以前にもお伝えしましたが、BMWのX3/X4のLCIに伴ってアルピナも本国ではXD3/XD4がLCIになったのが日本でも正式発表になりましたね。
LCI前と比べるとちょっと直線的でアグレッシブな感じになった印象です。B5/D5のLCIの際にはLCI前の顔付きの方が好みでしたが、XD3/XD4はLCI前後のどちらでも良いかな、と思います。
XD3の方は48Vマイルドハイブリッドシステムも装備されて333ps/700Nmから355ps/730Nmとパワーアップされ、それに48Vスターター・ジェネレーターのアシストが加わるのでややパワフルになりそうですが、実際のところはどうでしょうか。
D5S試乗の時にも感じたのですが、48Vマイルドハイブリッドシステム搭載によってXD3の車重が2015Kgから2155Kgまで重くなっているので、相殺して違いが分からないのでは、という気がします。カタログデータ上も0-100Km/h加速はLCI前後の比較で両車とも4.9秒、最高巡航速度も254Km/hと一緒です。もしかすると低速域でのレスポンスにやや効果があるのでは、といった程度ではないでしょうか。コースティングでアイドルストップするようですので燃費は少し向上するかもしれません。
XD4の方は新排ガス規制に対応したのか、388ps/770Nmから394ps/800Nmにパワーアップしていますが、こちらは48Vマイルドハイブリッドシステムは搭載されていないようで車重も変わりません…というか、必要ないですね(爆)。素晴らしいエンジンです。
それでもD3Sに比べると0-100Km/h加速は0.2秒速いものの最高巡航速度は268Km/hと2Km/h負けているので、車幅、車高で損している感じですね。逆に言うと車重が約200Kg軽いD3Sにこのエンジンを搭載してもらったら凄い速そうです。
それはともかく両車に注目しているのは、LCIに伴ってステアリングのキャリブレーションも図り、従来よりもより繊細でより正確なステアリングと、あらゆる運転状況における直感的な応答性を両立させたとしている点ですね。普通のメーカーではわざわざこんなところをアピールしませんが、アルピナのオーナーやファンにとっては気になるところですね。
XD3/XD4は北米生産という事もあり、ボディカラーもアルピナブルー/グリーンは選べなかったり、とアルピナらしからぬ部分もあったのですが、ステアリングの感触に関しても本国生産のモデルに及ばない部分があったのでしょうか。
可変式ダンパーコントロールについてもキャリブレーション(再調整)が行なわれ、「コンフォートプラス(LCI前はエコプロモード)」から「スポーツプラス」までと変更になっているので、こちらも乗り心地などより洗練されているのかもしれませんね。
パワーユニットの些細な出力変更よりも、これらの改良の方がよりアルピナらしさの向上につながっている気がするので、ちょっと試乗してみたい気がします。BMW標準車のX3-M40dに対して差が付きそうです。
特にXD4は空前絶後の絶品クアッドターボなので、無くなる前に買える方にはおすすめですね。
Posted at 2021/09/16 17:09:04 | |
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ALPINA D3 Biturbo | 日記