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まるしのブログ一覧

2009年07月14日 イイね!

屋久杉うんちく・最終回

屋久杉うんちく・最終回縄文杉登山以外の屋久島での写真もフォトギャラリーにアップしましたので、ご覧ください。

意外と好評(?)だった屋久島シリーズも最終回です。
だんだん、クルマのブログなのかどうか、分からなくなってきてるので(苦笑)
うんちく最終回は人と屋久杉との関係について。

本来屋久杉は、山岳信仰もあって、ご神木としてほとんど切られることはありませんでした。
戦国時代までは、お寺の建立など、大義名分がある時のみだったようです。
江戸時代になり、薩摩藩の支配が厳しくなると、年貢を納められない屋久島では、杉を伐採して米の代わりに納めるようになりました。
当時はトロッコなどありませんから、伐採した杉は、その場で平木という規格ものの薄板に加工して、人足がかついで運び出したそうです。江戸時代の間に多くの杉が伐採されました。屋久杉の7割ほどが切られたと言われています。このとき切られた杉は、まっすぐで節のないものが選ばれました。現在残っている長寿の屋久杉は、朽ちたり、節やこぶがあったりして平木に適さなかったために切られずに生き延びたと言えます。

明治以降は国有林化され、保護しつつ木材資源としての伐採も行われました。戦後は伐採量も増えましたが、自然保護運動もあり、保護区域が拡大され、2001年、伐採は終了しました。
現在屋久杉工芸品として売られているのは、土埋木(どまいぼく)とよばれる、江戸時代に切り倒されたあと現場に残された倒木や切り株です。平木に加工された部分以外はかなりの量が森の中に放置されています。しかしそれも、あと30年ほどでなくなると言われています。

私たち観光客はトロッコ道や、ある程度整備された登山道を登って、それでも縄文杉まで片道5時間もかかりました。江戸時代の昔は原生林の道無き道をコンパスもなく歩き回り、めぼしい杉を見つけては櫓を組んで切り倒し、平木に加工して担ぎ出すという作業を繰り返していました。山の中に泊まり込んで、気の遠くなるような労力でしょう。そうしなければ年貢を納められない島民にとっては生きる術でした。生きるためには神々しいような大木でさえ、人力で一つ一つ切り倒し運び出す、人間のすさまじいエネルギーを感じました。

今回縄文杉登山をして感じたのは、人知を越えた自然の偉大さと、そこで生きてきた人の凄さでした。
人間が道を誤れば、島一つ丸坊主にすることはたやすいでしょう。
人間のすばらしい英知を自然とともに生きていくことに向けて欲しいと切に願います。
Posted at 2009/07/14 15:42:14 | コメント(5) | トラックバック(0) | 旅行 | 日記
2009年07月12日 イイね!

屋久杉うんちく・その3

縄文杉の樹齢は2170年とも、7200年とも言われています。
そもそも屋久杉の樹齢はどうやって調べるのか?
伐採したものなら年輪を数えるのが一番確実ですが、1000年以上も生きる屋久杉は、中心部分が朽ちていることが多く、正確に分からない場合もあります。
もちろん、現在生きている屋久杉は切って調べるわけにはいきません。

九州大学の真鍋先生は、これまでに伐採された屋久杉の切株を丹念に調べ、標高、地形、日照などの条件を考慮に入れ、屋久杉の直径と樹齢との関係を導き出しました。そこからはじき出された数値が、縄文杉の樹齢7200年です。

現在信頼性が高いのは、放射性炭素年代測定法というものです。C14というアイソトープが、生物の中で固定されてから一定の割合で減少していく性質を利用して、杉の組織のC14を測定すると年代が分かるという理屈です。縄文杉には、実は裏側に朽ちた切れ込みがあり、中央近くから採取した木片をいくつか調べることにより、2170年という数字が出ました。ただし、本当の中心部分は朽ちているため、少なくとも2170年以上、とされたのです。

さらには、屋久島の土壌調査で、6300年前に南九州で火山の大爆発があり、屋久島も大火砕流に襲われたことが分かっています。この時屋久島の植物も多くが焼かれてしまったと考えられ、それから杉が復活するまでの時間を考慮すると、縄文杉は樹齢4000〜5000年くらいではないかとする説もあります。

樹齢ひとつにしても、いろいろとロマンを掻き立ててくれる屋久杉です(^_^)

<(_ _)>最終回へつづく
Posted at 2009/07/12 21:30:59 | コメント(7) | トラックバック(0) | 旅行 | 日記
2009年07月11日 イイね!

縄文杉登山・その3

縄文杉登山・その3いよいよ完結編、第三弾をアップしました。
写真は、山中でなぜかマグロに食われそうなまるしです(笑)

フォトギャラリーを見てね。
登山シリーズは終了しますが、もう少し、屋久島紹介を続けます。

屋久杉うんちくシリーズへGo!
Posted at 2009/07/11 13:28:02 | コメント(4) | トラックバック(0) | 旅行 | 日記
2009年07月10日 イイね!

屋久杉うんちく・その2

今宵は当直です。ああ、屋久島がなつかしい・・・(苦笑)

屋久島は九州の南にあり、海岸線は亜熱帯気候ですが、山の頂上は1900mもあり、北海道並みの亜寒帯気候です。北から南まで日本列島を凝縮したような環境です。屋久島は杉の南限ですが、海岸線では暑すぎるため、屋久杉は山中に自生しています。
苗を植林した杉(地杉)は海岸線にもあります。

屋久島の山は大部分が花崗岩で出来ており、その急峻な崖と膨大な降水量のため、土がほとんどありません。自ずと屋久杉はやせた土地に根を張って生きることになります。倒木も沢山見られます。
夏は猛烈な台風に襲われます。風速50mというのはざらで、高い木はほとんど折れてしまいます。
冬は厳しい寒さで、1m以上も積雪します。湿った重い雪なので、大きな枝も折れてしまいます。
また、1000年以上も生きる屋久杉には、落雷することも珍しくないそうです。
屋久杉の高さが20〜30m程度と、樹齢の割に低いのはこういった理由です。

屋久島の森は、木の高さがきれいにそろっているそうです。

<(_ _)>その3へつづく
Posted at 2009/07/10 01:20:58 | コメント(7) | トラックバック(0) | 旅行 | 日記
2009年07月08日 イイね!

縄文杉登山・その2

縄文杉登山・その2つづいて第二弾をアップしました。フォトギャラリーをご覧下さい。
写真はウィルソン株の前でのW字ポーズ(^_^;)

行きはまだ余裕がありました(苦笑)
<(_ _)>その3へつづく
Posted at 2009/07/08 23:46:08 | コメント(7) | トラックバック(0) | 旅行 | 日記

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