
強い冬型、山沿いは大雪のようですが広島市平野部は雪も無く晴れたり曇ったりの寒い朝です。
昨夜から奥様は実家に帰っているので
今日はフリー。ドライブ日和でも無いので、私としては珍しく映画館へ。
ずっと気にはなっていた
「この世界の片隅に」です。昨年封切られ、ロングラン上映されています。
原作はこうの史代氏、漫画アクションに連載されたそうですが、私は全く知りませんでした。
こうの氏作というと、
「夕凪の街 桜の国」が出世作。実写映画化され
sh21師匠もオススメだったと思いますが、こちらもまだ観ていません。
夕凪の・・・が広島の原爆を中心としてストーリーが展開するのに対し、「この世界の片隅に」は
広島から呉に嫁いだ主人公・浦野すずの、戦前戦中戦後の生活が描かれています。
呉市でも昨年から街を挙げて応援していました。
寒い土曜の朝、映画館も空いてるだろう・・・という目論見は外れ、さすがにシネコン、チケットを買うのにけっこう時間がかかりました。開演ギリギリ。
観終わったあとの感想は。
すずを含め、当時の人々のたくましさ、暖かさ、家族愛、地域の繋がりなどが何気なく描かれ、単なる戦争反対・核兵器廃絶・平和賛美の物語になっていないのが素晴らしいです。
もとより作者の伝えたいところは人々の織りなすドラマなのでしょう。ハッピーエンドなお話では無いのですが、エンドロールが終了したとき、えも言われぬすがすがしさを感じました。
戦時中の食料やモノの無い時代にも、食料の増量レシピやリサイクルで乗り切り、度重なる空襲に傷付きながらも防空壕で耐え、ついに終戦を迎える。空襲や原爆の爪痕に悩まされながらもしっかり前を見て暮らしていく。
やはり当時の日本人は現在よりはるかに大人だったのだと思います。
物質的には現代のほうがはるかに豊かになりましたが、人の知恵や社会の工夫などはずいぶん無くしてしまったのではないでしょうか。
若い人にこそ観てもらいたい映画だと思いましたが、観客の多くは中高年でした。
σ(^_^;を含め。
先日紹介した呉美術館の辺りは、昔呉鎮守府や練兵場のあった場所。
呉市出身の私にとっては地名に土地勘があるし、見慣れた風景と年月を感じさせるギャップとが入り交じり、当時の風俗や町並みの記録としても興味深い作品でした。
今さらですが、オススメです(^o^)
Posted at 2017/02/11 22:07:44 | |
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広島愛 | 日記