
当直明けの朝、ふと思い立ち
「大和ミュージアム」(正式名:呉市海事歴史科学館)を訪問しました。
恥ずかしながら、開館して既に6年近く、まだ一度も行ったことがありませんでした(開館してすぐの頃、行こうとしたのですが、あまりの混雑にあきらめました)。
今回は土曜の朝一番ということで、駐車場にも難なく停められました。入場料も一般500円と良心的。入ってすぐ、
きれいなお姉さんがにこやかに案内してくれました。学芸員というか、解説してくれる人もたくさんいるようでサービスも良いです。中は意外と人が多い。やはり人気のスポットです。
大和ミュージアムというと、代名詞のように有名なのが
1/10戦艦大和の模型。
1/10なのにとても巨大。圧倒されます。と同時に、とても美しい船と感じます。もちろん戦争の兵器ですから賛美したいとは思いませんが、一種の機能美を感じました。
他にもゼロ戦や特殊潜航艇なども展示されていて、迫力があります。
しかし、
大和ミュージアムの本質はそこではないと思いました。
鎮守府・海軍工廠が置かれて以来、呉の街は海軍の町として栄えました。その歴史、人々の生活、工業技術の研究・発展といったものがパネルやビデオで詳しく解説され、細かな資料も多数展示されています。これらを見学していると、呉という田舎の港町を世界有数の軍港にしたのも、世界一の巨大な戦艦を作り上げたのも、原爆を投下され焦土と化した地から奇跡の復興を遂げたのも、間違いなく
人間の営みなのだということを意識させられました。
今日一番印象的だったのは、沖縄特攻作戦前に司令官や大和の艦長が家族に宛てた手紙(遺書)でした。毛筆で流麗に、軍人として死地に赴く覚悟、家族への遺訓、あるいは妻への愛情がしたためられていました。涙が出ました。ほんの60年ほど前、日本人はこうも気高く潔く、そして愚かにも戦争へ突っ走ったのだと実感しました。
戦艦大和で培った技術は、戦後の造船技術はもとより、自動車や精密機械の製造へと継承され、経済大国への復興の力となりました。
今日は駆け足でしたが、もう一度ゆっくり見学したいと思いました。
超お勧めです。もっと早く行けば良かった。みなさんもぜひ訪れて下さい。特に地元の人は時間をかけてゆっくり見て下さい(^o^;)ワタシガイウノモ ナンデスガ
フォトギャラリーもご覧下さい。
Posted at 2011/01/29 22:43:10 | |
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