いきなりですが、
「日本製のエンジンオイルはどれも五十歩百歩で選ぶ価値がない(コスパ悪い)」
というのが私の出した結論で持論です。
感覚や経験では、誰でもいくらでもなんとでも言えよう。
でも数字に表せばはっきりわかんだね。(そもそも日本メーカーはデータ秘匿主義だけど)
自動車用潤滑油のベースとなる化学合成油のうち、VHVIにおいては日本への輸入は以下の韓国メーカーの2社で占められています。
・S-Oil
・SKルブリカンツ
この2社は世界的にもシェアの大きい大プラントです。
2016年時点でのVHVIの生産能力では
S-Oilが世界第1位
SKが第3位です。
→少し古い2017年の論文ですが、エネオスのサイトの中にこんなのも見つけました。
潤滑油基油の品質と世界動向
中央技術研究所 潤滑油研究所 エンジン油G 田川 一生
https://www.eneos.co.jp/company/rd/technical_review/pdf/vol59_no03_08.pdf
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エンジンオイルの性能にとってベースオイルが重要なのは周知の通り。
であればですよ。
はじめから輸入元の商品を買ったほうがずっとコスパ(゚з゚)イインデネーノ?
実際、SKルブリカンツは自社ブランドを持ってました。
SK ZICというブランド名で。
https://www.skzic.com/eng/index.do
日本輸入代理店
CAPスタイル
https://www.cap-style.co.jp/products/brand/skzic/
国内で最安で購入できるのはヤフーショッピングでした
https://store.shopping.yahoo.co.jp/camp/search.html?p=zic
特に、5W-40や0W-40はACEA A3/B4取得で買えるオイル(ペール缶除く)としては間違いなく最安クラス。
0W-40:4169円/4L
5W-40:3316円/4L
フラッグシップモデルである0W-40は、TDSで代表性状を見るとこのようにかなりの高性能。
SDSを見るとPAOが40%近く配合されておりながらこの価格。
他社なら安くても8,000円はするでしょう。
当然粘度指数は高いし、HTHS(150℃時剪断粘度)もA3/B4の基準値である3.5以上を当然クリアして3.7あります。
なにより塩基価(TBN)が12.3というかなりの高数値。これは特筆に値しますよ。
→A3/B4の基準値は10.0以上。
ACEA規格を取らないほとんどの日本製オイルは、この数値がやたらと低いです。(4とか5とかザラ。)
塩基価は簡単に言ってしまえば酸化耐性。つまりオイルの寿命を決める数値です。
10.0を超えれば日本のシビアコンディションであってもまず1年は無交換でも問題なく使えると思ってます。
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シェルやモービルのGTLも捨てがたいけど、今回見つけたことでSKのコスパの良さにも俄然惹かれました。
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Posted at
2024/02/03 15:53:46