
まだまだロータリースポーツコンセプトで引っぱります(^o^)
今朝のローカル紙・中国新聞でも、
RX-VISIONを一面で取り上げていました。けっこう注目度は高いようです。
これまでも何度か
ロータリースポーツ復活の話題を取り上げてきて、私もロータリーエンジン(RE)についていろいろ勉強してきました。
REの魅力とは何か。
それはコンパクト、ハイパワー、スムーズな吹け上がりという
スポーツカーの心臓にふさわしい素性にあるでしょう。
では、
REの弱点は?
まず第一に燃費の悪さ。ひいき目に見てもREはレシプロに比べ20〜30%は劣ります。第二はトルクの細さ。それゆえパワーを稼ぐために高回転型となり、ますます燃費が悪化します。第三ににレスポンスの悪さ。回転落ちが悪くエンブレも効きにくい。
トルクやレスポンスの弱点はロータリーの構造上の問題です。レシプロのクランクシャフトに当たるエキセントリックシャフトは、その偏芯量が固定されているためトルクの細さは生まれつき。また、ローターは鉄製でそれ自体のイナーシャが大きくレスポンスが悪い(レーシングカーはチタン製ローター)。
逆に言えば、これらの構造を見直すことで改善を図る余地があります。事実、16Xは偏芯量を増やしてトルクアップを図っています。
最重要問題である燃費の悪さは?すなわち
熱効率の悪さです。
混合気の燃焼は点火プラグから半球状に拡がっていくわけですが、REの燃焼室はいびつな上に回転移動していくので燃焼温度も低く不完全燃焼になりやすい。動弁機構を持たないREは吸気脈動も少なく混合気の充填効率が悪い、という点も影響しているようです。
すなわち、ロータリーの燃費改善にはきっちり混合気を燃焼させてやる、という新たな技術が必要になります。
燃焼を最適に制御し燃費とパワーを両立させる、それこそがSKYACTIV技術。REだけでなくガソリンエンジン、ディーゼルエンジンにも共通するSKYACTIVの考え方です。
さて、今朝の中国新聞には8面にも記事がありました。

この中の一文に注目です。
「開発担当の藤原常務は『環境性能を根本的に直し、技術的な課題はほぼ解決できた。慎重に品質を確認したい。』と明らかにした。」
サラッと書いてありますが、これが事実ならスゴイ事です。どのような技術を確立したのでしょう。点火プラグに頼らない着火方法も検討されたようですが。
やはり
REの燃費改善にある程度目処が立った上での、今回のRX-VISION発表だったようですね。
あと数年、期待して待ちたいと思います(^o^)
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ひとりごと | クルマ
Posted at
2015/10/29 22:12:24