
7/25から2泊3日の
登山職員旅行へ行ってきました。
今回は
オッサン6名。若手が居ないのは残念ですが、普段なかなか行かないところへ行けるのは貴重な体験です。
初日の目的地は
黒部ダムです。
言わずと知れた、日本最大級の水力発電用ダム。戦後の復興を支える電力供給を目的として、当時は秘境と言われた黒部峡谷に巨大なアーチ型ダムが建設されました。
1956年7月、現地に資材を運搬するための
大町トンネル掘削からスタート。
しかしこれが、
破砕帯と言われる断層から
大量の冷水が噴出して難工事となりました。
水を流すために新たなトンネルを掘り、コンクリートと薬剤で固めながら掘り進むという当時最先端の技術を導入。それでもわずか
80メートルの破砕帯を突破するのに7ヶ月も要しました。
大町トンネルが開通するとダムの建設は急ピッチで進みましたが、雪崩やダイナマイト爆発などで171名の殉職者が出ました。
1963年6月竣工。
貯水量では岐阜の徳山ダムにかないませんが、今も
アーチの高さは日本一!
国家的事業と言われた難工事を経ての完成は国民の心に強く残りました。
「黒部の太陽」というドキュメント映画が
三船敏郎、石原裕次郎という2大スター共演で大ヒットを記録した点でも記憶に刻まれました。
広島からは新幹線、名古屋から特急しなの号と在来線を乗り継ぎます。
徐々にアルプスの景色が近付いてくると、気分も上がります。
信濃大町駅までやって来ました。
信濃大町駅からタクシーに分乗し、
電気バス扇沢駅へ。
ここから大町トンネル(現在の名称は関電トンネル)を通って黒部ダムまで行きます。
トンネルは5430メートル、片道約16分という長さ。これだけでも工事の規模がうかがい知れます。
かつてはトロリーバスでしたが、現在はEVです。
かつての
破砕帯からは今なおかなりの水が湧き出しています。

©関西電力HP
当時大きな歓声がこだましたであろう、
貫通点。
黒部ダム駅、涼し〜い。てか寒いくらい
(夏でも気温10℃だそう)。
ここから220段の階段を上って、展望台へ。冷えた身体が温まりました😅
おおっ!
何とも雄大な景色。さすが日本一の高さを誇るダム。
豊富な水量。迫力に圧倒されます。
せっかく登ったのに今度は階段を降りながら、ダムへ近付いていきます。
見上げると一段とその偉容が迫ります。
これを人間が作るとは・・・
奇跡的というか、神業というか。信じられない。
自然と人工の偉大なコラボ。
また登って😅、ダムの上を歩きます。
ダムの脇に
慰霊碑がありました。”尊きみはしらに捧ぐ”
この工事で亡くなられた171人の名前が刻まれていました。
土砂崩れ、雪崩、トラック・トロッコ事故、ダイナマイトの誤爆などで多くの人が犠牲になったそうです。
現代だと、こんな危険な工事は世論からバッシングされそうですが・・・
多くのことを感じた、黒部ダム見学でした。
さて、初日のお宿は大町温泉郷
黒部ビューホテルです。
3人に広い部屋。窓から見える景色もなかなかです。
まずひと風呂・・・といきたいところですが、女子高生の団体(夏期林間学校)がいて、夕方7時半まで大浴場が女子高貸し切りになってました😅
なので、先に夕食です。
美味しゅうございました🙏
さてお待ちかねの
温泉!😍
なかなかの
ヌルヌル湯(アルカリ単純泉)です。アルカリ度高そう。
きもちようございました🙏
翌日に備えて、早めに就寝します。
お山の目的地は、
八方池です。
ボチボチとつづく<(_ _)>
Posted at 2025/07/30 23:37:47 | |
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