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タツ1016のブログ一覧

2022年09月27日 イイね!

小悪魔外伝👿💧  ~異変~

小悪魔外伝👿💧  ~異変~山の谷間へと続く小道は車が1台通れるくらいの狭くくねった道で下に見える川沿いに畑と古い民家があり、反対側は切り立った山の斜面になっていた。


そこを越えると険しい獣道に入る。


ここからは民家もなく人気もない…


チョロチョロと水が流れる沢伝いの獣道を小走りで登っていく…


その時に何となく山全体が霞んでいるような、色が薄くなっている事に気が付いた。


構わず俺は登り続けた。



途中にはお気に入りの湧き水スポットがある。



ちょうどのどが渇いていた俺は岩の間から流れ出る湧き水に口をつけた。



「⁉」



(ぬるい… マズい… ;´Д`)



(あれ~~⁉いつもは冷たくて美味しい湧き水出てたのに…)




俺はジュースを持たずにここへ来たことを少し後悔した。



しかし目的地は目と鼻の先。



相変わらず霞んでいる⁉風景と生暖かい風の中を俺は進んで行った。



そしてやっと目的地「秘密の楽園」に到着した。



でも何かおかしい。静かだ…




いつもなら密集した木々の間からハチやカナブンの羽音がするはず…







蝶も舞っていないし…  セミも鳴いてない…  鳥たちの声もしない…  












それよりも







 




なにこの「硫黄」のような匂いは (。-`ω-)〈くっさー













この時俺はまだこれが何の匂いかわからなかった...
















小悪魔外伝 ~「恐怖の楽園」~に続く









Posted at 2022/09/30 09:22:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小悪魔スピンオフ | 日記
2022年09月21日 イイね!

小悪魔外伝👿💧  ~きっかけ~

小悪魔外伝👿💧  ~きっかけ~
誰にも邪魔されない自分一人だけの「秘密の楽園」


澄んだ小川のせせらぎには沢蟹が戯れ、見上げた木々の木漏れ日の間にはオオムラサキが舞う…


人気のない山奥の谷間で日が暮れるまで夢中で遊んでいた俺はもうその時には山に魅入られていたのかも知れない。



51歳のおっさんになった今、一人であの場所に行けと言われたら金をもらっても行きたくないわ〜(汗)っつーかムリ… (未だに夢に見るよ…;´Д`)


まぁ そういう場所である。



時期は小4の夏休みが始まる前、七月の半ばくらいだったと思う。


小学校指定の白地に青い線が入った体操服上下(半袖半ズボン)に白い靴下そして履き古して茶色くなった白のスニーカー。


当時の俺はいつも同じカッコをしていた(^^)


家の外を走り抜けいつものように山へ向かう。


何故かガキの頃はいつも走ってた。


「タッちゃん!えらい勢いやなぁ~ どこ行くんや~~?笑」


コロちゃんのおっちゃんが開けっ放しの玄関ドアから顔を出し走り去る俺に声をかけた(コロちゃんは散歩と間違えてグルグル回ってたヾ(≧▽≦)ノ)



「水源地に虫取りーーーーーー!!」(タッタッタッタッ)

(行き先は水源地ではないのだが、正直に言うと怒られるので俺は嘘をついた)



「気ぃつけてな~~!! あ、タッちゃん!虫かごは~~~?」





「いらんねんーーー!」(タッタッタッ)






俺くらいの玄人(笑)になると虫取り用の網や虫かご、お腹が空いた時のお菓子や飲み物などは一切要らなかった(日曜日とか友達が一緒の時は持って行った)


そのわけは...



〈捕虫網〉 蝶やセミなどには必要だがこの頃になると目的はクワガタ類や甲虫となるので基本的に網は持たない。クワガタ取りは主に木を蹴ると落ちてくるのを拾うか木に登り採る。


〈虫かご〉 くつ下が虫かご(クワガタ類はくつ下に入れると土の中にいるのと勘違いして大人しくなる。窒息死もしない。履いているくつ下を脱いで使用 笑)


〈お菓子類〉 当時の俺は山に生るアケビやザクロ、野イチゴやコクワ落ちているしいの実などがある場所を把握し、自分だけのおやつとして食べていた(食べて苦い時はだいたい虫が入ってる(´;ω;`)ウッ…)


〈飲料〉 湧水あるよ~~~!夏でも冷たい(^_^) 友達はビビって飲まんかったけどね^^;



川沿いの狭い舗装路を登っていくと川を渡る古びた大きな橋があり、その下をくぐると世界が変わるような気がした。空気が変わるような…


谷間に続く道の頭上には木々が生い茂り昼間でも暗い木漏れ日のトンネルを一人小走りで登っていく。


「あっ!」


暗い木漏れ日のトンネルを抜けて少し開けた右手の山の斜面には太くて立派なクヌギの木があった。


そこに黒いものが張り付いてるのが走っていた俺の目に入り、瞬間的に急ブレーキをかけた。


「おっとっとっと… … ‼」


止まってよく見るとそれは大型で立派なアゴを持つ「通称 水牛(ノコギリクワガタ)」だった。


(ラッキー‼ツイてる‼めっちゃデカいやん)


地上約2mくらいの高さにまるで昆虫標本のように木にくっついていた。


ヤツはどうやら木から出る樹液を夢中で吸っているようである。



俺は静かに近づきその木を見上げた…


(手が届かんなぁ… けど…  ̄ー ̄)ニヤリ


その木の下にあるのは高さ1mくらいの立派な三角屋根の祠だった…


いつも見慣れてる古びた祠…


そう、そこには登ってくださいと言わんばかりの大きな祠が祀られていたのである(扉は閉まっている)



(よっしゃー‼めっちゃラッキー!足場『祠』もあるでーー≧◇≦)



みなさんお気づきのようにこれでもうフラグが立ってますわな~見事に 笑



俺はその祠によじ登り無事に屋根の部分に到達し、しゃがんだ状態から立ち上がりクワガタに手を伸ばした...


「ガシッ」(採ったど~~~)ヽ(^o^)丿


右手でクワガタを掴み木の幹から引きはがした瞬間俺はバランスを崩した。


「うわっ」Σ(゚Д゚)


「バキッ‼ズボッ‼」


右足が祠の屋根を突き破り膝下まで内部に貫通した。


「痛ったぁーーーーーーー」(;O;)


と、声を上げたと同時に



「ゴットン❕」



大きくて黒いものが祠から飛び出て山道に転がった。



それはよく見ると「お地蔵さん」だった。



俺は右足を祠の屋根に貫通させたまましばらく振り返り見下ろしていた…


(なんや、地蔵か、 びっくりさせんなや… ー_ー)



やけに黒くて不気味なお地蔵さんを俺は祠から蹴り出してしまったのである。


「痛たた…」


擦り傷だらけの右足を屋根に空いた穴から引き出した。どうやら出血は無いようである。右足には幾筋もの白いひっかき傷がついていた。


気にせず俺は態勢を整え慎重に祠から下に降りた。


(お地蔵さん割れてたらどないしょう^^;)


周りを見渡し誰もいないのを確認して道路に倒れているお地蔵さんを起こしてみた…


お地蔵さんは7~80㎝程で赤い前掛けをしていて頭にも赤い帽子を被っていたようだが祠から落ちた衝撃で取れて道で裏返っていた。


古くて元々あちこち欠けていたようで俺が蹴り落した衝撃での大きな損傷は無いように見えホッと胸をなでおろした(;'∀')ホッ


お地蔵さんの顔は優しく微笑んでいて俺は小さく「ごめんなさい(..)」と呟いた。


「よいしょ」


俺は力を振り絞りお地蔵さんを持ち上げ元の祠に納めてブランブランになった祠の扉を優しく閉めた。


屋根を蹴破ったからか分からないが祠は少し内側に傾いてるようだった。


(あ、お地蔵さんの帽子も入れんと)



と思い傍らに落ちていた赤い帽子を拾い上げ土をはらい祠の扉を開けようとした瞬間…


「ギーーーー」


と勝手に片側の扉が開き中のお地蔵さんが見えた。


「うわっ」


思わず後ずさった。



真っ黒い顔が怒ってた…  ように見えた…



何故だかムカッときた俺は乱暴に赤い帽子をお地蔵さんに被せ




「ごめんて言うたやろ!」(゚Д゚;)←逆ギレ



一言浴びせた。



そして気がつけば捕まえたクワガタの姿はどこにも無かったことが俺の怒りを増幅させた(# ゚Д゚)ムキー



「おまえのせいで水牛逃げたやんけ‼」(゚Д゚;)←言いがかり 


「こうしてやるわ‼」


俺はお地蔵さんにかぶせた帽子をはぎ取り、薄く平らに整えてやや斜めに傾けてお地蔵さんの片目が隠れるようにしてかぶせなおした…



「プ・プ…ワッハッハーーー!! ジュリーやんけーーーーーヾ(≧▽≦)ノ」(沢田研二のことね)



俺は一人爆笑した。




「ジュリ蔵さんやーーー 笑笑」



俺の笑い声が山にこだました… ヾ(≧▽≦)ノ




「はぁ~ おもろかったから許したるわ~~~(^◇^)」






(今度友達にも見せたろ~)







そう思いながらセミの大合唱が響き渡る山の谷間を俺は再び走り始めた…

















これが事件の発端(きっかけ)となることをつゆ知らずに… 

















小悪魔外伝 〜異変〜に続く





Posted at 2022/09/23 18:18:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小悪魔スピンオフ | 日記
2022年09月08日 イイね!

小悪魔外伝👿💧 ~野生児だった頃の不思議な記憶~😱

小悪魔外伝👿💧 ~野生児だった頃の不思議な記憶~😱「小悪魔の懺悔」👿💧




制作中に思い出した話がある…



誰にでも子供の頃の不思議な体験や、不可解な出来事なんかはあると思う…




これはブログに上げると頭がおかしいと思われそうで躊躇していたのだがもう時効と思われるのでここに書き記しておこうと思う(;^ω^)←おまえ元々おかしいやろ!っていうのは無しの方向で(´・ω・`)




小悪魔時代はちょうど小学3~4年生の9〜10歳の頃で作中にも書いたが神戸市内の山育ちの俺はほぼ毎日のように野山を駆け回っていた野生児だった。友達が少ないのでたった一人で('ω')



小学校の夏休みのプリントに「校区外、絶対に行くな!」と書かれていた曰く付き!?の場所が俺のお気に入りの遊び場であり俺のホームグランドだった(あとは墓場と神社と寺 ^_^;)




家から川沿いに山に向かい30分程歩き鬱蒼とした森の奥には澄んだ小川が流れ周囲には畑を持つ民家がポツポツとあり人気のない山の奥で俺はいつも日が落ちるまで一人夢中になって虫やカエルを探していた。



友達が少ない俺にはその場所がまさに「秘密の楽園」だったのである。





その日も学校が終わって家に帰ってすぐ家の玄関にランドセルを放り投げ母親に「オカン、遊びに行ってくるわ~(≧◇≦)」というや否やそのまま「秘密の楽園」へ一目散に駆け出して行ったある日のこと…













その日は俺にとって生涯忘れられない一日となるとは思いもせずに…















小悪魔外伝 ~「きっかけ」~に続く







Posted at 2022/09/19 21:13:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小悪魔スピンオフ | 日記

プロフィール

タツ1016です。函館市在住の53歳。バイクと車をこよなく愛する昭和な男です。独りよがりのくだらない日々の雑感や昔の思い出なんかを気が向いたら書き綴っていこうと...
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