昨日書いたブログは、ここひと月程の話です。
Ortofon Kailas5は昨日、自宅に届きました。軽い気持ちで見積をとってみたら、予想よりも
安い価格を提示されたので、思わず買ってしまいました。
オルトフォン カイラス5・・・・定価176400円
●形式:3ウェイ4スピーカーシステムバスレフ方式
●ユニット(W)20cmコーン型×2 (M)10cmコーン型 (T)25mmドーム型
●周波数特性:38Hz~35kHz
●インピーダンス:6Ω
●大きさ:260W×880H(スパイク使用時908H)×295D(グリル付け時316D)
●重さ:21kg

商品は問屋からの直送です。とても大きな箱で、1台21kgは一人じゃチョッと辛い。

こんな感じに梱包されています。保証書とスパイクピンが付属。

重いので、箱から出すのに苦労しました。
サランネットを外した写真です。塗装面の仕上げはコストダウンの為に木地が出ていますが、
それはそれで良い味を出しています。赤みがかった茶色で、なかなか好みの色です。
背面は黒仕上げになっていません。底面も同じ仕上がりです。スパイクピンを入れるネジが
0.5mm~1.0mm程度出ています。

今時珍しいシングルワイヤ接続仕様になっています。
QUAD 11L2と同じタイプのスピーカーは買う意味がないと思ったので、ぜんぜん違うタイプの
スピーカーを選んでみました。大きさは11L2の3倍以上あります。11L2はとても良いスピーカー
ですが、少し低音域不足に感じます。スピーカーをパソコンとPS3に接続していますので、
11L2で映画を観ると、どうも低音域が物足りません。どちらかというと、映像のある場合は
音声の明確さよりも重低音があった方が迫力が出るので適していると思います。
そこで比較的安くて、低音域が出そうなフロアスタンディング型スピーカーを物色していたら、
オルトフォン カイラス7という30cmウーファー2つを搭載したスピーカーを発見しました。
あいにくカイラス7は販売終了モデルで、ネットで調べると残っている店もあったのですが
送料が凄く高かったので断念しました。カイラス5は昨年の12月に発売になったみたいです。
オルトフォンっていうメーカーはアナログディスクのカートリッジでは有名ですが、スピーカーでは
殆ど無名に近いですので、頑張ってネット検索しても情報が殆ど集まりませんでした。
ま、売れてないって事なんでしょうねww
音は低音域が良く出ますが、予想に反して高音域もちゃんと出ています。
ただ、中音域に癖があるように感じました。それが良く分かるのはボーカルを聴いた時です。
ボーカルが表に出るQUAD11L2に対し、カイラス5はボーカルが後ろに下がり、楽曲が前に
出てきます。ボーカルの声にノビやキレも無く、解像度が悪く聴こえます。
全域に解像度の悪いスピーカーなのですが、良い意味では長時間聞いても聴き疲れしません。
ボーカルを含まない曲の再生には良いスピーカーだと感じました。
昨日から今日までに聴いたCDの感想です。
1)「LUPIN THE THIRD JAZZ」
CDの音源が良く、11L2でも非常に気持ち良く聞くことが出きます。
カイラス5ですと低音域が増して厚みもでますので、11L2で聴くのとは違う雰囲気が味わえます。
ジャズですと解像度の低さが気になりませんし、少しアナログっぽく聴こえます。
2)サラ・ブライトマン「DIVA」
11L2が得意とする女性ボーカルです。11L2で聴くと中音域~中高音域が素晴らしく、全く
不満はありません。それに対してカイラス5、かなり辛いです。ボーカルよりも楽曲が前に出て、
サラ・ブライトマンの良さが完全に死んでしまってます。声も低く聴こえます。
ただ、演奏の部分は非常に伸びが良くて、ゾクゾクする音が出ます。
3)宇多田ヒカル「HEART STATION」
これも 2)のサラ・ブライトマンと同じ状態です。カイラス5は日本の語源に合わせて開発された
スピーカーらしいのですが、日本の曲もイマイチなのは何で?
4)平井賢「Kens Bar」
男性ボーカルですが、平井賢の声が高音なので女性ボーカルと同じように厳しいです。
5)「THE BEST OF YoーYoーMa」
これは圧倒的にカイラス5が良いです。チェロがこんなに良いものだとは思ってもみませんでした。
ユッタリと温かい音色を聴かせてくれます。11L2の出る幕なしです。
6)「DAFT PUNK」
テクノですが、11L2で聴くと高音域ばかり耳に付き、全く駄目でした。聴いていてとても疲れます。
カイラス5はスピード感のあるスピーカーではないので、テクノは11L2以上に駄目だと思ったの
ですが、これが意外にも良かったです。11L2の時の耳障りな高音域が適度に無くなり、低音域も
迫力が出ます。
まとめ
良い所・・・低音域が得意で、無駄に膨らまない。曲によっては、なかなかエロい音が出る。
温かみがあり、聴き疲れしない。
きちんと高音域も出ており、20cmウーファーとの繋がりも良い。
ピアノやトランペットなどは素晴らしい。オーケストラやオペラ向けだと思う。ジャズもOK
音や品質を考慮して、そこそこ安いと思う(私は118500円で購入した)
低音好きの人にはお奨めできる。
悪い点・・・解像度が悪く、細かい(高)音が再現出来ない(おかげて聴き疲れしないのですが)。
高音域の音も低音域に少し引っ張られている感じがする。
中音域に癖がある。ボーカルの声が後ろに下がってしまうので、ボーカルものには不向き。
キレやスピード、澄んだ中高音域が好きな人には適さない。
シングルワイヤ接続
私の小汚い部屋はこんな感じになっています。
パソコンディスクをどうにかしないと、御影石の重量で今にも倒壊しそうです。
オーディオラックは値段が高すぎるので、3990円の踏み台を使用しています。耐荷重50kgも
あるので、オーディオを乗せても安心です。
PCスピーカー ロジクール Speaker System Z523BKは出る幕がないのでお蔵入りですww