ダメ人間の会・広島本部の溜まり場としての地位を確立する
酒蔵・千代乃春。
その店名となっている
「千代乃春」は、東広島志和の酒でした。
過去形なのは、2009年3月に廃業してしまったからです。創業は寛延2年(1749)ですから、260年の歴史を持つ老舗でした。日本酒離れがすすみ、現在の消費量はピーク時の半分とか。若手杜氏の下、新たな日本酒造りにチャレンジしようとしていた矢先の廃業だったと聞きます。
この酒は、その直前にたまたま購入していた
「千代の春・純米酒」。いままで冷蔵庫の中で新聞紙にくるまれ眠っていました。
もう4年が経過し、さすがにこれ以上保存するわけにもいくまいと、今年の誕生日に封を切りました。
新酒の時の味わいはわかりませんが、千代乃春は割と辛口の酒だったようです。4年を経過した古酒となり、独特の枯れた香りと若干の渋みを感じる深い味になっていました。純米酒ならではのどっしり感もあり、和食と合わせればまだまだ料理を引き立てる力を持っていました。
日本人が日本酒を飲まないでどうする!と最近特に思います(^_^;)トシトッタナァ
歴史や伝統というのは古くさいものかもしれませんが、やはり200年以上も育まれてきたものは重みがあります。日本の風土や食文化と共に生きてきた日本酒は、和食を引き立てるには最も優れた酒だと信じています。海外では和食ブームと共に、日本酒も人気が増しているとも聞きます。
日本酒離れを招いたのは、戦後しばらくいわゆる三倍醸造という粗悪な酒が出回ったことが原因ではないかと思います。きつい、くせがある、甘ったるい、悪酔いする・・・
本当にいい酒は、香り華やか、のどごしスッキリ、あとくちウットリ。二日酔いはありません(飲み過ぎなければ)。最近では生き残りをかけて、特色を出そう、本当に良いものを造ろう、と情熱を注いでいる酒蔵も増えているように思います。
千代乃春、今日、飲み尽くしてしまいました。たぶん、
もう二度と千代乃春を飲むことはないでしょう。
もうこんな寂しい思いをすることがないよう、日本全国の酒蔵には頑張って欲しいし、私も体をこわさない程度に飲み続け、宣伝していきたいと思います。
(^o^)
Posted at 2013/03/28 23:19:36 | |
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日本酒 | 日記