同車種・他仕様の純正部品を用いたシートヒーター流用取り付け - その18 表皮分離2・ヒーター取付1
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同車種・他仕様の純正部品を用いたシートヒーター流用取り付け - その17 シート分解6・表皮分離1 からのつづきです。
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背面側も座面側と同じようにホグリングを外してシートバックパッドとシート表皮を分離していきます。
赤丸の位置がホグリングで固定されている大まかな位置です。写真は スポーツタイプで 12個のホグリングが使用されています。スポーティータイプ ※ だと 7個です。こちらも使用されている数は運転席・助手席のそれぞれは同じ数だけ使用されています。
※150X (“C パッケージ”、“S パッケージ”を含む)、180G / 180S、HYBRID などの標準タイプのシート
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ということで、背面側もシートバックパッドからシート表皮を分離することができました。(シートバックパッドだけの写真は追加写真に追加しています。)
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次はいよいよ本題のシートヒーターのヒーター取付作業にはいります。
座面側の表皮を裏返すとこんな感じです。
表皮側は右側が車両前方。
シートクッションパッド側は左が車両前方です。
シート表皮をシートクッションパッド (シートバックパッド) 側に固定する仕組みですが、表皮はいくつかの生地を縫い付けて作られています。
その縫い付けの所にガーゼぽい生地がいっしょに縫い付けられて、そのガーゼ生地のところに引き込みワイヤーが通してあります。
ガーゼ生地の一部には切れ込み (穴) があり、そこから引き込みワイヤー見えています。その部分と座面のシートクッションパッド (背面のシートバックパッド) 側のフレームと一緒にホグリングで抱きかかえるようにしてかしめるとシート表皮がシートクッションパッド (シートバックパッド) 側に固定? 装着される仕組みです。
電子技術マニュアルの情報によると、もしシート表皮を新品などに張り替えられる場合、引き込みワイヤーが付属していない場合があるそうです。その場合は最初に装着されていた引き込みワイヤーを再利用するように書いてありますので引き込みワイヤーをなくさないようにしてください。困ったことに単品での品番もありませんので無くしたら再入手できない可能性があります。
そうなると代用品を探す必要が発生します。
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引き込みワイヤーがあるガーゼ生地部分をよく見るといくつかの場所にタックピンが最初からあります。
??? ここに同じように取り付けて!…と言う意味なのでしょうか?
とにかく純正シートヒーターの場合、シート表皮側にシートヒーターを取り付けていきますので、部品をいったんこの上に重ねます。
(2021/03/09 21:29追記)
元シート屋さんをされていたみん友さんより助言がありました。
この部分、ビニロン寒冷紗 (かんれいしゃ:綿布。以後は綿布と表記) というそうですが、ここにはタックピンを打ってはダメなんだそうです。理由は座ったときに綿布が多少なりとも動くためシートヒーター本体の布地が引っ張られてしまう。そのためタックピンをここに打ってはダメです…ということでした。 (後日作業をやり直しました。以降の作業手順ではこれ以外にもいただいた情報を織り込みながら作業を進めています。)
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表皮側には表皮の中央という意味だと思いますが、ちょうどシートヒーターの配線がくる場所に目印らしき切りカギがあります。(中央の赤丸がそうです。)
ここに黄色丸の配線が合わさるように位置決めをします。
また、シートヒーターには品番等の情報が印字されていて電熱線もその印字されている側にあります。
その印字されてる側をシートクッションパッド (シートバックパッド) 側に向けます。(印字には『 PAD SIDE 』と書かれていますので、この面がシートクッションパッド (シートバックパッド) 側に向くように取り付けます。
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シートヒーターを取り付けるにあたって、いくつか思い当たる取り付け方法がありましたが純正と同じような方法で取り付けたいなーと考えていましたのでタックガンとそれに対応したタックピンを使用して取り付けていくことにしました。
よく服などの値札をとめている時に使用されているようなナイロン製のひもの部分です。
他に思いついた取り付け方法をご紹介しておくと…千枚通しなどで穴を開けておいて釣り糸で結んでもよかったかな~と思うことはあります。(そちらがどちらかというと低価格です。)
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さて、いざシートヒーター取付!
…と行きたいところですが、3点ほど注意が必要なところがあります。
① まずは1つめ。
シートヒーターの取り付け部分は写真内の吹き出しで示したような形をしています。
そして写真のオレンジの点線がシート表皮同士を合わせて縫ってある縫い目です。
コレよりも下側にタックピンを打ち込むと表側にタックピンが見えてしまいます。(^_^;)
そこで、タックピンはオレンジの矢印のように、オレンジの点線よりも上の縫い代に打ち込みます。
またシートヒーター側は、それぞれの出っ張り部分が重なる位置…写真では小さい赤丸の点部分にタックピンを打ち込むことにして、これを先ほどの縫い代側に打ち込んでいきました。
この時綿布も同時に打ち込まないように注意して打ち込みます。
打ち込んだ後は必ず表側を見てタックピンが表面に出ていないかを確認しました。
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タックガンを使用した取付イメージはこんな感じです。
(実はシートヒーター取付作業は諸事情あって運転席・助手席それぞれ3回の計6回行っていますが、これは1回目の写真なのでタグガンの針を差し込む場所を間違ってますね (^_^;) 実際は後日のやり直し作業で打ち直しを行っています。)
このタックガンの場合、生地をタックガン本体の奥まで押し込むように針を通したあとにレバーを引けばタックピンがスムーズに入ります。
また入ったタックピンをつまんだままタグガンの針を抜けば確実にタックピンが打てます。(これをやらないとたまにタグガンの針と一緒に抜けることがあります。 (^_^;) )
打ち終わったら最後に念のため表にタックピンが縫い目から見えていないか再チェックしてください。
(その19 につづく)
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