昨年の夏、少し遅い地デジ対応をする時に随分悩んだのが「テレビ台をどうするか?」でした。
初めは無垢材のTV台を買おうと考えていたのですが、どれも値段が非常に高い。
合板ではなく無垢材なので、高くなるのは当たり前なんですけどね。
結局、テレビの薄型・軽量化が進む中、今度テレビを買い換える頃(10年先?)には、世の中には
テレビ台って物が無くなっているような気がしたので、悩んだ末に買うことを諦めました。
しかしテレビ台無しで60inテレビを床置きにすると、ソファーからだと画面が低過ぎて見れない。
考え付いたのが「大型スピーカーをテレビ台にすれば後付スピーカーとして使えるし、テレビを
買い換えたとしても次の使い道には困らないはず。現にテレビ台にスピーカーが付いた商品も
ある訳だし、これは良い考えかも♪」でした。
そして、テレビ台としての高さ、スピーカーを横に向けて2台を並べた時に60inテレビが乗せられる
長さ、テレビの重量に耐えられる丈夫さの3点に的を絞り、探しだしたのがサウンドハウスの
SR用スピーカー「クラシックプロCP12N」でした。
サイズは40W×62H×40Dcm 重量34kgで、テレビ台に使うとすると、台の高さが40cm、
奥行き40cm、2台を横に並べると横幅124cmになり、台としては理想のサイズでした。
早速、サウンドハウスに2台注文して自宅に届いた迄はよかったのですが、箱から出してみて
唖然orz 正方形ではなく、上から見ると台形をしていました。
これじゃぁテレビ台として使用できません。
テレビ台として使えないので半年以上の間、家の中の粗大ゴミと化していたのですが、
17800円/1台×2台=35600円したものを使わないのは勿体ないので、スピーカーケーブルを
注文。ミラージュ5.1chサラウンドシステムに追加して、7.1chとして使うことにしました。
このSR用スピーカー、ピュアオーディオに使われるスピーカーと見た目や作りが随分違います。
本体はPP樹脂で出来ており、持ち運び用の取手付き。作りが雑で、何故か非常に重たいです。
しかし、1台たったの17800円。ピュアオーディオ用スピーカーに感覚が麻痺した人からすると
考えられない程の低価格です。本来ならライブハウスや体育館等で使うことを目的として作られた
この商品。これを家庭用に使うことが出来るのかというのは疑問なところです。
いきなりTVアンプにつないで音出しをしても、ピュアオーディオ用スピーカーとの違いが分かり難い
と思ったので、使い慣れたエーワイ電子EPM-10Wに繋げてCDを聴いてみることにしました。
するとビックリ!!このスピーカーは4.4cmドライバーと30cmウーハーなので、音出しすると
低音域ばかり出まくって雑な音がするものばかりだとイメージしていたのですが、予想と正反対
でした。見た目とは裏腹に低音不足。逆に中高音域がとても良く出て、クリアなサウンドです。
聴こえなかった音が聴こえる様になります。ボリュームを大きく上げると低音域も出てくるのかも
知れませんが、残念ながらマンションで確認することはできません。
それにしても何というコストバリュー。やっぱりピュアオーディオの世界ってボッタクリ?
オルトフォン カイラス5やクオード 11L2と比較すると、音楽を聴くにはちょっと音質に癖が
ありますが、聴き比べをしなかったら家庭でオーディオ用として使うのも十分にアリな音がします。
一番初めにこのCP12Nを買っていたら、それなりに満足して音楽を聴いていたことでしょう。
もし次にスピーカーを買う機会があれば、間違いなくSR用スピーカー(小型)を買うと思います。
音を確認したのち、CP12Nを5.1chサラウンドシステムに追加。
ミラージュ5.1chシステムはリアスピーカーを真後ろに2台置かずに、真横辺りに2台設置して
いたのですが、今回はCP12Nを後ろ側に2台設置して7.1chにしました。
その効果はとても大きかったです。やはり真横より後ろ側にスピーカーが有ったほうが臨場感が
全然違いますね。5.1chから7.1chにしてもあまり変化は無いものだと思っていましたが、
追加した価値はありました。今回はたまたまソニーのAVアンプが7.1ch対応でしたから良かった
ものの、もし5.1chまでしか対応していないアンプだったらどうなっていた事やら。
無事に使う事ができて良かったです。