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今週はデトロイトに出張で、帰りの便でなかなかやっかいなトラブルに巻き込まれてしまった。
飛行中に2基あるエンジンのうちの1基が停止したらしく、航路上の最寄りの空港に緊急着陸することになってしまった。

搭乗したのはデトロイト発、名古屋行きのデルタ航空629便。
エアバスA330-200という機種。
アラスカ上空を越えて千島列島付近にさしかかった頃、ゴトンという振動を感じたのちに機内の騒音が若干静かになった。

ゴトンという振動は、空港で預け荷物のコンテナが貨物室に運ばれているときに起きるのに近い感じだった。
着陸時に車輪を出すときに起きる振動よりはだいぶ小さい。
振動と同時に、映画を見ていたモニターが真っ暗になった。
周囲を見渡しても全席のモニターが消えている。
室内灯は消灯されていたので元々暗かったのだけど、ほかの席のモニターも一斉に消えて、明かりは禁煙マークの表示灯だけになってしまった。
振動の直後、エンジンの回転速度が低下するときに起きるうなり音を感じ、そのあと少し静かになった。
着陸態勢に入ってエンジンの出力を下げたような騒音レベルの低下だ。
発電用のエンジンが止まったのだろうか…

それと同時に速度が落ちて高度が下がっていくのを感じた。
十数分ほどしてからだろうか、機長から機内電源が落ちたといったアナウンスがあり、やや経ってからエンターテイメントシステムが再起動する画面が表示され始めた。
モニターが回復して映画がまた見られるようになった頃には高度が下がるのが止まって、水平飛行に移ったようだ。

さらに数分、映画の続きを見ていると、大きく右に機種の向きを変える動きを感じた。
あれ？こんなところで向きを変えるなんて初めてのルートかも…なんて思っていたら、再び機長からアナウンスがあり、機体トラブルのため札幌に緊急着陸するとのことだった。

ふーん、いったん下りて点検するってことかなあ。

すでに日本時間では17時半を過ぎ、静内上空あたりから最終着陸段階に入ると、窓の外には航空灯に照らされた雲が流れていくのが見える。
機体の揺れは普段より上下に大きく揺れているように感じる。
ふらふらしながらの着陸とはいえ、風が強いんだったらこんなものだろうって程度に考えて不安はなかったが、滑走路に着地してからの逆噴射減速が弱いことも感じ取れた。
北からアプローチして、2本ある滑走路のうちの右側、ターミナルビルに近い方の滑走路に着陸したようだ。
窓の外を見るとターミナルビルを過ぎたあたりで、数台の消防車が赤色回転灯を点滅させながら待機しているのが見えた。

あれ？けっこうオオゴト？

滑走路の終端近くから誘導路に向かってUターンすると、飛行機の後方を伴走する消防車も見えた。
18:00ごろ、飛行機はターミナルビルからやや離れた駐機場に停まった。

機長からのアナウンスによると、第2エンジンが停止したため、これ以上の飛行は安全を見越して中断したいとのことだった。
札幌（千歳）から名古屋までの代替機の手配や、ホテルの手配を行っているのでしばらく機内で待ってくれということだった。
しかし、いつまでかかるかは現時点では不明とのアナウンス。

時間も時間だし、せめて軽食ぐらい出たら良いのになあ。

それから2時間半が経過した頃、ようやく動きがあった。
牽引車で飛行機をターミナルビルに移動させ、軽食を出すので、あと15分ぐらい待ってくれとのことだった。
しかしそれも15分やそこらでは済まなかった。
アナウンスから牽引車がやってくるまでに10分、飛行機を移動させるのに20分ぐらいはかかっただろうか。
結局3時間以上は駐機場で過ごすことになってしまった。

ようやく飛行機から降りたものの、千歳空港の気温は2℃。
まさか北海道に降り立つとは思わなかったから、デトロイトでジャケットをスーツケースにしまっていたのが誤算だった。
チャーターバスで新さっぽろ駅前のホテルに移動したけど、ターミナルビルを出てからバスに乗るまで、寒かったなあ。
ホテルをあてがわれて、一息ついて、明日は5時に出発である。
もうちょっとゆっくりしたいなあ。
せめてホテルで朝食をとって8時ぐらいとか。

一月に何度も海外出張に行く仕事は今回が最後で、しばらくは海外に出る用事はないのだけど、最後のフライトでケチが付いた。

三連休の2日目、日曜日は山口県で一番高い山、寂地山に登ってきた。
天気は今にも雨が降り出しそうな空。
朝の気温は15℃ぐらいで風は強くない。
先月は悪天候で大山に登るのをあきらめたが、周りに山がなくて風の影響が強い北側尾根を登る大山に比べると多少はコンディションが悪くてもリスクは低そうだ。
雨量が多くなったら引き返すことも覚悟して決行することにした。

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下山して、お昼を食べた後は中国道経由で実家に寄った。
一晩泊まって、ねこ布団で旅の疲れを癒し、翌日、帰宅した。

先週末からの3連休は島根県と山口県の県境あたりへツーリングに行ってきた。
土曜は匹見峡で紅葉狩り、日曜は寂地山へ山登り、実家に一晩泊まって月曜に帰宅という日程。
本当はムルティストラーダで出かける予定だったのだけど、またしても雨予報だったのでエリーゼで出かけてきた。
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というわけで、この日のお土産。

岩国蓮根はわたしの大好物。
料理次第でシャキシャキだったり、ホクホクだったり、母の作るキンピラと煮しめは子供の頃からの好物だ。
岩国に住む祖母の知人がお歳暮によく送ってくれて、正月の楽しみの一つだったのに、その方も亡くなってしまった。
酒は今年度で退職する父へのプレゼント。
すでに何年も前に定年を迎えたのだが、それから今まで離島で再雇用されて働き続けてきた。
いままでお疲れさんってことで、正月に親父と飲む。
まあ、日本酒は高けりゃうまいってものでもないけれど、自分でこんな酒を買う機会はそうそうないだろうから大奮発してみた。

この日は匹見峡の温泉宿に泊まって翌日の山登りに備えた。
つづく