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車には全く関係無い内容なので、興味の無い人は読まずにスルーしてください⏩️
また(その様な意図は全くありませんが)、もしかすると人によってはこの内容を不快に感じてしまったりするかもしれませんので、どうかそれをご了承頂けた方だけご覧ください。
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私は子供の頃から比較的器用な方だった…。
(前もって言っておきますがこれは自慢する事が目的では無く、これからお話しする内容に関係があるので前振りしておくだけなのですが、実際私はそのお陰で将来そのスキルを生かした進路に進む事もできました)
その出来事は中学二年生の時に起きた。
美術の授業時間、教室で先生が生徒の作品を一人一人順番に評価している時だった。
その授業は、篆刻と言って《高麗石》という比較的加工し易い長方体の石を削って判子を造る授業だった。
順に評価が進み、私の番がきた。
私は教壇の美術の先生の前に行き自分の作品を手渡した。
先生はその作品をざっと見廻してから、私に聞いてきた。
先生
『これは何?何を意図して造ったの?』
私
『これは抽象的なデザインの造形です…。』
私はその時細かい意図やモチーフまでは言わず、作品が抽象的なデザインであると説明した。
先生
『たいした抽象デザインでは無いな…私ならもっと美しいフォルムにする…。』
(は??…)
私はただ単に自分の造形的センスを表現したかった訳ではなく、人間工学的発想で機能的な要素を重視して作品を造っただけだった。
私
『そ、それはただ単に形を追求して造った訳じゃないんです。判子として持ち易く、実際に使う時に力を入れても押し易い様な形を考慮して造りました。』
先生はそれを聞いて(私に持ち方等は一切聞かず)その作品をもう一度見廻しながら何度か握り直し、実際の持ち方とは違う持ち方で押す様な動作をしながら言った…。
先生
『握り難いな(笑)…。』
(…。)
私はその時点で既にクラスの晒し者になっていた。
私はまだ何も具体的に説明していないが…??
勝手に想像して、勝手に判断し、勝手に理解したつもりになって物を言う無責任さ…。
しかも肝心な事を忘れている。
私
『すいません、俺の判子なんで…俺が握り易い様に使い易い様に造りました。』
その私の言葉を聞いてようやく気がついた先生の顔からは笑顔が消えていた。
私は自ら手を伸ばして自分の作品を受け取って握ってみせた。
私
『これはこう持つんです。そしてこんな感じで…。』
私は実際に判子を押す動作をしてみせた。私が持ち易い持ち方、その持ち方で上から力を加えても大丈夫なデザインになっていた。
先生
『もういい…。』
先生は明らかに不機嫌な表情を浮かべながら(私にはそう見えた)、そう吐き捨てた。
私
『⁈…』
…その説明を聞いても作品に対して評価は何も無いのか?
何か他に俺に言う事は無いのか??
私は子供ながらにそう思った。
私はただ単に自分の造形センスを評価して欲しかった訳でも無く、私が使う判子を私が使い易い様に且つただ握り易いだけじゃつまらなかったので握った時に私の手が完全にフィットする様な滑らかなフォルムにデザイン化しただけだった…私の判子なのだから。
増してや、私は先生と造形センスを張り合う気など毛頭無い。
しかも私は生徒であり子供だぞ?!
…が、意見した所で相手は大人。
立場が上?の美術の教師だ。
私が周りに改めて評価される事も無いだろう。
私は黙って我慢した…。
そしてかなり後から知る事となる。
同じ中学を卒業した姉もその教師に罵倒された様だ。
しかし私の姉は私より器用な人間だ。
姉の造った作品はウサギだった。
それはとてもかわいく程良くリアルに表現されており無駄の無いフォルム…且つ両耳が垂れ下がっているデザインだった為、持ち易く握り易い…。
私の作品より出来が良い一般受けするであろうその作品は、中学二年生の作品とは思えないレベルのクオリティーだった…。
その姉の遺伝子を受け継いだ息子は芸大を卒業している…。
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時は流れ…。
一般的に言えば《いい歳をしたおっさん》になった私は、昨日またその時と同じ様に他人の粗探しが好きで貶す事が好きな人間から不快なセリフを聞く事になり、その時の記憶がまた蘇った。
『…◯回…。』
確かにぼそっと彼はそう言った。
何の脈略も無く…私は彼と会話していた訳でも無い…。
彼はそれまで目の前の他の人と話をしていたが、それはその人の回数では無かった(私の回数だったのだが、実際は車を乗り換えた後の回数だったのでトータルでは違う)。確かに私へ向けてワザと私に聞こえるような声で嘲笑う様に言った…。
何故なら、確かに彼は私の方を意識しながらそれを言ったからだ…。
まだ続いていたか…。
何がノーハラスメントだ…。
強い者(数的優位性や組織的なしがらみ)にはめっぽう弱く(媚を売り)、弱い者(無抵抗な者や弱った者)にはめっぽう強い(執拗に誹る)…。
そんな残念な反面教師達…。
立場を利用するなら尚更だ。
悪いが反面教師はそんなに多くは要らない。
私にとっては、既にもうただただ迷惑なだけの存在なのだ…。
私の頭の中のゴミ箱は、既に長年のゴミで一杯だ…そんなにゴミを入れて置く余裕は無く、ずっと入れておくつもりも無い。
既にそのいくつかは思い出と共に頭の中で燃やしてしまったので存在すらしていない…。
文:コーコダディ
画:AI描画アプリ
Posted at 2025/12/06 13:09:46 | |
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