りとあざっしゅのブログ一覧

　通勤にはBEVが良いと思う。
　この気持ちは変わりません。
　ただ運転を楽にしたい。

　ちょっと借りただけなのに落ちるのは一瞬でした。ワンペダルに車間距離を保つ回生ブレーキ、これは人を怠惰にします。これに慣れるとDレンジが怖くなります。JCW Eの返却後にF56JCWを運転した率直な感想です。

　ガソリン車の良いところは沢山あります。熟成されてますからね。BEVのネガ要素は沢山あります。まだ全然発展途上ですからね。

　それでも、もっともっと体感したいと思わせる32時間試乗キャンペーンでした。

　本当なら、ボルボEX30の試乗キャンペーンにも応募しようと思いましたが、それはやめました。0-100km/hが3.6秒とか死ぬ。JCWEのboostモードも試せないヨワヨワなのだから無理。

　通勤の最適解はBEVだと思う。

　自宅に充電設備を設置出来て、太陽光発電のFITが終わって叩き売りの電気を土日昼の充電に充てれば、かなり都合が良いのでは無いかと考えてしまったのです。

　また昨今では「車の排気音がうるさい」と、例え純正から何一ついじっていなくても文句を受けてしまう時代です。コールドスタート時にブベベベと程良い音を奏でるJCWにはいささか肩身の狭い思いです。

　でもBEVなら静かじゃね？

　届いたDMの「32時間モニターキャンペーン」に何気なく応募してみると「JCW Eありますよ」と言われるのだから乗るしかないですよね。

　そんな訳でJ01の動画でいろいろ勉強して、しっかり予備知識をつけてから借りました。けれども試乗して動画だけではわからない事、想像が足りなかった事がとても多いと知りました。

　新しいミニクーパーは、BEVに限らずガソリン車のF66も大幅進化しています。ADASも便利機能もモリモリですよね。その車の進化によって人は退化していくのだろうと思いますが、そこは前向きに「めっちゃ運転が楽！」と捉えましょう。駐車も楽すぎてF56がダメな子とさえ思えてしまいます。

　まず運転して感じたことは、F56JCWと比べて荒れた路面の揺れ方が全く違うところです。ガツンガツンと容赦ない、けれども硬く引き締まっているからだよと思わせるF56 JCWに対して、ガツンと全く来ずフワリフワリと角を丸めたのだけど揺さぶる揺さぶるJ01 JCW E。車酔いするかもと思いました。まぁ、すぐ慣れたんですけど。

　いつもの山坂道でゴーカートエクスペリエンスかつワンペダル走行をしてみました。上りも下りも快適です。楽ちんです。借り物なので節度あるペースで流したとはいえ、めちゃくちゃ楽ちんなのです。F56JCWのスポーツモードは運転の下手さが露呈しますが、J01 JCW Eはそれを感じさせないと思います。

　コーナーも全くブレずにす〜っといけるし、怖さが全くありません。荒れた路面は跳びますが。怖さが無いので、「もっと踏めよ」と悪魔が囁きます。それに打ち勝つ意思が必要です。というか一般道よりサーキットへ行くべきですね。

　車内ではゴーカートエクスペリエンス特有の未来感満載の音が響きますが、きっと車外からでは殆ど音はしないのと思います。「なんかシューって車が通った」って思われるのかも。

　刺激的か？と問われると、一般道では感じられません。もっと安全に高い領域で試すとわかるかもです。なおF56JCWは同じ様に走って十分ヤババでした。音かな？バブリング音のせいかな？

　じゃあJ01 JCW EとF56JCWとではどっちが良い？と聞かれると、個人的には低い領域でもヤババなF56JCWが好きなのですが、本題に戻って通勤快速を求めるならJ01かと。

　ならJCW EじゃなくてもSEで良いのでは？と思いますよね。でもエクステリアデザインがJCW Eの方が良いのです。SEにJCW TRIMをつけると最初からJCWEにした方がお得になっちゃうし。

　じゃあF66 JCWは？ってなると、便利機能は手に入るけど、通勤用としては本末転倒？F56JCWでいいじゃんってなりますよね。

　ぐぬぬ。

　結論: J01 JCW E、楽ちんです。

「軽なんて」って思っている人は多くいると思いますが、今の軽ってネガティブな要素をことごとく潰して使いやすく設計されてますよね。
「お買い物に行くならエース」かつて静岡県のTVCMで何度も聞いたフレーズがリフレインするくらいお買い物にとても馴染む車です。ほら、お近くのショッピングセンターの駐車場を見てください。ムーブキャンバスが沢山駐車されていますよね。皆さん、よくわかっていらっしゃる。

　「たまご色のキャンバスを二台続けて見た。めちゃカワイイ」と、買い物帰りに妻が言った。我が家は都合により二台目の車が必要になったので、車選定の儀が始まった。

　以前お世話になったホンダディーラーで買おうと思ってフィットeHEVを候補に挙げた。個人的にはRSが気になるが、出力性能はHOMEも変わらない。それにミニJCWのせいでどうせなら乗り心地のよい方がいい。
　今なら特別仕様車のブラックスタイルが存在し、カタログに掲載されている赤色は、特別仕様で付加されたブラックパーツやブラックホイールが引き締め役として成り立っており、RSほどでは無いが素のホームより格好良い。早速妻を連れて試乗するためにホンダディーラーへ出かけた。

　試乗車は購入候補のHOMEブラックスタイル。妻が運転席に座っていつもの試乗コースを走る。

「出だしも力強さも、扱いやすさも完璧！」

　妻はフィットが気に入ったようだった。以前もフィットに乗っていたし、その車が最新にバージョンアップしたけれども感覚は同じらしく馴染むのだそうだ。視界も室内空間も広く、モーター駆動はミニJCWよりスムーズで静かだ。

　見積もりを頂き、ほぼほぼこれで良いかなと思っていたが、やはりムーブキャンバスが気になるらしい。商談は一旦保留にしてダイハツのお店に行く事にした。

　妻がムーブキャンバスで気に入ったたまご色は初代のカラーバリエーションで、二代目には設定されていなかった。近似色ではサンドベージュになるのだが、カタログでは思い描くイメージとは違っていた。お店から少し離れた場所に置いている実車も見せて貰ったが「なんか違う」と言う。ふむ、ならばフィットだ。赤二台を我が家の駐車場に並べよう。

　ところが、お店に戻る時に見かけた店長のムーブキャンバスのカラーがピンときたようで「この色もかなり良い！」と妻は言う。ストライプスというグレードの白とグレーのツートンカラーだ。後で調べたところ、ムーブキャンバス人気カラー第四位なのだそうだ。

　じゃあ試乗してみますかとお店の人に勧められて、妻はターボモデルの運転席に乗った。

「ヒャッハー、この軽ならではの操作感、好き！」

　いつになくハイテンションになった妻を助手席から眺めながら、ムーブキャンバスのレビューで言われているネガティブポイントを聞いてみる。

「信号が見にくいと言われてるけど、どう？」
「気にならない。ミニより見やすい」

　ぐぬぬ。

「バックミラーが随分手前から生えてるけど違和感は？」
「無い、全然気にならない」

「ターボ付きではあるけど、どう？」
「完璧なのはフィットだけど、これも充分。でも、出足は悪くないけどエンジンに頑張らせているようで、無理させて悪いような気がする。伸びはない感じ」

　ふむ、NAだと物足りなさそうか。まぁミニJCWでお買い物に行っていたのだから、そりゃそうかも。けれども、随分と試乗が楽しそうでなにより。

　この日は見積もりを貰って帰宅し、どちらにするか考える事にした。妻は悶える。気持ちはキャンバスなのだが、フィットを捨てるのは惜しいのだとか。見た目を取るか、実力を取るか。価格差はおよそ30万。フィットの実力、燃費は驚異的だ。

「じゃあ、フィットかな？」

　だか正直言ってフィットはミニすら脅かす存在である。その燃費性能と現状のガソリン高騰で「ガソリン代勿体ないからミニで行かないで、フィットで行って」と言われる未来が見える。そうするとミニに乗る事が出来ず、いずれ存在さえも許されなくなるかもしれない。ミニは手放したくない。けれどもフィットは良い。本当に良い。HOMEブラックスタイルにシートヒーターが付かない事を除けば完璧だ。

「うーん、悩むけどフィットはハンドル周りがミニに比べて見劣りする」
「いや、ミニと比べてやるな。それだったらキャンバスだってそうじゃん」
「キャンバスはカワイイ」
「真面目な優等生がカワイイ系男子に負けたのか」

　妻が見積書を眺めながら聞いてきた。

「ねぇ、知ったお店に行くくらいなのだから、この30万くらいしてるナビは要らなくない？」

　ナビ無しでは生きて行けない自分からすると、ナビを取るのは不安で仕方がない。運転中には地図が表示されている事が心の癒しなのに。
　妻はナビ無しでも問題無いようだ。ならばディスプレイオーディオにすれば20万安くなる。フィットとの価格差は50万。燃費の優位性を換算すると、どちらを選んでも好みの差になった。
　軽とコンパクトカーとでは比較対象としてどうかとは思うが、一般のご家庭においては同格の車の中から比較するケースの方が少ないのでは無いか。いや知らんけど。

　個人的にはフィットが嬉しい。けれどもミニの存在が消えるし、次のミニ乗り換えは極めて厳しいプレゼンを強いられる。ここは…

「キャンバスの試乗で嬉しそうだったから、キャンバスが良いかもね」
「ん、じゃあそうしよっか」

　そして翌日、キャンバスを契約。

　フィットさん、ごめんなさい。
　私の邪な心で貴方の活躍の場を無くしてしまいました。

　MINI純正ナビのマップ更新は、ディーラーに頼むと結構な費用が必要ですが、ミニのデジタルサービスを利用して個人で行うと格安で作業できます。その事をミニアプリのデジタルサービスのメニューを何気なく見て気がつきました。しかも1年間有効なんですかね、これは。昨年納車時にディーラーさんにお願いした時のサービス有効期限が残ってたようで2025/1/31までマップ更新が出来るとありました。
　自宅pcからMINIデジタルサービスにログインして有効期限を確認し、用意した128GBのUSBメモリを差し込み、マップ更新の項目をクリックします。更新アプリをpcにダウンロードしてから、アプリ内処理でUSBメモリへマップ転送するもののようでした。ダウンロードはそれなり、USBメモリ転送が小1時間かかりました。マップの容量はだいたい68GBなので致し方なしなのか。USB3.2規格なのに転送速度出てない感じ。ハズレUSBメモリだったかと思うくらい。

　出来上がったUSBメモリをミニのUSB差し込み口にサクッとしてエンジンをかけると「最新マップあるんで車に転送するよ」とメッセージが出るのでOKを押して、あとは100%処理が完成するまで、快適なドライブを行います。約1時間かかるらしいですが、エンジン止めても大丈夫です。次エンジンかけるときに続きからやってくれます。とはいえ続きの時は「最新じゃ無いマップだけどほんとに転送するのか？」と不安になるメッセージにOKを押すので、初めての場合はドキドキします。でも大丈夫。問い合わせに間違ってもまた1時間かければ良いだけです。うちは途切れ途切れで約1週間かけて更新しました。
　更新が終わった時には「やっとマップ更新から解放された」と安堵したのでした。