そろそろ半年の保証も切れるというタイミングで、昨日仕事で都内までクルマで行ったときのこと。
・・・・・うーん!やっぱCVTのDモード入れっぱなしの感覚に慣れない!
それだけならばいいんですが、ゼロ発進でちょっと強めにアクセルを踏むと「ブウォーン」と回転が2000rpmくらいまで空ぶかし気味に上がって、そこから加速することに違和感から不信感を抱きはじめ・・
「もしコレがおかしいならば、保証期間中にAssyでの交換とかしてもらったほうがいいのではないか」
と妄想が暴走し、今朝最寄のDに行ってきました。
アウディ(特にA4)のCVTについては事前(とは言ってもハンコ捺した後)に調べてなんとなく知っていたのは以下の事象。
・低速で動きが不安定
・車輪止めの乗り越えなどが苦手
・5,6万キロで壊れる
回転数と速度が調和しないのはアウディに限らずCVT全般のものなのでレンタカーとかで体験していたからいいとして、↑に当てはまらない
「ゼロ発進で加速しない」
という事象、あと実は少しだけ気になってた
「Rに入れてもすぐバックできない事象」
というものもあって、その辺を敷居の高そうなAudiのDの門を潜って尋ねてみました。
私「あのー、CVTについてなんですけど・・ゼロ発進の加速でものすごくもたつく感じがあって、さっきも試しながら来たんですが、停まってるところからグイッと踏むと2000rpmくらい上がってワンテンポ置いてから加速したり、バックのときにRに入れてもなかなかバックしなかったりするんです」
サ「(メモを取りながら)なるほどなるほど」
私「この型のA4はCVTがアキレス腱というか、そんな話をチラッと聞いたもので少し不安になって。問題があれば保証で直したいですし、専門家から見て『こういうもんですよ』と言われればそれで納得しますんで」
サ「分かりました。テスター当ててみるか、実際に乗ってみるか、、ですがどうしましょう」
私「テスター当てるとお金かかりますよね」
サ「そうですね、一応5700円ほどいただくことになるので、まずは私が乗ってみましょう」
私「ありがとうございます。そうしてみてください。とにかく今のままだと怖くて乗れなくて。右折で対向が途切れたから行こう!と思っても加速しなくてヒヤッとしたこともありますし、立体の狭い駐車場ですれ違えなくてバックしようとしたらなかなかバックしなくて結局相手が下がってくれたり、なんてこともあるんで」
サ「分かりました。ちょっとお時間をください。」
鍵を預けてしばらく新型A4を眺めて「エエなぁ~」と指をくわえて待ちます。
インテリアの質感の違いは歴然。なるほどね~、これはラグジュアリー志向の人の心をくすぐるわ。ウチのA4がコロナなら新A4はマークIIって感じか。(たとえが古い)
そしてサービスさんが帰ってきました。
私「どうでした?」
サ「全く問題ないですね」
私「マジすか」
サ「お客様がおっしゃってる事象はすべて理解できました。でもそれはアウディのCVTすべてに共通する傾向なんです。」
私「ほう」
サ「まず、ゼロ発進ですが、負荷をかけた時だけですよね。」
私「そうです。信号が青になったのに気付かなくて『行かなきゃっ』っていう時とか」
サ「はい、アウディのCVTは急加速時はまず回転をある程度上げてからつなげるような制御を行っているので、これは正常なんです。」
私「はぁ・・」
サ「実はお客様のクルマはそれでもトルクの伝わり方はマイルドで乗りやすいです。現行のA4のCVTは、つながったあとのトルクが増えているので、ギクシャク感はより顕著に表れています」
私「ええっ?そうなんですか??」
サ「なので、我々などは自然と、急加速が必要になるであろうシチュエーションでは一車身くらい開けて停まり、動き始める時に少し助走をつけるような運転をしています」
私「すげー」
サ「あと、バックのつながりの部分ですが、Rに入れてアクセルを入れても突っかかる感覚があることをおっしゃっているのだと思いますが、これはシフトレバーはRに入って、エンジンも動いているものの、AT側でもかけているブレーキが残ってしまっている現象です。これも正常です」
私「ほえぇ~」
サ「なので、たしかにおっしゃる通り、少しクセがあるCVTにみなさん慣れて工夫しながら乗られているのが現状と言えると思います」
私「なるほど・・・。たとえば立体駐車場ののぼりでチョロチョロと上るのとかすごく苦手な感じがするんですが、それも正常ですか?アキバのヨドの駐車場を上ってくる時とか、左足でブレーキ踏みながら右足でちょっとエンジン煽ってから上ってますが・・・」
サ「あぁ、苦手ですねぇ。我々の場合はそういう時はサイドブレーキを使って上ってます。やはりブレーキとアクセルを同時に踏むのはあまりいい影響がないので。。。ただ、現行のA4はハンドブレーキではなく電気式のサイドブレーキなのでその技が使えないんです。その代わりに坂道発進用に自動的にブレーキがかかるようにはなっているのですが。」
私「ええー?そうなんですか?そんな技が・・。あとはコインPの車輪留めを乗り越えるのも苦手ですよね」
サ「苦手ですね。ですから、基本的には低速での加減速が非常に苦手ということです。乗り越える手前で助走をつけて乗り越えて停まる、というのが鉄則で、ウチのピットに入れるにも段差を乗り越えるのですが、ここは手前で止まってしまうと我々でもうまく乗り越えられません」
私「どひゃー。了解です。よくわかりました。ちなみにATFはどのくらいで交換すればいいでしょう?」
サ「推奨は6万なので、大事を見て5万キロを超えたら交換という形でよろしいかと思います。いずれにしてもお客様のクルマは最終型なのでCVTのトラブルはほとんどないと思って大丈夫ですよ。」
私「分かりました。安心しました。ありがとうございます。これからも何かあればよろしくお願いします。ところでお代は?」
サ「今回は結構ですよ」
・・・・ということで、対応自体はすごく好感持てて(←エラそう)いろいろ疑問も解消したという点では収穫がありました。これは長く乗れそうです。
でも・・・・でもーーーー!
ちょっとCVTの完成度低くないか??
たしかにウチの奥さんは全くそんなのに気付いてなくてゾッコンだ。
おいらもゆるーく流してる分にはなんの問題もない。
でも、加速しないと危ない時とかもあるよね?タイトな合流とか。
そのタイムラグを見越して早めに踏み込むとか、高度すぎね?
しかもB7のクセをB8になっても改善してないどころか、ひどくなってるとか、ちょっと信じられないわ・・・。
あのエンジン音だけ聞くと、免許取立てのMTドライバーみたいで恥ずかしいわ・・。
少なくともゼロヨンには向かないですな。(←やらない)
家に帰って奥さんに報告すると
「でしょ?私は気になったことなかったし。これだからドリフトやってる人は」
・・・・・ドリフト関係あるか?!?(滝汗)
ということで、カラダをこのCVTに慣らす作業に専念します。

いじょっ!