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SQUAREの愛車 [トヨタ オーリス]

整備手帳

作業日:2017年11月26日

Lexus CT200h 用リアパフォーマンスダンパー流用取り付け その1 - 調査 / 金具作成1

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

上級

作業時間 12時間以上
関連フォトアルバムURL https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/album/434098/

1
この整備手帳は Lexus CT200h 用リアパフォーマンスダンパーの流用取り付けの整備手帳です。

作業手順書的な整備手帳ではなく、少し物語ぽく?…取り付けに直接関係の無い余計な内容もありますがご了承ください。

ちなみに星3つになっているのは、取り付けに使用する自作金具の作成 (金属加工) があるため、やってみたい!…と思われても環境的に困難な方もいらっしゃるのでは?と思ったからです。

逆に取り付け金具の準備ができた場合、取り付け自体は一時間程度と割と容易な方だと思います。

とはいえ、作業時間が12時間以上になっているのは、調査時間と取り付け金具作成に大変時間がかかったため、このようにしています。

あと、試行錯誤した部分は整備手帳では省いて、いきなり答え…最終的な情報を元に作成しています。

試行錯誤など、それまでの課程はブログにまとめていますので、気になる方はそちらもご覧ください。

【関連ブログ】
・きょうの車いじり。 - 2017/11/21 リアのパフォーマンスダンパー (途中) 編1 - 2017年11月21日 ほか
http://minkara.carview.co.jp/userid/381088/blog/40744262/

---
フロントには HS250h / SAI 用を流用してポン付けで取り付けた ( http://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4461552/note.aspx ) がリアはどうしようか…。

フロントだけでも効果はもちろんありますが、できることならばリアも取り付けたい。

そう思うのが人情。

そもそも、2代目オーリス用は、(高額なものの) TRD から正式に発売されており、それだとフロントも、リアもセットになっています。

これを見れば、フロント、リアとセットで取り付ける方が最大の効果を発揮する…とも言えるでしょう。

ということで、まずは その TRD 版が研究対象となります。

TRD 版は取付要領書が PDF ファイルで見ることができるようになっています。 ( http://www.trdparts.jp/manual_pdf/auri2016/MS303-12003.pdf )

こちらを見ると、パフォーマンスダンパーを取り付ける部分はリアのバンパー (バンパーカバー) 内で、バンパー内にはバンパーアームという部品があります。(この図または追加写真)

ここに、金具 (ブラケット) を取り付けて、その金具にパフォーマンスダンパーをセットする。

…といった具合です。

(図は、TRD パフォーマンスダンパー 品番:MS303-12003 取付・取扱説明書から抜粋)

この金具だけ購入できたら、楽なんだけどな~、ってそんなことあったら TRD さん、商売あがったりですよね。

なので金具だけの品番はありません。

ただし、使用されているボルトの品番はありましたので、使用する、しないにかかわらず取り寄せだけはしてみました。(結果的にはすべて未使用。たいしたことは書いていませんが気になる方はパーツレビューをご覧ください。)
2
次に調べたのは、COX ボディーダンパー プリウス / PHV (ZVW3#) 用です。

3代目プリウスシリーズとオーリスはプラットフォームが同じため、これまでにいろいろな足回りの補強パーツを流用してきました。

そのため、COX ボディーダンパーもプリウス用はオーリスにも取り付けが可能と思われますし、情報も参考になります。(中古もたまにネットオークションに出たりしますので、狙い目かもしれません。)

さて本題ですが、TRD 版は金具にスペーサー部分が溶接されて、高さを少し稼いでいますが、実質的にスペーサーはないのと同じ。

こちらはスペーサーで金具をボディーからある程度距離を取って…離して取り付けています。

比較すると、ダンパー本体の取り付け位置が異なるからともいえます。

TRD 版は金具を折り曲げた先の下にセットしますが、COX 版は金具が折り曲げられておらず、そのままセットするようになっているためボディー側と干渉しないように⑫スペーサー (長さは 45mm ) でスペースを稼いであるようです。

パフォーマンスダンパーとしては、ボディからある程度距離を取っても効果があるってことですね。

まあ縮むのは左右のフレームが上下左右にゆがむから、そこに取り付けたら効果はある。

そのような場所に左右連結する必要があるってことのようです。
3
次に調べたのは、Lexus CT200h。

Lexus CT200h はベースグレード以外にはパフォーマンスダンパーが標準で装着されています。

そしてオーリスとはプラットフォームが同じで、あえて言うならハイブリッドのオーリスだとエンジンも同じであるため、ハイブリッドのオーリスを高級にしたら CT200h になる…という具合です。

Lexus LX とランドクルーザー、Lexus RX と、ハリアー、Lexus NX とRAV4、Lexus HS250h と SAI …みたいな感じでしょうか?

(ただし細かい部分の設計がことなるため、オーリスにはパフォーマンスダンパーのポン付けはできません。)

図は、トヨタ (Lexus) のWeb サイトやカタログなどに掲載されてるパフォーマンスダンパーの説明図から抜粋です。

この図に関連情報を書き足したのが次の図です。
4
Lexus CT200h には、パフォーマンスダンパーの他にも、リアの補強パーツとしてリインホースメントが搭載されています。

リインホースメントを装着することで、車体のゆがみや大きな揺れ、振動を抑制することが狙いのパーツと思われます。

ここでわかることは、

①パフォーマンスダンパーは TRD 版と同じように、リアのバンパーアーム周辺に装着されている。

②リインホースメントで車体の補強がされていても、パフォーマンスダンパーの効果はある。

ということです。

ちなみに、たまたまですが、私はフロントのパフォーマンスダンパーを取り付けた後に、株式会社末次製作所さんのリヤ補強ブレースバーを取り付けました。

違いとしては、リヤ補強ブレースバーを付けた時に車体が上下左右方向にゆがまなくなるためか、リアのサスペンションがしっかりと動くことがわかるようになり、さらに振動が少なくなりました。

フロントのパフォーマンスダンパー+リアのリヤ補強ブレースバーだけでも十分振動が減って、これでもいいかな~って思ったほどです。

ボディーを補強することは、上質な走り以外にも、振動などを抑制し車環境を整える効果がある。だから最近のトヨタはコストをかけてでも溶接部の打点を増やしているんだなと思いました。

これってもしかしたら、車の音環境にも効果がありそうですね。

話をパフォーマンスダンパーに戻して…

補強パーツがある、無いではパフォーマンスダンパーの縮み方が異なるでしょうから、パフォーマンスダンパー自体が補強の効果を発揮するという車への影響度は小さくなると思われますが、ブルブルといった車体の小さな振動をパフォーマンスダンパーでなくすといった効果は十分果たせると思います。

振動は補強パーツがあってもなくても伝わってきますからね。
5
そして、これがLexus CT200h の実車でパフォーマンスダンパーの取り付け状態を確認した写真で運転席側です。

Lexus CT200h の場合、先ほどの図のように金具などはなくて車体にボルト止めされています。(正確には、パックパネルに溶接されたパネルにボルト止め)

ただし、この部分は先ほどの図4 (写真4) を見ていただくとおり、バンパーアーム周辺…つまりフレームとフレームの間に取り付けられていますから、フレームがゆがむようなシーンでは効果があると思います。(リインホースメントがあるので、そんなにはゆがまないと思いますが。)

ということで、総合的に考えると、

①金具はあってもなくても良いが、車体がゆがんだり縮んだりするところに取り付ける必要がある。

②もしくは振動を吸収するためには、できるだけそういったゆがんだり縮んだりする場所に取り付ける必要がある。

…ということなのだろうと思います。

あと、思ったのが、

③取り付けた金具はパフォーマンスダンパー側からみた場合、ボディーの一部として取り付けられている必要がある。そうなるにはある程度強度としっかりした固定が必要。

といった具合に考えました。

パフォーマンスダンパーが伸びたり縮んだりする必要があるのに、金具がしなったり曲がったりしていたら意味ないですよね。
6
調べていく過程で思いついた取り付けイメージがこんな感じです。

金具は、金属加工業の会社に設計図を引いて頼めば作成することはできますし、その方法も検討して、結果的には採寸もしました。(情報は追加写真にて掲載)

しかし私の場合、どなたでもまねができて、できるだけすぐに取りかかれるよう身近なものを使用して取り付けることに配慮して、ホームセンターなどの金物・金具コーナーや建材コーナーなどで見かける金具や補助金具でおこなうことにしました。

これを適切な長さに切断、ボルトを通す穴を開け、パフォーマンスダンパーをボルト止めで取り付けば OK じゃないか?と。

その場合は、いったんバンパーアームを実車から外して、もしくは写真のように、新品のバンパーアームを買って採寸をすれば割と容易に金具の設計図を作ることはできると思います。

最初は、赤の金具 (今後はこちらを自作取り付け金具 A とします) だけで固定することを考えていましたが、切断すれば切れっ端もでることですし、黄色の金具 (今後はこちらを自作取り付け金具 B とします。) を作って強度を出そう!と言うことにしました。

金具はできるだけ強度のあるもので…みんカラ内ではこういったモノを作成される方は 厚さ 3mm ぐらいのものを使用されることが多いようなので、3mm 以上のモノを探すことにしました。

金具、ボルト、ナット類はできるだけ錆びないもので強度があるもの…ステンレスやメッキされているものを選ぶように心がけました。

ボルトの長さもイメージはしていましたが、実際は手探り。最終的には写真に書き込んだサイズになりました。

また、取り付けるパフォーマンスダンパーが車体と干渉しないように、各ボルト止め部分にはアルミ製のスペーサーを入れています。

紫のボルト止め部分には+3mmのスペーサーをさらに追加していますが、これは、黄緑と、紫が 15mm のスペーサーだけだと、自作取り付け金具 A、B が同じ高さなので重なり合わないため、金具の厚さ分高くするため (ずらすため) に入れています。

これで赤のボルト部分…つまり自作取り付け金具 A と B が重なるようになりました。

---
と、まあ、このような作業がめんどくさかったり、難易度をあげていますね。

かえって金属加工業の会社に設計図を送って作ってもらった方が良いのかもしれません。

いや、金具の検討、調査、設計図作成の時間、かかる費用のことを考えると、既存の TRD のパフォーマンスダンパーを買った方が良いかも…と作業をやっていて思いましたが、その時はすでにパフォーマンスダンパーをかってましたので、ここで引くわけには行きません。
7
さて理屈はわかったが、どうやって金具を作るか?

これが素人なので悩んだところです。

バンパーカバーを外せばたいしたことないのかもしれませんが、パフォーマンスダンパーは車両の中央…左右対称に取り付けたい。

でも、パフォーマンスダンパーを手で持って左右を計るのは無理。

じゃあ、透明な板を切って、金具の代わりとし、ボルト穴の位置を油性ペンで書いて、それを元に金具に書き込んだりする?

各所の寸法を測り割り出して図面で計算する?

…とかいろいろ考えて、ひらめきました!

取り付けたリヤ補強ブレースバーをいったん取り外して、それで採寸をすればいいんじゃない?

ということで、必要な材料を買ってきた後、リヤ補強ブレースバーを取り外して、仮組みしてみたのがこの写真です。

ちなみにバーの上にある黄色いものはホームセンターでもらえた紙のメジャーです。これでざっくりとした寸法をとったりしました。(正確性を求めて、穴あけ位置は定規で割り出しています。)

これで、左右のアームと、アームの間隔がわかります。

それとパフォーマンスダンパーの長さや設置したい場所の位置も。

実際はいろいろと試行錯誤をやって、位置を割り出して作業をおこなったのですが1度は失敗。

その失敗した金具から更に位置を割り出して完成したのが…
8
この金具の寸法。

詳しくは関連ブログに譲りますが、もう一度金具を買って、きちんと寸法を割り出したのがこの写真の寸法です。

金具は、長さ 300mm (30cm) × 幅 25mm (2.5cm) × 厚み 3mm の金具を購入。(詳しくはパーツレビューをご覧ください。)

既存の穴は10mm ×15mm が4つ。
(小さい穴は使いませんので情報を省きます。)

既存の穴の一番外側は穴の一番外側から R の切断面までが 12.5mm

①右から165mm の所に8.5mm の穴 (自作取り付け金具 A を車体に取り付けるための穴)
②右から71.5mm の所に 10.5mm の穴 (自作取り付け金具 A と B をボルト止めするための穴)
③切断面は右から181.5mm (= ①の 165mm の穴の縁から 約12.5mm の位置)
④他の金具を当ててみて同じような R になるように下書きを書いて削る。

このようにして自作取り付け金具 A を作成しました。

あと写真の上にある短い方が、自作取り付け金具 B です。

こちらは、もともと金具にある既存の一番外側と、次の穴を利用。ものは1回目に失敗した金具から作り出しています。(そのためこれから作業をまねしてされる方は、300mm×2本と 150mmぐらい×2本が必要になると思います。)

自作取り付け金具 A と B の既存の穴は縦 10mm ×横 15mm で横長になっています。

特に自作取り付け金具 B は2つの穴が横長なので、自作取り付け金具 A 側の穴開けが多少左右にずれていもどうにかなります。

自作取り付け金具 A 側も パフォーマンスダンパーをとめる方は既存の穴なので横長ですし、パフォーマンスダンパー自体も横長の穴なので自分で開けた穴が多少左右にずれていてもどうにかなるようにしました。

また切断面は他の金具を当ててみて同じような R になるように下書きを書き、それに合わせて切断して、丸く削りました。

合わせて切断面でケガをしないようにエッジ処理をしています。

(その2 ( https://minkara.carview.co.jp/userid/381088/car/2292029/4557454/note.aspx ) につづく)
フォトアルバムの写真
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