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2022年12月06日 イイね!

C200を借りてみました…3シリーズとガチ比較?

C200を借りてみました…3シリーズとガチ比較?

メルセデスベンツの新型C200を借りられたので丸1日乗り回してみました。AMGラインのセダンで18インチ、ダブルサンルーフ装備のモデルでした。




時たまメルセデスもお借りするので車内の雰囲気は以前のモデルと変わりありませんが、シートポジションを合わせようとして例のドアに付いた調節レバーを押すと動かない…静電感知式になっているようで触れば作動するようなのですがちょっと違和感です。


シートポジションはフル電動なのですぐに合いますが、シートは普通のグレードのようでサポートがやや甘い感じで微妙にしっくりきません。本革の表皮もBMWでいうところのダコタレザーでちょっとゴワゴワです。


走り出してみると普通にスムーズです。ステアリングの太さも新ミドリーヌ号よりやや細くてこちらも好印象です(爆)。


高速道路に乗ってみると結構ギア比が高く、トップのD9にはなかなか入りません。110Km/hでやっと9速に入って1400回転くらいです。


100Km/h巡航くらいでACC任せにしていると8速ですが、一旦速度が落ちてからの回復が鈍いです(爆)。7速に落ちてはいるのですがかなり緩やかな加速で少しストレスが溜まります。かといって、マニュアルで6速や5速まで落としてみても2500回転くらいだと期待したほど加速しませんし、もっとシフトダウンして4000回転以上回しても振動が増えるだけでそれほどパワフルに感じませんでした。スポーツモードにはしませんでしたが少しは変わるのでしょうか。


スペック上は204ps/300NmにISGのモーターアシストが加わるはずですが、とてもそんな性能とは思えないほど加速が緩いのはターボエンジンとは言え1.5Lだからでしょうか。D3Sと比べては酷ですが、トルクが1/10くらいの感触です。やはり小排気量版のE200に乗った時も同様の印象でしたので、ダウンサイジングのやり過ぎかもしれません。


それに比べると、先代のC220dをお借りして乗った時には必要十二分に速くてパワフルだったので、新型のC220dなら進化型の0M654M型で200ps/440Nmにパワーアップした上にISGのアシストも入るので何の文句も出ない気がします。個人的には新型CクラスならC200より絶対C220dだと思いました。


ただ、燃費はかなり良くて500km程度走って18Km/Lくらいの燃費で実際に給油量も30L以下だったので優秀でした。さらに燃料タンク容量も66Lで3シリーズより7リットルも多い所も良いですね。満タンで余裕で1000Km以上走ってくれそうです。3シリーズのタンク容量59Lは、ディーゼルのアドブルーのタンクの煽りを受けて小さくなっていると思われ、ガソリンモデルもコストダウンでタンク容量はそのままなのでは、と推測しているのですが、メルセデスベンツはそうした事がなくて素晴らしいです。


そして、ACC走行中のマナーですが、車線変更した後でのレーンキープアシストの回復が遅かったり、普通に走っていても(特にコーナリング中に)アシストが切れる事があってあまり信用出来ませんでした。少なくともアルピナD3Sではそのような事はなくて任せっ切りでステアリングを預けられます。3シリーズに比べてセンサーの性能が良くないのでしょうか。仮に良く言われる「個体差」だとしても、これだけ調子が良く無かったとしたら「品質のバラツキがあり過ぎ!!」という判断をせざるを得ません。


そういう意味ではACC走行中でも時々レーンキープが作動しているかメーターを確認したり、アシストが切れていたら当然回復するまで自分でステアリング操作をしないといけないので、ちょっと残念でした。お借りした車がたまたま不調で本当はもっと確実に作動すれば良いのですが。


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それはさておき、操作系に関しては巨大なセンター画面が便利かと当初は思っていたのですがエアコンの吹き出し口に追いやられて微妙に下側にあるため、思ったより視線の移動が大きいです。地図の情報量は多くARナビの表示も親切でTV画面も綺麗なのですが、横目で見るという訳にはいかず、停車中にしかじっくり見られない印象でした。


また、以前はコンソールボックスにあったポインティングデバイスは廃止されてタッチパネル操作オンリーになったので、視線を移した上に結構手を伸ばさなければならなくてこれもやや不便な印象です。この点に関しては、iDriveコントローラーが残っている3シリーズの方が便利ですね。


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しかし運転席メーターに関しては3シリーズより情報量が多く、ステアリングスイッチでの操作も色々出来るのでメルセデスに優位性があると思いました。ただ、スイッチの操作系が2段になっているのと、静電スイッチが押す操作となでる操作とこれまた2段構えになっているので、最初にきちんとチェックするか取説を読んでおかないと困ります(爆)。


これはサンルーフのスイッチも同様でダブルサンルーフは開口部が大きくて気持ち良いのですが、最初にカバーを開けた後(これはスイッチを押したら作動しました)、閉じるのが分からなくなり、色々悪戦苦闘した後で「もしかしてこれもステアリングと一緒でなでるのか?」と気が付きました。最新の車はしっかり取説を読まないとハマる事が多いですね(爆)。


リアシートに関しては十分足元に広さはありましたが、サンルーフ装着車のせいか、頭上はあまり余裕がありませんでした(自分で座ってゲンコツ1個入らず)。サンルーフ無しだともう少し余裕がありそうですし、ワゴンなら楽勝でしょう。こちらも3シリーズと比べて大差無いと思いました。


小回り性能に関しては後輪駆動なだけあって先代ミドリーヌ号よりもさらに10cm小回りなだけあり、新ミドリーヌ号は大差が付いて負けです(涙)。これで後輪操舵装備ならさらに最小回転半径は5.0mまで縮まるのでコンパクトカーに近いですね。結構狭い道も走りましたが楽勝でした。


それでは、BMWの3シリーズと比べてどちらが良いかというとモデルによる感じですね。ガソリン車が好きでコーナーを楽しみたいのならC200よりは320iの方が気持ち良く走れそうです。車重も3シリーズの方が100Kg程度軽いですから、純粋に走りを楽しむなら3シリーズのガソリンモデルがおすすめです。


これがディーゼルになるとエンジンはほぼ互角か若干メルセデスCクラスがパワフルになり、3シリーズは4駆化されて重くなった上に50cm(Uターンなら1M)大回りなので使い勝手はやや不便だと思います。燃料タンクが7リットル少ないのもネックですね。4駆が必要でなければC220dの方が良さそうです。


それでは実際の運転時のメーターなどの操作性はどうかというと、メルセデスのセンターメーターは大型で情報量が多いものの視線の移動量が大きくて予想したほど便利ではありませんでした。3シリーズのセンターメーターの方が従来の上の位置にあって視線移動も少なく、iDriveのコントロールも効くので便利です。ただ、両者とも国産のナビに比べると全然使えないので(爆)、痛み分けというところでしょうか(苦笑)。


運転席メーターについては見やすさ、情報量、ステアリングでの操作のしやすさなど、メルセデスベンツの圧勝だと思いました。3シリーズはLCIで運転席メーターが改悪?されているのでなおさらです。


ヘッドアップディスプレーについても3シリーズは運転支援表示モードにするとカーナビの目標までの距離や到達予想時間などが表示されずセンターメーターを見るかモードを切り替えないといけないのに対して、メルセデスベンツのはしっかり表示されていて情報量が多くて良いと思います。こうした運転中に必要と思われる情報や操作に関して最近のBMWは本当におざなりになっていると思います。以前のF系やE系モデルの方がずっと使いやすく人間工学的に優れているのは否定出来ないでしょう。「駆け抜ける喜び」はコーナリング限定のようです(苦笑)。


という訳で色々総合すると、コーナリング命の方は320iでOKだと思いますが、個人的にはディーゼルのパワフルさと安楽さ、燃費の良さ、運転席メーターやヘッドアップディスプレーの性能、小回り性、燃料タンクの大きさを考えるとC220dをチョイスしますし、それほど不満は出ないと思います。ただ一点ACCの作動が今ひとつだったのは気になるところですね。320iについても、BMW標準のスポーツステアリングホイールは太過ぎの上に柔らかめなので個人的にはあんなブヨブヨのステアリングで緻密なコーナリングをする気にはなれません。


両車ともにカーナビが使えなかったり本革仕様もそれほど高級でなかったり(オプションでナッパレザーを選びたいですね)という不満点はありますが無いものねだりかもしれません。


まあ、ステアリングの太さやメーターの読みやすさなどは優先順位がありますし個人の好みもありますので、気にならなければ3シリーズでもCクラスでも十分良い車だと思います(爆)。


AMG C43はちょっとキャラクターが違いますし、M340iについては1000万円出してまで乗るモデルとは思えない(価格差があっても迷わずアルピナにします)のでノーコメントです。本当ならここに御三家のライバルAUDIも加えたいところですが、きちんと乗ってないので評価は控えます。


前に話題にした記事もこれくらい突っ込んでくれれば良いのですが、こんなに正直に書いたら自動車ジャーナリストとしてマズイのでしょうね(苦笑)。
Posted at 2022/12/06 05:55:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗インプレ | 日記
2022年12月03日 イイね!

とうとうエアサスもリプレイスですか…ザックスのエアサスペンション

とうとうエアサスもリプレイスですか…ザックスのエアサスペンション


独ZFのアフターマーケット部門の製品であるザックスのダンパーと言えば純正品と同等か高品質な上に色々な車種に対応した良い製品、というイメージがありますが、今度は新製品「エアサスペンション」を発表しました。




このエアサスペンションは高品質の耐腐食性材料で作られていて、長い耐用年数と外部からの影響に対する高い耐性を備えているほか、独自形状と特殊なエアポンプにより、取り外しや取り付けが容易だそうです。


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このザックス製エアサスは、アウディ、BMW、メルセデス・ベンツの多くのモデルに適合するだけでなく、シトロエンなども含まれ、今後も適合車種は着実に増えるそうなので、旧車で部品供給が困難な車種にも適合出来そうですね。


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ただ、エアサスの交換作業は、車種によってはサービスモードやリフトモードにする必要があるため故障診断装置の使用が不可欠だったり、作業前にメーカーのモデル別の説明書の参照が必要だったりと大変なようですが、このエアサスペンションに関しては製品パッケージのQRコードから各モデルの適切な修理情報を掲載したZFのWebサイトへアクセス可能で、交換に必要な技術情報はそこですべて確認出来るシステムになっているそうです。DIYでの交換は無理そうですが(爆)、きちんとした対応工場なら心配は無さそうですね。


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実際の交換作業ではエア抜きをしたり取り付け後にエア補充をしたり、というエアサスペンションならではの工程がありますが、それも診断装置にコマンドを入力するだけで作業は完了し、新しい部品にはあらかじめエアホースの接続部があって交換も容易なようです。


エアサスペンションの交換は純正でなくては信頼性や作業工程など大変そうですが、ザックスのリプレイス品なら問題なく交換出来、性能も信頼出来そうですね。年数が経ったお車のオーナーには朗報ですね。
Posted at 2022/12/03 07:09:41 | コメント(1) | トラックバック(0) | くるま | 日記
2022年11月24日 イイね!

ちょっとギア比について考えてみました。

ちょっとギア比について考えてみました。
E91の2L4気筒から3L6気筒になった新ミドリーヌ号、燃費はかなり落ちるかと思いましたが意外と健闘しています。高速道路を淡々とツーリングする場合なら、(ボードコンピューター表示では19Km/L近いのですが)17〜18Km/Lくらい走ってくれます。




この理由としてATが8速になっている事もありますが、120Km/hでもトップギアで1500rpmしか回っていないギア比の高さもありそうです。100Km/h巡航でも1250rpm近辺で回っており、8速で走れてしまいます(メルセデスベンツだと100Km/h巡航はトップの9速に入りません)。


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そこから踏み込んでもシフトダウンせずに普通に加速してくれるのは性能曲線でも分かるように1250rpmでも既に650Nmのトルクが出ており、それに加えてBSGのモーターアシストが加わるからでしょうか。これなら8速固定で100Km/hからの加速でも普通のガソリンエンジンや2Lディーゼルの全開加速と遜色なさそうです。


ところで、100Km/hで1250rpmというのはかなりのハイギヤードでまるでバスのようですが(爆)、アルピナD3Sの最終減速比は2.47とかなり低いです。それぞれのギア比は1速から順に5.50/3.52/2.20/1.72/1.32/1.00/0.82/0.64で、最終減速比と掛け合わせると
13.585 / 8.694 / 5.434 / 4.248 / 3.26 / 2.47 / 2.03 / 1.58
となります。かなりのワイドレンジですね。


同じG20の3シリーズのギア比を見てみると1速から5.250/3.360/2.172/1.720/1.317/1.000/0.823/0.640となり、最終減速比の2.813と掛け合わせると
14.768 / 9.452 / 6.11 / 4.838 / 3.702 / 2.813 / 2.312 / 1.800
となりますが、D3Sのギアとは4-8速までは共通なものの、1-3速がややクロスレシオになっています。


そして、このギア比は下は318iから上はM340iまで一緒で、ディーゼルの320dでも最終減速比まで全く共通です。エアクリーナーエレメントについても感じましたが、パワーもトルクも2倍以上の開きがあるのにギア比が一緒というのはコストダウンと言うか手抜きだと思ってしまいます。中間車種の320dxDrive辺りに最適なように合わせてあるのかもしれませんが、M340iだと低めのギアで、318iだとパワー不足を感じてしまうかもしれませんね。


これが5シリーズだと523i、523dxDrive、M550ixDriveで全部ギア比が違います。上級車種は手を抜いていないという事でしょうか。しかし、FFの1シリーズだと118dとM135ixDriveはギア比は一緒なものの最終減速比は違いますし、3気筒の118iは7速DCTなので当然まるで別物です。何か良く分かりませんね。


BMWにはもう一つ、5.00/3.20/2.14/1.72/1.31/1.00/0.82/0.64というギア比もあり、こちらはM3/M4、M5、X5M/X6M、M8といったハイパフォーマンスモデル用ですね。こちらも4-8速のギア比は他のものと共通ですね。アルピナではD3Sと同じG20でもB3はこちらのギア比ですし、B8やXD4もこちらのギア比です。


色々比較してみると、BMWの8速ATのギアセットには3種類あり、4-8速は共通で低いギアの1、2、3速がワイドかクロスレシオかでスポーツ系か一般系かコンフォート系かの区別になるようですね。


そして我が家の新ミドリーヌ号のギア比ですが、最終減速比は2.47とかなりのハイギヤードなものの、1-3速はやや低めで加速重視です。元々ディーゼルエンジンはレブリミットが低く、トルクは大きいものの実はトルクバンドはそれほど広くなく、パワーピークからレブリミットまで回してもあまり面白みが無い傾向です。


そのため走りを楽しむならガソリン車だとレブリミットまで回してからシフトアップするのに対して、ディーゼルだとパワーピークの回転数でシフトアップした方が加速が持続するので良いパターンが多いです。ところがアルピナD3Sはレブリミットの5000回転までパワフルに回り切ってしまうので、ガソリンエンジンのようなギアチェンジのパターンでも楽しめます。という事は、1-3速が低めだと更に加速が良くなってワインディングや一般道で速くなるのですね。


ただでさえ730Nm+モーターアシストの鬼トルクなのに1-3速では低めのギア比で更に加速が良く、高速道路や一般道の巡航では低めの最終減速比で回転が低めで燃費が稼げる、といった絶妙なギア比のようですね。


このギア比は標準のBMWでもX3M40d、840dといった6気筒ディーゼルや4LのV8の大トルクなモデルでも採用されていますが、最終減速比はX3M40dは2.813だったり、840dは2.647だったり、車重のあるX5だともっと大きい最終減速比になっているので、D3Sの2.47は異例に低めの最終減速比ですね。


これはディーゼルでも最高巡航速度が270Km/hで超高速巡航も考慮したアルピナ独特のギア比なのかもしれないですね。BMWの標準車だと250Km/hでリミッターがかかるので、高回転側での伸び切りも考えるとプラス20Km/hの差は大きいのかもしれませんね。基本的にエンジンも車重もそれほど変わらないX3M40dに比べてD3Sの最終減速比がかなり低いのはそうした事情かもしれません。


F10のD5Turboがデビューした際も「最終減速比が2.47って随分低いなぁ」と感じたのですが、いつも大変お世話になっているこの方の記事によるとギア比のトータルは11.648 / 7.766 / 5.204 / 4.119 / 3.175 / 2.471 / 2.073 / 1.648 と比較的高速走行寄りのギア比な感じですが、実際に試乗した時にはそこまでの感じはありませんでした。第三京浜に乗ってある程度スピードが出ていたせいでしょうか。


そしてありがたい事に、B3、D3S、320dxDrive、M340ixDriveの4車でギア比のつながりのグラフを作っていただけました。大感謝です。


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まずは4車の性能曲線の比較ですが、車重の違いを加味して一番軽い320dを基に補正をかけていますので、車重の重いD3S、B3はカタログデータに比べて低めのパワー、トルクになっています。B3はLCIでB4と同等の495ps/730Nmでダントツですが、最も車重の重いD3Sはその分補正がかかってM340iに比べてパワーの開きが大きくなっていますね。それでも4500回転まではトルクは余裕でM340iを上回っています。


ギア比に関しては上手い具合にB3がクロスレシオ、320d、M340iが標準ギア比、D3Sが最もワイドという3種類に分かれていますが、それが実際にどのようにパワーとのつながりになるかが下のグラフです。こちらも車重補正した上にタイヤ外径も補正してあります。細かい所まで本当にありがたいです。


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アルピナB3は元々パワフルな事もありますが、2500回転以上のパワーの立ち上がりは強烈な上にピークパワーを持続する領域も広いために、レブリミットの7000回転で次のギアにシフトアップしてもあまりパワーが落ちずに繋がっていて全域ピークパワーの感じですね。


M340iもパワーはD3Sより上なもののパワーの立ち上がりの傾斜がやや緩く、レブリミットも6500回転なため2速、3速へのシフトアップで大幅にパワーが落ちるので一般道で使える速度域ではつながりが良いとまでは言えない気がします。エンジンの伸びを楽しむのならこれはこれでありでしょうが、実際に乗ってみると6気筒なりのスムーズさと伸びはあるものの、B3のようなパワーはありませんし、D3Sほど力感も無いように感じたのはグラフの示す通りですね。


D3Sはピーク近くまでM340iよりパワーの立ち上がりが微妙に優っている上にピークパワー後の落ち込みも少なく上のギアに繋がっているので、低いギアではM340iよりも早いシフトタイミングになりますがスムーズに速く、加減速時のパワーの立ち上がりも大きく感じます。


そして特筆すべきは8速でのパワーが250Km/hまでM340iを上回っているところです。多分ここが250Km/hリミットの標準BMWとアルピナの差が出る部分かもしれません。8速固定のクルージングであればM340iよりも速く、加速そのものもディーゼルのトルクの太さとモーターアシストのため優位です。実際にアルピナ同士での比較も、高回転を維持しない定常からの加速を試みるとB3なら3速くらいシフトダウンするところを、D3Sだと1速落としかそのままのギアで加速してしまいます。


320dもピーク後の落ち込みは少なくてスポーティなギアの繋がりで、実際に乗ってみてもツインターボ化した分の進化もあってパワーの立ち上がりやレスポンスも良好ですが、3Lの6気筒勢と比較すると流石に分が悪いですね。でも、必要十二分の速さだと思います。


こうして見ると、最終減速比は低いものの、1-3速では車速の伸びが良くてシフトの繋がりも良く、高速走行ではパワーを維持したまま燃費も稼げるギア比のD3Sはなかなか秀逸ですね。ただ、上のギアで本領発揮だと日本では完全に非合法ですが(爆)。
Posted at 2022/11/29 06:24:45 | コメント(1) | トラックバック(0) | ALPINA D3S | 日記
2022年11月22日 イイね!

これなら選ばないでしょう(笑)…『BMW 3シリーズツーリングの選び方』

これなら選ばないでしょう(笑)…『BMW 3シリーズツーリングの選び方』
先日LCIモデルになったbMWの3シリーズですが、こちらのサイトで「3シリーズツーリングの選び方」の特集?を見たらちょっとガッカリしました。




LCIモデルはスタンダードグレードが無くなって全部M Sportになってしまったのもちょっと残念ですが、なんと半導体不足のあおりで「パーキング・アシスト・プラス」「BMWヘッドアップ・ディスプレイ」「コンフォート・アクセス」「BMWライブ・コックピット(ID7搭載車)」などの装備が削除されているそうで、その分価格は値下げされてはいるのでしょうがかなり残念ですね。


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こちらの表を見ると、生産再開時期に違いはあるものの来年春までには解消されるようです。それにしても、納車を待っていたら装備が削除されるようだったら、納車の時期が伸びてもしっかり装備の復活を待った方が良さそうですね。


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あまり力説しても仕方がないですが(爆)、最近のBMWの運転席メーターは変な直線の使えない表示になっており、ヘッドアップディスプレー無しでは視認性失格と考えているので、それさえも表示出来ないようなら本当に使えないモデルだと言わざるを得ません。他にもパーキングアシストプラスやコンフォートアクセスも出来ないとかなり不便な気がします。ちなみにLCIモデルでは半導体不足とは関係なく、装備としてレーザーライトが無くなっただけでなく、フォグランプも無くなっています。個人的にはシフトレバーが無くなってマイクロスイッチになったのもバツです。


この記事では「156psの318iでも動力性能は十分以上であるため、320i系はいささか中途半端に感じられるので」選択肢は318iか320dの二択と書いていますが、廉価版の318iの156ps/250Nmのパワーは0-100Km/h加速は8.8秒で1610Kgの車重に対しては(遅くはないかもしれませんが)十分以上とは思えません。ちなみに先日発表されたプリウスのPHEVはシステム最高出力は164kW(223PS)で0-100km/h加速は6.7秒ですから、これに比べると明らかに遅いですね。ATもスポーツATではなく、足回りもMスポーツ・サスペンションで固めで、アダプティブMサスペンションやファストトラック・パッケージ、Mスポーツ・シート・パッケージなどのオプション装備も選べません。燃費も320iと変わりないか、項目によっては悪化しています。


そうするとややパワー不足を我慢するとしても装備や質感の部分ではかなり見劣りするので、318iのLCIモデルを購入するくらいならLCI前の在庫車や新古車の320iを探す方がよほどお得で装備的にも満足だと思いますし、欧州車に拘らないならクラウンのクロスオーバーやスバルのレヴォーグの方がひょっとすると上質かもしれませんし、速さも燃費もプリウスに圧倒されています。以前なら下位グレードは排気量が小さいモデルでしたが、最近は同じターボエンジンのチューン違いで単にパワーダウンさせているだけなので何か詐欺的な印象を持ってしまうのは私だけでしょうか。


そのくせして、ドイツ御三家のライバルと比較してBMW3シリーズは「純ガソリンエンジンまたは純ディーゼルエンジンならではの、人間の本能のような部分を刺激する快感」があるそうです(苦笑)。アウディA4アバントは「競合としてはやや弱い」と言うなら、新型Cクラスと比較したらかなりの面で見劣りする3シリーズに対する苦しい言い訳ですね。しかも、欧州ではBMWのディーゼルエンジンは全て48Vマイルドハイブリッドになっているのに日本だけ3シリーズも5シリーズも導入されていないのも不思議です。


客観的に見るとCクラスはエンジンがBMWよりは官能性が低いのかもしれませんが同じ4気筒同士なら大差はなく、それよりはインフォティメントシステムの操作性やARナビ、モニターの大きさや(後輪操舵が有っても無くても)小回り性能、マイルドハイブリッドによる加速補助や燃費など、3シリーズに対するアドバンテージは多いので(仮にスタイルは好みの問題だとしても)BMW3シリーズを積極的に推す理由はあまり無さそうです(涙)。


BMWが好きなスタンスはジャーナリスト個人の価値観としても、本当にユーザーの事を考えたガイドだとは思えませんね。それだったら「モデル末期のアウディA4は価格的におすすめ」とか、「メルセデスのCクラスは3車の中で一番だが価格が高過ぎ」とか書いた方が正直ですね(爆)。
Posted at 2022/11/22 07:02:12 | コメント(5) | トラックバック(0) | BMW | 日記
2022年11月18日 イイね!

またしても行政の姑息な策ですね…今度は車検証の手数料値上げ


この間も「走行距離に応じた課税を」などという愚策を考えた政府ですが、今度は来年1月から車検証を電子化するのに伴って手数料を値上げする事を閣議決定したそうです!!




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実際には新規検査において完成検査終了証提出がある場合、小型二輪自動車の手数料は1400円(1100円)、軽自動車の窓口申請が1500円(1100円)に値上がりするようで普通自動車なら2200円ですね。


電子化する事で利便性も増える面があるとはいえ、紙媒体からの変更で値上げするのはおかしいですね。国土交通省によれば今回の手数料値上げは、車検証の電子化に伴うシステム開発で発生した経費を転嫁した結果と説明していますが、そんなものをユーザーに転嫁するいわれはないですし、その減価償却期間が終了したら元の手数料に戻すという事も絶対に無いでしょう。新車の年間登録台数は年間300万台前後ですから、1台当たり400円の値上げだとすると12億円なのですぐに元が取れて儲けになりそうですね(爆)。


本当だったら電子化でペーパーレスにならなくてはおかしいはずですが、この辺りも中途半端感無いですね。担当者によると、デジタル庁とは連携を続けており、車検証閲覧アプリの設計などでも助言をもらっているそうですが、台湾だったら数週間で出来そうで、100倍くらい遅い実現度ですね(苦笑)。


マイナンバーカードでもそうですが、きちんとしたビジョン無しに形ばかりの電子化を進めた上に負担をユーザーに転嫁したり、勧誘のためにばら撒きのプレミアムポイントを出したり(これだって国民の税金からの支出です)、とは本当にお役所仕事で腹が立ちますね(苦笑)。新ミドリーヌ号は新車登録したばかりですが、次回からは変なICチップが添付された車検証になるのでしょうか。ICチップの書き換えで車検逃れ、という犯罪も出てきそうですね(爆)。
Posted at 2022/11/18 07:13:17 | コメント(4) | トラックバック(0) | くるま | 日記

プロフィール

「[整備] #D3ツーリング BMCエアクリーナーエレメントの3回目の洗浄 https://minkara.carview.co.jp/userid/382708/car/3315795/8352438/note.aspx
何シテル?   09/02 12:01
最近車を新調しました。小さくて速い車が好み でしたが、色々な事情で現在の車に乗り換え ました。速さ、楽しさ、便利さを両立させるのは なかなか難しいですが、...
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