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イイね!
2008年04月18日

自動車の未来

自動車が誕生して普及して、そろそろ飽和してきたかの観も有った昨今、世界の人口の3分の1を占める中国・インドなどNIESの国々でモーターリゼーションが始まろうとしています。自動車先進地域(日本や欧米など)ではいかに付加価値を付けた車を開発するかで各メーカーがやっきになっている内に、いかに安く実用的な車を作るかという新たな命題に直面してしまいました。更に、新に原油需要が増えた為に燃料枯渇問題、新たに排出ガスが増えた為に環境問題というメーカーからすればお金になりにくい諸問題を克服しなくてはならなくなりました。そんな中でトヨタがプリウスを世界に先駆けて発売し現在一定の地歩を占めている事は記憶に新しい事です。しかし実際の所、最も自動車購買意欲の高いNIES諸国内で先進諸国内で占めている地位と同等の地位が得られている訳では有りません。環境問題とか燃料枯渇問題にさほど注意を払わず、現地の安い労働力で開発され、作製された自動車と価格の上でも戦えなければならないからです。全地球規模で見て全ての状況に対応できるメーカーは世界に何社有るのでしょうか。各社、生き残りを掛けて様々な手を打っていますが、自分の立ち位置を誤った会社はいずれどこかに飲み込まれ消えていくのでしょう。日本は今迄幾つかあった荒波にも負けずメーカーの数ではなんと世界一ですが、今度の波を乗り切れるのは何社あることやら。
現在冷静にスバルの立ち位置を考えると、順当に行けば残れない組ほぼ確定だと思います。(今後予想される燃料枯渇問題や環境問題への膨大な開発費を一社で負担できるはずないですから。)ジリ貧を判っていて今迄はなんの有効な手立てを打てていない以上、どこか有力なメーカーと組むしか道は無いと思います。組む相手はいろいろ意見が有るでしょうが、ビッグ3と言われたGMやクライスラーが傾く現在、最も安定な相手としてトヨタを選ぶのは極めて順当な選択と思われます。それも、スバルにまだ力の残っているうちに、対等ではないが同盟関係にできた事は森社長の大英断の賜物と思います。また軽自動車撤退に関しても衝撃的ではありましたが、今後最も生存確率の高い分野に開発生産力を集中するという点からすれば正解としか言いようがありません。過去の伝統やプライドだけで生き残れるほど甘くない現状が目の前にあるのですから。
軽自動車撤退のニュースを聞いてスバルファンの私としても驚きと困惑と怒りを覚えました。
しかしスバルの現状を考えれば、ユーザーとしては会社存続に尽力して欲しいし、今迄の努力も讃えたかったし。しかし視野を広げ経営という点からすれば、オチは決まってると思うのです。

私は大好きなスバルが今後も生き残ってくれる事を深く希望します。これからも応援していきたい。その為にも折角車種を絞って闘うわけですから、スバルファンにも一般の人にも魅力的なラインナップを揃えて欲しいと思います。また開発生産から撤退とはいえ既に販売されたスバルの軽自動車群のメンテナンスには尽力して欲しいです。またいつの日か軽自動車が出て来ることを待ってます。

しかし、生き残るって大変な事ですよね~。
イギリスは買い手が着いたので壊滅状態。イタリアはフィアットを買う企業が出て来ないだけで赤字だし。日本がそうならないって保証も無いですから。sonyは外資系の企業になっちゃったし。アラブの資金が動いてるし。海外の投資ファンドも投資目的であちこち荒らしてるし。怖いですね~


最後に快くトラックバックをお許しいただいた清水和夫先生に感謝いたします。m(_ _)m

この記事は、自動車技術の黎明期~60年代 について書いています。
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Posted at 2008/04/18 01:43:10

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この記事へのコメント

2008年4月18日 9:29
この記事は素直にすばらしい見識で書かれた良い記事だな~と思います。
清水和夫氏の記事も読ませていただきました。
非常に参考になりました。
コメントへの返答
2008年4月18日 12:15
老兵さんの書き込みで目が覚めた口なのであんまり偉そうに語れませんが、お褒めに預かり大変嬉しいです。スバルが生き残りを掛けて新しい一歩を踏み出そうとしてます。今迄良い車を作ってくれた事に感謝し、応援したいと思ってます。
2008年4月18日 10:43
記事に飛んで読みましたが、やっぱり頭では理解できても、心の奥底では残念に思ってしまいます。
しかし、時代の流れ、下手に変な外資が入って、資産だけ売却されてそのまま逃げられるよりは良いです(T_T)

逆に、ニュートラルにみられる人がいることは重要でしょうね。
その決断が将来の為なので、数年後にはあの決断が正しかったことを証明して欲しい。
コメントへの返答
2008年4月18日 12:03
私も感情の上では悲しいし残念だし悔しいですが、スバルと言う中島飛行機から始まった伝統ある会社が時代の流れに逆らえず消滅なんて記事は読みたくないので、生き残りと飛躍の可能性の有る未来を選択してくれたと自分に言い聞かせてます。

但し、トヨタ(世界一になって自信満々かと思うとそうでもなく、かなり危機意識を持っていると思います)も甘い顔だけしてられないでしょうから、単なる重荷にしかならないのなら切り捨てられるか吸収されてしまうでしょう。スバルは今回の選択により、言い訳の出来ない状態になってると思います。決して潰れないどころか飛躍しなければならないのですから。今後は暫くなりふり構わず会社の経営健全化と新型商品開発に取り組んで行く事でしょう。今後の商品展開については新型フォレスターが参考になると思います。期待しましょう。私は一スバルファンとして今後を暖かく見守り応援していきたいと思います。同時に役に立つと思われる意見はどんどん述べていきたいと思います。いつか軽自動車に戻ってくれる事を期待しつつ。

あ~お金有れば・・・。
2008年4月18日 21:03
スバルが生き残れない組み・・・というのは、もう10年前には分かってましたよね。

トヨタの様に体力があれば、ハイブリッドやなんだかんだ・・・と出来るのですが、スバルの様な体力のない会社はそれをしたいが出来ない。

コンパクトカーを出したいが出せない。
小型車はどんどんサイズが大きくなって時代に逆行。
追い討ちをかけるように軽自動車販売不振。
(↑それでもステラはそこそこ出てますが)

そしていくらボクサーディーゼルを出したとて、今のままの水平対向ではとてもじゃないが今後の環境を考えると生き残りはキツイ。

この先の事を長~~~く考えると、性能は良いが売れずに足を引っぱる軽自動車部門を捨てるのは、仕方ないといえば仕方ないですよね。


しかし、スバル50周年・ファンタスティックモーメンツのCMを見たり、オヤヂ所有のサンバー・ディアスなどをいじっていると、せめてサンバーだけは・・・と思うのも事実でありまして(汗)
コメントへの返答
2008年4月18日 22:34
スバルが生き残れないかもしれないと冷静な頭では判っていても、このままでなんとかなっちまうんじゃないか、と甘い夢を見ていたのが現実なんでしょうね。
よもや共産圏の国が金の亡者になるなんて誰も想像してなかっただろうし、それに伴って燃料が急激に値上がりするなんて事も考えてなかっただろうし。

水平対向のラインナップにディーゼルが加わったのは大変心強いですよ。電動も実用直前まで行ってるし、あとはハイブリッドかな。これだけ実績を積んでおけば今後の燃料が何に変わろうとも対応可能ではないかと思います。

世の中バイオ燃料の話で頭が一杯の観が有りますが、この話題が出てくるまでは食糧問題が各国の話題の中心でした。時地球上のそう人口増加に伴い食糧不足はいずれ深刻化してくるはずです。そうなると人間の栄養源になる物を燃料にしてたのでは割に合わなくなるでしょう。よってセルロース(葉っぱとか枝とか)を微生物の力で加水分解して出来た糖分を元にアルコールを作って燃料にする、太陽の力で水素を取り出す、直接発電するってあたりが有望なんでしょうが、この開発どえらく費用が掛かるわけですよ。アメリカは政府主導で資金も出して総力あげてやってますが、日本も国力を投じて欲しいもんです。(民間だけ当てにされても限度が・・。)
スバルが、というより自動車が、存在の危機に立たされてるかもしれないので、困ったもんです。

しかし、溜息ばかりですね~。

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