバサンコーワEDR-21。
今回のツーリングはこいつの運用方法を模索しつつ、レビューをお届けしようと思う。

まずはじめに、機能と性能については必要充分。
ドラレコを導入した目的は果たせているし、画質も満足。
Wi-Fi経由で録画データや本体設定を取り扱うためのスマホアプリも使いやすい。
あえて難点を挙げるとすれば、スイッチが硬くて節度感がない点か。
01.jpg
乗用車用向けの製品と違って、防水性や耐震性が求められるので操作が硬いのはしかたがないのだが、節度感がないのはいただけない。
ギューッと押しても古くなった消しゴム潰すような感触しかなくて、操作できたかどうかわかりにくい。
硬くてもボタンストロークがあって、カチッとクリック感があればいいのだが…

それから、この製品に限った話ではなくドライブレコーダー全般のハナシとして、常時録画と衝撃録画を同時に有効にできる機能は必要性を感じない。
むしろ無い方が良い。
もちろん、それぞれ一長一短があるはずなので、どちらかの録画方法を選べるのは良いことだ。
たとえば常時録画は記録媒体(SDカード)に常にデータを書き込む動作を繰り返すので、記録媒体の寿命を縮めるという欠点があるかもしれない。
一方で、事故やあおり運転による案件が起きた瞬間はもちろん、そのタイミングのずっと前から録画されているわけだから、案件が起きたときに直近のデータを保存すれば衝撃録画を同時に有効にしておかなくても証拠は残せる。
衝撃録画を有効にしておくとデータが別フォルダに保存されたりして、あとからデータを整理するのに一手間かかってしまう。(わたしが使っている2機種の製品だけかもしれないけれど)
常時録画と衝撃録画のデータを切った貼ったして一本にまとめたのがこちらの動画。
山間部の県道をただただ走っているだけの15分なので、面白みはないかも。

動画編集ソフトの操作に慣れてないせいもあって、15分を編集するのに2時間ぐらいかかったかな。

右足の痛みがひどければ山梨で引き返すことも念頭に入れていたが、運転には支障が無いのでそのまま一気に中央道、長野自動車道、北陸道を走り抜ける。
お昼頃に黒部市を通過するところだったので、いったん高速を降りて「魚の駅 生地(いくじ)」で昼食にした。
04.JPG

駐車場はほぼ満車だけれど、人が多いのは海産物の売店がある棟だけで、別棟にあるレストランの空席率は7割ぐらいだった。


オーダーしたのは海鮮丼。

さっぱりしたものが食べたい気分でなければ、白えびのかき揚げ丼と迷っていたところだ。

05.JPG
丼だけでなく、カニが入った味噌汁も付いてくる。
このカニは富山で水揚げされた紅ズワイガニかな。
6月から禁漁期間に入ったはずだが、まだ在庫があったってことだろうな。

久しぶりに鮮魚を食った気がするな。
仕事帰りに刺身を出す居酒屋でちょっと飲んで帰るとか、もう3ヶ月もやってないな。
顔なじみのガールズバーもご無沙汰だ。

食ったら再び黒部ICから北陸道に乗って能登を目指す。
射水市の小杉ICで降りてしばらく街ナカを走り、高岡ICから能越自動車道に乗って北上。
13:45ごろ、七尾市の観音埼に到着した。
06.JPG
能登半島のカタチを左手で表現すると、親指の先っぽにあたる岬である。
あわよくば富山湾越しの立山連峰が見えるかと期待したが、この日は雲が低かった。
薄日が差すほど薄い雲だけど、湾の向こう岸はほとんど見えなかった。

海辺から駆け上がること20分ほどで、七尾城跡に到着。

若干かすみがかっているが、七尾の町並みと能登島が見渡せた。
07.JPG
ここはデートスポットにもってこいかもね。
柵の向こう側は背の高い雑草がきれいに刈られて、景色が見渡せるようによく整備されているし、静かにしていれば野鳥の声も賑やかだ。
夜は真っ暗になりそうだし城跡っていうロケーションも相まって、夜景にうっとりするどころではない肝試しスポットになってしまうかもしれないけれど。

わたしがドラレコのデータをスマホにコピーしている間、なぜか男女一組が自動車学校の教習車で来て、しばらく滞在していった。
なにこれ、特殊な個人教習?
その後のアダルトビデオ的な展開を妄想しつつ、城山近くにある多根ダムのダム湖を一周して七尾の市街地に下りたのは15:00すぎだった。

七尾駅の近くにあるビジネスホテルにチェックインして、すぐにベッドの上に倒れ込んで眠ってしまった。
晩メシまでにのと鉄道に乗りに行くつもりだったが、もう動きたくなくなった。

翌朝は7時過ぎにホテルを出て、のと鉄道七尾線を乗りつぶし。
08.JPG
七尾から穴水までの全線を、田植えが終わって間もない朝の田園風景を眺めながらディーゼルカーに揺られて一往復した。
かつては穴水から先にも線路が延びており、輪島へ向かう路線と珠洲市の蛸島へ向かう路線に分かれていたが、それぞれ2000年と2005年に廃止された。
遺構もいくつか残されて再利用されているそうなので、あとで立ち寄ってみることにする。

その前に、ちらっと能登島に渡って寄り道。
三河ナンバーや名古屋ナンバーのバイクの一団とランデブーしながら、南の県道47号、能登島大橋から西の「ツインブリッジのと」へ抜けてみた。
09.jpg
橋の上から能登島の白くてゴツゴツした岩肌が見えて、ちょっと良い景色だったので、ドライブレコーダーから一コマ切り出してみたが、カメラの設置位置が低くてほとんど橋の柵に隠れてしまった。
おまけにカメラが傾いているもよう。
画角の両端はケラレが生じて暗くなってるのものの、被写界深度を大きくとるためにアイリスを絞って、コンパクトボディに広角レンズを組み込んでいるのだからがんばっている方だと思う。

ゴーゴーカレーの看板に誘惑を受けつつ能登空港前の快走路を順調に飛ばし、11:30ごろ、道の駅 すずなりに到着。
10.JPG
ここはかつての、のと鉄道能登線、古くは国鉄能登線の珠洲駅だった場所である。
ホームを残して、新たに建物が建てられていて、建物はなんとなく伝統的な日本の旅籠を連想させる外観だ。
ホームのベンチには女子高生3人がアイスキャンディーをしゃぶりながら閑談している。
ちょっとお願いして、近影もとらせてもらったけれど、空の雲が入道雲だったりしたら最高だったな。

道の駅から東、終点の蛸島駅跡近くにぽつんと車両が残されているらしいので向かってみた。
11.JPG
それは駅でも何でもない、2 - 3mほどの高さの盛土の上にあった。
雑草で覆われてほとんどレールは見えないけれど、どうやらこの前後だけ線路が残されて、なぜか車両がここで雨ざらしにされているのである。
体重をかけると痛む右足を引きずりながら盛土の急斜面をよじ登ってみた。
12.JPG
富士重工業製のNT200型で、同じ設計コンセプトの姉妹車は全国各地の第三セクターで運用されていて、わたしにとっては樽見鉄道や信楽高原鉄道で走ってるやつがなじみ深い。
最近だと天竜浜名湖線のに乗ったかな。
車内を覗いてみようとするが、さすがにレールと同じ高さからでは、窓を覗くことはできない。
が、前面貫通扉の一部が錆で破れて中を覗くことができた。
13.JPG
錆びて幽霊列車のような外観とは異なり、車内はまだ現役かと思うほどきれいだ。
なんでも、数年前に地元の高校生が課外活動で、この車両を利用した廃列車カフェというのを開いたのだとか。
そんな課外活動クラブが代々受け継いで、車内だけでも定期的に掃除しに来たりしているのかもしれないな。

ここまで順調だったのに、盛土を下るところでやらかした。
痛む右足をかばいながら急斜面を下っていたら、左足を滑らせ、その拍子に右足で踏ん張ってしまった。
右足の痛みが全身を巡り、ヘルメットをかぶったまま、その場で四つん這いになって悶絶した。
脂汗をかきながら、はぁはぁと荒く呼吸をしていると、なんだかもう世界がヘルメットの中だけになってしまったかのような閉塞感だ。

やべー、このあとバイクを運転して帰れるのか?
なんてことを考えながら、感覚的には5分ぐらい四つん這いで痛みに耐えて(実際は30秒ぐらいかもしれない)ようやくよろよろと立ち上がってバイクに跨がった。
ズキズキと痛むがペダルはしっかり踏める。
右足を地面についたら立ちゴケは必至かも。

とかいいつつ、バイクを降りたら死んじゃう病のわたしは、バイクに乗ったらだいたいへっちゃらなので、しばらく走っていたら痛みを忘れた。
忘れた勢いで、またもや寂れたダムに寄り道してダート道を楽しんでしまった。


そして12:30ごろ、今回の旅の目的地である禄剛崎(ろっこうさき)に到着した。
14.JPG
狼煙漁港の片隅にバイクを停めて海岸を歩こうとするが、バイクを降りたら死んじゃう病の発作が激しい。
普通に歩く3倍の時間をかけてこぶしぐらいの大きさの石がゴロゴロする海岸にたどり着いたものの、これ以上はむり。
この不安定なゴロゴロ石の上を歩くことを考えるとまた四つん這いの恐怖がよみがえる。
ヘタすりゃ波打ち際で半分水に浸かって、ウニか何かを密漁してると通報されるのがオチだろう。
土左衛門かと間違われて、引き上げに来てくれれば御の字だ。

岬の散策は諦めて、昼飯を食って帰ることにした。

北陸らしい海岸線を西に進んで13:15ごろ「庄屋の館」に到着。
15.JPG
入母屋造りの古民家を利用しているので玄関の土間から座敷までの高低差が大きく、いまのわたしにはまさに敷居が高い。

簾越しに海が眺められる席に案内されて、オーダーしたのは「庄屋定食」。
16.JPG
盆に並べられた刺身や小鉢に加えて、焼き魚がついてくる。
17.JPG
本日の焼き魚はカマス。
基本的に淡泊で、この時期は身がパサつきがちなカマスの塩焼きには醤油をかけたくなるかと思ったが、塩加減もちょうどよく、ふっくらと焼かれていて美味かった。

店から出ると、ふと水平線上に小さな島がいくつか見えるのに気がついた。
18.JPG
能登半島沖に島があるとは知らなかった。
後から調べてみると、右の方の、ほかより大きな島は舳倉(へぐら)島という名前で、人が住む集落があるらしい。
左の方の小島は荒三子(あらみこ)島や烏帽子島という無人島の集まりで、七ツ島というそうだ。

帰りの道すがら、北陸のダイナミックな海岸や、遠景に見える立山連峰をドライブレコーダーの手動録画で撮りながら帰ったつもりが、データは全部消えてしまっていた。
実はこの製品、衝撃録画のデータと手動録画のデータは同じフォルダに保存され、衝撃録画のデータ量がある一定量を超えると、手動録画も含めた古いデータから順に上書き保存されてしまうのである。
衝撃録画の感度は調節することができず、高速道路の高架の継ぎ目とかを越えた衝撃で次々と録画データが溜まってしまう。
やっぱり、常時録画と衝撃録画の同時有効化はいらないな。
帰宅してからすぐに衝撃録画の機能を無効に設定した。

さてと、つぎは梅雨が明けころをねらって、讃岐うどんでも食いに行ってみるかな。
Posted at 2020/06/11 17:50:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | ムルティストラーダ日記 | 日記
2019年06月23日 イイね!

大分ツーリング

大分ツーリングもう1ヶ月以上も前のゴールデンウィークのハナシ。
ムルティストラーダで大分方面にツーリングに行ってきた。

今回のメインは新日本三景の1つに数えられる耶馬溪である。
景色は秋の紅葉シーズンにいくのが良さそうだけど、きっと混むこと請け合いなのでGWを利用して行ってきた。

フォトギャラリー1
フォトギャラリー2
フォトギャラリー3

さて、つぎは7月、北海道一周ツアーに期待をかけよう。
Posted at 2019/06/23 19:07:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | ムルティストラーダ日記 | 日記

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たぶん投稿者は私と世代が丸かぶり」
何シテル?   05/12 20:40
ボンサイスト 心得の条 我が車 我が単車 我が躯と思ひ 盆栽の儀 あくまで自己満足にて 己の技量無く 凡才いかにても覆らず なお 死して屍拾う者なし...

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