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残業後、新しい店を求めてふらりと新橋界隈を散策。
一本の路地に「平子煮干そば」の行燈看板を発見。
が、店舗が目に入らない。良く見ると「ここ入って」と赤い矢印がついている。
まさかと思い、ビルとビルの間、1ｍぐらいのスキマを覗くと…
なんと奥に纏（まとい）と書かれた暖簾が！
恐る恐る進むと、そこにラーメン屋が隠れるように存在していた！！



小さな店内はカウンターのみで、厨房に立つスタッフも和食の料理人のような出で立ちで、小料理店のようだ。


烏賊干し鶏白湯醤油そば　780円。

写真の無い小さな券売機のボタンに、上の文字が並んでいると、
ん！？何のメニューだ？油そば？と思ってしまう。



濁ったスープを啜ると、イカだ！
様々な麺を食べてきたが、烏賊の風味を感じるラーメンは初めてである。
しかも節や煮干の魚介では無く、鶏のスープだ。
慣れないせいか、少し違和感も感じる。
烏賊干しは柔らかめのゲソである。不思議な感じだ。
メンマはかなり細く切られており、歯ごたえが新鮮。
色白のチャーシューは鶏肉で、ネギや三つ葉も入る。
麺はもっちり感のある、ストレート中細麺。わずかに柔らかさを感じた。
食べ進めていくと、イカの風味が鶏と醤油スープになじんでいく。
脂っこさは無いので、気が付いたらスープを飲み干していた。
好き嫌いが出るかもしれないが、一度食する価値はある逸品だ。