AdPower を科学する(備忘録)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
アドパワー、オカルト的とも言える貼るだけアイテムですが、なんとなく効果を実感したため、さらに調べることにしました。
またアルミテープチューンなる除電チューンもあることを知り、この製品の静電気除去に働くイオン源は何か、原理を知りたくなったのです。
で、この商品の特許(6176759号)を読んでみることにしました。
特許は10ページありましたが、トップに要約が載っています。
以下、長いのでご容赦願います。
2
その特許要約はコチラ
『【課題】燃焼器の出力およびトルク容易に向上させることができる燃焼装置用積層体を提供すること。
【解決手段】塗料層と金属層とを有し、下記要件を満たす、燃焼装置用積層体。
要件:面積が27mm×75mmの塗料層を有する積層体を用い、該塗料層を空気に接するように配置し、JIS B 9929に基づいて、同軸二重円筒式イオン密度測定器を用いて測定した空気中のマイナスイオン密度が750/cm3以上である』
ん?マイナスイオン…予想と違う
ホームページで見た、3層構造や製品サイズに通ずる内容が記載されています。
https://www.nikkan.co.jp/releases/view/114088
燃焼器とは、各種エンジン、ボイラー、ガスタービン等の様です。対象に船舶などまで書かれています。
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中を見ていくと、層構造成分について以下の様に書いてありました。
①塗料層が、希土類元素含有鉱物、ニオブまたはタンタル元素含有鉱物、アクチノイド系元素含有鉱物、トルマリン、黒曜石および松鉱石からなる群より選ばれる少なくとも1種の特殊顔料
②金属層が銅層
③多孔質層がポリエチレンフォームからなる層
まず金属成分ですが、『銅』が使われていました。ニオブやタンタル元素も金属ですが、含有鉱物とのこと。
次いで、トルマリン(宝石ですね。10月の誕生石)は電気石とも呼ぶそうで、マイナスイオンを発生する性質を持つそうです。他にも工業化されている模様
さらに読み込むと、
『金属層としては特に制限されず、従来公知の層を使用することができる。』
『塗料層は、マイナスイオンを発生すれば特に制限されない』
と言った記述が現れるため、やはり①塗料層からのマイナスイオンがキーなのだと推定されます。
特許には配合比やその他の成分についても載っています。
また、接着層に関しての記載もあります。
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特許の効果の解説は以下の通り
『前略 また、本発明によれば、排気ガス中の炭素粒子の濃度(不透明度)を低下させることができ、燃焼装置の長寿命化を図ることができる。』
つまり静電気の元は、炭素粒子との見解でした。ススとかはその一つですね
インテークに排気ガス?、と思いますが、信号待ちもありますしね。
他にもPM2.5や黄砂なんかも微粒子の一つでしょうし、こうしたものを低減するという事なのでしょう
微粒子がプラスに帯電しているということなんですかね?
また、銅などの金属層は静電誘導に必要なのかもしれません(確かに金属イオンはプラスです)
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VWのトゥーランでのテスト結果も掲載されていました。
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特許に掲載された図です
その解説は、
『図は、本発明に係る積層体を用いた場合の点火プラグの状態を示し、左図は、本発明に係る積層体を用いない場合の点火プラグの状態を示す。』
ホンダの150cc🏍のエアクリに6ヶ月貼った結果だそうです。
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さて、皆さまは如何思いましたでしょうか?
私は金属イオンかと思ってましたが、どうやらトルマリン類のマイナスイオンらしいと分かりました。ちょっとアーシングとは異なりますね。
ここまで手間かけて、おそらくウソは書いてはいないでしょう(私はメーカーのアンバサダーではありません)
メーカーの唱えるメカニズムは分かりました。
信じるかどうか、体験するかどうかは貴方次第、といったところでしょうか
長々最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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